さっ、今日も始まるよ! 皆、絶対に見てね!
OP:モルタデロとフィレモンのテーマ
Sクラスは島の中央にあるログハウスへと移動している。昨日の間にモルタデロが無人島にこっそりと忍び込み、建設したとの事だ。
「Sクラスはログハウスで生活する事になるとはな。まあ、テントよりはマシだな」
「そうですね。風呂に関しても大浴場にしておきましたので。時間毎に男女別となりますが」
モルタデロの説明に佐枝たちは納得の表情で頷く。無人島生活はテントになるかと思っていたが、彼がログハウスを作ってくれたお陰で大助かり。この辺については感謝するしかないだろう。
「けど、私たちだけで監視役としても、他のクラスも対策を練っている筈だと思います。増援が必要だと思いますが……」
美雨が考えながら気になる事を伝え、鈴音たちも一斉に頷く。
確かに今のメンバーではグループ事に分けても、ルール違反などをしている者を見逃してしまう点もあり得る。こうなると増援が必要になるのは確実だ。
「ご心配なく。ログハウス前に着いたら分かります」
「え? もう来ているの?」
モルタデロのウインクに対し、帆波たちはキョトンとした表情をする。まさかこの無人島に既に来ているとは予想外だが、いったいどんな人物が来ているのか気になるところだ。
※
モルタデロがログハウス前に辿り着くと、そこにはオレンジ色のロングストレートヘアの女性と、数体の人間サイズの機械生命体がいた。女性はピンクのTシャツとグレーのカーゴポケット付作業ズボンを着用している。
「あっ、モルタデロさん、フィレモンさん!」
「おお、久し振りですね!」
「お前たちも俺たちの元に派遣されたようだな」
女性と機械生命体はモルタデロとフィレモンの元に駆け寄り、再会を喜んでいる。彼らと知り合いと言う事は、同じ組織の一員だという事は明らかだ。
すると、恵が女性を見た途端、ある事を思いつく。
「あっ、あなたはもしかしてブレンパワードの宇都宮比瑪さん!? そして、ユウブレン、ヒメブレン、ナンガブレン、ラッセブレン、カナンブレン、ヒギンズブレン、ネリーブレン、グランチャーもいる!」
「えっ!? 恵は知っているの!?」
「うん。アニメで見たけど、なんで私たちの世界にいるの!?」
恵の説明を聞いた麻耶たちは驚きを隠せず、比瑪たちをじっと見つめていた。まさかアニメのキャラが何故自分たちの世界にいるのか。疑問に感じるのも無理はない。
「紹介します。彼女は同じT.I.A.所属の宇都宮比瑪さん。そしてユウブレン、ヒメブレン、ナンガブレン、ラッセブレン、カナンブレン、ヒギンズブレン、ネリーブレン、グランチャーです」
「あなたたちの噂は聞いているわ。私たちはモルタデロさんとフィレモンさんのパートナーとして活動しているの」
「そのあなたがどうしてこの世界に?」
比瑪の自己紹介を聞いた鈴音は、彼女に対して質問する。何故この世界にいるのか疑問に感じるのも無理はない。
「あれは半年前の頃。私たちの世界にモルタデロさんとフィレモンさんが現れたの。そこから運命が書き換えられたわ」
比瑪は空を見上げながら、自分たちの過去を話し始める。鈴音たちも気になる表情で、その話を聞き始めた。
※
今から半年前。ブレンパワードの世界ではオルファンとの戦いが続いていた。しかし、長き戦いによる終着が終わらず、どうすれば良いのか悩んでいた。
「困ったわね……どうすれば良いのかしら……」
荒野を歩いている比瑪が真剣な表情で考えていたその時、空から誰かが降ってきた。そう。モルタデロとフィレモンであり、バクテリア博士の発明品でこの世界に飛ばされてきたのだ。
「あの博士の発明品は碌でもないですよ!」
「んな事言っている場合か! 落ちるー!!」
