マジで何で理解するのに2時間以上もかかんだよ!教えはどうなってんだ教えは!(作者の理解力がないだけ定期)
はい。とまぁこんな感じで今回の話では原作にある「鏡」の奪還作戦の内容を独自解釈でまとめています。その説明もあっていつもよりも地の文多めに書いてます。
ちなみにマジで理解するの難しかったので書くのめちゃくちゃ大変でした。
なのでどこか論理的におかしな点があったら言ってください。修正できそうならしますので………。
それと実施したアンケートについてですが、とりあえず悩みの説明はなしでいきます。どうせ後々に判明するからね。大丈夫っしょ!!
■■
「くっ!?」
「や、やられてしまいました……!」
「ふ、復活の呪文……を……」
ドサッ
「……。」
「信じられない……。」
「どんな方法で来るのかと思ったら、よりにもよって強行突破だなんて。」
「この子がアリスちゃんですね。」
「とっても可愛いですねー、6番目のエージェントメイドとして育てたくなってしまいます。連れて帰ってもいいですか?」
「……それはダメ。」
「今は生徒会を襲撃した犯人の一人なんだから……とりあえず一旦、生徒会の反省部屋にでも閉じ込めておくわ。」
……とある一人の少女が、生徒会への襲撃を図った。その少女の名は天童アリス。彼女は、たった一人で生徒会へ正面衝突をしたのであった。……だがしかし、味方がいないのもあってか彼女はやられてしまい、生徒会の反省部屋へと連行されるのであった………。
「それにしても……まさかエレベーターの「指紋認識システム」を突破するためとはいえ、無理やり扉を撃ち破るだなんて。」
「確認しました。エレベーターのセキュリティロックをすぐに修理するのは難しそうです。対処としては、丸ごと取り換えるしか……。」
アリスはエレベーターにある「指紋認識システム」を破壊という方法で強行突破したようで、ユウカはそれに驚いていた。オペレーターによれば、エレベーター自体を丸ごと交換するしか対処法が無いらしい。
それならば、その方法で対処するしかないだろう。
「そう、じゃあ新しいのに交換……ううん、ちょっと待って。」
……だが、ユウカには何かが引っかかったようであった。彼女はセミナーの会計という高い地位にいるのもあって、それに見合うほどに頭が切れる人物だ。それが故に、何か不審な点を見つけることができたのだろう。
「多分だけど、あのアリスちゃんの意味分からないくらい巨大な武器……エンジニア部で作られたものに違いないわ。」
「こういう時はいつも、エンジニア部に依頼してたけど……。」
「……そこに、罠がある可能性も捨てきれない。」
…どうやら彼女は、エンジニア部自体を怪しんでいるようであった。それは、アリスの武器がエンジニア部で作られたものだと考えたからだ。確かにその推測が合っているのならば、武器をあげるほどに仲が良いゲーム開発部にエンジニア部が協力していたとしても何らおかしくはない。
「……一番強力そうなセキュリティを購入して、急いで取り換えて。ただし、エンジニア部製じゃないもので。」
そうして、ユウカはエレベーターのセキュリティを一番強力なものでかつ、エンジニア部製ではないものにしろと指示した。
……実際に彼女の推理通り、エンジニア部はゲーム開発部へと協力していることから、確かに彼女の判断は正しいと言えるだろう。
……そう、あちら側がそのことを想定していなければ…………。
――・――
「うぅっ!アリスが連れていかれちゃった!」
「落ち着いてモモイ、計画通りだよ。」
「アリスちゃん……待ってて、すぐに助けてあげるから。」
一方でゲーム開発部の彼女たちは、アリスが連れ去られたという報告を受けているところだった。
そして、どうやら彼女たちにとってアリスが連れていかれたのは計画通りだったようだ。
「………とりあえず、最初のトラップは成功したってことでいいんですよね?ハレ先輩。」
「その認識で合っているよ。そうだよね、先生?」
“うん、そうだね。次はエンジニア部の方に、準備が終わったか聞いてみて。”
