さてさて、この世界ってのをちぃっとばっかし説明しとくぞ。
俺をこの世界に転生させてくれた神さんは、とあるライトノベルに出てくる女神さん。
女神さん曰く。
この世界は本来の『とらいあんぐるハート』の世界に『リリカルおもちゃ箱』っつうトラハのスピンオフから派生した『魔法少女リリカルなのは』ッてぇー、タイトルの世界がまじってんだと。
んでよ、加えて『ハイスクールD×D』『カンピオーネ』『型月(TYPE-MOON)』って世界がクロスした要素もあるんだが・・・・。
あぁ~、他にもなんか色々、混ざってるらしいけど、詳しくはしんね。
アルがいたもんだからデモンベインの世界と混ざっているんか!?とか、思ったけどよ。
この世界にブラックロッジはねェーし、マスターテリオンもいねェーってんで、安心したもんだ。いや、ホント。
トラハシリーズとカンピオーネと型月ってのは俺もそれなりに知ってたんだけどな。
『ハイスクールD×D』は詳しくは知んねェ~し、『魔法少女リリカルなのは』ってのは、全く知らねェ~んだわ。
あとな『魔法少女リリカルなのは』の原作開始はトラハ3原作の一年後になんだ。
この辺はおもちゃ箱ん時と同じみてぇーだな。
んで。これも『おもちゃ箱』ん時とおんなしで高町家の末っ子が主人公らしい。
なめぇ~は、高町なのは。彼女はもう生まれてた。
今年で3歳なんだってよ。美由紀の養母ちゃん。桃子さんが言ってた。
こないだ見たけど可愛かったぞ~~~、プニプニだったぞ~~~。
トラハ3の原作時、たしか8歳で小2だったから、あと6年後か~。
何がおこんのかはしんねぇーけど、なんかワクワクしてきたぞ♪
強ぇー奴いっかな~♪♪♪
んで、高町家の末娘は双子なんだ。もう一人の名前は、ななせって言うんだと。
トラハの裏設定だと。高町家はよ。本来、トラハ1に出てくる旧校舎の幽霊。七瀬が転生した家だったんだよな~。だからよ。二人いるって知った時は結構おでれーたもんだ。
しっかし、七瀬、まだ学校にいるしな~~~。
そろろそ移し替えて、憑代とか用意しなきゃなぁ~とか。
てか、身体自体は既に青崎家の燈子さんにお願いしている。
あとは、もっぺん本人の意思確認のみだ。
そんで、既に死んでいるはずの高町家の家長、高町士郎は生き残った。
俺と蓬寿が介入したかんな。そこにいたのは偶々の偶然だったけど・・・・。
本来トラハ3の原作だとなのはが桃子の腹ん中にいて、生まれるめぇーにはもう、死んでっからな。
だからかトラハ3のヒロインの一人。フィアッセ・クリステラは原作みてぇ~に罪の意識ってやつを背負ってねぇ~から、意外と元気なんだそうな。
もしかすっと、時間差で今後、再びなんか起こるんかもしんねぇーけど、そしたらフォローするし。
まぁ、知佳やリスティと同じで、フィアッセもHGSもってから、そっちの方は大変らしいけどな~。
んで、高町恭也。トラハ3の主人公殿は親父の士郎さんが生きてんのに何でかしんねぇ~けど、2年ぐれーめぇーに膝をやらかしたらしい。
事故ったんか、無茶な鍛錬でもしたんか、俺らは、まだそん時、槙原の人間じゃなかったからよく知らねェーんだけどよ。
昔、偶然にもうちに遊びに来てた神咲家、薫の妹の那美の世話になったことがあるらしい。
那美曰く『たぶん。もう覚えていないだろうし、忘れていると思うんだ』
とかって言ってたけっか。
たぶん、なんか切っ掛けみてぇーなもんがあれば思い出すんだろうけどな。
あえて、介入してお節介やく気はねぇーかんな。
為るようにしかなんねぇーしな。
2年前ぇー、9歳の時にこの家の子になった。
そんでよ。9歳の半ばぐれーまでは俺と蓬寿と玉藻とアルの4人で暮らしてたんだけどな・・・。
早々に知られちまった。俺達に親がいねぇ~ことと学校に行ってねぇ~ことがよ。
まぁ~、俺が何にも考えずに言っちまったからなんだけどな~♪
でぇ~じょ~ぶだって言ったんだけどよ。あっさりと却下されちまったぞ。
まぁ~、その辺の話もおいおい話すとして。まずは目の前の現状をどうするか?だな。
「颯介は我と遊ぶ。約束してた」
