アーク製薬会社   作:ai試し2

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4話 除去

はい。前の版では隊員たちの反応を地の文に置いてはいますが、「囃し立てる」というニュアンスが弱く、単に様子を見ている描写になっていました。

隊員たちが面白がって二人をからかう空気を、台詞ではなく仕草や反応の連続として明確にしました。ルイスやレディハンクの台詞はそのままです。

 

 しばらく歩いていると、前方からルイスが戻ってきた。

 

「おーい!」

 

 片手を上げながら、こちらへ歩いてくる。

 

「施設の制圧は終わった。もう安全だ」

 

「そう」

 

 レディハンクが頷く。

 

 シェリーたちも足を止め、ルイスを迎えた。

 

「それじゃあ、次はアシュリーとレオンのプラーガを取り除かないとね」

 

「ああ。二人とも、早めに処置した方がいい」

 

「どうやって取り除くの?」

 

 シェリーが尋ねると、ルイスは施設の方へ顎を向けた。

 

「中の医療設備を使う。ある装置でプラーガを除去するんだ。設備自体はちゃんとしているから、ちょっと手を加えれば問題なく殺せる」

 

「よかった……」

 

 シェリーの肩から、わずかに力が抜けた。

 

 しかし、ルイスは続ける。

 

「ただし――相当痛いぞ」

 

「……え?」

 

 シェリーの表情が固まった。

 

「痛いの?」

 

 アシュリーも不安そうに尋ねる。

 

「ああ。かなりな」

 

 ルイスは妙に落ち着いた様子で答えた。

 

「とはいえ、寄生されたままにもできない。二人には我慢してもらうしかないな」

 

「そうだな」

 

 レオンが頷く。

 

「やるしかない」

 

「うん……」

 

 アシュリーも覚悟を決めるように小さく頷いた。

 

 その後、シェリーはレディハンクへ顔を向けた。

 

「レディちゃん。さっき聞いた話なんだけど……」

 

 歩きながら、シェリーは教団について説明した。

 

 アシュリーを利用してアメリカ政府へプラーガを広げ、その内部から支配しようとしていること。

 

 そのために大統領の娘であるアシュリーが誘拐されたこと。

 

「世界征服!」

 

 レディハンクが目を丸くした。

 

「アンブレラじゃないんだから……」

 

 呆れたような呟きが漏れる。

 

「本当に、そんなこと考えてるんだね」

 

「うん、みたいだよ」

 

 シェリーが頷いた。

 

 続いて、ルイスについても話す。

 

「それと、ルイスのことなんだけど」

 

「元々、教団の研究員だったらしいよ」

 

「ああ」

 

 レディハンクは前を歩くルイスへ目を向ける。

 

「それなら本人から聞いたよ」

 

「そうなの?」

 

「うん。隠す気はないみたい」

 

 ルイスは自分の過去について聞こえているはずなのに、振り返ろうともしなかった。

 

 淡々と歩きながら、施設の入口へ向かっている。

 

 その態度が、かえって妙に潔く見えた。

 

     ◆

 

 やがて、装置の準備が整った。

 

「よし。これでいける」

 

 ルイスが各部を確認する。

 

 レオンは装置まで歩いていき、そのまま横になった。

 

「じゃあ、始めるか」

 

 ルイスが準備を進める途中、ふと思い出したようにレオンへ声をかける。

 

「レオン。手でも握ってやろうか?」

 

 レオンは思わず苦笑した。

 

「いらん」

 

「そうかい」

 

 ルイスが肩をすくめる。

 

 それを聞いていたシェリーは、隣にいるアシュリーへ顔を向けた。

 

「アシュリー」

 

「なに?」

 

「レオンの手、握ってあげて」

 

「えっ?」

 

 アシュリーが驚いたように目を丸くする。

 

「ほら。痛いらしいから」

 

 シェリー自身、半分は冗談だった。

 

 ところがアシュリーは少し考えたあと、意外にも素直に頷いた。

 

