双つの翼、交差する刻   作:咲野 皐月

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第2話

「それじゃあ、始めようか」

「はい、いつでも構いません」

 

 

スタンドアップ・ヴァンガード

 

 

号笛の奏者 ビルニスタ

キャビティ・マリジア

 

 

「スタンド&ドロー、手札を1枚破棄して《愛琴の奏者 アドルファス》にライド。《エネルギージェネレーター》をセットして、ターンエンド」

(手札5→6→5)

(ソウル0→1/ドロップ0→1)

 

「スタンド&ドロー、手札を1枚破棄して《ホロウ・ラプター》にライド。《エネルギージェネレーター》をセットして、今回は私が後攻なのでEC(エネルギーチャージ)3。続けてキャビティ・マリジアのスキルで、1枚ドロー。バトルに行きます、ラプターで攻撃」

(手札5→6→5→6)(エネルギー0→3)

(ソウル0→1/ドロップ0→1)

 

「ノーガード」

「ドライブチェック《零から歩む者 ブラグドマイヤー・ネクサス》」

(手札6→7)

 

「ダメージチェック《加護の魔法 プロロビ》。ゲット・ドロートリガー。アドルファスのパワー+10000、1枚ドロー」

(手札5→6)(ダメージ0→1)

 

「ターンエンド」

 

 

 最初は莉々が手堅くダメージ1。トリガーユニットじゃなかったのはアテが外れたが、ここでネクサスを手札に加えられたのは大きい。対する勇はと言うと、この攻撃をノーガードした事でドロートリガーに因る手札補充を行えたみたいだ。手札の数はこれからの戦力に直結する為、あればある程戦術が組み立てやすくなる。

 

 

 互いが次に向けての準備を進めていく盤面……さあ、先攻と言うアドバンテージを勇がどう活かすか見物だな。

 

 

「スタンド&ドロー、EC3。手札を1枚破棄して《麗弦の奏者 エルジェニア》にライド。ここでアドルファスのスキルを使用。SB(ソウルブラスト)1をコストに支払う事で、2枚ドローして、ノーマルユニットを1枚破棄するか、手札を2枚破棄する」

(手札6→7→6→8)(エネルギー0→3)

(ソウル1→2→1/ドロップ1→2→3)

 

「《パラディウムジール・ドラゴン》を破棄する。このままバトルに行くよ、エルジェニアで攻撃」

(手札8→7)(ドロップ3→4)

 

「《破滅の怪音 アドゥーロ》でガード」

(手札7→6)

 

「ドライブチェック《オブリゲイター・ドラゴン》」

(手札7→8)

 

「バトル終了時、アドゥーロのスキルが発動。このユニットがガーディアンサークルから退却される時、ドロップに置く代わりに自身をソウルに入れます」

(ソウル1→2)

 

「ターンエンド」

 

 

 ……上手いな、このドライブチェックでそのカードが来るか。

 

 

「なんだか、お互いに静かな立ち上がりだねー」

「先ずは手堅く様子見なんじゃない。勇さんのデッキに対して、白咲先輩のデッキはかなり有利対面のはず……だからこそ、ここで迂闊に攻め過ぎない様に塩梅を調節してるのかもね」

「なるほどぉ……」

「それに【ブラグドマイヤー】を相手にするなら、後々に起こりえる盤面干渉効果にも意識を配らないといけない。目に見えるだけが全てじゃない、非公開領域に自分の負け筋がどれだけ眠っているか……その全てを計算に入れて攻めないといけない」

 

 

 僕のその言葉に愛音は少し頭を抑えていたけど、そよはと言うとまだまだ大丈夫といった素振りだった。あの時少し本気でやった事が功を奏したみたいだ。観察眼が少しずつ冴え渡ってきているし、これは次にやる時はもう少し本気でやっても良さそうだ。

 

 

「スタンド&ドロー、EC3。手札を1枚破棄して《ヴェイカント・ファング》にライド。ここでホロウ・ラプターのスキルが発動。山札の上から3枚を相手に公開し、その中にあるグレード1以上のカードを全てソウルに入れます。……チェック」

(手札6→7→6)(エネルギー3→6)

(ソウル2→3/ドロップ1→2)

 

 

【山札の上から3枚】

《ヴェドローク・ドラゴン》

《ネザァワールド・ブッチャー》

《スチームレイダー ザムーグ》

 

 

「……ちょっ、引き強すぎ……」

「3枚ヒットか。上出来だ」

 