「ちょうど連絡が来てたよ、「こちらエンジニア部、トロイの木馬を侵入させることに成功した」……ってね。」
「ひゅーっ、それは一安心。もし失敗してたら、アリスが意味もなく監禁されただけ……ってことになるところだった。」
「じゃあ、次のステップに移ろうか。」
どうやら、アリスが正面衝突した理由はトロイの木馬を侵入させるためだったらしい。そして、ハレが次のステップに移行すると言った瞬間、他の皆の雰囲気が真剣なものに変わっていった。
……どうやら、彼女たちにとっての本番は、ここからのようだった。
ーー・ーー
「……さて、始めよっか。」
「はあ、緊張する……。」
「こんな気持ち、古代史研究会の建物を襲撃した時以来。」
時は経ち、夜の時間帯。
……いよいよ、計画の第二ステップが始まる段階へと時が迫って来たようであった。
ミドリは自身の過去の出来事を思い浮かべるほどに緊張をしていた。…それほどに、これからやることというのは相当大事なのだろう。
「ヒビキとウタハ先輩は?」
「もう「お客さん」を出迎える準備は出来てるって。」
「良いね、さすが。」
「やってるのは決して良いことじゃないけどね……。」
「…まぁ、そうだな。……ただ、やるからにはしっかりとやらねぇとな。」
ミドリとアルケーは、これからやろうとしていることに対してまだ少しだけ抵抗心があるようであった。…きっと彼らは、どれだけそれが良くないことなのか理解しているのだろう。
…それなら最初からやらなければいいだけの話ではあるのだが、彼女たちはそうするはいかない。何故ならば、それをやらなければ部活が守れないからだ。
「マキとコトリの方は?」
「こっちも準備OK、待機中だよ~。」
「お任せください!私の理論上、この作戦が成功する確率は2%です!」
「えぇっ、ほぼ間違いなく失敗じゃん!何で自信満々なの!?」
「えへへ、場を和ませる冗談ですよ!逆です、98%成功するでしょう!」
そう言ってコトリは片目でウインクしながら微笑んだ。…きっと、それだけの余裕が彼女にはあるのだろう。
「コトリちゃんとマキちゃんの準備も終わったなら……」
「第2段階、だね。」
「それでは……先生!」
“作戦開始!”
「はい!」
「よし!突っ込むぞ!」
「行っくぞー!!」
こうして、彼女らの計画の第二段階が始まった。
ある人らは、自身の部活を守るために……。
ある人らは、自身らの物を取り返すために……。
ある人らは、面白い、仲良くなりたいという理由から。
それぞれの思いを抱えながら、彼女たちは自身らの目的のために、戦いを始めたのであった……。
■
「そろそろ録画映像だってことがバレた頃かな。」
「今さらだけど、平和な状態の映像でも流しておいて、こっそり「鏡」を取りに行った方が良かったんじゃないの?」
「人の出入りが頻繁なところだったし、何も無い方が違和感を覚えるかもしれないでしょ?」
「それに、こうしてC&Cの先輩たちを分裂させて閉じ込めておけた方が、最終的にミッションの成功確率は高くなるはず。」
「……改めて聞くと、やっぱ凄ぇ考えられてるよな、この作戦。」
「そりゃあそうだよ!廃部を免れるためなんだから!」
「……まあ、そりゃそうだけどよ………。」
俺たちは今、生徒会が管理している差押品保管所につながる専用のエレベーターの前へと来ていた。
そして実は、とある場所が映っている監視カメラにモモイとミドリの録画映像を流して、そこにヘイトが向くようにした。……まあ、実際にそこにいるのはマキとコトリの二人なんだけどな。
俺たちがそのトラップをした理由は相手側の戦力の分散のためにある。
相手側にはC&Cという戦闘のプロのエージェント達がいる。ヴェリタスの部室で話した通り、正面衝突はかなり厳しいだろう。
だが、エージェント達一人一人をそれぞれが対処して、戦力を分散させれば計画の成功率が一気に上がる。ということで、そのトラップを仕掛けて騙したって訳だな。実際にその場所へとC&Cの部員であるアカネ先輩が来ていたから、トラップは見事に働いたと言えるだろう。
