転生したら前作のラスボスが造った人造人間だった 作:ボートマン
A月E日
お得意様から依頼が来たので、アフリカ大陸にあるセーフハウスに戻った。
ボートマンに頼んで各大陸にセーフハウスを用意してもらったんだ。
こうやってセーフハウスがあればゆっくりできるし、こっちの補給も出来るからね。
それにこっそり三大国や財団からちょろまかした払い下げの機体のパーツをここに溜め込んでいる。
どうやってちょろまかしたかだって?
民間業者として受け取っただけだよ……代理がつくけどね。
いや~渡し日が急に変わることってよくあるよね~。
受け取る人が来られないんじゃあ、代わりの人が受け取らないとね……うん。
いつか渡しに行くよ…………いつかね。
それまでは各地のセーフハウスには物資をたんまり保管してある。
無論、セーフハウスはバレない様に厳重に偽装してある。
さて、依頼のパーツも積み込んだし出発しますか。
A月R日
“エリア11”
二つ存在する日本の内の片方。
7年前の極東事変おいてブリタニア・ユニオンの属領となってしまい、その名前を“エリア11”と改められた。
さらに日本人はイレブンと呼ばれ、ブリタニア・ユニオンに忠誠を誓った名誉ブリタニア人以外は酷い差別を受けているとのことだ。
そんなブリタニア・ユニオンに対し、一部の日本人はレジスタンスとして抵抗を続けている。
今回の依頼もそのレジスタンスからだ。
見た目が違うが同じ国の同郷のよしみ。
出来る限り力になろうと思ってね。
ということでエリア11に向かっている。
え?見つからないのかって?
ふふん………この俺が乗っている輸送機はそんじょそこらの輸送機とは違う。
俺が持つ知識を活用して改造した輸送機。
その名もグリフォン。
ガルダ級の小型化と宇宙空間での航行能力を考え、高性能なステルス機能もつけた輸送機なのだ。
なので軍に見つかる心配はないというわけだ。
っと、そろそろだな。
指定された場所に到着すると、そこには数人の男女が待っていた。
「どもども、お待たせしました」
「こちらこそいつもすまない」
グリフォンを降りて今回の依頼主であり、扇グループというレジスタンスのリーダーである扇要と挨拶を交わす。
「いえいえ、こちらこそいつも御贔屓していただいてますから。それでは荷物を降ろすので待っててください」
後部ハッチを開き、用意していた荷物を降ろし始める。
「いつも通りグラスゴーの予備パーツ一式です。確認お願いします」
「ああ。南、杉山」
扇に呼べれた二人の男が荷物を確認する。
「それじゃあ確認してる間にグラスゴーの整備したいんですけど、何処にあります?」
「いつもすまない、カレン」
「こっちよ」
工具箱を持ち、カレンと呼ばれた赤い髪の少女に用意してあるグラスゴーまで案内してもらう。
「カレン、俺が整備してからグラスゴーの調子はどうだった?」
「動きも前よりずっと軽くなったし、反応もよくなってるわ」
「それはよかった。こっちも整備した甲斐があったよ」
「ねえ、何でわざわざ整備までしてくれるの?」
「何でか………まあ、俺が応援したいからかな?」
「本当に?」
カレンが疑問に思うのも当然だろ。
パーツを売るだけでなく、機体の整備までする商人なんてそうそういないだろう。
「本当だよ。まあ、信じられないかもしれないけどね」
「そうなんだ。けど、応援してくれるならパーツぐらい無料でくれればいいのに」
「いやいや
「………ごめん無理。何か裏があると思うわ」
「そうだろ」
俺が笑いながら答えると、カレンも小さく笑った。
「……でも、あんたって本当に変な商人ね」
「それは酷いなあ」
「だって、普通の商人なら客の機体をわざわざ整備しないでしょ」
「あ~確かにね」
そして、用意したあるグラスゴーの場所に案内されると、工具箱から工具を取り出して整備を始める。
「そういえばバトリングの方はどうなんだい?」
バトリング。
それはこのシンジュクゲットーで
カレンはそのバトリングに出場している。
「ここ最近は連戦連勝よ」
「へえ、それは凄いじゃないか」
「あんたが整備してくれたお陰かもね」
「本当?」
思わず作業の手を止めて聞き出す。
「前に比べて機体の反応が全然違うもの」
「整備している身としては嬉しい言葉だね」
嬉しい言葉をきいたエレンは若干にやけながら作業を再開する。
「(こっそり改造してた甲斐があったな)」
それから南達の確認が終わり、エレンの整備も終わった。
「さて、それじゃ支払いの方はいつもの値段でお願いしますね。ああ、今すぐじゃなくていいですよ。今日はちょっと用事があるので」
「いいのか?」
「ええ。用事が終わってからこっちから連絡しますよ。それじゃカレン、バトリング頑張れよ」
「ええ。整備してくれてありがとう」
扇グループ別れたエレンはグリフォンに戻るとある場所に向かう。
「次はゴウトさんの所だな。あの人から依頼がくるの久しぶりだな」