「今公開したカード全てをソウルに置きます。2枚以上この効果でソウルに置いた時、1枚ドロー。このままバトルに入ります、ファングで攻撃」

(手札6→7)(ソウル3→6)

 

「ノーガード」

「ドライブチェック《ステムディヴィエイト・ドラゴン》。ゲット・クリティカルトリガー。ファングのパワー+10000、クリティカル+1」

(手札7→8)

 

 

 ……上出来としか言い様が無い。

 

 互いに相手の出方を伺う事の多い第2ターンだが、この引きがここで出来るなら相手にかなりの圧力をかけられる。CB(カウンターブラスト)のコストを与えてしまうのは懸念点だが、そこは後の展開やその時の状況次第でいくらでもカバーできる。

 

 

 ブラグドマイヤーを託した時は少しだけ使い熟せるかどうかの不安はあったが、この働きを見せてくれるのであれば、彼女に任せてみた甲斐が有ると言う物だ。

 

 

「ダメージチェック《悠弓の騎士 アルモーヴ》《刻天想命 ウルト&ルエル》」

(ダメージ1→3)

 

「これで私のターンは終了です」

 

 

 これでダメージは0vs.3。勇の方がダメージを多く受けているが、逆に考えると……CBのコストに使えるカードが3枚ある事になる。対して莉々は未だノーダメージなものの、この後の受け方を工夫しないと次からは動きにくくなるのは火を見るより明らか。

 

 

「勇さん、大丈夫かな」

「大丈夫なんじゃない。少なくともあの受け方をした、って事は何かしらの考えがあっての事だと思うし」

「それにだ。あの場面で攻撃を受けなければ、次に動くためのCBが足りない事になりかねない……それを考えると、勇の今のダメージの入り方はまだ挽回可能な範囲だ」

 

 

 ……さて、どう動く?

 

 

「スタンド&ドロー、EC3」

(手札8→9→8)(エネルギー3→6)

(ソウル1→2/ドロップ4→5)

 

 

決意の翼、未来よりここに。

《時の運命者 リィエル﹦アモルタ》にライド。

 

 

「エルジェニアのスキル発動。ドロップのノーマルユニットを望む枚数選んで、それらを山札の下に置く。この効果で3枚以上選択したなら、1枚ドロー出来る。俺がこの効果で戻すのは《シーケンス・ウィザード》《悠弓の騎士 アルモーヴ》《パラディウムジール・ドラゴン》の3枚」

(ドロップ5→2)

 

「確認できました。どうぞ」

「1枚ドロー。続けて《オブリゲイター・ドラゴン》をコールし、そのままスキルを発動。手札を1枚破棄する事で、山札からレガリスピースを含まないオーダーカードを1枚破棄する」

(手札8→9→8→7)(ドロップ2→3)

 

「《星海より手繰る星霧騎士の道》を選択して、破棄。その後山札をシャッフル。そしてたった今破棄したオーダーカードに、このターンに限り『このカードはドロップからでもプレイでき、プレイされてドロップに置く際、かわりに山札の下に置く。』効果を与える」

(ドロップ3→4)

 

 

 ……早速使って来たか。

 

 勇と莉々のデッキは、どちらも基本構築は僕が監修してるから、大まかな流れ等は此方でも把握をしている。だが、改良した点やそれを取り入れた事による変化などは本人しか知り得ない事。

 

 

 さあ、ここでどれだけ詰められるかな。

 

 

「《星海より手繰る星霧騎士の道》を使用。ドロップのこのカードをバインドして、スキルを発動。山札の上から7枚を見て、その中にあるヴァンガードのグレード以下のユニットカードを1枚選び、リアガードとしてコールする。……チェック」

(ドロップ4→3)(バインド0→1)

 

 

【山札の上から7枚】

《決意と罪を抱く者 リィエル﹦アニムス》

《しゔぁるみゃー》

《パラディウムジール・ドラゴン》

《明刃の騎士 レリジアル》

《シーケンス・ウィザード》

《悠音の運び手 アラウヌス》

《四精織り成す清浄の盾》

 

 

「……ヒット。《シーケンス・ウィザード》を選択し、残りを山札に戻してシャッフル。その後公開したシーケンスをコール。そのまま登場時のスキルを使用。ヴァンガードがリィエルを含むグレード3以上なら、CB1をコストに支払う事で、山札の上から5枚を見て、グレード3以下のユニットカードを1枚選び、リアガードとしてコールする。……チェック」