「あ、エレベーター来た!それじゃ、「本当に」入るとしよっか!」
「……さてと、ちゃっちゃと終わらせるとしますかね。」
「ちょっと待って……先生、周囲も暗いですし、私たちの手をしっかり握っていてくださいね。」
「それでは……行きましょう!」
「Go!」
こうして俺たちはやって来たエレベーターへと乗り、最上階にある差押品保管所へと向かった。道中で警告音が鳴り響いていたり、シャッターが閉じていたりしているが、そんなの俺たちには関係ない。
何故なら………
「先生、お姉ちゃん、アルケーさん、ハレ先輩から連絡!アカネ先輩を閉じ込めるのに成功したって!」
「よし、指紋認証システムも
「生徒会の役員も全員隔離できたはずだし……これで今タワーの中を自由に動けるのは、私たちだけ!」
そうだ。指紋認証システムのセキュリティのハッキングは既に済ませてある。本来の指紋認証システムは、主に生徒会のメンバーと限られた人の指紋でしか認証ができないようにされてあるんだが、今はハッキングで俺たちだけが認証できるようにしてある。
……実はさっき乗ったエレベーターにもそれがあったんだが、あえて俺たちはその指紋認証をせずに乗った。その理由は、先ほどの話で出た戦力を分散させるためにある。
実はあのエレベーターに指紋認証をせずに無理やり乗ると、最上階の全部のセクションにシャッターが下ろされて閉じ込められるらしい。俺たちはその性質を利用して戦力を分散させたって訳だ。
そしてアリスが生徒会へと突撃したのもまさにこれが理由だった。既存のセキュリティシステムを破壊させて、他の奴と丸ごと取り換えざる負えない状況を作らせたってことだ。
恐らく敵側は突撃した奴がアリスだったら、持っている武器からエンジニア部が俺たちに絡んでいると考えて、セキュリティシステムをエンジニア部製じゃないやつにするだろうと俺たちと推測した。
……そして、俺たちはそこをついた。あえてエンジニア部製だと分かりづらいものに交換させるように促したのだ。結果として俺たちの狙いは上手くいき、ウタハ先輩たちはそのセキュリティソフトにトロイの木馬を入れることに成功した。よって、指紋認証システムをハッキングして、俺たちだけがこの最上階を自由に動けるようになったって訳だ。
……きっと、敵側の方はまさか取り換えたばっかりのセキュリティシステムが既にハッキングされてるとは思っていなかっただろうな。だって事実として、アカネ先輩や生徒会の人たちが開けられないシャッターに苦しめられてるし。……本当に、恐ろしい計画なこった。
「本来のエンジニア部製よりほんの少しだけ弱そうに見える、最新型のセキュリティ……上手くいったみたいだね。」
「名前を隠してたし、多分あれもエンジニア部製だとは思わなかったんだろうね。その辺の塩梅も、流石はエンジニア部。さ、じゃあ堂々と行くとしよっか。」
―― 才羽モモイ、才羽ミドリ、世牙アルケー、先生、4名の承認が完了しました。
「なんか、デジャヴみたいな感じするね……?」
「あー、廃墟のあれじゃない?懐かしい、なんかもうずいぶん昔のことみたいな感じがする。」
「……もしかしてそれって、お前らが俺とアリスに出会った時のことか?」
「そうだよ。あの時は急に床に穴が開いてビックリしたんだっけ。本当に懐かしい。」
「……なんか、とんでもないことがあったんだな。」
モモイとミドリは指紋認証システムの認証を通して、俺とアリスと出会った時のことを思い出していたそうだった。……言われてみれば、俺もモモイたちと出会った時なんて昔のことのように感じるな。まぁ、実際には昨日の出来事なんだが。
「とりあえずアカネ先輩を封じられたのは良かった。どうせなら、アスナ先輩も一緒に閉じ込めたかったところだけど……まだ、居場所が分かってないんだよね?」
「ハレ先輩が、出来るだけミレニアム全域を調べてくれたけど……見つからなかったみたい。ミレニアムの外にいるんじゃないかな?」
