ある日、無慈悲に牢屋敷に閉じ込められた少女達、そんな中マーゴが全員を図書館に集めた。
「マーゴちゃん、皆を集めてどうしたの?」
「フフ、ちょっと面白い物を見つけたから皆にも協力してもらおうと思って」
「何ですか〜!!気になります〜!!」
「これよ」
マーゴがそう言って取り出したのは少し埃っぽい古い本。
「これは?」
「とある儀式の内容が書かれた本よ」
「儀式?何か魔女っぽいね、それでどんな儀式なの?」
「簡単よ、指定の時間、指定の魔法陣を描いて指定の呪文を唱えると英霊が姿を表し召喚者に絶対命令権が3つ与えられる。こんな所ね」
「英霊って?」
「英雄達の幽霊みたいなものね、触媒と呼ばれるその英霊に縁のある品があればその英霊を呼び出せるらしいけれど、そんな物は無いからどんな英霊が現れるかは完全にランダムね、でも英霊になる位だから凄まじい力を持ってるらしいわ、それこそあの壁を破壊してしまう程の、ね」
マーゴの言葉に全員がハッとし僅かに希望の光を見る。
「は、早く呼ぼうよ!!」
「慌てないで、指定の時間と言ったでしょう?それに魔法陣も描かないといけないし準備は必要よ」
「そっか、どうしよう」
「魔法陣はノアちゃんにお願いすれば描いてくれると思うよ、聞いてくるね」
ミリアがそう言い部屋を出ていく。
「それで指定の時間と言うのは何時なんですか?」
「深夜2時、この呪文を唱えると英霊が召喚されるらしいわ」
「深夜2時か……」
「その時間は自分の独房に入ってないといけない時間ですよね〜」
「仕方無いわ、布か紙に魔法陣を写して誰かが独房の中で唱えましょう」
「私が魔法陣を写す布を作りますわ、問題は誰が呼び出すかという事ですわね」
「じゃあエマさんが良いと思います!!」
「え!?僕!?」
シェリーの提案にエマは思わず驚きの声を上げる。
「私達は二人部屋でスペースがありませんしエマさんはヒロさんが死んで1人になったので丁度良いと思います!!」
「人が死んでるのに丁度良いなんて言い方は不謹慎ですわ!!」
「でもシェリーちゃんの意見に賛成よ。エマちゃん、皆の為にお願いできないかしら?」
「わ、分かった、やってみる」
それから数日後の夕食時、ノアが魔法陣を描いた布をマーゴから受け取り深夜1時55分、エマは見える範囲に看守もゴクチョーも居ない事を確認し独房内に魔法陣を広げる。
「結構ギリギリになっちゃった」
それから支給されたスマホで2時になったのを確認しマーゴに渡された呪文の書かれた紙を取り出し息を吐いた。