仮面ライダーギーツ・ZERO 〜ACEを継ぐ者〜 作:名も無きホロウエージェント
ギーツ
「…俺はギーツ。仮面ライダーギーツだ。」
イアス/アキラ
「仮面ライダーギーツ?」
ギーツはその場から大きくジャンプし、邪兎屋一行の目の前に着地。そして右手に持つ白いリボルバー拳銃型アイテム、《マグナムシューター40X》をエーテリアスの集団に向けた。
ギーツ
「悪いが俺は今の自分の状況を全く分かってない。だからココは四の五の言わず、この場を一緒に切り抜けるぞ!」
『READY…FIGHT!』
バーン!バーン!バーン!
ギーツは駆け出すと同時にマグナムシューター40Xを前方のエーテリアスに向けて発砲。放たれた弾丸が数体のエーテリアスに命中し、エーテリアスは命中した衝撃で倒れた。
ドカッ!バキッ!ドゴッ! バーン!バーン!
更に近づく敵には殴る蹴るの肉弾戦と近距離射撃で、エーテリアスを圧倒する。
ビリー
「ウヒョー、あの狐の兄ちゃん中々やるじゃんか!」
グギギギギギ…
ギーツの戦いを見ていたビリーの背後からエーテリアスが迫る。
ニコ
「ビリー後ろ!」
バーン!
ビリー
「うぉっ!?」
ニコが叫ぶと同時にギーツが発砲。ビリーの背後に迫っていたエーテリアスのコアに弾丸が命中し、エーテリアスは消滅した。
ギーツ
「おい、赤いジャケットのアンタ!これ使え!」
ギーツはマグナムシューター40Xをビリーに向けて投げ、ビリーはそれを受け取った。
ビリー
「サンキュー!でも狐の兄ちゃん、そっちは良いのか!?」
ギーツ
「大丈夫だ!こっちはこっちで何と…」
ガチャ!ガチャ!
ギーツ
「うおっと!?何だ?」
「こっちはこっちで何とかする」と言おうとした矢先、突然両腕のアーマーが変形し短銃が出現した。
ギーツ
「もしかして…」
ギーツは両腕を左右に広げる。
バーン!バーン!
すると、両腕の短銃の銃口から弾丸が放たれた。
ギーツ
「へぇ、コイツは面白い!」
ギーツは迫るエーテリアスを短銃による連続射撃で次々と攻撃。ビリーも負けじと、マグナムシューター40Xで自分達に近づくエーテリアスを次々と狙い撃つが、幾ら倒せどエーテリアスは次々と湧いて出てくる。
ギーツ
「流石にキリが無いな…確かこの手のヒーローのベルトって、変身と同じ動作をすると必殺技が撃てるんだっけか?」
ギーツは腰のベルト《デザイアドライバー》の右側に装填されたリボルバー型アイテム《マグナムレイズバックル》のシリンダーを回しトリガーを引く。そして直ぐ、今度は左側に装填されたメタリックレッドのアイテム《ブーストレイズバックル》のグリップを1回捻った。
ボオオオオオオオッ!
すると、脚部のマフラーパーツが下を向き炎を噴出。その力でギーツは大きくジャンプした。
ニコ
「と、飛んだ!?」
ギーツ
「どうやら当たりみたいだな。みんな伏せろ!」
ギーツは空中で逆さまになり、両腕の短銃を真下に向ける。
『MAGNUM BOOST VICTORY!』
ダダダダダダダダダダダダッ!!