「いっつも神出鬼没の先輩だし、簡単には見つからないよね。なんかミッション中に、急にパフェ食べに行ったりする人みたいだし……ま、今のところ計画通りなんだから、気にしない気にしない!」
モモイはアスナ先輩のことについては、特に何も心配していないらしい。アスナ先輩はアカネ先輩と同じくC&Cに所属していて、確かそん中でナンバー2の実力を持っている人だ。だから、あまりその人には対面したくない。
だが、ハレ先輩がミレニアム全域を調べていても見つからないことと、今のところ計画通りなことも含めたら、確かにモモイの言う通りそこまで気にする必要はないだろう。
…だが、
[……本当にそうなのか?…俺としちゃあ、不安で仕方ねえんだが………。]
…何故だかは知らないが、俺はそのことについて極度に嫌な予感を感じていた。…これはただの勘だが、俺にはそのアスナ先輩がどうにもとんでもない変数のように思える。
……そう、それこそ……その人の存在によって、俺たちの計画の状況が、一気に変わっちまうような……そんな気が…………。
………いや、流石に考えすぎか。あのハレ先輩が見つからないって言ってるんだ。本当にミレニアムにはいないんだろう。俺個人の感覚で物事を決めるわけにはいかない。
それに、モモイの言う通り計画通りでもあるから、今は気にせずこのまm「誰!?」
「ひゃっ!って、生徒会じゃん!まだいたなんて!」
「ど、どうしよう先生!?」
…っと、どうやらまだ生徒会の人たちが残っていたようだった。こっちに気づいてぞろぞろとやってきてやがる。モモイは先生に判断を委ねているが、俺たちのやることなんざとっくに決まっている。
“突破しよう。”
「……うん、突破するしかなさそう。」
「……はい、そうですよね。ここまで来て逃げるわけにはいきません。」
そうだ、俺たちにはもう逃げ場なんて存在しない。ここまで来たら行くとこまで行くしかねえ。…それに、ここで逃げたらいつまでたっても「鏡」を手に入れられねえしな。
“……よし、行こう!”
こうして俺たちは目的の物を手に入れるために、迫りくる敵を蹴散らして突き進むのであった。
そしてどうやら生徒会のメンバーだけでなく、警備ロボットたちなども多数いたみたいだ。…まあこんな大惨事が起こってんだ。そりゃあ警備兵くらいいるだろう。
………だが
「ハン!甘ぇんだよ!!」
「な、なんだこいつ!?」
「な、なんて速さd…グハッ!!」
その程度で俺たちを止めることなんてできるわきゃねえ。数が多くても一体一体が強くなきゃ所詮塵がちょっと積もっただけだ。ロボットや生徒会のメンバーたちの攻撃を躱しながら拳や蹴り、ライフルを使って攻撃していけばこの程度、簡単に突破できる。
こうして俺たちは、敵側の襲撃を難なく突破していった。
……そして
「………落ち着いてきたな。」
「はい。…これで、少しは安心できますね…………。」
敵側の襲撃を突破した俺たちは今、片方の壁が全面窓ガラスとなって、ミレニアムの都会の絶景が見られる場所へと来ていた。
[……凄ぇ。ミレニアムって、こんなに広くて景色が綺麗なんだな。]
その窓ガラスを覗いて下を見てみれば、そこには様々な色の光を放つ人工的な照明が都市の建物の存在を美しく強調し、まるで街全体が生きているのではないかと錯覚するほどに神秘的で、そして綺麗な光景が目に映られた。
…っと、今は作戦中だったな。景色に見惚れるのは事が全て終わったらにしねぇと。今は攻撃されていないとはいえ、もう敵が来ないとは限らないしな。
………あぁいや、前言撤回。全然今も攻撃されてようとしてたわ。
「最後のシャッターを解除!ふふっ、今やこの生徒会専用フロアは私の思うがまま~♪さて、もう少しで「鏡」がある差押品保管所に………」
「モモイ!伏せろ!!!」
「えっ?」
俺たちが最後のシャッターを開けて差押品保管所へと向かおうとした時、突如壁一面に貼られてある窓ガラスが割れて、モモイの頭の上を何かが通っていった。
「うわあああっ!」
「ッ!モモイ!大丈夫か!」
……狙撃だ。俺たちは今、敵の狙撃ポイントに入っている。…弾道から逆算するに、恐らくあのビルの屋上から撃ってきたんだろうな。
