初ライブを終えたスクールアイドルクラブ一行。
僕は、スクールアイドルクラブのマネージャとしてクラブに入る事になった。
「ワン、ツー、スリー、フォー。 ワン、ツー、スリー、フォー」
梢先輩の言葉で、みんなはリズムに乗る。
「ここでとっても可愛いめぐちゃんのポーズっ!」
「どわぁ!?」
その最中、慈先輩のアドリブにより、瑠璃乃先輩に当たり、先輩が後ろに倒れてしまった。
「ひぇ〜、みんなの笑顔を作るためには、自己犠牲も大事なんですね〜」
「そういうことじゃないからね! めぐちゃんもアドリブのタイミングは選ぼうね!」
「ごめんごめん。でも、ちょっとここの振りが気になっちゃってさ……」
慈先輩はそう言って、瑠璃乃先輩の手を取る。
「綾羽君も気になった所とかあるかしら?」
「そうですね……少し動きが寂しいと個人的には思いましたけど…」
「なるほど…それは私も思っていた所なの。振りを調整しましょうか」
梢先輩がそう言うと、綴理先輩が
「じゃあこういうのは?」
先輩は咄嗟に案を出して、振りを出してきた。
「良いと思います」
「ボク天才だから」
「それを自分で言うのは違う気がします…綴理先輩…」
綴理先輩の言葉に呆れていると、姫芽ちゃんが_
「いいですね!それをめぐちゃんがやるっていうのがもっと良いです!」
「ひめもやるんだけど……」
「なんと!」
本人から聞いた話なのだが、慈先輩、瑠璃乃先輩のファンらしい。
うん…ファンらしさ全開だなぁ~
「ふぇえ……」
隣に居た小鈴ちゃんが悲鳴を上げていた。
「どうしたの?」
「いちからじゅうまで、先輩方が何言ってるのか分からなかったや……」
「……確かに、実際に踊りながら振り付けを詰めていくのは新鮮かも。それに早い」
「早いっていうのは?」
「えーっと……気になるところに突然アドリブを入れた慈先輩。問題点にすぐ気づく梢先輩。そして、さっと案を作ってしまう綴理先輩。頭の回転が速いって言えばいいのか、慣れなのかは分からないけど……」
「実際、先輩達は凄いよ。振りなんてすぐに思いつくものでもないし」
「綾羽君も凄いよ、徒町、動きが少ないとは分からなかった!」
「あはは、これも慣れていけば分かるようになるよきっとね」
「綾羽君凄いや」
小鈴ちゃんに褒められて、嬉しい気持ちになっていると花ちゃん先輩がやってきた。
「そう、それがスクールアイドルクラブのセンパイたちなのです!」
「どうして花帆先輩が自信満々なのよ……」
「花ちゃん先輩も凄いですよ」
「ふふん!」
僕の言葉で胸を張る花ちゃん先輩。
そんな先輩になんとも言えない視線を送る
「スクールアイドルクラブ……みんな、すごい…………」
その時、梢先輩にさやか先輩が声を掛けた。
「お疲れ様です、梢先輩、そろそろ全体見る役、代わりますよ」
「ありがとう、けっこう大変だけれど、頑張って」
「人数増えましたからね」
「そうね、改めて練習してみると、9人というのは壮観だわ…」
「………そうですね。はい皆さん! 綴理先輩の案もありましたので、それでもう一度、合わせるところから再開しましょう!」
さやか先輩はそう言って、僕たち一年生の3人を見る。
「鏡越しですが、一年生の皆さんも良い動きをされていましたから、気負わずいきましょうね!」
『!はい!!』
そして、その日の練習を終え、部室に戻ってきた。
「みんな、今日もお疲れ様」
『はーい』
「今日のミーティングでは、ひとつ報告というか、連絡があります。今年行われる敦賀スクールアイドルライブフェスタから、招待状が届きました」
梢先輩は招待状を机の上に置く。
「招待状ですか! すごい、あたしたちお呼ばれしちゃったよさやかちゃん!」
「どういう催しなんですか?」
「北陸中で活躍するスクールアイドルたちが集まって、大きなライブフェスをやるの。北陸代表の蓮ノ空学院スクールアイドルクラブは、そのトリを飾ってもらいたい………………そういう、光栄なオファーなのよ」
「かなり期待されてますね」
「今年だけなんだよねー?」
「北陸新幹線が新しく開業したでしょう。その記念、という意味合いもあるみたいね」
「だから終わりと始まりの駅、敦賀」
「終着駅ってことね。というわけで私たち蓮ノ空学院スクールアイドルクラブは、北陸代表として招待を受けることになりました。
うん?頑張ってね?あっ…そういや、三年生ってこの時期_
「私たちもその一員、っていうことになるんですね」
「北陸中のスクールアイドルが集まるイベントかぁ! なんだかすっごくやる気が出てきたーーあれ?……………がんばってね"?」
「修学旅行のタイミングと重なりませんか?」
「その日ちょうど!修学旅行なの!私たち」
やっぱりかー先輩達居ないのは…ちょっときついなぁ…
「え、めぐちゃんせんぱい不在……!? キーボード縛りみたいなものでは……!?」
「それもしかしてルリがマウスなのかな。え、修学旅行ってどこ行くんです?」
「東京でしたっけ?」
「そう!というかなんで知ってるの?」
「三年生の先生方と話す機会があってその時に知りました」
「有名人なだけある…」
僕の言葉に吟がそう呟いたの僕は聞き逃さなかった。
「そんな……え、敦賀って東京の隣だったりしない!?」
「今年ちょうど、上りと下りの終点になりましたね……」
「最速でも2時間ちょっとはかかりますよ」
「こ、梢センパ〜イ!」
「そんなに心配しないでも大丈夫よ。花帆。あなたたちなら、絶対やれるわ」
「くっ………………私だって敦賀も行きたいのに……!もう、修学旅行抜け出すか……!」
「慈先輩、先生達から『修学旅行でふざけた真似をするなよ』と伝えておいてって言われたので、言っておきますね」
「既に手回しされてるだと!?」
「さやかさん」
「あ、はい」
「みんなのまとめ役、お願いね。けっこう大変だけれど、頑張って」
「うん。さやかちゃんなら絶対にできるよ」
「……はい、分かりました。やってみせます!」