そして再びマフラーパーツから炎を噴出させ、空中で高速回転しながら短銃をマシンガンの様に連続発砲。邪兎屋一行を避ける様に周囲に弾丸の雨を降らせ、周囲のエーテリアスを一掃した。
ビリー
「スッゲェ…!」
ニコ
「ちょっと何よ、あのデタラメな強さ!?」
スタッ フラァ〜
ギーツ
「おっとと…」
ギーツは空中で高速回転したせいで目を回していたが、邪兎屋一行の前に何とか着地し体制を立て直し、そしてドライバーからバックルを引き抜き変身を解いた。
エース
「ふぅ…全員ケガは無いか?」
ビリー
「ええっ!?兄ちゃん人間だったの!?てっきり狐型の機械人かと思っちまったよ!」
アンビー
「変身…ビリーの大好きなスターライト・ナイトみたいね。」
ニコ
「アンタ、ちょっと来なさい!」
突然、ニコは問答無用でエースの腕を掴み強引に引っ張る。
エース
「ええっ!?ちょ、ちょっと!?」
ニコ
「プロキシ、さっさと此処を出るわよ!道案内しなさい!」
イアス/アキラ
「わ、分かった…」
訳も分からぬままエースはニコに連行され、一行はホロウを離れた。
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〜六分街 ガード下〜
その日の夜、邪兎屋一行と共にホロウから出たエースは何故か、六分街のガード下で手足を拘束され椅子に縛り付けられていた。エースの目の前には心配そうに見るビリー、無表情のアンビー、そして怖い顔のニコが横一列に並んで居た。
ニコ
「さぁ、白状なさい!アンタは何者で、何処の人間で、何が目的でアタシ達に近付いたのか、洗い浚い全部吐きなさい!」
エース
「誤解だって、俺はタマタマあそこに居合わせた一般人だよ…」
ニコ
「嘘おっしゃい!あんなにバカ強くてカッコいい狐に変身出来る一般人が何処に居るのよ!?」
エース
「此処に居るんだけど…っていうか正直俺も、あの力の事はサッパリ分からなくてな…」
アンビー
「そう言う割には戦い慣れしてるみたいに見えたけど?」
エース
「ぶっちゃけ言うと本職はホロウサルベージャーでね。ホロウで活動する為に最低限の戦闘知識は持ってるさ。」
ニコ
「ほらやっぱり!ホントはドサクサに紛れてアタシ達の手柄を横取りする気だったんでしょ!?」
ビリー
「ニコの親分よぉ、ちったぁ落ち着けって。ってか、いくら何でも助けてくれた恩人を椅子に縛り付けて尋問はねぇだろ?」
リン
「ビリーの言う通りだよ。疑う気持ちは分からなくも無いけど、彼が現れなかったらニコ達もイアスも無事じゃ済まなかったんだよ?」
そこへアキラ、リン、イアスが現れた。
リン
「ビリー、アンビー、彼の拘束を解いてあげて。」
ビリー
「りょーかい、店長!」
アンビー
「了解。」
ビリーとアンビーはエースの拘束を解いた。
アキラ
「さっきはありがとう、彼らを助けてくれて。」
エース
「アンタは?」
アキラ
「僕はアキラ。こっちは妹のリンで、ウチのボンプのイアス。僕達はこの六分街でビデオ屋をやってるんだ。」
エース
「俺は稲荷 英介、しがないホロウサルベージャーだ。…って、ちょっと待てよ?アンタの声どっかで聞いたことあると思ったが、さっきそこのボンプが同じ声で話してなかったか?」
アキラ
「ああ、僕達はビデオ屋をやってる裏でプロキシをやってるんだけど、ホロウサルベージャーの君は聞いたことないかい?オレンジのスカーフをした人の言葉を喋るボンプが目印の、新エリー都最強のプロキシの噂。」
エース
「まさか、アンタらがあの…」
アキラ
「おっと、話の続きは僕達のビデオ屋でどうかな?助けてくれたお礼とニコが無礼を働いたお詫びって訳じゃないけど、お茶とお菓子くらいは出すよ。」
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〜Random Play店内 工房〜
アキラ達は邪兎屋一行と別れ、エースをビデオ屋のスタッフルーム基工房へと案内した。
エース
「まさか錦鯉の隣のビデオ屋が、あの有名なパエトーンのアジトだったとはなぁ。」
アキラ