モルタデロとフィレモンは地面に激突し、目を回しながら大怪我。それに気づいた比瑪は、二人の元に駆け寄る。
「大丈夫ですか!?」
「あと数分したら治りますので」
「いや、普通はならないから!」
モルタデロの発言に比瑪がツッコミを入れる。これが彼らと彼女の出会いだった。
※
その後、二人はノヴィス・ノアに迎えられ、共に戦う事に。モルタデロのボケに皆が巻き込まれる事もあるが、賑やかであるのは間違いない。
さらに最終決戦の際には、モルタデロの一言で一致団結しようとしていた。
「争いは憎しみしか生まない。力を合わせて手を繋ぎましょう!」
その一言で皆が一致団結し、オルファンとの戦いは無事に終わりを告げた。オルファンと和解する事が出来ただけでなく、囚われた人々たちも元の場所へ。人々はモルタデロを英雄として崇められる様になったのだ。
「いやー、英雄として崇められるのも悪くないですね」
「おい、それは!」
モルタデロは調子に乗って爆弾を投げ飛ばしてしまい、それを見たフィレモンは慌ててしまう。その直後、強烈な爆発が起こり、ハルマゲドンが発生。幸い黒焦げアフロで死者は出ず、建物の損壊は無し。しかし、モルタデロ、フィレモン、比瑪、ブレンたち、グランチャーが行方不明の結果になってしまったのだった。
※
「そして、気付いたらモルタデロさんたちの世界へ。しかも、ブレンたちとグランチャーはいつの間にか人間サイズに。そこで私たちは今の組織に入る事になったの」
比瑪の話を聞いた鈴音、桔梗、王、恵、麻耶、愛里、波留加は絶句し、帆波とひよりは納得の笑顔で頷く。佐枝は相変わらず冷静だが。
「……最後の最後で、あんたが余計な爆弾を投げたせいで全員こっちの世界に飛ばされたわけね……」
「いくら何でもそれはやり過ぎでしょ……」
「いやぁ、まさかあんな起爆スイッチの配置になっているとは……」
鈴音は呆れ果てたような、頭が痛いと言わんばかりの表情でモルタデロをじっと見つめる。波留加はため息をついていて、モルタデロは頭をかきながら苦笑いを浮かべた。まあ、ギャグ展開はお約束だが、他の世界を巻き込むのはご法度だ。
「まあ、モルタデロさんたちといると大変だけど、この世界も楽しいからね。一緒に頑張りましょう!」
比瑪が明るい笑顔でそう締めくくると、ユウブレンやヒメブレンたちも「ブォン!」と陽気な鳴き声を上げてそれに同調する。まあ、戦力が増えた事はプラスになるが、ブレンパワード世界には多大な迷惑を掛けたのは確実だ。
「まったく、本当に手がかかるトラブルメーカーね……。だが、過去がどうであれ、目の前にある現実を変えることはできないわ。私たちの目的は、この無人島サバイバル特別試験において、Sクラスとしての圧倒的な管理と監視を完遂すること。そして、他のクラスの不正やルール違反を完璧に抑え込むことよ!」
鈴音は黒のスポブラとジャージ姿をキリッと正し、真剣な眼差しで仲間たち、そして新しく加わった比瑪たちを見渡した。たとえどんな困難があろうとも、任務を中途半端で終わらせる理由はいかない。
「いい心がけだ。我がT.I.A.特別Sクラスの威信にかけて、この無人島を完全に掌握する様に。そして、不正があれば徹底的に取り締まれ!」
「任せてください! ここはグループに分かれて行動です!」
佐枝の指示とモルタデロの合図の直後、彼らはそれぞれのグループに分かれて行動を開始する。同時に無人島での活動も始まるが、他クラスの悪夢もここから始まりを告げられたのだ。
ED:Rock'n Rouge(一之瀬バージョン)
新たな仲間はブレンパワードより宇都宮比瑪でした! 更にブレンたち、グランチャーも人間サイズで出てきました。
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