高幸運値探索者は囮役だった 作:卑屈のドグマ
俺は遊佐幸高、しがないの生活保護受給者だ。何故この様な生活保護受給者なのか、それは人と関わると関わった人が不幸になるからだ。
まず両親だ。 両親は既に他界しており父は小学生高学年頃、母は高校卒業後割とすぐに亡くなった。両親共に病気だった。
それ以外で細々と他者に不幸を振りまいてしまっていた。
小学生頃に仲良くしてくれていた友達が急に大病を患ったり大怪我したりと言う事があり、必要最低限の関係にお願いしてもらっていた。その場合は周りに余り影響がでなかった事が多かったので高校までその様に努めた。ああ、大病は中期のガンだったり肺炎だったり色々だった。大怪我の方は自分や周りの人が死にかけることも多々あった。
両親は俺の名前についてこう述べていた。『私達の遊佐一族は何故か不幸気味だけどそれでも出来るだけ幸福な人生であります様に』と。幸福なんて感じた事一度も無かった…。両親が死に、友達が不幸に遭い、俺はそれを見て聞いて感じて喜ぶ何て精神は持ち合わせてないのだから。
そうして今現在の引きこもりとなった。最底辺ではあるが誰かが痛み、苦しみ、そして死ぬ何て事は起こらなくなったので最低限の幸福はある。ある程度切り詰めればゲームだって買える。働けと言われても働けない。また、周りを不幸にするよりは今の方が、とても…幸せなのだ。毎日毎日人の不幸を聞いていた、聞かされた学生時代。そんな毎日には、 戻りたくないものだ。
それから数カ月軽い運動を日課としてこなしながら生活していたある日、ケースワーカーに『元気そうなので働きましょう』と言われ何も出来ない事無いが自分が働くと周りの人途轍もない迷惑をかけるを説明すれば、『なら、探索者は如何?』と言われた。
探索者、それは100年と少し前に現れたダンジョンを探索する人を指す。ダンジョンはほんの少し前までD〜Sまでのランクしかなかったのだが、ダンジョン出現100年の節目に唐突に日本、中国、ギリシャ、イギリス、エジプト、ノルウェーにだけ新たな最高難易度Мランク(
複数のSランカー達が調査をした所最初の100階層は今までのD〜Sを20階層毎に設定されているチュートリアルとされるフロア、その次の20階層はこの先の神域フロアの準備と情報を探せるフロアらしい。その先の神域フロアは『とてもじゃないが、今は、今は勝てない…!』と神域フロアに入った途端にそのフロアのモンスターに全滅させられかけたノルウェー探索者が話した翌日から、Мランク所持国は準備フロアをくまなく探し回って情報や対策装備を掻き集めレベリングしている最中らしい。
ケースワーカーが探索者を推す理由は何が起きても自己責任、だからだそうな。あの場所は1種の治外法権な場所になっているが映像や音声さえあれば、その国の法律で裁けるらしい。
仕方がないのでその話を受けダンジョンに向かう事にした。近場のダンジョンは…、最高難易度ダンジョンしかない。まあ、Dランク階層は20階層あるから問題無いが、注意は怠らないようにしないとな。
翌日、日本のМランクダンジョン、神々の黄泉路と天津国、通称日本神話ダンジョンに向かう事にした。ダラダラと先延ばしにするとやりたくなくなるのでサッサと行くようにした。