「……分かった」

 

 レオンのそばへ歩いていく。

 

「……なんだ?」

 

 レオンが怪訝そうに見上げる。

 

「手、握るから」

 

 アシュリーはそう言って、その手を取った。

 

 シェリーはその様子を見守りながら、心の中で少し笑う。

 

 冗談のつもりだったのに、思ったよりずっと素直に応じた。

 

 それに気づいた周囲のアーク隊員たちの間で、空気が変わった。

 

 誰かが隣の隊員の肩を軽く叩く。

 

 別の隊員は口元を押さえながら、面白そうに二人を眺めている。

 

 視線を交わしては、にやりと笑う者もいた。

 

 中にはわざとらしく咳払いをして、二人へ視線を向ける者までいる。

 

 直接口に出す者はいない。

 

 それでも、その場にいる全員が何を面白がっているのかは明らかだった。

 

 アシュリーは次第に居心地が悪そうになり、握った手を少し強くする。

 

「お熱いね、お二人さん」

 

 ルイスが面白そうに言う。

 

「……」

 

 レオンは答えない。

 

 アシュリーは頬を赤くして、視線を逸らした。

 

 その反応を見た隊員たちの間で、また小さな笑いが広がった。

 

 誰かが肘で隣をつつき、別の隊員が肩をすくめる。

 

 レオンがそれに気づき、呆れたように周囲を見回した。

 

「お前らな……」

 

 だが、そんな空気も長くは続かなかった。

 

 ルイスが装置へ向き直り、表情を引き締める。

 

「よし。そろそろ始めるぞ」

 

「ああ」

 

 レオンも気持ちを切り替えた。

 

 アシュリーの手に、わずかに力がこもる。

 

 そして、ルイスが装置を作動させた。

 

 機械が低い音を響かせる。

 

 次の瞬間、レオンの身体が大きく強張った。

 

「……っ!」

 

 歯を食いしばる。

 

 痛みはかなりのものらしい。

 

 それでもレオンは声を抑え、装置が終わるのをじっと耐えていた。

 

 アシュリーは何も言わず、その手を握り続ける。

 

 やがて装置の作動音が止まった。

 

「終わったぞ」

 

 ルイスが確認する。

 

「問題なくプラーガを除去できた」

 

「……そうか」

 

 レオンは荒くなった呼吸を整えながら、ゆっくりと身体を起こした。

 

「次はアシュリーだ」

 

「うん……」

 

 アシュリーは緊張した面持ちで頷く。

 

 レオンと入れ替わるように装置へ横になる。

 

 そして、不安そうに手を伸ばした。

 

 レオンがその手を見る。

 

「……」

 

 小さく息を吐いた。

 

 それから何も言わず、その手を握り返す。

 

「よろしく」

 

「うん」

 

 シェリーは思わず口元を緩めた。

 

「今度はレオンが手を握ってあげるんだね」

 

「そういうことだな」

 

 ルイスが笑う。

 

「お熱いね、お二人さん!」

 

 その一言に、レディハンクが吹き出した。

 

 それをきっかけに、周囲の隊員たちも一斉に反応した。

 

 口笛が飛ぶ。

 

 手を叩いて面白がる者まで現れた。

 

 アシュリーはますます気まずそうに頬を赤くした。

 

 それでも、レオンの手は離さない。

 

 レオンは周囲を見回した。

 

「お前らな……」

 

 呆れた声が漏れる。

 

 しかし、厳しく止めるほどでもないと判断したのか、それ以上は何も言わなかった。

 

 やがてルイスが咳払いする。

 

「じゃあ、そろそろ始めるぞ」

 

「分かった」

 

 レオンが答える。

 

 ルイスが装置を作動させた。

 

 機械が再び唸る。

 

「……っ!」

 

 アシュリーの身体が強張った。

 

「痛っ……!」

 

 思わず声が漏れる。

 

 握り締めた指が、レオンの手へ食い込んだ。

 