…それにしても、なんつう腕前だ。あんな遠くから俺たちを狙ってるのか。後ちょっとでモモイに当たるところだったぞ……。
「い、今頭の上を、なんか凄まじい威力の弾丸が!?壁に穴が空いてるんだけど!?」
「対物狙撃用の49mm弾!?良かった、お姉ちゃんの背があと5cm高かったら、おでこにクリーンヒットだったよ……。」
「ヒューっ、確かに。小さくて良かっ……じゃないよ!」
「この辺りはもう、狙撃ポイントに入ってるってことだね。」
「……C&Cの狙撃手、カリン先輩の。」
「……やっぱり、そうなのか。」
どうやらその狙撃手の正体はC&Cのメンバーの内の一人、カリン先輩らしい。確かに狙撃のプロであるカリン先輩なら、こんな芸当ができても不思議ではない。
……俺は両手でアサルトライフルを構えて予めつけておいたスコープを覗き、狙撃場所だと予測したビルの屋上にいるであろうカリン先輩へと標準を合わせてみるが………
[……チッ、まぁそりゃダメだろうな。]
…残念なことに、俺のライフルじゃあ逆狙撃なんてもんはできそうにないようだ。カリン先輩のいる場所は完全に俺のライフルの有効射程外にいる。…あれじゃ当たったとしても、威力が弱すぎて怯むことすらないだろうな。
「アルケー、伏せて!また来る!」
「うおっとッ!」
そして今度は、逆狙撃をしようとした俺に対して物凄い轟音を鳴り響かせる弾丸が放たれたみたいだ。俺は咄嗟に自身の身体を横へとずらすことで攻撃を避けることに成功した。
とはいっても、別にこの程度ならどうってことはないんだよな。なんつったって………
「あ、アルケー!大丈夫!?」
「……問題ねえ、狙撃してる場所は分かってるからな。…それを意識すりゃあなんてことはねえ。」
「え!?アルケーさん!?カリン先輩がいる場所が分かるんですか!?」
「あぁ。さっきモモイを狙って撃った弾丸の軌道から、あのビルの屋上にいることが分かった。…実際に逆狙撃しようとしてスコープを覗いてみたら人の影が見えたから、多分間違いないぜ。」
“…す、すごいね。あの一発でそんなことが分かるんだ。”
そうだ。狙撃地点が分かってる以上、後はそれを意識してやれば簡単に回避することができる。
それに、カリン先輩の心配はなんかはもうしなくてもいいだろうしな。俺が逆狙撃なんかしなくても、きっとどうにかなるだろう。
え?何でなのかって?それはだな………
「……狙撃が止んだ。」
「ウタハ先輩とヒビキちゃんだ!カリン先輩の相手をしてくれてる間に、急ごう!」
そう、エンジニア部のウタハ先輩とヒビキの二人がカリン先輩を足止めしてくれるからだ。ちなみにこれも計画の内だ。
とりあえず、これで俺たちを止めるものは―――ん?なんだ?地面がもの凄く揺れて――――ッ!
「えええっ!な、なに、地震?」
「爆発、みたいだけど……まさか!?」
「……多分、そのまさかだ。アカネ先輩がシャッターを爆弾でぶち壊したんだろうぜ…………。」
どうやらアカネ先輩は、閉じ込められたままの状況でしびれを切らして、とうとうシャッターを破壊してまでも俺たちのことを追うようであった。
………こいつはまずいな。アカネ先輩は今最上階にいる。……つまり、シャッターを爆破して無理やりこっちに来られでもしたら、戦力を分散させた意味がなくなっちまう…………。
……だが、まだ策はある。
「……来た。」
爆発の後、周りの電気の明かりが消えて、真っ暗闇の状況になった。
…そう、停電だ。これも一応作戦の内に入っている。
アカネ先輩は今確かに最上階にいる。……だが、差押品保管所へと行くには専用のエレベーターを使わなければならない。つまり、そのエレベーターを使ったルートで最上階に行かなければ、俺たちを追うことはできない。
アカネ先輩は今そのエレベーターを使わないルートで最上階にいるから、俺たちを追うなら一度下に降りて専用のエレベーターを使って、再び最上階へと行かなければならないって訳だ。
