それと章タイトルの名前を変えました。理由は何となくです。
……後、前の章タイトルでパヴァーヌ編の正式名称を書いたつもりが脱字してしまっていた………マジで申し訳ねぇ………。
現在アンケートを実施しています。個人的に上手く説明できているかが不安なので、協力してくださるとありがたいです。
■■
ミレニアムサイエンススクールの生徒会であるセミナー、その会計を担当している早瀬ユウカから告げられたもう一つの部の存続条件。これによりゲーム開発部は再び危機的状況に陥っていた。
「……とりあえず、俺たちは元々の目的だった、ミレニアムプライスで受賞することをしなきゃならねえわけだ。」
「……はい。」
「……そして、そのためにはお前たちが言っていたG.Bibleって奴が必要になってくる。」
「…まあ、つまりだ。……もう一度、あの廃墟の探索をする必要が出て来たってわけだな。」
「えぇ!またあの廃墟に行くの!?やだぁ!!」
「駄々こねんじゃねえ!元々はテメーが会議に出なかったせいだろうが!」
「そ、それはそうだけどさ……!」
彼らに残された道。それはミレニアムプライスで受賞することだ。…元々この案自体はアリスとアルケーに出会う前のときに、モモイがユウカに対して部の存続条件として提案したものだったのだが、どうやら巡りに巡ってここまで帰って来たようだった。
そして再び廃墟へと行かなくてはならない理由。それは彼女、モモイが部長会議に参加しなかったからであった。
…元々、部長会議の際は本来の部長であるユズの代わりにモモイが行くことになっていたのだが、実は部長会議の時、彼女がやっていたゲームでアイテムドロップ率2倍のキャンペーンが起こっていたらしく、モモイはそっちの方に夢中になっていた。
…なので、これは彼女がきちんと会議に出ていれば、あのときアリスとアルケーを発見した後そのままG.Bibleを探しに行くことができたのだ。
「……責任、取らないと。」
「え、ユズちゃん?」
「………ユズ?」
…そんな中で一人、ユズが小さく責任を取らないといけないと、そう呟いていた。それから少し経った後、彼女は何かを決意したようであり、アルケーたちへとこう言った。
「G.Bibleを探しに、また廃墟に行くなら……わたしも、一緒に行く。」
「え、え!?嘘!?」
「ユズちゃん、もう半年間近く校舎の外に出てないのに、授業もインターネット受講だけだし……。」
「……元々はわたしのせい……だから。それに、この部室は……もうわたしだけのものじゃない。」
「……一緒に、守りたいの。」
「ユズちゃん……。」
どうやらユズは、部長としての責任を感じているらしく、もう一人だけの部室ではないこの場所を、モモイたちと一緒に守るべく廃墟へと行く決意をしたようであった。
…元々彼女は、とあることがきっかけで外へ出ることができなくなった。…それなのに対して彼女は自身の口から外へ、それも廃墟と言う危険な場所へと向かうと言ったのだ。きっと……かなりの勇気を振り絞ったことだろう。
[………一緒に守りたい…………か…………]
[……本当に………大切なんだな………この場所が…………]
…そんな中で一人、アルケーはユズの発言を受けて、改めてこの部活が本当に大事にされていることを理解した。どこか遠い目をして、まるで彼女たちを通して何かを見ているかのように………。
[………よし、決めた。]
[俺も、こいつらと同じように……本気でこの部活を守ることにしよう。]
[俺自身の悩みの問題なんか今はどうでもいい。……俺だってこいつらと一緒で部活が、仲間が大事なんだ。]
[………だからこそ、絶対にこの部活を守ってやる。どんなことが起きようが関係ねぇ。全部ぶち壊して……必ず乗り越えてやる。]
……そしてアルケーは、自分自身の本当の意志で、この部活を絶対に守り切ってやると決意した。金剛石のごとく硬く、そして力強い目をしながら、そう心の中で誓って………。
どうやら、今の彼に自身の正体などという悩みは通用しないようだ。何故なら今の彼は、ゲーム開発部の世牙アルケーとして、力強い意志の決意をして、自分自身の在り方を決めたのだから。
「パンパカパーン、ユズがパーティに参加しました。」
「……うん、よし!やるしかない、行こう!」
「アリスちゃんも、武器とか装備持って!」
「アイテムを選択、「光の剣:スーパーノヴァ」を装備しました。」
「……………そうだな、それじゃあ俺も準備しますかね。先生、悪いんですけど一緒に同行してくれませんか?」
“もちろん、もしも戦闘が起きるようなことがあったら、戦闘指揮は私に任せて。”