 レオンは何も言わず、その手を支え続ける。

 

 アシュリーも目を閉じ、必死に痛みに耐えた。

 

 やがて、装置が停止する。

 

「終わったぞ」

 

 ルイスが告げる。

 

「無事に除去できた」

 

 アシュリーはすぐには起き上がれなかった。

 

 肩で息をしながら、しばらく目を閉じている。

 

 ようやく身体を起こすと、確かめるように呟いた。

 

「……終わった……?」

 

「ああ」

 

 ルイスが頷く。

 

 その瞬間、アシュリーはレオンへ抱きついた。

 

「レオン……!」

 

 レオンが驚いたように目を見開く。

 

 だが、振り払おうとはしなかった。

 

 そっと腕を回し、アシュリーを受け止める。

 

 さっきまで二人を面白がっていた隊員たちも、今度は黙っていた。

 

 さっきまでの軽い空気が消え、誰も茶化そうとはしない。

 

 痛みに耐えていた少女がようやく緊張から解放されたことを、全員が察していた。

 

 シェリーも何も言わず、その姿を見守る。

 

 レディハンクがほんの少しだけ微笑んでいた。

 

 施設の中に、静かな安堵が広がった。

 

     ◆

 

 治療を終えると、一行は施設の外へ出た。

 

 外気に触れたところで、レオンがレディハンクへ声をかける。

 

「サドラーを追わないのか?」

 

「援軍が来てから追うよ」

 

 レディハンクは空を見上げた。

 

「そろそろ、さっき乗ってきたヘリが戻ってきてもいいんだけど」

 

 その言葉を聞いたシェリーが、ふいに遠くを指差した。

 

「あっ、あっち見て!」

 

「どこ?」

 

 レディハンクが振り返る。

 

 シェリーの指先を追うように目を凝らし、さらに手をかざして遠くを見渡した。レオンとルイスも同じ方向へ視線を向ける。

 

「……何も見えないぞ」

 

 レオンが目を細める。

 

「俺にも見えないな」

 

 ルイスも首を伸ばした。

 

「もう少し待って」

 

 シェリーは視線を逸らさなかった。

 

 しばらくすると、空の彼方に小さな影が浮かんだ。

 

「ほら!」

 

 シェリーが声を上げる。

 

 点にしか見えなかった影は、次第に輪郭を増していく。やがて複数のヘリが編隊を組み、こちらへ向かって飛んでくるのがはっきり見えた。

 

「援軍と合流したみたいだね」

 

「うん」

 

 シェリーも頷いた。

 

 さらに目を凝らし、先頭を飛ぶ機体を確認する。

 

「アークとBSAAの部隊みたい」

 

「分かるのか?」

 

 レオンが尋ねる。

 

「うん。ヘリ機種とマーキングが見えるから」

 

 編隊は速度を落としながら、こちらへ近づいてくる。

 

「じゃあ、こっちからも合図しよう」

 

 レディハンクが両手を大きく振った。

 

「こっちー!」

 

 シェリーたちもそれに続く。

 

 一行はその場に立ったまま、大きく手を振り続けた。

 

 やがて、先ほどまで空の彼方にあったヘリが、こちらの頭上まで迫ってきた。

 

     ◆

 

 数機のヘリが施設の周囲へ次々と着陸する。

 

 最初に機体から降りてきたのはバリーだった。

 

「お疲れさん」

 

「お疲れさまです!」

 

 レディハンクたちが声を揃える。

 

 続いて別のヘリから、クリスとジルが姿を現した。

 

「クリス!」

 

 シェリーが声を上げる。

 

「それじゃあ、今までのことを――」

 

 レディハンクが状況を説明しようとした、その時だった。

 

 レオンの端末から着信音が鳴った。

 

 一同の視線が集まる。

 

「……またサドラーか?」

 

 レオンが端末を取り出した。

 

 だが、画面を見た瞬間、その表情が変わった。

 

「……ウェスカー!?」

 

