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雑食紳士です。
久々に呪術廻戦にハマったので、.hack//G.U.の混ぜ物やりてーと思って書いてみました。
早速本編スタートです!
俺は■■■■■。
俺は転生者だ。
何を言っているかと思う奴もいるだろうが、純然たる事実だ。
俺は自分の名前以外は覚えているが、名前だけは思い出せていないのだ。
そして、俺が転生した世界は……。
『オニクチョウダァイ』
呪術廻戦の世界じゃねーか!
俺は現在、呪霊に追われている。
いや、アイツらって見える人間は積極的に殺す習性があるようで、俺はさっき知覚できるようになった為か、絶讃逃走中と言うわけだ。
俺を追いかけてきている呪霊はおそらく準一級以上ではないはずだ。
理性も無いし術式も使用してきていないのが証拠だ。
しかし、図体が大きすぎるからか、壁に度々ぶつかっては当たった箇所をひび割れさせている。
どうするどうする!?
俺は転生したことをさっき知覚したばかりだ、呪力の放出可能の可否とか術式の有無も何も理解していない。
逃げ始めて十数分。
アドレナリンの分泌が緩やかになったのか、疲れがドッとで始める。
圧死させられる。
そう思った矢先、脳内に情報が流れ込むように現れ始める。
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これは僕、五条 悟がある噂と呪力反応を追ってこの熊本に来ていた。
一週間ほど前から未登録の呪力反応が発生していると熊本の分校の補助監督からの報告があり、調べさせてみると、それと同時にその周辺である噂がまことしやかに囁かれ始めたのだ。
曰く、『死神が現れた』と。
死神……。
呪霊の格としては最上位、それこそ特級過呪怨霊、『祈本里香』と互角以上の実力を有する可能性を秘める呪霊になるはずだ。
補助監督曰く、その呪力反応が現れてからはその地域での呪霊発生率が減っているらしい。
もし何らかの術式を使う術師ならコチラ側にスカウトしたい。
だが、呪詛師ならばそれほどの実力か性能の術式や式神を従えている、ということになる。
まっ、どちらに転んでも。
「面白くなりそうだ」
僕の……否、俺の勘がそう告げている。
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暗い……。
寒い……。
息が詰まる……。
暗闇の中、自分と闇の境界線が曖昧になってゆく感覚が酷く恐ろしい。
意識が更に不明瞭となる。
もはや眼の前に闇があるのかさえ分からない。
途切れかけた意識の中、一つの音が耳にはいる。
それは音叉を震わせるような、甲高いと思うような音。
どこか懐かしささえ覚える。
『ミ・ツ・ケ・タ』
不快なノイズが声のように聞こえる。
脳が焼けるように痛む。
しかし、それは不快ではない。
むしろ、己の意識を明瞭化してゆく。
そこはゲームで見たことがあった。
崩れかけの神殿。
神殿ではあるがそれは宙にあり、梁と柱が円を描くように浮かび、その中心には大きな円形の足場とそこから伸びる八つの枝、その先には小円の足場に繋がる場。
.hack//G.U. で主人公達、八相を宿すPC達の専用武器が安置されている場。
ロストグラウンド、ギャリオン・メイズ大神殿。
ここはその作品にて八相……モルガナというサンプリングAIが生み出した作品の根幹であるオンラインゲーム『The World』内に産み落とした存在のデータから生成された武器群、ロストウェポンを封印しておく場所。
俺はそんな場違いの場所で目を覚ます。
俺はこの場の異様さに度肝を抜かれていると、枝の先の一つが発光し始める。
俺の脳内に刻まれた術式が俺に教えてくる。
今は生得領域の中であり、体感時間がかなり引き伸ばされているが、時間は有限である。
そして、俺には一つの術式が付与される。
それはデータドレイン能力。
この能力は八相とそれと同じ起源を持つアウラが所持していた黄昏の書というインストールブックによって使える仕様外のスキルであり、作品の肝となる部分だ。
データドレインは相手のデータを簒奪し、弱体化する。
しかし、無印ではその凶悪な仕様にはしっかりとリミッターがかかっており、それがプロテクトを破壊してデータドレインを可能とする状態のプロテクトブレイクとバグに侵食される侵食度。
前者は攻撃を当て続けることにより破られる一種の防壁であり、これを破壊しないことにはデータドレインをできない。
そして後者はバグによる侵食によりデバフが発生し、最終的にはゲームオーバーとなる仕様である。
そして、この状況がなぜ発生しているかにも説明が成されていた。
これは初回かつ適正のある八相か存在する時のみに発生する仕様であり、これに敗れれば即座に脳は破裂し、死亡するらしい。
その適正ある八相は言わずもがな、薄れゆく意識の中で聞こえたあの耳障りな声。
俺はG.U.をプレイしていたから知っている。
あの声は『死の恐怖』。
モルガナが生み出したアウラを追跡するための仕様外のプログラムであり、その原典は『The World』開発者のハロルド・ヒューイックの恋人、エマ・ウィーラント著の叙事詩『黄昏の碑文』内に存在する世界を破滅に導く禍々しき八つ波。
その先陣であり、終わりの始まり。
その一体が俺と呼応したらし、俺に立ちはだかっている。
俺は悩むがすぐにその悩みも霧散する。
前門の呪霊、後門のスケィス。
前者に逃げれば確実な圧死、後者は力を得るか死の二択。
選択するならワンチャンス!