彼女たちはユズの言葉を受けて、自身たちもと心を奮い立たせて、廃墟へと行く準備を始めたのであった。そして、先ほどから生徒たちのやり取りを静観していた先生も、廃墟へと向かうというのならば話は別であり、彼も準備を始めるようであった。
…そうして数分後、各々の準備が終わったので……
「よし、行こっか!今度こそ、G.Bibleを手に入れるために!」
「……うん。」
「みんなで、部室を守ろう!」
こうして彼らは、伝説の存在であるG.Bibleを手に入れるために、再び廃墟へとその足を運ぶのであった……。
ーー・ーー
「…チッ!数が多いなこいつら!」
「…本当に、倒しても倒してもキリがない………!」
彼ら、ゲーム開発部は現在、廃墟にて謎のロボット集団に襲われているところである。そしてその数はかなり多く、まさに無限に湧いてきているようにも感じられるほどのものであった。
とはいっても、ここで逃げてしまったら目的のG.Bibleを手に入れることができない。だからこそ彼らは、絶対にこの状況を突破しなければならなかった……。
……だが
「…幸いなことに、数は多くても一体一体は全然大したことねえようだな。」
…それでも彼女たちは、問題なく戦えていた。どうやら一個体で見たらそこまで強くはなかったらしく、シャーレの先生の指揮のおかげで5人でも難なく突破できているみたいだ。
……特にアリスの武器、光の剣:スーパーノヴァの破壊力が大活躍をしていた。…もしも仮に、直線上に敵を誘導することができたのならば、彼女の武器で一気に掃射することができる。それが故に、彼女たちは無限に湧いてくる敵たちと渡り合えることに成功していた。
“…見えた!もうすぐ工場だよ!皆!頑張ろう!”
「「「「はい(うん)(あぁ)!」」」」
彼らがロボットたちの軍団を押しのけて順調に前へ前へと進んでいった後、ついに指定の工場が見えてきたようだった。彼らは先生の一言でラストスパートをかけ、更に勢いを増していくのであった。
……そして、
「はあ、はあ……何とか成功、かな?」
「進入成功。ミッションをクリアしました。」
“皆、お疲れ様。よく頑張ったね。”
彼らはロボット集団の襲撃を乗り越え、なんとか工場へとたどり着くことに成功していた。…とはいってもまだ油断することはできない。なぜなら、ここにもあのロボットのような敵がいるかもしれないからだ。
「ねえねえ、私たちってもしかして実はすごく強いんじゃない?C&Cとか、他の学校の戦闘集団と戦っても勝てちゃうかも!」
「少なくともC&Cは絶対に無理だと思うけど……確かに、自分でもちょっとびっくり。」
「きっと、先生の指揮のおかげですね。」
「わたしも、そう思う……先生がいると、安心感が全然違う……。」
ミドリとユズはシャーレの先生の戦闘指揮の腕前を高く評価しているようであった。…確かに彼の指揮は凄まじいものだ。一人一人の長所をしっかりと生かして、逆に短所は他のメンバーで補うなどして、最も効率的に盤面を動かすことができるのだ。…それは、元々の彼の資質もあるのだろうが、彼が持っている物である、シッテムの箱があるおかげでもあるだろう。
「ところで、みんな残弾数は尽きてない?」
「バッテリーがチカチカしてます……「マナが足りません」、ということでしょうか?」
「そうかも、あと一回ぐらいしか持たなさそう……。」
「……俺の方は問題なさそうだ。…残弾数は結構余裕があるぜ。」
「…ま、まぁアルケーは途中からあのロボットたちを素手で殴り飛ばしてたからね……。」
「あ、あれは本当に凄かった……。」
ミドリは状況の確認として、現在の残弾数について各々に聞いてみた。…その結果、ほとんどがもうあと少ししか無いようで、唯一余裕があるのはアルケーだけであった。
…実は、アルケーはロボットたちとの戦闘の途中、このまま戦っても先に残弾数が尽きることを悟っていたので、途中から格闘術をメインにした戦い方にしたのであった。そのおかげもあり、彼の銃の残弾数はミドリ達と比べてかなり余裕があった。
「……でも、アルケーさん以外はもう残弾数が尽きそうだから、出来るだけ戦闘は避けていこっか。」
「……そうだな。流石に俺一人だけであのロボットたち全員を相手するのは結構きついだろうから、そうしてもらえると助かるぜ……。」
そうして彼らはできるだけ敵と遭遇しないようにして、目的のG.Bibleを探しに工場内を探検しに行くことにした。…とはいっても、どうやらここの工場はかなり広い場所のようだ。恐らく、ただ闇雲に探すだけだと見つけるのにはかなりの時間がかかることだろう。
……だが、
「ここは……?」
「アリス、どうしたの?」
「……。」
「分かりません……ですが、どこか見慣れた景色です。こちらの方に行かないといけません。」