「ウェスカーだと?」

 

 バリーが反応する。

 

 クリスとジルもすぐにレオンの端末へ目を向けた。

 

「ウェスカー……?」

 

 後ろにいたアークの隊員たちの間にも、緊張が走る。

 

 画面には、アルバート・ウェスカーの姿が映っていた。

 

 ウェスカーはレオンたちを一瞥し、それからバリーの姿へ視線を移した。

 

「……バリーもいるのか」

 

 わずかに口元が歪む。

 

「久しぶりだな、バリー」

 

 バリーの表情が険しくなった。

 

「二度と会いたくなかったぜ」

 

 吐き捨てるような言葉だった。

 

 だが、ウェスカーは気にした様子もない。

 

 むしろ、予想通りの反応を楽しんでいるようだった。

 

「さて……いつまで、そこでのんびりしているつもりだ?」

 

「何だと?」

 

 レオンが眉をひそめる。

 

「こちらは、すでに動いている」

 

 ウェスカーの声は淡々としていた。

 

「このままお前たちが時間を無駄にしている間に、サドラーもプラーガの支配種も、我々が先に手に入れてしまうぞ」

 

「……ウェスカー!」

 

 クリスが睨みつける。

 

 それすら計算していたかのように、ウェスカーは薄く笑った。

 

「せっかくだ。おまえたちには、我々が支配種を手に入れる瞬間を見届けてもらおうか?」

 

「お前……!」

 

 クリスの声が低くなる。

 

「ウェスカー、お前もこの島にいるのか?」

 

「もちろんだ、クリス。そしてBSAA」

 

 ウェスカーは平然と答えた。

 

 その時、レディハンクが通信へ割り込んだ。

 

「私たちも、これからサドラーを追いかけるところだったよ」

 

 ウェスカーが画面越しにレディハンクを見る。

 

「ほう……」

 

 興味深そうに目を細める。

 

「ならば、競争だな」

 

「待て、ウェスカー!」

 

 クリスが呼び止める。

 

 だが、ウェスカーは止まらなかった。

 

「せいぜい、私より先に辿り着いてみせろ」

 

 それだけ言い残して、通信が切れた。

 

 端末の画面が暗くなる。

 

 レオンはしばらく無言でそれを見つめていた。

 

「……完全に俺たちを挑発してやがる」

 

 クリスも険しい顔のまま、拳を握る。

 

 だが、悔しさに浸っている時間はなかった。

 

 レディハンクが周囲を見回す。

 

「よし! みんな、動くよ!」

 

 一斉に隊員たちが反応した。

 

「まず、私たちの部隊はバリーとBSAAのみんなに、プラーガの特徴と対策を説明して」

 

「了解!」

 

 隊員たちが動き始める。

 

「実際に見てもらったほうが早いよね」

 

 レディハンクは施設へ目を向けた。

 

「それと、施設の中からリヘナラドールの死体を一体持ってきて」

 

「リヘナラドール?」

 

 バリーが聞き返す。

 

「この施設の中で、特に厄介だった相手だよ」

 

 レディハンクが答える。

 

「死体を見せながら説明したほうが分かりやすいでしょ」

 

 隊員三人が施設へ向かって駆け出した。

 

 その背中を見送ってから、レディハンクはレオンへ視線を向けた。

 

「レオンはどうする?」

 

「俺もサドラーを追う」

 

 レオンの答えに迷いはなかった。

 

「ヘリは貸せないけど、アシュリーも確保したし。ここら辺は、もう敵もあまりいなさそうだよ?」

 

「ここで待つより、大人数で行動したほうが安全だ」

 

 レオンは周囲を見回した。

 

「それに、そろそろアメリカのヘリも来るころだ」

 

 レディハンクは少し考えてから頷く。

 

「じゃあ、一緒に行こう」

 

 続いてルイスへ向き直った。

 

「ルイス。サドラーがどこにいるか、分からない?」

 

「いや……正確な場所までは分からない」

 

