僕の妻は、魔法少女を引退した「つもり」らしい 作:堕落と強欲の権化
2日で200超えるとか聞いてねぇ!
「フフン……元魔法少女を舐めないでもらえる?」
「グルル……」
デパートに突っ込んで華蓮さんに蹴飛ばされた怪物は、華蓮さんを脅威だと認識したらしい。華蓮さんを狙っているみたいだ。
「魔法少女「イナズマ」参上!……って、え?」
黄色いドレスを纏った雷の魔法少女が遅れてやってきた。……そして今怪人にラッシュパンチを繰り出している華蓮さんを見て驚く。
「え゙え゙え゙え゙え゙!?なんで一般市民が戦えてるの!?」
何その言い方。見下してる?
「あら、現役ちゃん。まぁ下がってなさいよ」
僕の妻はチーターだ。動物じゃなくて、チートを使うやつ。
何がすごいって、どんな魔法もお手のもの。物理攻撃も強い。
敵なしってやつさ。
しかも魔法少女にならなくても使えるんだよ?
「ハンバーグにしようかしら。“フレイムキック”」
「ゴア!?」
そう唱えて、華蓮さんはピョンと飛び上がり、魔法陣をくぐって飛び蹴りをかました。
その足先は燃えており、怪物をいとも簡単に燃えカスに変えてしまった。
「……やっぱりチートだよ華蓮さんは」
「な、なにあれぇ」
「……ほら、後輩ちゃんが放心状態だよ」
イナズマちゃんが華蓮さんのチートっぷりを見て心ここに在らず状態だ。
「さ!本を買いましょ!」
「げ、元気だねーあんなに暴れといて」
「まぁね。“リペア”」
華蓮さんがそう唱えた途端、壊されていた窓と壁が一瞬にして元通りになった。
「……うそぉ」
「あーなんかお腹すいちゃった」
「本買ったらラーメン食べようか」
「そうしよっか」
僕の妻はとても可愛い。僕の妻はとても強い。自慢したいくらい好きだ。
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「ふー、食った食ったァ」
「美味しかったー」
ラーメンを食べ、満腹になった僕たちは、そのまま帰路へ着こうとした。
……したのだが。
「おぉ?お前、魔法少女「カレン」じゃないか」
「げ、またアンタか」
「あ、出たなストーカー」
「ストーカー!?」
ストーカー、もとい幹部級怪人「ニャン・ゴローグ」が話しかけてきた。
「私ねぇ、もう魔法少女引退したのよ。20歳よ?」
「……そうか、寂しくなるな」
「え、2人ともライバルか何か?」
どゆこっちゃ。
「カレンとまた戦いたかったが、引退したならばもう用はない」
「まるで見捨てるかのような言い方……」
「私結婚してるもの、なおさら戦えないわ」
「ん、待て、今結婚してるって言った?」
「そうだよ、僕と結婚__」
「オーノー!置いてけぼりィ!」
「……うるっさ」
「耳が痛いよ」
「……ぐすん、俺は誰にもモテないんだ……俺なんて、俺なんてェェェェェ!」
……怪人でも恋はするんだね。
「仕方ない、別の魔法少女にプロポーズするか」
「それアウトだよ」
「変態怪人め」
僕と華蓮さんにボロクソに言われるゴローグさんだった。
敵側と魔法少女の恋愛っていいと思うんだ(ゴローグはダメです、猫怪人なので)