「えっ?」
「……アリ、ス?」
……どうやらアリスにはこの場所に見覚えがあったようだった。そして彼女は、まるで誰かに呼ばれているかのように歩き始めた。…アリスのその行動に対して、他の皆は疑問に思うばかりだった。だが今はとりあえず、アリスの後を追う必要があるだろう。
こうしてアルケーたちは、操られているかのように歩き続けるアリスへとついていくのであった……。
■
「アリスの記憶にはありませんが……まるで「セーブデータ」を持っているみたいです。」
「この身体が、反応しています。」
「例えるなら、そう、チュートリアルや説明が無くても進められるような……或いはまるで、何度もプレイしたことのあるゲームを遊んでいるかのような……。」
「どういうこと……?確かに、元々アリスがいたところと似たような場所だけど……。」
…俺たちは今、ずっと前の方を歩き続けているアリスについていっているところだ。…アイツによると、どうやらこの場所に覚えがあるらしい。モモイはそのことについて不思議に思っていた。
…だが俺には、今のアリスの状態に対して嫌な予感を覚えていた。
「……おいアリス。まさかとは思うが、お前………」
「いえ、大丈夫ですアルケー。アリスは特に問題なく自分自身を保てています。それに恐らく、この反応は意識ではなく身体のみのものと思われます。なのでアルケーが気にする必要は全くありません。」
「…そ、そうか。ならいいんだが………。」
俺はもしかしたらと思いアリスにとあることを聞こうとしたが、アリスは力強くその言葉を否定した。その様子を見るに、不思議がってはいるが恐怖のようなものはどこにも感じないので、とりあえずアリス自身に問題が無いことは理解した。
……だが、俺には何かが引っかかっていた。
アリスは身体のみの反応だと言っていたが、果たして本当にそうなのだろうか?それにしてはアリスが妙に適応しすぎているような気がする。……まるで、気づいていないだけで意識を乗っ取られているかのような…………
…………いや、流石に考えすぎか。本人であるアリスが大丈夫だって言ってるんだ。その違和感だって俺が気にしすぎているだけでもしかしたら違うかもしれない。とりあえず今は様子見だな。
「あっ、あそこにコンピューターが一台……あれ?」
「あのコンピューター、電源が点いてる……?」
「……何?」
アリスの後をしばらく追いかけていくと、俺たちは電源が点いてある一台のコンピューターを発見した。見たところ、誰かが使った形跡はどこにも見当たらない。…それなのに電源が点いてあるだって?一体どういうことだ……?
(ピピッ)
【Divi:Sion Systemへ、ようこそお越しくださいました。お探しの項目を入力してください】
[……Divi:Sion……だって?………どっかで聞いたことがあるような…………]
そのコンピューターは自身のことをDivi:sion Systemと名乗り、検索エンジンのサイトのようなものが画面に表示された。
…そして俺は、そのDivi:sionという言葉に聞き覚えがあるような気がした。…でも、一体どこで聞いたのかが思い出せない。……どこだ?……どこで俺は、この言葉を聞いたんだ……?
「おっ、まさかの親切設計。G.Bibleについて検索してみよっか?」
「いや、ちょっと怪しすぎない?それより「ようこそお越しくださいました」ってことは……「ディビジョンシステム」っていうのが、この工場の名前……?」
「キーボードを発見……G.Bible、と入力してみます。」
「……ってあっ!お前らいつの間に!!」
俺がディビジョンという言葉について考えている間に、モモイたちがそのコンピューターを使ってG.Bibleについて検索しようとしていた。
…少し警戒心がなさすぎるような気もするが……まあ、あのロボットたちじゃないだけまだいいのか……。見た感じ、この工場の管理システムっぽいし、多分大丈夫だろう。
「あっ、何か出た!」
………………
…………#$@#$$%#%^*&(#@
「こ、壊れた!?アリス、いったい何を入力したの!?」
「い、いえ、まだエンターは押していないはずですが……」
「……おいおい、大丈夫か?」
どうやら、アリスがエンターキーを打つよりも先にコンピューターの方がなんかバグっちまったようだ。…まあ、結構古そうだし多分もう年なんだろう。それでも機能してくれているだけ、ありがたい限りだ。
【あなたたちはAL-1Sとἀρχήですか?】
「!?」「!!」「?」
「…何だと?」
前言撤回だ。こいつは大丈夫じゃねえし起動してもらっても全くありがたくねえ。…こいつ、一体どうやって俺とアリスのことを見破ったんだ?
