「と、という事でこの方が現れました」
メルルの隣にはシスター服に鎧を組み合わせた様な服を着たメルルに勝るとも劣らない聖女風の女性が立っていた。
「初めまして皆さん、サーヴァント ルーラー、ジャンヌ・ダルクと申します」
綺麗なお辞儀でそう挨拶する姿に少女達は思わず見惚れてしまう。
「ジャンヌ・ダルク、百年戦争と呼ばれるフランスの大戦で活躍した聖処女と呼ばれてた人ね、そしてルーサーは…………」
そこでマーゴの言葉が止まり少女達はマーゴに視線を向ける。
「マーゴさん?どうしました?」
「いいえ、少し気になる事が書かれていてね」
「何が書かれてたんですか!?」
シェリーが覗き込むのをマーゴは押しのけ説明を始める。
「えっと、ルーサーは【調停者】【選定者】と言った意味ね、どちらかと言うとルールに従う側とよりルールを敷く側ね、何のルールなのかは分からないけれど」
「へぇ~、ジャンヌさん!!一体何のルールを敷くんですか?」
「聖杯戦争てすね、最も私は敷いているのでは無く敷かれたルールに違反しない様に監督しているのです。最も今回は事態が違う様ですが」
シェリーがジャンヌに尋ねるとジャンヌはそう返す。
「えっと、ジャンヌさんにお願いしたい事があるんです」
メルルはそう言うとジャンヌに現状を説明し脱出させてもらえるかと尋ねる。
「成る程、状況は分かりました、しかし私には皆さんを脱出させる力は無いのです。申し訳ありません」
「そんな…………」
ジャンヌの言葉に少なからず絶望する少女達にジャンヌも少なからず申し訳なさを感じる。
それから数日、ジャンヌはメルルと同様保健室で薬の管理や体調不良者の看護等を行う様になった。
それだけに留まらず聖女としての1面も併せ持ち少女達の悩みや問題を聞き少しでもストレスを減らせる様にと働き掛けた。
しかしそれも一時の応急手段にしかならず少女達は1人、また1人と命を落としていきジャンヌはその度に悲しみの涙を流した。
そうして少女達もエマ・ココ・マーゴ・メルルの4人だけになってしまった。
そんな中でメルルが牢屋敷の黒幕である事が分かり少女達は絶望に沈む中メルルは次の大魔女探し向けて残った少女達を皆殺しにする事を宣言する。
「皆さん逃げて下さい!!マスター!!こんな事もう止めましょう!!貴方の敬愛する大魔女さんだってこんな事望んでない筈です!!」
「でも私には大魔女様が全てなんです、大魔女様に会うためなら何だってします、勿論貴女にも手伝って貰います」
「止めなさいマスター!!」
「言う事を聞いてくれないなら仕方ありません」
メルルはそう言うと右手を掲げる。
「マスター!!こんな事は!!」
「【令呪を持って命ずる】【心と思考を殺しなさい】【重ねて令呪を持って命ずる】【エマさん達を殺して来なさい】」
ジャンヌの抵抗虚しく令呪によって思考を閉ざされたジャンヌはメルルの人形として永遠に仕える事になった。