もしかしたら俺はロボアニメの主人公かもしれない   作:健康パワフル麦茶

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シュウッ!!(CMが開ける音)


Bパート

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 ”機甲兵ガンヴァルデア”

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 それじゃあ未来とやらを

 掴み取りますか──!!

 

 

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 ”騎獣、相対す”

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 相手の特殊迷彩は既に

 ジャミングフレアの閃光によって

 機能していない。

 

 それをわかったのか、

 徐々に周りの状況を

 映した装甲を止め。

 

 まさしく茹で蛸のように

 赤い装甲に変わった。

 

「ピギィイイイイイイイイ!!」

 

 オクトパスが叫ぶ。

 

 歩兵の勢いを殺す

 サイレンのような機能だと思うが──。

 

 機甲兵には通じない。

 

「コロコロと面白いやつだな」

 

 俺は移動しながら

 エネルギーガンをぶっ放した。

 

 瞬間、さっきまでいた位置が

 オクトパスの触手によって深く抉られる。

 

 撃ったはずのエネルギー弾は

 簡単に弾かれてしまっていた。

 

「────っ、こいつも

 エネルギーが通じにくい装甲か!!」

 

 

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 ”昨今はなんでもそうだ”

 ”気をつけると良い”

 

 ”オクトパスはこれといった兵装はないが”

 ”強靭にしなる触手を複数本有している”

 

 ”これで殴られれれば”

 ”こっちはひとたまりもない”

 

 ”気をつけろ”

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「しかしエネルギーガンが

 通じないんじゃ……!」

 

 俺はナレーターさんに言われつつ、

 飛んでくる触手を避ける。

 

 幸い、そこまで早くない。

 事前に気をつけていれば

 十分に避けられる速度だ。

 

 問題は攻撃。

 

 ────っと、そうだ。

 前回の戦いじゃ

 大してガンが通じない相手には。

 

 こっちを使っていたじゃないか。

 

 俺は背後のバックパックから

 サーベルを取り出し、展開する。

 

 ちょうど剣道の竹刀のような

 エネルギーが柄から展開された。

 

 しかし、こいつは消費エネルギーが多い。

 

 そう何分も展開し続けてはいられないな。

 

 

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 ”──などとミコトが考えていると”

 ”オクトパスの触手が”

 ”近くの家屋を投げつけてきた”

 

 ”それらの瓦礫で目くらましして”

 ”瓦礫もろとも潰す気だろう”

 

 ”ただ躱すだけでは難しい”

 ”────どうする!?”

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「どうするって言ったってなぁ──!!」

 

 瓦礫には幸いシェル装甲がなされていない。

 とならばこいつが効く!!

 

 ブッピガァアアアアアアアアアアン!!

 

 俺は片手のガンを向けて、瓦礫を撃ち砕く。

 その裏にはナレーターさんの言う通り、

 無数の触手が忍んでいた。

 

「だったら──!!」

 

 俺はサーベルを構えて、

 前へと突っ込んでいく。

 

 縦横無尽に飛んでくる触手だが、

 伸ばしているのは一箇所のみだ。

 

 であるならばそこ──

 つまり本体に近づけば、動きは甘くなる!!

 

 

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 ”ミコトの予想通り”

 ”本体の近くは触手の動きが甘い”

 

 ”そこに向けてミコトは”

 ”サーベルを繰り出した”

 

 ”ブルンッ”

 ”──と切り裂かれる触手”

 ”脅威を感じたオクトパスが”

 

 ”ブースターを吹かし”

 ”その場から離れようとするが──”

 

「そこっ!!」

 

 ”ミコトがブースターをガンで撃ち抜く”

 ”シェル装甲に守られているとはいえ”

 ”全てではない”

 

 ”関節部やブースターといった出力部”

 ”そういった箇所には”

 ”エネルギーが入り込みやすいのだ”

 

「くらえぇええええええええええ!!」

 

 ”ブースターが壊れて”

 ”動きが遅くなったオクトパス”

 

 ”それをGV(ガンヴァルデア)の”

 ”サーベルが一刀両断にする”

 

「ピギィイイイイイイイイ!?」

 

 ”両断されたオクトパス”

 

 ”そのまま爆発し”

 ”GV(ガンヴァルデア)の背景となり”

 ”無惨に残骸と化した”

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「あとは……雑魚だけか?」

 

 散らばっていくオクトパスの残骸。

 それから目を話してモニターを見る。

 

 さっき撃ったジャミングフレアのせいで

 機能してないな……。

 

 仕方なかったとは言え、

 あまり撃つべきではない。

 

「ナレーターさん、

 ユキノたちがどうなってるかわかるか?」

 

 最近もうごく自然と

 ナレーターさんと話をしてしまっている。

 どう考えても単なるノイズじゃないもんなぁ……。

 

 なんかGV(ガンヴァルデア)に乗ってから。

 ナレーターさんの意識が

 はっきりしだしたような。

 

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 ”二つほど離れた通りで未だ交戦中”

 ”しかし状況はこちらが

 ”ボスを倒したこともあり──”

 

 ”いや、待て”

 

 ”このプレッシャーは……”

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「なんだ、まずいのか? 俺が行くか……!」

 

 すぐに操縦感を握り、

 GV(ガンヴァルデア)を走らせる。

 周りには壊れた家屋の山々。

 

 しかしなんとか避難は済んだのか、

 怪我人は少ない。

 

 もっともいないわけじゃあないが……。

 こればかりはどうしようもないな。

 

 

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 ────ガガッ────

 

      ──────ザザッ──────

 

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 …………あ?