……まさか、こいつに俺たちの情報が登録されていた……?いやでも、俺とアリスは目覚めてからここに来たことがない。……ってことは俺とアリスは、記憶がなくなる前にここに来ていた………ってことか?
…だとしても、なんでこんな工場に……。
「いえ、アリスはアリスで……」
「ま、待って!……何かおかしい。アリスちゃん、今はとりあえず入力しない方が……」
【音声を認識、資格が確認できました。おかえりなさいませ、AL-1S、そしてようこそ、ἀρχή】
「!?」
「音声認識付き!?」
「えっと……AL-1S、っていうのは、アリスちゃんのことなの?……後、このよく分からない文字は、アルケーさんのことなの?」
「あ、ごめん。そういえばユズちゃんには言ってなかったかも。」
…確かに、ユズにはこのこと伝えてなかったな。……いや、それよりもどういうことだ?……どうして、アリスと俺とで反応が違うんだ?
「……。」
「アリスの、本当の名前……本当の、私……。」
「あなたはAL-1Sについて知っているのですか?」
……………
「反応が遅い……?」
「何か画面もぼんやりしてきたけど、処理に詰まってるのかな?」
【そうで……@!#%#@!$%@!!!!】
「え、え?何これ、どういう意味!?」
アリスが自身のことについてこのコンピューターに聞いてみたが、かなりバグってしまっているせいか、何を言おうとしているのか全く分からなかった。……っていうかこの画面のぼんやり具合………もしかして………
【それは……】
……
【緊急事態発生。】
【電力限界に達しました、電源が落ちると同時に消失します。残り時間51秒】
「…チィ!やっぱりか!」
やはり、ぶっ壊れる寸前だったらしい。何となく嫌な予感がしたが、まさか本当に的中しちまうとは……!
…いや、それよりも俺たちは早くこいつにG.Bibleについて聞かなきゃまずい!もしかしたらこいつがその在処を知ってるかもしれねえ!
「おい!G.Bibleについて教えろ!アンタ、ここの工場の管理システムじゃねえのか!?」
【あなたが求めているのは、G.Bibleですか?<YES/NO>】
「YESだ!」
【G.Bible……確認完了、コード:遊戯……人間、理解、リファレンス、ライブラリ登録ナンバー193、廃棄対象データ第1号。残り時間35秒。】
「廃棄!?どうして!?それはゲーム開発者たちの、いやこの世界の宝物なのに!」
「んなことはどうでもいい!おい!G.Bibleはどこにある!さっさと教えろ!」
俺はかなりの焦燥感を持ったままコンピューターに対して、怒号に近い声でG.Bibleの在処について聞いた。
…やっぱり、こいつはG.Bibleについて知っていた。こいつが寝ちまう前に、何としてでも在処を聞かねえと!
【G.Bibleが欲しいのであれば、提案します。データを転送するための保存媒体を接続してください。】
「なんだと?………もしかして、アンタの中にG.Bibleが入ってんのか!?」
【肯定。私の中にG.Bibleがあります。しかし現在私は消失寸前、新しい保存媒体への移行を希望します。】
どうやら、こいつの中にG.Bibleがあるようだった。…だが、こいつは都合がいい。これで探す手間が省けた。そうと決まれば早くこいつをどっかに移動させねえと!
