吾輩は魔王である。住居を手に入れた。
あの後すぐ側近の魔力が尽き、役割を交代して続けたのだが吾輩の魔力も尽きてしまい、洞穴は想像より浅いものになってしまった。これではとても
で、あるからして今は側近と作戦会議をしているのである。
「やはり、自らの手で掘りながら魔法で固めるというのは効率が良いとは言い難いかと。」
「ふむ、此処はまだ人間共の領域からかなり離れているとはいえ、いつ攻め込まれるかわからぬ。我々の知力と魔力がもう少し高ければ良かったのだがな」
そう、吾輩のINT、つまり知力は300。
これは人間共に比べれば幾分か高いが、魔王の中では無いに等しい、平均的な魔王のINTが20000程といえば分かりやすいであろう。吾輩は知能低めの魔王なのである。
「やはり竜共を配下に加えるべきではないか?」
「いかに陛下といえど、配下を持たずに上位竜種の群れに攻め込むのは得策ではありません。」
「そこは話し合いでどうにか、奴等も人間共を嫌っているであろう」
「竜種は魔物の中でも数少ない、魔王勢に敵対している勢力。陛下もご存知でしょう。此処はやはり【クリエイト・モンスター】を使うべきかと。」
【クリエイト・モンスター】は魔物を生み出す魔法である。生み出せる魔物はレベルが存在せず、進化もできない。その上、生み出せる魔物の強さや種族は魔力と知力に比例するという、魔王を魔王足らしめる固有魔法である。
「しかし、吾輩の知力と魔力では大した魔物は生み出せぬぞ。そんな魔物がいくら居ようと迷宮造りが加速するとは思えぬが」
「えぇ、ですから生み出す魔物はゴブリンにしましょう。レベルが上がることも、進化することもないですが生殖機能がないわけではありません。」
「・・・なるほど、新しく生まれるゴブリンは【クリエイト・モンスター】の影響下に無い、であればレベルを上げ進化させれば良い戦力になるというわけであるな。それに鬼種は繁殖も成長も早い」
「それと並行して近場の魔物を支配下に入れて行けば戦力としては勿論、労働力としても期待できるかと。」
さすが吾輩の側近、頼りになる男だ。
INT500は伊達では無いな。
それでも低いけれど。
「【クリエイト・モンスター】」
手を前に突き出し魔法を唱える。
魔力がごっそり持っていかれる感覚と共に、床に魔法陣が現れ洞穴中を魔力の奔流が照らしてゆく。
しかしそれも直ぐ収まり、魔力が魔法陣へと集ってゆく。
「こ、これほどの魔力!さすがは陛下、ただのゴブリンではなく、まさかサイクロプスやオーガを!?」
「ただのゴブリンではつまらなかろう、吾輩の魔力の半分を込めた。さて、鬼が出るか蛇が出るか」
魔法陣に集った魔力がゆっくりと人形を形どり、それと同時に眩い光を放つ。
光は強くなり続け目を開けることすらできなくなったその瞬間。
バリンッと何かが割れる様な音と共に光が霧散した。
吾輩は目を向ける。魔法陣があった場所へ、そこに居るであろう、我々の最初の配下へと。
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名前:
種族: ゴブリン
Lv:
HP: 35
MP: 7
STR: 12
DEF: 4
INT: 1
AGI: 15
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「・・・ゴブリンですね。」
「うむ、ゴブリンであるな」
魔力半分使おうと、所詮はINT300ということである。
だがこれから宜しく頼むぞ、ゴブ吉。
明日もヨンデネ('ω')ノ