ただ停電を起こしている以上、エレベーターは使えない。それに明かりが消えて周りが暗い状況で、なおかつ通信機も遮断されているから連絡が取れない以上、迂闊に行動することはできないはずだ。
……でも、これはただの時間稼ぎにすぎない。何故なら、さっきも言った通りアカネ先輩がシャッターを爆破しちまったら、エレベーター関係なしにこっちに来れちまうからだ。停電のおかげで多少は行動を制限できているが、本当にわずかな時間だけしか稼げないだろう。
………まぁ、それ以外にもこの停電は、もしものときのための最終手段でもあるんだけどな………。
「さっきの停電、ウタハ先輩とヒビキの策が成功したってことだよね?」
「うん、そのはず。あ、先生。足元暗いので、気をつけてくださいね。」
そして、これを起こしたのもエンジニア部の二人だった。二人はカリン先輩を止めるだけでなく、停電を起こす役割も担っていた。
よしっ。今はとりあえずミドリの言う通り、ウタハ先輩たちが止めてくれている間にさっさと目的地に向かわねぇと………。
時間は待ってくれねぇ。いくら停電をしたとしても、時間をかけすぎちまったらアカネ先輩にシャッターを爆破されて追いつかれちまう。そうならないためにも、早く「鏡」を回収しねぇと………。
ーー・ーー
「ここさえ抜ければ……。」
「うん、もう生徒会の差押品保管所のはず。ようやくこれで……!」
カリン先輩からの狙撃による襲撃を逃れた俺たちは、差押品保管所の傍へと近づいて来ていた。
…モモイたちの言う通り、ここを抜けさえすれば目的地にたどり着ける。
…そう。ここを抜けさえすればな。
「……ッ!誰だ!そこにいるのは!」
「え?」
「あ、アルケーさん?」
俺は両手にアサルトライフルを持ち、壁の角に向かって標準を合わせて戦闘態勢へと入った。
……物陰に、誰かが隠れている気配を感じ取って………。
「あはは!すごいね!私に気づけるなんて!」
「「!?」」
「それにしても遅かったねー。だいぶ待ってたよ~。」
「ようこそ、ゲーム開発部!それに、えっと……先輩、だっけ?」
「あ、違う違う、思い出した!「先生」だ!」
「ずっと会えるのを楽しみにしてたんだよ~?」
「あ、アスナ先輩!?どうしてここに!?」
[……この人が、か。]
俺が気配を感じた人物、それはC&Cに所属しているメンバー、アスナ先輩であった。……嫌な予感はしてたが、まさかこのタイミングで鉢合わせちまうとはな。これは、ちょっと面倒なことになったな………。
「どうしてって言われても~……何となく?」
「予感とか直感とか、そういうのってあるでしょ?ここで待ってたら先生にも、あなたたちにも会えるんじゃないかなー、って。」
「そんな予感がしてたから!」
「難しい言葉じゃないのに、全然何言ってるか分からない……。」
「……つまり、ただの勘でここにいたってことっすか?…とんでもない人っすねアンタ……。」
……どうやらアスナ先輩は、直感でここにいたら俺たちに会えるだろうとかいう身も蓋もない考えでここにいたらしい。……まぁ、実際にその勘はあっていたわけなんだが。
「それにしても君、よく私が隠れてるって分かったね!どうして分かったの?もしかして、君も直観とかそういう感じ?」
「……まあ、そうですね。何となく人がいた気配を無意識に感じ取ったっていう、ただそれだけな感じですね。」
「へえ~………面白いね君!」
「ねえねえ、良かったらさ、私たちの部活に入ってみない?」
「「……え?」」
「………はい?…俺が……ですか?」
アスナ先輩がどうして俺が自身の存在に気づいたのか聞いてきたので、俺は素直にそれに対して答えた。
……だがしかし、それを聞いて気に入ったのかは分からないが、アスナ先輩は俺を自身の部活であるC&Cに入ってみないかと言って勧誘してきた。
……俺とモモイ、ミドリはそれに対して戸惑いを隠せずにいた。…モモイとミドリに至っては白目を向いたまま固まってしまっていた。……だがアスナ先輩は、そんなのお構いなしに話を続ける。
「そうそう!君を見た感じ結構強そうだし、きっと楽しいと思うよ!それに、君が入ったらリーダーも喜ぶと思うし!」