死ぬか力を得るかの選択肢が与えられているならそちらを選ぶ。
そして勝ってみせる、例え相手が八相最速の序盤詰みポイント強敵であろうと。
気が付くと俺の手には双剣が握られていた。
カイトリスペクトなのか?
だが、素手よりかはマシだ。
俺は光が漏れ出る枝の一つに歩み始める。
その光の中心に浮かぶは一振りの大鎌。
瞳の意匠と刺々しい見た目の禍々しい大鎌。
『死ヲ刻厶影』
それが目の前にある。
わかる。
これに触れればスケィスの待つ空間に跳躍することを。
俺は迷わずそれに触れた。
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俺は約一週間程前のあの出来事を振り返りながら夜風に当たっていた。
季節は春先近い冬のため、未だに寒さを感じる。
俺はどことも分からないビルの屋上にしゃがみ込みながら街を眺める。
静寂が支配しており、車のヘッドライトがチラホラと流れてゆく以外の光と街灯の頼りなくなった光しか照らすものはない。
俺はあの儀式になんとか勝利し、死ヲ刻厶影と憑神、データドレインの能力を獲得することができた。
いや、よく勝てたよ俺。
なんだよ視界からすぐ消えれるスピードって。
山勘全て外れてたら脳みそ爆発オチだったとか、今にしてみても肝が冷える。
呪霊をデータドレインした状態で倒すとウィルスコアが手にはいるようで、昨日五十のウィルスコアを手に入れた事により、ウィルスコアがアドラの鍵に変化した。
どうやらウィルスコア五十につき、アドラの鍵一本と交換できた。
流石に四級呪霊と三級呪霊を合計四十匹祓った所で五十個は非効率すぎる。
しかもここらへんは呪霊が発生しにくのか、日に十匹湧くか湧かないかの塩梅のため、第二相以降の解放は何時ごろになることや「君だね。 呪霊を狩っている奴っていうのは」っ!?
俺は即座に飛び退き、さっきまでいた場所から側方三メートル近い瞬間跳躍をする。
「おっ! 反応良いね、君」
あ、あの白布目隠しの白髪は!!
「五条 悟!?」
えっ!? 最強自ら出向いたの!?
ここどこだか知らないけど、五条って特級案件に度々駆り出されてるはずだよな?
「おっ! 僕の名前知ってるんだ、呪術師かな? それとも呪詛師なのかな?」
軽いノリのような喋り方の中に鋭さを感じる。
おそらくヒソカのような品定めをしているようにも感じる。
ここは穏便に事を進めなければならない、さもなくば狩られる……と思う。
「まぁまぁ、待ってくださいよ。 俺はアンタや高専の人達と矛を交えたいとは思ってないっすから」
五条は陽気な態度が少し揺らぎ、警戒をし始める。
「俺はアンタらで言うところの呪詛師でも受肉体でも……いや、広義的には受肉体ではあるのか?」
「何で君、疑問形なのかな?」
それはご尤もだが、俺もよく分かっていない。
「アンタらの世界では前世の記憶を保持したまま違う肉体に生まれ変わった時、それは受肉体って言えるんですかね?」
俺がそう聞くと五条は少し考えた後に「まぁ、ならないとは思うよ」と答える。
俺はその答えを知って確信した。
高専に降ろう。
そう考え、俺は手を上げて「俺は高専へ降るよ。」と答えた。
しかし、五条 悟は俺の想定以上の『戦闘狂』だった。
「んじゃ。 手合わせしようか」
俺は数秒間脳が空白となり、理解をし始めた頃には素っ頓狂な声を出していた。
「……はぁ?」
「はぁ? じゃないよ、手合わせしようかって言ったんだよ」
「おかしくないですか!? 俺抵抗しないって言ってるんですけど!?」
俺の言葉に五条 悟はヘラヘラしながら答える。
「だって君、面白そうな術式だもん。 手合わせしない」
五条はやる気満々だ。
手を突き出した。
まさか!?
俺は更に後方へ避ける。
ビルから飛び降りる事になっても知らん、あれに巻き込まれるよりマシだ!
「術式順転『蒼』」
ッ!? 体が五条 悟の方へ引っ張られる!!