 

 

【山札の上から5枚】

《オブリゲイター・ドラゴン》

《刻天想命 ウルト&ルエル》

《パラディウムジール・ドラゴン》

《明刃の騎士 レリジアル》

《ブレードフェザー・ドラゴン》

 

 

「……ヒット。《明刃の騎士 レリジアル》を選択し、残りを山札に戻してシャッフル。その後公開したレリジアルをコール。そのままスキルを使用。ヴァンガードがリィエルを含むグレード3以上なら、SB1をコストに支払う事で、山札の上から7枚を見て、ヴァンガードがリィエルを含むグレード3以上か《聖竜 ガブエリウス》を1枚選んで手札に加える。……チェック」

(ソウル2→1/ドロップ3→4)

 

 

【山札の上から7枚】

《刻天想命 ウルト&ルエル》

《水界の精霊王 イドスファロ》

《時の運命者 リィエル﹦アモルタ》

《決意と罪を抱く者 リィエル﹦アニムス》

《星海より手繰る星霧騎士の道》

《加護の魔法 プロロビ》

 

 

「……ヒット。《決意と罪を抱く者 リィエル﹦アニムス》を選択し、残りを山札に戻してシャッフル。その後公開したリィエル﹦アニムスを手札に加える。《悠弓の騎士 アルモーヴ》をコール。その時にスキルが発動。ヴァンガードがリィエルを含むグレード3以上なら、EC1。最後に《エネルギージェネレーター》のスキルを使用。EB(エネルギーブラスト)7をコストに支払う事で、1枚ドロー。これでバトル、レリジアルでヴァンガードに攻撃。このユニットは永続効果で、ヴァンガードがリィエルを含むグレード3以上なら、自身のパワー+5000」

(手札7→8→7→8)

 

「ノーガード。ダメージチェック《フリンティ・スラッシャー》。ゲット・クリティカルトリガー。ファングのパワー+10000、クリティカル+1」

(ダメージ0→1)

 

 

 勇のこの動き方も良いが、莉々の受け流し方もまた良い。

 

 せっかく相手がヴァンガードに攻撃して来たんだ、多少は涼しい顔で受けきらないと割に合わない。

 

 

「アルモーヴのブースト、リィエル﹦アモルタでヴァンガードに攻撃」

 

 

時の力は、

未来の姿を指し示す。

スキル発動

 

 

「CB1をコストに支払い、レリジアルをバインドする事で、山札からこのコストでバインドしたカードと同名ユニットを1体コールできる。レリジアルをコールし、残りをシャッフル。その後レリジアルのスキルを使用。SB1をコストに支払う事で、山札の上から7枚を見て、ヴァンガードがリィエルを含むグレード3以上か《聖竜 ガブエリウス》を1枚選んで手札に加える。……チェック」

(ソウル1→0/ドロップ4→5)(バインド1→2)

 

 

【山札の上から7枚】

《星海より手繰る星霧騎士の道》

《パラディウムジール・ドラゴン》

《四精織り成す清浄の盾》

《時の運命者 リィエル﹦アモルタ》

《悠弓の騎士 アルモーヴ》

《加護の魔法 プロロビ》

《悠音の運び手 アラウヌス》

 

 

「……ヒット。《時の運命者 リィエル﹦アモルタ》を選択し、残りを山札に戻してシャッフル。その後公開したリィエル﹦アモルタを手札に加える。続けてシーケンスのスキル発動。自身以外のリアガードがバインドされた時、自身のパワー+5000し、SC(ソウルチャージ)1」

(手札8→9)(ソウル0→1)

 

 

【ソウルチャージされたカード】

《ぐらがおん》

 

 

「ここで効果処理は終了。メインの攻撃」

「ステムディヴィエイトでガードです」

(手札8→7)(ドロップ2→3)

 

「ツインドライブ《パラディウムジール・ドラゴン》《悠音の運び手 アラウヌス》。ゲット・ヒールトリガー。レリジアルのパワー+10000、ダメージ1回復。オブリゲイターのブースト、レリジアルでヴァンガードに攻撃」

(手札9→11)(ダメージ3→2)

(ドロップ5→6)

 

「ノーガード。ダメージチェック《エラボレート・ウィザード》」

(ダメージ1→2)

 

「ターンエンド」

 

 

 ダメージは互いに2vs.2。勇がドライブチェックでヒールトリガーを引いたおかげで、戦力は五分五分にまで戻ったはずだ。盤面の揃い方も悪くないし、バインドゾーンも2枚ある。そしてさっきのレリジアルのスキルで、リィエル﹦アニムスとリィエル﹦アモルタを回収済なのは把握済。

 

 

 ……莉々に関して言えば、手札が11枚でダメージ2と言う状況をどう覆すかが鬼門になる訳だが、ここはどう出るかな?