「おいお前ら!なんかそれっぽいやつ持ってねえか!?」
「そ、そうは言っても急に保存媒体なんて……あ、「ゲームガールズアドバンスSP」のメモリーカードでも大丈夫?」
【……………………まあ、可能、ではあります。】
「な、何だかすごく嫌がってる感じがするんだけど……気のせい?」
「よし!じゃあさっさと繋げて移動させるぞ!」
俺たちはモモイが持ってきていたゲーム機をコンピューターへと繋げて、データを移行することにした。
「データケーブル……連結完了!」
【転送開始……保存領域が不足、既存データを削除します。残り時間9秒。】
「え、嘘!?もしかして私のセーブデータ消してない!?ねえ!?」
【容量が不足しているため、確保します。】
「だ、ダメ!お願いだからセーブデータは残して!そこまで装備揃えるのすごく大変だっ――」
【残念、削除。】
「ちょっとおおぉぉぉぉおおお!?」
……………
「あれ……電源、落ちちゃった……?」
「ああぁぁ!私のゲームガールズアドバンスのデータがあぁぁっ!!」
…どうやら、コンピューターのデータ移行をする際に、ゲーム機に入っていたセーブデータを全部削除したようだな。
……っていうかあのコンピューター、なんか感情らしきもの持ってなかったか?さっきの言動が人間のそれに俺は感じたんだが……。
「あ、待って!」
「何かが画面に……?」
モモイが自身のセーブデータが消えたことに嘆いていたところ、突如ゲーム機の画面に何かが映ろうとしていた。
【転送完了。】
「え?」
【新しいデータを転送しました。】
【<G.Bible.exe>】
「こ、これって!?」
「こ、これ今すぐ実行してみよう!本物なのか確認しなきゃ!」
そう言ってモモイはゲーム機に入っているG.Bibleのデータを起動して、内容を確かめようとしていた。
……だが、
「って、パスワードが必要!?何それ、どうすればいいのさ!?」
どうやらこいつの内容を見るためにはパスワードが必要らしい。…俺たちはそのパスワードの在処を知らない。さっきのコンピューターに聞こうにも、ゲーム機に入った後に現れなくなってしまったので、それをすることはできなかった。
……だが、俺たちにはそう言ったことの解決を専門とする、とても心強い味方がいる。
「……大丈夫。普通のパスワードくらいなら、ヴェリタスが解除できるはず……!」
「そ、そうだね、そうすれば……!」
「これがあれば、本当に面白いゲームが……「テイルズ・サガ・クロニクル2」が……!」
そうだ、俺たちにはハッキングのプロであるヴェリタスがいる。俺とアリスの学生証を偽造できるくらいなんだから、こんなパスワードちょちょいのちょいだろう。
よし、とりあえず目的の物は手に入れたし、さっさと帰って――――――ッ!
「お前ら!隠れろ!」
「……え?」
「…ど、どういうことですか?アルケーs」
「いいから早くしろ!奴らが来てる!」
“「「「「っ!」」」」”
そう言って俺たちはすぐに物陰へと隠れた。……この工場には幸い、そう言った隠れ場所が多かったため、なんとか姿を消すことはできた。
そうして、しばらくした後……
「……本当に来た。」
“……アルケーの言う通りだったね。”
「……あ、危なかった。私、ついさっき大きい声で叫びそうになっちゃったから、アルケーが止めてくれなかったら絶対に気づかれてた……。」
さっき俺たちがいた場所に、何体かの人の形をしたロボットが現れていた。…恐らく、この工場のセキュリティーロボットかなんかだろう。…一体一体は大したことなさそうだが、気づかれたら面倒だ。おそらく、さっきみたいにどんどん敵が湧いてくることだろう。
「……このまま気配を消して帰るぞ。奴らに気づかれたら面倒なことになる。」
「わ、分かりました…………。」
「……先生、道案内頼めますか?」
“…うん、私に任せて。”
こうして俺たちは先生の指示のもと、廃墟から自治区へとできるだけ敵に気づかれないように撤退することにした。
……それにしても、一体どうなってんだ?何故あのコンピューターは俺とアリスのことを知っていたのか。そして、何故俺とアリスで反応が違ったのか。……そして最後に、あのコンピューターは一体何者なのだろうか。
……少なくとも、俺はあのコンピューターのことを知っている気がする。だが全く思い出せない。……まるで、存在だけを知っていたかのように俺は感じる。
つまり、俺はアイツとは初対面なように、面と向かって会話したのが初めてのように感じたってことだ。そしてアイツも、俺に対してそんな感じだった。
…俺がそんなことを考えながらも、俺たちは先生の指示に従って何とか部室へと帰還することに成功した。……とりあえず、考えていても仕方がねえから、まずは目先の問題に集中しねえとな。
…だってむしろ、俺たちにとっての本番はここからなんだからな。
アルケー君の悩みについてもう少し説明が欲しい
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はい
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いいえ