俺は死ヲ刻厶影を縦に振るう。
コイツには天逆鉾のような問答無用の術式無効は無い。
ただ、直感的にこの術式にはデータドレインは有効だと感じ、蒼を切り裂く。
眼の前で何かが割れる錯覚が起きる。
俺は右手を突き出し、念じる。
すると右手首を中心に五本の花弁のような有機的な意匠を持った半透明の砲身が姿を表す。
その砲口に帯で巻かれたような球形のエネルギーが発生し、念じてそれを放つ。
すると、蒼への着弾と同時に蒼は分解され、着弾したエネルギーの帯は解けて砲口に集約、その後は俺の体内に侵食しながら吸収される。
五条は少し面食らったように驚いている。
「驚いたね。 まさか僕の術式を突破するなんて」
あっぶねぇ!!
あれが最大出力の『蒼』だったらデータドレイン間に合ってなかったぞ!?
肌感ではあるが、骨を捻じ曲げられるレベルだったぞ!?
「それが君の術式かい?」
五条は俺の持つ死ヲ刻厶影を指差す。
「敵にはならないけど、アンタはそれで納得するほどじゃないんでしょう?」
俺は死ヲ刻厶影を脇に投げるように離すとそれは消え、俺はある意味この人に通用するか分からないが力を使うことに決める。
「なら、俺の本気の一端を見せましょう」
俺は体の中に眠る八相を励起する。
それと同時に体のあちこちから紋様が浮かび上がる。
今ならハセヲがあんなに高揚するかも理解できる。
こんな力を手に入れれたら誰だって浮かれてしまう。
「良いぜ、来い、来いよ。 俺は此処にいる!」
その力の本流、その存在の名を呼ぶ。
「スケィース!」
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五条 悟は困惑した。
呪力の練度からしてもまだ領域展開を扱うには至っていないような存在から有り得ないほどの呪力放出が成され、領域が展開される。
五条 悟は眼の前の存在の歪さに微かに違う存在の呪力を感じる。
その領域は五条の無量空処と何処か類似している。
しかし、六眼が捉えた空間は宇宙という結論を出す。
「ここは
五条はここに来ての術式開示に警戒をする。
「これは領域であって領域ではない場所……所謂世界の裏側。 そう言い換えても良い」
五条 悟の目には悍ましい程の呪力量を持つ怪物がそこにいた。
『ここからは術式の開示になる可能性があるのですが、致し方無しです』
その怪物から先程まで戯れをしていた男の声が響き渡る。
『これの名はスケィス。 モルガナ・モード・ゴンと呼ばれるある作品内に存在するサンプリングAIが生み出せし、禍々しき八つの波の一つ』
流線型の節のある体、頭部には左右非対称の後方へ伸びる角、両手には鋭い爪を持つ指、その手が持つ一振りの大鎌。
正しく死神。
五条は即座にこれが特級呪霊、それも宿儺と同じレベルの存在であると看破し、警戒態勢を取る。
『何もしませんよ、五条 悟。 アンタは高専側に俺を呪術師として登録してくれればそれでいい』
「メリットは?」
『アンタに降り掛かるであろう災難への助言と条件付きだが、アンタの私兵になってあげよう』
五条考える。
この悪魔めいた提案を呑むべきか否かを。
『では、一つ質問させて欲しい。 それによって助言……いや、予言を授けよう』
五条 悟は少し考えた後、了承する。
「質問の内容は?」
『
五条は殺意を漲らせる。
ここで亡き親友の名を持ち出したこの愚者に怒りを覚える。
彼とて海千山千の特級呪術師、すぐに冷静さを取り戻す。
「傑なら死んだよ。 僕が止めを刺した」
『ふむ。 この時系列で彼を呼ばないとなると……なら今はこのぐらいかな?』
少し考える素振りを見せた謎の存在……スケィスは指を鳴らすと認知外空間は元のビル屋上へと戻る。
スケィスは元の男の姿に戻り、五条に向き直る。
「今の気温から四月頃かな? ならば、この予言……かな?」
男は五条にある予言をした。
「近々宿儺が受肉し、それを受け止められる器も同時に現れるだろう。 場所と期限は教えないよ、予言は狂うものだからアンタはいつも通りに過ごせばいいさ」
五条は困惑と同時にその予言が事実である場合の驚きに思考が遅れる。
「では、今度は呪術高専のグラウンドでお会いしましょう。 それまでには連絡手段や諸々の準備をお願いしますね」
男は柵を飛び越え、ビルから落下する。
五条はそれの真意を聞き出そうと仕掛けようとするも、ビルの下には誰もおらず、ただ夜風が空を切り裂くような音だけが響いていた。
息抜きがてらに書いた突発作なので、不定期更新になりますので、よろしくお願いします!