 

 

 

「スタンド&ドロー、EC3。……驚きました、兄様からお聞きしたお話では、千歌さんにあと一歩及ばずと言った所でしたが」

(手札7→8→7)(エネルギー6→9)

(ソウル6→7/ドロップ3→4)

 

「あー、あれはもう完敗だったよ。事実……あの後に極大魔法を詠唱されて、そのうえでブレスファボール込の超火力で捻じ伏せられたんだから」

「それでもです。兄様の経験と知識は、確り貴方に伝わっているのがよく分かります。それはここまでの攻め方を見ていたら妥当ですし、謙遜しなくても良いのではありませんか」

 

 

 ……ま、莉々の言う事も一理あるね。

 

 確かにあれは僕でも凌ぐのが困難だと思うし、それを実際に経験した者からすると、冷や汗どころの話じゃない。でも本当に勇はよく学んでよく成長してくれるので、教える此方としてはかなり有難いほどだ。

 

 

「……それもそうだね。っと、そう言えばさっきから気になってたんだけどさ」

「はい?」

「莉々の言う兄様って、誰の事? てっきり廊下をすれ違う時にお兄さんの様な人を見た訳じゃないんだけど、それでも変わらずにそう言うから気になっちゃって」

「そ、それは……」

 

 

 勇からの問い掛けに莉々は答えたのだが、その様子がどうもおかしくなった。次第に顔がほんのり紅くなっていて、周囲から向けられる視線がかなり痛くなっていくのがわかった。……あ、これじゃもうそこに居ますよって言わんばかりじゃないか。

 

 

「さっきーって妹が居たの?」

「そんな訳無いだろ。確かに莉々は妹みたいに接してる節はあるけど、血は繋がってない。義理の妹だよ」

「じゃあ、なんで兄様って?」

「互いの母親同士が仲良かったんで、その縁で知り合ったんだよ。莉々とはその時からの付き合い」

「私も兄様も互いに一人っ子なので、尚の事……」

「「「な、なるほど……」」」

 

 

 ……ま、そう言う事だね。

 

 実際のところはまた少し深い話にはなるけど、その時から僕の後ろによく隠れていたのを覚えている。少し人見知りがあって、でもここぞと言う時の思いきりは良くって。……そうしているうちに、互いが互いの家にお泊まりをする事だって珍しく無くなった。

 

 

 僕にとっては、大切な存在の一人だ。

 

 別にこれは誰かを贔屓するとかそんな訳じゃないし、良からぬ考えがある訳じゃないけど、莉々と居ると自然と心が落ち着くのもまた事実だ。

 

 

「じゃあ、ヴァンガードをやってるのも?」

「はい、兄様から教わったんです。と言っても、まだ一年目ですが」

「そうだったんだ」

「ですので……お手柔らかに、お願いしますね?」

 

 

根源へ至る、万象の無。

ライド《零の運命者 ブラグドマイヤー》。

 

 

「これが……」

零の運命者……」

 

 

「ここで、ライドされたヴェイカント・ファングのスキルが発動します。このユニットがブラグドマイヤーを含むグレード3にライドされた時、山札の上から3枚を公開し、その中にあるグレード1以上のカードを全てソウルに入れます。……チェック」

 

 

【山札の上から3枚】

《零の幻真獣 グリヴァルディ》

《リキューザルヘイト・ドラゴン》

《一撃破砕の時空巨兵》

 

 

「「「……は、はいぃぃっ!?」」」

 

「また、3枚ヒット!?」

「えっ……そんなのアリ……?」

 

 

「今公開したカード全てをソウルに置きます。その後、山札をシャッフルして……この効果で2枚以上ソウルに置いたので、1枚ドロー。続けて先程ソウルに置かれた《一撃破砕の時空巨兵》のスキルを使用。このカードがカードの効果でソウルに入った時、私のヴァンガードがブラグドマイヤーを含むグレード3以上なら、自身を裏でバインドして、更にもう1枚ドロー」

(手札7→8→9)(RB(裏バインド)0→1)

(ソウル7→10→9)

 

 

 ……よし、順調に進んでるな。

 