「ね!いいでしょ!」
「は、はぁ………。」
…どうやらアスナ先輩は、本気で俺のことを部活に勧誘したいらしい。あの屈託のない笑顔を見たら誰でもそう分かる。
……とはいっても、別に興味がないわけじゃない。…戦闘自体は結構面白いと俺は感じているからな。
…まあ、だからと言って入るって訳じゃないんだけどな。
「……すみませんが俺h「「ストオオオオオオオップ!!!!!!」」―――へ?」
「も、モモイ?み、ミドリ?」
俺が提案をやんわりと断ろうとした時、突如として二つの方向から大声が鳴り響いた。そして、その声をあげたのはモモイとミドリの二人だった。
「ちょっと!!何うちの部員を誘惑してるのさ!?アルケーは私たちが先に見つけたんだよ!!!」
「そうですよ!!アルケーさんは私たち、ゲーム開発部の仲間なんです!!!いくらアスナ先輩でも、それは許せません!!」
「ふ、二人とも、ちょっと落ち着けって………」
「「アルケー(さん)は黙ってて(ください)!!!!」」
「アッハイ、スミマセン………。」
モモイとミドリの二人は、俺の前に出て俺を庇うように立ち、アスナ先輩に対して俺を部活に勧誘したことについて怒っているようだった。…っていうか、あんな怒ってる二人初めて見たな。
………そんなに部員数が欲しいのか?別にあそこまで言わなくても、俺はゲーム開発部にいるっつうのに……。
「ええ~。…でもまぁいっか!別に今入る必要はないもんね!」
「今だけじゃなくて一生入りませんよ!私たちのアルケーさんを奪わないでください!!!」
……こうして俺は、ゲーム開発部に存続することになったが、アスナ先輩はまだ諦めていないようであった。…とはいっても、この人はなんだかすぐに忘れそうな気もするな………。
「さてっ、じゃあ始めよっか。」
「「……え?」」
アスナ先輩は急に雰囲気を変えて少し真剣に、でもとても楽しそうな顔をしながら銃を構えて、何かを始める気のようだった。
「え、えっと、念のために聞くのですが、何を……?」
突然の様変わりにモモイとミドリが驚く中、ミドリが確認のためにアスナ先輩に何をするのかを聞いた。そして、それに対してアスナ先輩は………
「戦闘を!私、戦うのが大好きなの!」
「「 」」
どうやらアスナ先輩は俺たちとの戦闘をする気のようであった。それを受けてモモイとミドリは、驚きのあまり絶句しちまったようだ。
…先ほどから何やらうずうずしているように見えることから、本当にあの人は戦うことが大好きなんだろう……。
「あ、そうだ。まだ自己紹介してなかったね。」
「C&Cコールサイン・ゼロワン、アスナ!行くよっ!」
「って、やばっ!?」
「こ、こっちに来るっ!?」
「……チッ!やるぞ!!武器を構えろ!!!」
こうして俺たちは、襲い掛かってくるアスナ先輩との戦いを始めた………。
……さてと、C&Cのナンバー2の実力、見せてもらおうじゃねえか………!!
>>アカネ先輩は今確かに最上階にいる。……だが、差押品保管所へと行くには専用のエレベーターを使わなければならない。つまり、そのエレベーターを使ったルートで最上階に行かなければ、俺たちを追うことはできない。
アカネ先輩は今そのエレベーターを使わないルートで最上階にいるから、俺たちを追うなら一度下に降りて専用のエレベーターを使って、再び最上階へと行かなければならないって訳だ。
ちなみに私が一番書くのに苦労したのはこの部分です。
最初私はシャッターに閉じ込められていることから最上階にいる筈のアカネが、どうして最上階にある差押品保管所へとわざわざエレベーターを使って行こうとしているのかが本当に分かりませんでした………。
ですが、原作だとハレが差押品保管所へと行くためには「エレベーター」を使わなければならないと、わざわざ丁寧に鍵括弧をつけてまで言及してましたし、その後ミドリもエレベーターを使わなきゃ行けないとまとめてたので、最終的にこう言った解釈になりました。間違ってたらごめんなさい。