 ルイスは首を横に振った。

 

「ただ、もしかしたら……」

 

 少し考えたあと、彼は地面へ視線を落とした。

 

「簡単な地図を描こう」

 

 しゃがみ込み、足元の棒を拾う。

 

 地面へ線を引き、島の形を大まかに描いていく。

 

「この島はな……」

 

 ルイスは描いた地図を指しながら、島の構造を説明し始めた。

 

「恐らく、サドラーは逃げようとしている」

 

「逃げる?」

 

 レディハンクが聞き返す。

 

「ああ」

 

 ルイスは地図から目を離さない。

 

「アシュリーを奪還された。それに、今の時点でこれだけの戦力が集まっている。おまけに、自分たちが何をしていたのか政府にも知られた」

 

 棒の先が地図の上を移動する。

 

「ここまで状況が悪くなれば、サドラーもこの島に留まり続ける理由はない」

 

「じゃあ、逃げるとしたら?」

 

 レオンが尋ねる。

 

「埠頭か、造船所だ」

 

 ルイスが二か所に印をつける。

 

「それから、砦の近くにある旧施設。あそこにも洞窟から湖に抜けられる逃げ道がある」

 

「埠頭は俺とルイスが通ってきた」

 

 レオンが地図を見る。

 

「ああ。だから、そこはまずない」

 

 ルイスも頷いた。

 

「となると……」

 

 レオンが地図へ身を寄せる。

 

「候補は造船所か、旧施設の二つか」

 

「そうなる」

 

 ルイスは二つの場所を指した。

 

「サドラーが逃げるなら、このどちらかだろうな」

 

「それぞれ、どんな場所?」

 

 レディハンクが訊く。

 

 ルイスは造船所へ棒を向けた。

 

「造船所には、武装した大きな船がある。機銃や機関砲まで備え付けられている」

 

 続いて砦へ棒を移す。

 

「砦にも機関銃陣地が構築されている。歩兵用だが、対空用のロケットランチャーも備蓄されている」

 

「どっちも厄介そうだね」

 

 レディハンクが眉を寄せる。

 

「ただ、どちらも動かすのは通常のガナードだ」

 

 ルイスが続ける。

 

「だから、攻略するのは難しくない」

 

 レディハンクは地図をしばらく見つめた。

 

 そして、すぐに顔を上げる。

 

「じゃあ、決めた!」

 

 周囲へ向き直る。

 

「バリーは部隊の半分を率いて、BSAAと一緒に造船所をお願い」

 

「了解」

 

 バリーが頷く。

 

「私とシェリーは、レオンと一緒に砦と旧施設へ行く」

 

「異存はない」

 

 クリスが答える。

 

 ジルも頷いた。

 

「私も問題ないわ」

 

「よし!」

 

 レディハンクが勢いよく頷く。

 

「じゃあ、これで決まりだね」

 

 周囲を見回した。

 

「何か質問は?」

 

 誰も口を開かない。

 

「何か言い忘れたことは?」

 

 その問いに、バリーがふと思い出したように声を上げた。

 

「そういえば、クレアから伝言があった」

 

「クレアから?」

 

 シェリーが振り向く。

 

「ああ」

 

 バリーは続けた。

 

「リサとアレクシアが、こっちへ向かっているそうだ」

 

「リサとアレクシアが?」

 

 レディハンクが目を丸くする。

 

「移動はヘリじゃなくて飛行機らしい。日の出前には到着するそうだ」

 

「そっか」

 

 レディハンクは頷いた。

 

「じゃあ、それまでにサドラーを追い詰めよう!」

 

 その声に、周囲の隊員たちの表情が引き締まった。

 

 島の上空では、すでに夜明けの気配が滲み始めている。

 

 サドラーを追う者たちと、それを利用しようとするウェスカー。

 

 そして、ほどなくこの島へ到着するリサとアレクシア。

 

 それぞれの思惑が交差する中、一行は次の目的地へ向けて動き始めた。

 

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