 さあ、見せてよ。莉々とブラグドマイヤーの力を。

 

 

「そして……参ります」

(ソウル9→8)

 

 

無の申し子と共に来たる、

月より出でし、真なる獣。

 

零をもたらす、根源の死神。

コール《零の幻真獣 グリヴァルディ》。

 

 

「……な、なに……これ……」

「零の、幻真獣……?」

 

「このユニットはメインフェイズ開始時、自身と同じユニットが場に存在しなければ、ソウルかドロップのいずれかからコールできます。《堕落葬裁 ヴァラック》をコール。登場時【ユニークスキル】を発動。自身のパワー+5000して、更にEB(エネルギーブラスト)3をコストに支払い、山札の上から7枚を見て、その中から1枚を公開してソウルに置きます。……チェック」

(手札9→8)(エネルギー9→6)

 

 

【山札の上から7枚】

双つに連なる守護の法陣(プロテクション・ツインキャスト)

《スチームレイダー ザムーグ》

《フリンティ・スラッシャー》

《スチームアーティスト アルウィム》

《一撃破砕の時空巨兵》

《零から歩む者 ブラグドマイヤー・ネクサス》

《スチームスカラー マルニガル》

 

 

「《一撃破砕の時空巨兵》を選択して、残りを山札に戻してシャッフル。その後このカードをソウルに置きます。そしてソウルからヴァンガードのグレード以下のユニットカードを1枚選び、リアガードとしてコールします。ソウルより《ヴェドローク・ドラゴン》をコール。続けて《一撃破砕の時空巨兵》のスキルを使用。このユニットがカードの効果でソウルに入った時、自身を裏でバインドする事で、1枚ドロー」

(手札8→9)(RB1→2)

(ソウル8→9→8→7)

 

 

 ……上手いな。ヴァンガードだけじゃなくてリアガードですら手足のように扱っている。始めた時からこのデッキを使っているのは知ってるけど、ここまでの成長は僕としても予想外だ。デッキを託した身としては嬉しい限りだけどね。

 

 

「これだけでは終わりません。次に《ヴェドローク・ドラゴン》のスキルが有効になります。バトルフェイズ以外にこのユニットが登場した時、SC1を行い、その後にCB1を支払う事で、ソウルからグレード2以下のユニットを1枚コールできます。先ずはSC(ソウルチャージ)1」

(ソウル7→8)

 

 

【ソウルチャージされたカード】

《エラボレート・ウィザード》

 

 

「その後、CB1をコストに支払う事で、ソウルから《ネザァワールド・ブッチャー》をコール。この時《ネザァワールド・ブッチャー》のスキルが発動します。私のヴァンガードがブラグドマイヤーを含むグレード3以上であるなら、このターンに限り、相手のリアガード全ては」

(ソウル8→7)

 

 

如何なる理由があろうと、

インターセプトする事は叶いません。

 

 

「うわぁ……えっぐ……」

 

「じゃあ、勇さんはこのターンの攻撃は盤面にあるリアガードを使って防御が出来ないって事!?」

「……すごく、嫌らしい……ッ!」

 

 

「ダメ押しに《エラボレート・ウィザード》をコール。このユニットの登場時の効果は手札からコールした時に有効になります。山札の上から2枚を確認し、1枚をソウルに置き、もう1枚を山札の下に置きます。……チェック」

(手札9→8)

 

 

【山札の上から2枚】

《零の幻真獣 グリヴァルディ》

《零から歩む者 ブラグドマイヤー・ネクサス》

 

 

「1枚をソウルに置き、もう1枚を山札の下に置きます。……バトルに行きましょう。この瞬間、バトルフェイズ開始時にグリヴァルディのもう1つのスキルが有効となります。《ヴェドローク・ドラゴン》を選択し、そのユニットに『ブースト』を付与して、自身のパワー+5000。ウィザードのブースト、ブラグドマイヤーでリィエル﹦アモルタに攻撃。この瞬間、ブラグドマイヤーのスキルが有効になります。ソウルから4枚を選び、裏でバインド」

(ソウル7→8→4)(RB2→6)

 

 

【裏でバインドしたソウルのカード】

《キャビティ・マリジア》

《ホロウ・ラプター》

《ヴェイカント・ファング》

《スチームレイダー ザムーグ》

 

 

「このコストで4枚バインドしたなら、1枚ドロー。そして相手は自分のリアガードを2体選択し、先程の私と同じ様に裏でバインドして下さい」

(手札8→9)

