魔法少女ノ運命裁判   作:寝心地

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ユキとジャンヌ・オルタ

ヒロの活躍により13人の魔女化した少女達と儀礼剣が揃いそれを糧に大魔女 月城ユキが降臨する。

 

「私の復活は即ち絶望、何を期待していたのですか?」

 

そう言いながら現れたユキはフワリと着地し皆を見回す。

 

「漸く私を呼んでくれましたね」

 

その言葉に少女達は息を呑む。

 

「まさか私が研究していた【英霊召喚の儀式】があの様な形でメルルの邪魔をするとは思ってもいませんでした、最もそればかりでは無かった様ですが」

 

微笑みながらそう言うユキに少女達は警戒心を一段上げる。

 

「折角ですから私が本物の英霊召喚を見せてあげますよ」

 

「え?でもアレは夜にしか行えないはずじゃあ…………」

 

シェリーの言葉にユキが微笑むとあっという間に世界が夜に変わる。

 

「これは!!」

 

「夜になった…………」

 

「時間操作の魔法?」

 

少女達が時間操作に驚いている内にユキは魔法陣も完成させ

 

素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。

 

降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ

 

閉じよ(満たせ)。閉じよ(満たせ)。閉じよ(満たせ)。閉じよ(満たせ)。閉じよ(満たせ)。

 

繰り返すつどに五度

 

ただ、満たされる刻を破却する

 

Anfang(セット)

 

告げる

 

告げる

 

汝の身は我が下に、我が運命は汝の剣に

 

聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うなら応えよ

 

誓いを此処に

 

我が常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者

 

汝三大の言霊を纏う七天

 

抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!!

 

風と光が発生し現れたのは漆黒の鎧を纏った女性、その姿に少女達は見覚えがありメルルは特にその女性の名を呼ぶ。

 

「ジャンヌ…………さん?」

 

黒いジャンヌは目を開く。

 

「サーヴァント アヴェンジャー、召喚に応じ参上しました。なんですかその顔は?」

 

「アヴェンジャーは【復讐者】のクラス、虐げられた者や復讐に生きた英霊が割り当てられるクラス、確かに英霊によっては複数の適性がある事もある…………だけど」

 

「ジャンヌ・ダルクは【調停者】のクラスだろ!?なんで【復讐者】になってんだよ!?」

 

「フッ、フハハハハハハハハハハハハハハハ」

 

マーゴとアリサの言葉に黒いジャンヌは大声で笑う。

 

「彼女は謂わば復讐だけを糧に生きる人形、【魔女】としてのジャンヌ・ダルク、故に本来は存在しませんが私の力で顕現させたジャンヌ・オルタとでも呼ぶべき存在、一国を救った英雄に今度は世界の滅亡を手伝わせる。とても面白いと思いませんか?」

 

ユキは微笑みながらそう言いジャンヌ・オルタに命令を出そうとする。

 

「待てユキ!!」

 

令呪でジャンヌ・オルタに命令を出そうとするユキにヒロは待ったをかけユキはヒロを見る。

 

「何ですか?」

 

「裁判だ、魔女裁判の開廷を要求する」

 

「…………………………良いですよ、ただし、彼女が人間を皆殺しにしてしまうまでの間、ですが」

 

『ッ!!』

 

「【令呪を持って命ます】【貴女の好きな様に復讐してきなさい】」

 

ユキの令呪によりジャンヌ・オルタは何処かに飛び去り少女達のみが残された。

 

「それじゃあ、お話、しましょうか」

 

ユキは微笑みながらそう言い話し合いに臨んだ。

 

結果として少女達に説得されたユキは復讐を止め魔女因子と共にこの世を去る決断に至った。

 

「もう一人の魔女も連れて行ってあげないといけませんね」

 

ユキはそう言うと遠くで復讐を楽しんでいたジャンヌ・オルタも体が消えた。

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