 

「どうした、ナレータさん。ノイズが走ってるぜ」

 

 

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「ハロー、ビッグボーイ」

 

 ”ミコトの脳内にイメージが挿入される”

 ”破壊された無数のドラムスとゴレイアス”

 

 ”そのコックピットから”

 ”少女が引きずり出され”

 ”一機の右手に収まっている”

 

 ”ユキノを握っているのは──”

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「黒い……GV(ガンヴァルデア)……?」

 

 間違いない。GV(ガンヴァルデア)の同型機だ。

 違うとすれば、全身を覆う装甲が黒いこと。

 

 俺の乗っているGV(ガンヴァルデア)よりも

 経年劣化が激しいことか。

 しかしなぜこんなところに──!?

 

 機械獣の仲間なのか!?

 機甲兵は有人操縦のはずだろ!?

 

 機械獣のように

 人工知能に操られる余地はないはず……!!

 

 ……っていうか待てよ。

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

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「ビッグボーイ、こいつぁ提案だ」

 

 ”ミコトの脳内の視界が代わる。

 ”黒いGV(ガンヴァルデア)のコックピット部分”

 

 ”そこには骸骨の仮面を着けたパイロットがいた”

 

「ガールフレンドを取り戻したきゃ、

 この地点まで来な」

 

 ”脳内の視界に”

 ”マップのようなものが表示される”

 

 ”そこは廃工場”

 ”機械獣が多く”

 ”誰も近づかない採掘予定地の一つ”

 

 ”以前、挑んだ採掘者が──”

 ”巨大な龍を見た──と囁いていた場所だ”

 

「もっとも今からオレさまを

 追いかけてきてもいいぜ?」

 

 ”黒いGV(ガンヴァルデア)の足元”

 ”複数の機械獣が街へと放たれる”

 

 ”既にそれを倒す予定だった”

 ”ドラムスたちは破壊されている”

 

 ”このままでは──街が危ない”

 

「街の人間を見殺しにするならなァ!!」

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「テメェ!!」

 

 ──しかしなんだ今のは!?

 まるでテレパシーで頭の中に

 無理やり映像を流し込まれたような。

 

 ジャミングフレアの影響で

 既存の通信は使えないはず……!!

 

 俺はあの黒いGV(ガンヴァルデア)

 追いかけるべく

 機体を走らせようとするが──。

 

 

─────────────────────

 

 ────ガガッ────

 

      ──────ザザッ──────

 

 ”待て”

 ”街の人間を見捨てるつもりか?”

 ”少し落ち着け”

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「ナレータさん、無事だったのか!!」

 

 いつも通りのナレーターさんの声。

 

 どうやらさっきのやつは

 テレパシーかなんかかな。

 

 脳内に直接影響受けていたのかも。

 超能力ってやつだろう。

 

 

─────────────────────

 ”ああ”

 ”私はニュービーと呼んでいる”

 ”君やユキノくんのような人間のことだ”

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「ユキノもか……」

 

 でも俺には超能力なんてない。

 強いて言うならナレーションが

 聞こえるだけで……。

 

 ああ、でも人の知らないことに気づけるから。

 それは超能力って言っていいのか?

 

 

─────────────────────

 ”いずれわかる”

 ”ともあれ、まずは”

 ”街に入り込んだ機械獣の処理”

 

 ”それから助けに行くにしても遅くはない”

 

 ”奴は無益な嘘はつかないからな”

 ”それに機械達に人間を”

 ”いたずらに弄ぶ趣味はない”

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「…………さっきのやつ、知り合いなのか?」

 

 

─────────────────────

 ”ああ、死んだと思っていたがね”

 ”おそらくは私のように……”

 

 ”いやなんでもない”

 ”ともあれいまだレーダーは効かない”

 ”私が機械獣の場所を指示する”

 

 ”速攻で潰していくぞ”

─────────────────────

 

 

「ああ、よろしく頼む!!」

 

 ──そこから先は

 そこまで難しいことじゃない。

 機械獣にはシェル装甲がない。

 

 エネルギーガンで撃てば潰れていくし。

 大きさだって機甲兵の半分ほどなのだ。

 

 なにより──。

 

「ミコト、無事かい!?」

 

「助けに来たっすよ!!」

 

 動ける人がブロック兵に

 乗って援護しに来てくれた。 

 ブロック兵ではやや分が悪いけれど。

 

 前回倒したドラムスの装備をしている。

 前述した通り、銃で撃てば機械獣は倒せる。

 

 防御面はともかく、

 攻撃面で劣ることはなかった。

 これなら多少は任せても大丈夫そうだ。

 

「皆は、めぼしい敵を遠方から狙撃してくれ!!」

 

 そう叫んで、俺はGV(ガンヴァルデア)を走らせる。

 

 

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 ”次、右方向”

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「一つ、二つ!!」

 

 ブッピガァアアアアアアアアアアン!!

 ──とエネルギーガンが音を鳴らす。

 

 四足歩行の機械獣は

 そこから放たれるエネルギーで蒸発し。

 近づいてきたものはサーベルで両断した。

 

「三つ、四つ──!!」

 

 

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 ”そこを左折すれば、ラストだ”

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「五つ──!!」

 

 飛び込んできた機械獣を銃で撃ち貫く。

 

 これでなんとか、

 入ってきた機械獣は倒せたはずだ。

 

 はやく、ユキノを助けに行かないと──。

 

 

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 ”機甲兵ガンヴァルデア”

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 その思考を最後に、俺は気絶してしまった。

 

 

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 ”次回、『少女を求めて』”

 ”ミコトととともに駆け抜けてもらおう”

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■用  語■
ニュービー
超能力者のことらしいが……?

機械獣     
人工知能が動かしているマシン。

ゴレイアス   
搭載量と装甲が売りの機甲兵……なのだが……
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