 

「……シーケンスとオブリゲイター」

(バインド2→4(RB0→2))

 

「その後、私のバインドゾーンにある裏のカード2枚につき、ブラグドマイヤーのパワーが+5000されます。裏向きのカードは合計で6枚あるので、それに因りパワー+15000。……さて、このパワー36000の攻撃はどう凌ぎますか?」

 

 

 現時点で勇の手札は11枚、ダメージは2。

 

 リィエル﹦アモルタも手札にあって、バインドは2枚。アモルタの完全防御効果(ガードスキル)を使える状態にあるとは言え、乱発する事だけは避けたい事案なのは間違い無い。

 

 

 ……ただ懸念点があるとすれば、勇の手札にリィエル﹦アニムスが加わっていると言う事項だ。それをペルソナライドの択として起用するのであれば、遠慮無くアモルタを守護者(センチネル)代わりとして使用できるが、どう防ぐ?

 

 

「……ノーガード」

「行きますよ、ツインドライブ。《破滅の怪音 アドゥーロ》。ゲット・フロントトリガー。前列全てのパワー+10000。《ステムディヴィエイト・ドラゴン》。ゲット・クリティカルトリガー。グリヴァルディのパワー+10000、ブラグドマイヤーのクリティカル+1」

(手札9→11)

 

「……っ、ダメージチェック。《決意と罪を抱く者 リィエル﹦アニムス》《加護の魔法 プロロビ》。ゲット・ドロートリガー。リィエルのパワー+10000、1枚ドロー」

(手札11→12)(ダメージ2→4)

 

「バトル終了時、ウィザードのスキルを使用。このユニットがブーストしたバトル終了時、私のヴァンガードがブラグドマイヤーを含むグレード3以上なら、CB1をコストに支払う事で、ソウルからノーマルユニットを1枚手札に加え、自身を裏でバインドします。……私は《リキューザルヘイト・ドラゴン》を手札に加えた後、ウィザードを裏でバインド」

(手札11→12)(RB6→7)

(ソウル4→3)

 

 

 ……まずいな、守護者を手札に加えられたか。

 

 

 現状で勇のダメージは4、莉々はまだダメージ2。迂闊にノーガードを選択した事が返って命取りになってしまった。今は豊富な手札で乗り切る事が出来るかもしれないが、こうなると次のターンで確実にフィニッシュまで持っていかないとかなり危険だ。

 

 勇の使うリィエル﹦アモルタは、花音の使うリィエル﹦オディウムと比較すると防御向きのスキル構成……まだ望みが無い訳じゃないが、これは万に一つの可能性を願うしか方法は無い。

 

 

「ブッチャーのブースト、ヴァラックでヴァンガードに攻撃。先ずはブッチャーのスキルを使用。このユニットがブーストした時、私のヴァンガードがブラグドマイヤーを含むグレード3以上なら、ドロップから1枚選んでソウルに置きます。ソウルに置くのは《一撃破砕の時空巨兵》」

(ソウル3→4/ドロップ4→3)

 

 

「……ソウルに、カードの効果で一撃破砕が入った……」

「「まさか!」」

 

 

「ここで《一撃破砕の時空巨兵》のスキルが発動。このカードがカードの効果でソウルに入った時、自身をソウルから裏でバインドして1枚ドロー。続けてヴァラックのスキルを使用。このユニットが攻撃した時、相手のヴァンガードがグレード3以上なら、自身のパワー+5000。更にヴァンガードのソウルが5枚以上か、このターンに合計でSB(ソウルブラスト)3以上しているなら、自身のパワーを更に+5000できますが……今回はそのどちらも満たしていないので今回は不発。さて、効果処理は以上。メインの攻撃です」

(手札12→13)(RB7→8)

(ソウル4→3)(パワー33000/

 

「アラウヌスでガード!」

(手札11→10)(ドロップ6→7)

 

「《ヴェドローク・ドラゴン》は私の裏のバインド4枚につき、自身のパワー+10000できる永続効果を持ちます。私の裏のバインドは8枚あるので、合計でパワー30000。そのヴェドロークをブースト、グリヴァルディでヴァンガードに攻撃」

(パワー65000/

 

 

(……仕方ない。ここは、止むを得ない!)

「《水界の精霊王 イドスファロ》でガード!」

(手札10→9)(ドロップ7→8)

 

「ターンエンド。その際、グリヴァルディは自身の効果で場に出た時、盤面には残らず山札の下に戻ります」

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