吾輩は魔王である。名前はまだない。   作:逆ギレ伯爵

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読んでくれてありがとう('ω')ノ


吾輩、子育てに勤しむ

吾輩は魔王である。故、掃除は側近に任せた。

今、吾輩は六匹の子ゴブを引き連れて魔物の討伐に出ている。本当は親のニゴブに掃除を任せ、側近にも来て欲しかったのであるが、奴等は知力が低過ぎる故な・・・。

 

討伐の目的は勿論子ゴブのレベル上げである。

【クリエイト・モンスター】の影響を受けない子ゴブは魔物を討伐すればレベルが上がり、進化する。せめてオーガ、いやホブゴブリンに進加しなければ、単独でのレベル上げどころか洞穴の拡張すら任せられぬ。

しかし、ゴブリンは魔物の中でもかなり成長が早い。吾輩が魔物を弱らせ、子ゴブ共にトドメを刺させる。

それを繰り返せばそう時間もかからず進化し、ある程度の労働力にはなってくれるであろう。

 

「せいぜい有能性を示してみよ、ゴブリン共」

「ごぶ?」

「ごびゃぶば!」

「ごぶごぶごーぶごーぶごーぶ」

「・・・ゴ」

「ひでぶ!!」

「ゴブゥ!?」

 

ダメかもしれぬな。

 

 

 

探索を始めて十分程。

 

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名前:

種族: ティノールベア

Lv: 24

HP: 34/192

MP: 18/22

STR: 120

DEF: 95

INT: 38

AGI: 52

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

ティノール連峰の固有種なのだろう熊型の魔物、ティノールベア。本来であればゴブリンがニ、三十匹集まろうと蹴散らせるであろうが、手足を捥がれ身動きの取れない状態であれば子ゴブ共でもトドメを刺さるであろう。

 

「【クリエイト・ウェポン】」

 

とはいえ、子ゴブの非力な攻撃ではトドメを刺す前に失血死しかねない故、武器を持たせる。仮に失血死でもこれだけの力の差があればある程度はレベルも上がるだろうがこちらの方が効率はよかろう。

多分。おそらく。

 

「行け、ゴブリン共。貴様等の糧とせよ」

「ごっぶ〜!」

「げぎゃぎゃぎゃ!」

「ごーぶごーぶ」

「・・・ゴォ」

「ヒャッハァァ!!」

「ゴブゥ!?!!?」

 

・・・こ奴らを育ててよいのだろうか。

 

 

いくら力の差があっても、無抵抗の相手を武器を使って囲めば数分も掛からない。逆に言うと数分はかかったのだが。

 

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名前:

種族: ゴブリン

Lv: 13

HP: 41

MP: 9

STR: 16

DEF: 9

INT: 1

AGI: 21

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「弱過ぎる」

「ごぶ!?」

 

思っていたよりレベルは上がっておる。他の個体も十前後、レベルは上がっておる。上がってはおるが・・・。

いやまぁ、良い。何も良くはないが良い。

そもそも進化を前提に考えてはおったのだ。元々ゴブリンの状態でそこまで強くなることは期待しておらぬ。

 

「次の獲物を探しに行くぞ」

 

しかし、時間に余裕があるわけでもない。できれば今日中にあとニ、三匹魔物を狩りたい。

人間共は待ってはくれぬのだから。

 

 

 

「四匹目にして今日一番の大物であるな」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

名前:

種族: ブルーブラッドアイデクス

Lv: 68

HP: 58/463

MP: 3/218

STR: 98

DEF: 173

INT: 218

AGI : 107

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

魔法を操る、青白い鱗を持つトカゲ型の魔物。子ゴブ共が傷つかぬ様、魔力が底をつくまで甚振っていた為少し時間は掛かったが吾輩にすれば子ゴブ共の丁度良い糧に過ぎん。

 

「では行け」

 

慣れたもので、吾輩が一声掛ければ子ゴブ共は武器を手に魔物に群がる。

段々と弱まる断末魔に耳を傾けながら周りを回す。

 

「大分日が落ちた。今日はここまでであるな」

 

夜目は効くが、また迷子にな・・・、せっかく育てた子ゴブ共が不注意で殺されては困る。

子ゴブ共もいかに魔物といえど生後二、三日だ。うむ、そうだな。子ゴブ共の為にも今日は帰ろう。

 

「帰るぞ、ゴブリン共。そのトカゲを運べ、側近への土産とす・・・、なんか貴様デカくないか?」

「ごぶ?」

 

ブルーブラッドアイデクスの死骸に蹴りを入れていた子ゴブ共の中に、明らかに一匹でかいゴブリンがおった。というか普通のゴブリンの一.五倍はでかい。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

名前:

種族: ホブゴブリン

Lv: 1

HP: 52

MP: 16

STR: 23

DEF: 16

INT: 2

AGI: 25

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

やはり、進化しておる。

ティノールベア以降の二匹は小物だった故大したレベルも上がらなかったが、どうやらブルーブラッドアイデクスはかなり良い糧になってくれたらしい。

 

他の子ゴブのレベルを確認すると、二十一が二匹。二十三が一匹。二十四が二匹。

恐らくゴブリンの最大レベルは二十五。であれば後一体狩れば他のゴブリンも進化するはず。

 

「予定変更である。このまま全員進化するまで狩り続ける。ついて参れ」

「ごぶ!」

「ごぶびばぁ〜」

「ごーごーぶーぶー」

「・・・ンゴォ」

「たわば!!」

「ゴッ!?」

 

まさか一日で進化まで至れるとは。

クックックッ、このペースであればオーガやサイクロプスどころかトロルの軍勢すら視野に入る。首を洗って待っているが良い、人間共!!




明日も同じ時間だよ('ω')ノ
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