今回の設定
タロウの性別が女性
帰ってくれウルトラマン
「私は、二世兄さんが羨ましい」
ウルトラ兄妹No.5ことウルトラマンエースはウルトラ兄妹No.4である私、帰ってきたウルトラマンことウルトラマンジャックにそう言い放った。
「あの、いい加減ジャックと呼んでくれてもいいんじゃないかな」
「すみません、呼び慣れているもので」
そういうエースは全くと言っていいほど悪びれている様子はなかった。
「でもマン兄さんとセブン兄さんが二世兄さんのことをウルトラマンと呼ぶのは受け入れていますよね」
「いや、それは」
「ならば!なんの問題もない!」
ギラリと睨むエースの眼光に、私は縮こまることしか出来なかった。
「私は、二世兄さんが羨ましい」
「またそれか。何が羨ましいって言うんだい?」
「私は、二世兄さんのポジションが羨ましい!」
なにを言っているんだこいつは。
「私は!たしかに栄光のウルトラ兄妹のNo.5として地球の平和を守ってきた。しかしウルトラ兄妹結成のきっかけを作った二代目ウルトラマンである二世兄さん!ウルトラ6兄妹の末っ子としての地位を獲得したタロウに対して、私のポジションは中途半端だ!」
「そんなことはないと思うけど」
「なによりマン兄さんとセブン兄さんに助けて貰っているのがなおのこと羨ましい!」
エース?
「いやお前だって何度か助けたし助けてくれたじゃないか」
「でも一番最初はあなただ!ウルトラマン二世!」
「ウルトラの星作戦による華麗な救出劇、ウルトラブレスレットの受託!それを!初めて享受したのはあなたが最初だ!」
「いやそれをいえば初代兄さんだってゾフィー兄さんに「そんな話はしていない!」……してるじゃん……」
「ですので……私はあなたを斬る!」
は?と私の頭は疑問符で埋め尽くされ、宇宙の中に取り残されたような感覚に陥った。
そんな私の目の前でエースはおもむろにナイフのようなものをとりだした。
「な、なんだいそれ」
「光らない!鳴らない!DXエースブレードです。時折地球に赴いては円谷にエース関連グッズとして販売するよう打診しているのですが中々受け入れて貰えていない代物です」
なにをしてんのう
「ですがここであなたを斬ればこれはウルトラマン二世を斬り裂いた剣としての箔が付き、私も名実共にウルトラ兄妹No.4へと繰り上がるというもの」
「まっ、待ってくれ」
「時間が無いからダメです!」
エースの刃(鈍器)がノーモーションで私の喉元へと差し掛かった。その時!
「ウルトラぁ!ダイナマイトぉ!」
「ぐわぁぁぁぁぁ!」
強烈な火の玉が私の眼前で爆発した。
ウルトラ兄妹No.6、我らが末妹ウルトラマンタロウである。
「ごめんなさい新マン兄さん。最近エース兄さんはアイデンティティを喪失してしまっていて、たまにこんな風にとち狂うんです」
なんてハタ迷惑な……
「ハタ迷惑な愚兄はボクが連れて帰りますので、今日のことはどうかご内密に」
「ああ、うん。そうするよ。ところでタロウもジャックとは呼んでくれないね」
「慣れてますので」
暴れるエースを連れてタロウは帰っていった。
これがホントの、
帰ってくれウルトラマン
ということか
本作での登場人物たち
ウルトラマンエース
ギロチン王子の異名を持つウルトラマン。現在はアイデンティティを喪失している。
擬人化イメージは黒髪の中性美青年。イケメンウルトラマンである。
ウルトラマンタロウ(妹)
エースとは義理の兄妹のウルトラ戦士。最近とち狂っている兄を鎮めるためにダイナマイトの特訓をしている。
擬人化イメージはショートヘアのボクっ娘。あと胸周りは大きめ
帰ってきた新ウルトラマンジャック二世
言わずと知れた帰ってきたウルトラマン。今作ではウルトラマンとセブンからはウルトラマン、エースからは二世兄さん、タロウからは新マン兄さんと呼ばれている。五~六兄弟時代地球人からわりと好き勝手に呼ばれていたし地球に初めて赴任した時は「二代目ウルトラマン」として活動していた反動である。
今作の彼はあまり自己主張はしないタイプであると同時にストイックな生き方をしている節があるかもしれない
擬人化イメージはダッフルコートの男
擬人化イメージは筆者のイメージなので皆さまのお好きなように擬人化してもいいし、しなくてもいいという話です。
それはそれとしてエース兄さんはイケメンだと思います