「何を言うか、颯介は今から妾と特訓じゃ、蓬寿は邪魔をするでない」
「お二人様。そのように喧嘩をするものではありません。ご主人様が困っているではありませんか。なにより、ご主人様はわたくしとムフフな関係を・・・・」
目の前にいる三人。
片や俺の妹。槙原蓬寿こと無限龍(ウロボロス・ドラゴン)オーフィス。
そして、もう一方。俺の神器で神滅具。
獣の咆哮。『魔導書の原典 アル・アジフ』の精霊。
アブドゥル・アルハザードによって記された最強の魔導書。
そして、三大妖怪の一角、金毛白面九尾狐『玉藻前』。
本体は
長い間、封印されてたせいで力の大半が出せなかったらしいのだが、俺と契約したせいか、今じゃ、全力出しても大丈夫なんだそうな。
なんか、京都に後輩がいるらしいんだが、そのうち挨拶でも行くとすっか。
睨み合う龍と精霊と大妖怪。
この三人が本気でぶつかると、アポカリュウスってヤツになんだろうな~。
世界の一つは確実に滅ぶんじゃね?・・・・んなわけねぇーか、俺じゃあるまいし。
アルの方は俺が協力しねェ~と力(りき)入んねェ~から大丈夫だろうけど・・・。
仕方ねェ~なぁ~、このままだと話も進まねぇ~し・・・。
時間もねぇ~し・・・。
止めるか・・・。
「アル。蓬寿。オメェーら喧嘩なんかしねぇ~でよ。後で一緒に仲良く遊びながら修業すりゃ~いいんじゃねぇーか?そんで玉藻。――――オメェーは後でOHANASIな」
「それによ~。今から遊ぶんは、さすがに無理だぞ。・・・って、いうかよ。がっこー、行かねーといけねぇ~んだろが」
忘れてんじゃねェ~のか?この三人。
頭の後ろで両手を組んで、呆れながら言ってみた。
「「「・・・!!」」」
おい!?―――オメぇーらな~・・・・・。
―――今気づいた!?・・・・みてぇーな顔でそろって驚いてんじゃねぇーぞ!?
「む。しかたない。学校行く」
「よかろう。蓬寿よ。続きは終業までお預けじゃ」
「ご主人様と二人っきりでお話?は!?これはむしろご褒美では☆」
むむむ。とか唸りながら言う蓬寿に、魔導書となりオラの中へ戻ってゆくアル。
玉藻は阿呆な台詞を吐きつつ、子ぎつね姿となり俺の肩へ。そして、肩から頭へとよじ登る。
なんだかんだ言いつつも、この三人。結構、仲いいんだよな。
「うし!いくかッ!?」
「は!?―――颯介、少し待つ。我、ランドセル取ってくる!?」
そう言うと、慌てて部屋へ取って返す蓬寿。
「颯介~、大事なもの忘れてるよ。ほら、お弁当」
「あわてねぇーでいいぞ~」
蓬寿にそう一声掛けた俺は、養父ちゃんから重箱の入った俺専用『特大重箱五段重ね弁当』を受け取る。
おおぅ。―――でぇーじなもんを忘れちまうとこだったぜ~。
給食だけじゃ~、たんねぇからなァ~。
通い始めたころ、学校からの通達もあり、担任から『槙原君は今度からお弁当用意して来て下さいね』って言われたんだ。
「あんがとな。父ちゃんっ!」
「颯ちゃん、から飛んでいっちゃダメよ。あと、他の人の家の屋根を走らないこと、それに自動車や他の人にも迷惑かけないように。ぶつかったり、潰しちゃダメだからね。あと、バスの屋根に乗って行くとかしてもダメよ。蓬ちゃんね」
「でぇーじょーぶだぞ母ちゃん。ちゃんと迷惑になんねェー様に俺も蓬寿も走ってくっからよ。弁当も持ってんしな♪―――いい修業にならぁ~♪」
「大丈夫。お母さん。心配いらない。我も、のーぷろぶれむ。問題ない。力、使わない」
部屋から取ってきたランドセルを背負う蓬寿に、玄関前に用意していたカバンを肩がけし、背中に弁当の入った風呂敷を担ぐ俺。
うん。背中が微妙に温いのが、特徴的だが、これがいつもの登校スタイルってことで。
靴を履き、両開きの扉を出る。
門のとこまでテクテク歩いて、軽く準備運動。
柔軟して適度に解きほぐす。
「うし、んじゃ。・・・改めて、いくか!?」
「ん」
「はいです」
「「「いってらっしゃい(ませ)」」」
「「「行って((きまぁ~す!))(まいります!)」」」
父ちゃんと母ちゃん、十六夜の声を背中に受けながら、俺と蓬寿は駆けだした。