「早速だけど、本題に入ろう。英介、君がホロウで見せたあの力、仮面ライダーって言ったね?僕達はプロキシになってそんなに経つ訳じゃないけど、あんなモノは今まで見たことが無い。いったい何処で手に入れたんだい?」
エース
「俺にも分からないんだ。ホロウでアンタらに会う前、俺はサルベージャーの仕事をしてた。でもその最中に地割れに落ちて、気づいたら不思議な空間に居たんだ。」
リン
「不思議な空間?」
エース
「ああ、そこで俺は神様からこの力を授かったんだ。この世界を崩壊から救ってくれって頼まれてな。」
リン
「神様って、それ本当?それに世界の崩壊ってのも、大袈裟じゃないかな…」
エース
「正直俺も半信半疑なんだ。でも…」
エースはデザイアドライバーを手に取り、じっと見る。
エース
「変身した時に感じたあの力は、紛れもなく本物だった。世界の崩壊がどんな風にやって来るのか不明だが、この力があればきっとどんなに強大な相手にも立ち向かえる。」
アキラ
「なるほど…実は君をココに招待した理由はもう一つあってね。」
エース
「と言うと?」
アキラ
「単刀直入に言うと、君をパエトーン専属のホロウレイダーとしてスカウトしたいんだ。」
アキラの話を聞いてエースは仰天した。アキラはエースに対して、とても真剣な眼差しを向けている。
エース
「俺をパエトーン専属のホロウレイダーに?本気か?」
アキラ
「もちろん本気だ。実を言うと僕達は、ある目的のためにプロキシをしているんだ。その目的について今は話す事は出来ないけど、僕達兄妹や邪兎屋の力だけじゃ到底不可能な目的だ。だから僕達に、パエトーンに力を貸して欲しいんだ。君の持つ仮面ライダーの力があれば、きっと僕達の目的に大きく前進できる。もちろんタダでとは言わない、協力してくれるならどんな条件だって受け入れる覚悟は出来てる。」
エース
「…」
アキラの話を聞いて、エースは腕を組み考え込む。アキラとリンは、固唾を飲み返事を待った。
エース
「…それなら、俺からの条件は3つだ。先ず1つ、俺をこのビデオ屋に居候させてほしい。」
リン
「居候?何で?」
エース
「最近サルベージャーの稼ぎが芳しくなくてな…追加でバイトもしてるが、今月の家賃さえ払えるかどうか正直怪しい状況なんだ…だから表向きは、このビデオ屋の住込み従業員って事にしてほしい。家賃や光熱費諸々が必要なら俺が受けた依頼の報酬から差し引いてくれて構わない。寝床はそこのソファでも良いし、何なら床に寝袋でも構わない。」
アキラ
「OK、家賃諸々と寝床については後々詳しく話し合うとしよう。2つ目は?」
エース
「2つ目は、仮面ライダーの力を悪行に使わない事だ。」
リン
「それなら安心して。他人に危害を加えるような仕事は決して受けない。ホロウに迷って出られない人を偶然見かけたら、その人が自分と無関係であっても出口まで案内して生還させるのが、私達兄妹の信条だからね。」
エース
「なら最後の3つ目。いつかは問わないが、いずれアンタらパエトーンの目的について詳しく教えて貰う。」
アキラ
「分かった、時が来たら必ず話すよ。僕達兄妹の秘密と、僕達の目的を。」
エース
「OK、ならこれで交渉は成立だな。」
そう言うと、エースはアキラに右手を差し出した。アキラはエースの右手を掴み、二人は固く握手を交わした。
アキラ
「では改めて…僕はRandom Play店主、パエトーンのアキラ。」
エース
「俺は仮面ライダーギーツ、稲荷 英介だ。あと、俺の事はエースって呼んでくれ。」
アキラ
「分かった。これからよろしく、エース!」
こうして、仮面ライダーギーツに変身する力を得たエースはRandom Playの住込み従業員基、パエトーン専属のホロウレイダーとして活動する事となった。
・テンペストマグナム/マグナムブーストビクトリー
仮面ライダーギーツ・マグナムブーストフォームの必殺技。ブーストの力で空中に大きく舞い上がり、逆さまの状態で高速回転しながら周囲に無数の弾丸を雨のように降らせ攻撃する。モデルはアニメ《ダンボール戦機》に登場した必殺ファンクション《レインバレット》。