ぼかし表現無しverはR18で投稿します。
家の風呂場にて。
メサニアは湯に浸かっていた。
悪魔の体に付いた汚れは自然に落ちるため、実のところ風呂など入らなくても問題ない。
では何故このようなことをしているのか。
白斗の所有する漫画、アニメ、ラノベに頻出するシチュエーション————好きな相手の入浴中に風呂へ突入。
それをやってみたいため入浴手順を確認しているというわけだ。
なにせ、数千年ほど風呂に入っていなかったので。
「久々ですが、悪くありませんわね……。ご主人様と一緒に入れば更に幸福感を得られるのでしょうか」
存分に味わってから風呂場を出て脱衣所へ。
濡れた体をバスタオルで拭き終わり、服を着ようとしたその時。
天使が顕現した気配を感じ取った。
それも、この前のような離れた場所ではなく、この家のすぐ上だった。
————世界が切り替わる。
地も空も全てが真っ白な世界に。
天使たちは人界の秩序を乱すことを良しとしないため、基本的に人界での戦闘時は敵をこの別世界に連れ込むのだ。
空には天使が浮かんでいる。
背中に四枚の翼を持つ青年の姿だ。
「ほーう。良い格好じゃないか」
天使が嫌らしい声で言葉を投げかけた。
表情には下衆な歓喜が滲んでいる。
「うふふ、このたびはお招きいただき光栄に存じますわ。
メサニアは微笑みを浮かべながら言った。
そのムチムチの熟れた体は何も纏っておらず全裸だった。
左腕で大きな乳房を抱くように隠し、右手で股間を隠している。
この世界に連れ込まれる直前、大事なところだけは咄嗟に隠したのだ。
しかし、判断を誤った、とメサニアは感じていた。
彼女の速さであれば、あの一瞬で服を着ることも可能だった。
「なんだと……! 討伐に向かった天使たちを二回とも返り討ちにした悪魔が、まさかあの死の女王だったとは。驚いたよ。ここで倒せばどれほどの功績になるか……!」
「あらあら。血気盛んなことですわね。戦って差し上げても構いませんが、身だしなみを整えてくる時間くらいはいただけませんこと?」
「そいつは無理な相談だね!」
天使が四枚全ての翼を輝かせる。
「っ!?」
メサニアの両手首と両足首に、それぞれ一つずつ、計四つの光の輪が出現して拘束した。
本来なら予兆を察知して容易く回避できたはずの攻撃だが、避けられなかった。
なぜなら、全裸であることへの羞恥で注意力が散漫になっていたからだ。
「そんなっ!? うぅっ……!」
乳房と股間を両腕で隠して立ったままの体勢で、四肢を完全に封じられてしまったメサニア。
「ほら、隠さないでくれよ」
「あぁっ!?」
遠隔で操られた光輪により、四肢が大の字に広げられる。
続いて、彼女の足が地面から離れていく。
体を空中に持ち上げられたのだ。
「くううっ!!」
メサニアは全裸のまま、大の字の体勢で空中に拘束されてしまった。
豊満な乳房。
さほど括れていないウエスト。
重量感のある大きな尻。
丸太のように太いムッチリとした太もも。
さらには、股間。
40代前半ほどの年齢に見える彼女の、熟れた体が全て丸出しだ。
あまりの羞恥に彼女は気を失ってしまいそうだった。
もちろん、拘束を破ろうと必死に四肢へ力を込めているのだが、強固な光輪はビクともしない。
「最高の眺めだね」
天使は、拘束されたメサニアの裸体を舐め回すように見る。
そして、バサッと翼を羽ばたかせて接近。
拳を光り輝かせて、女悪魔の腹へと一気に突き出した。
「きゃあっ!」
メサニアは来たる衝撃に備えてギュッと目を閉じた。
だが、いつまで経っても予想していた衝撃は訪れない。
恐る恐る目を開く。
「え……?」
思わず驚きの声を出した。
拳が腹に衝突する直前で止まっているのを目にしたからだ。
そんな彼女を天使がニヤニヤと笑いながら見ている。
「なんてね。君の怯えた顔、傑作だったよ」
「くっ……!」
メサニアは全裸で大の字に拘束されたまま、屈辱に歯噛みする。
魔界屈指の大悪魔である彼女は今、遥か格下の存在に弄ばれていた。
「さて」
「んっ……! 淑女の体にっ……みだりに触らないで、あうっ……いただけませんこと? 」
メサニアの豊満な乳房が掴まれ、グニュグニュと乱暴に揉まれる。
じっくり乳房をなぶられた後、手が離された。
「今から君を
四枚の翼が、メサニアを包み込むように抱擁する。
「大悪魔メサニア……神々すら恐れさせる死の女王。そんな女を味わえる日が来るなんてね。とんだ幸運だ」
「くあ……!」
メサニアの股間に、天使の下半身が押し付けられる。
そのまま
気づく。
彼女の顔の近くに、いつの間にか翼の端があることに。
「ふふ、詰めが甘いですわよ?」
その間抜けさを笑うと、呪いを纏わせた歯で翼に噛み付いた。
天使は即死。
メサニアの四肢を封じていた光輪が消滅して、天使の体が落ちていく。
真っ白な世界が薄れて消える。
そうして、元いた場所である脱衣所に帰還した。
「さて、やるべきことが出来ましたが……その前にもう一度入浴するといたしましょう」
彼女は風呂場で体を洗う。
特に触られた箇所は念入りに。
風呂から出て体を拭き、いつものミニスカゴスロリ服を着た。
そして、リビングでゲームをしている白斗のもとに向かって声をかける。
「ご主人様。暫し外出いたしますわ」
「え、うん。こんな夜中にどこ行くの?」
「野暮用ですわ。大した用事ではありません」
ニッコリと答えるメサニアの表情に、白斗は言い知れぬ迫力を感じた。
まるで何かにブチ切れているような。
「わ、分かった。いってらっしゃい」
「うふふ……行ってまいりますわ」
そうしてメサニアが向かったのは————天界だった。
もっと早くこうするべきだった、と彼女は思う。
一万年ほど生きてきて、戦いで苦戦することなどほぼ無かった。
しかし、この短期間で二度も敗北寸前まで追い詰められている。
恋人との生活で気が緩みすぎていたのだ。
だがもう油断はしない。
敵には全力で対処すると決めた。
天界に着いた彼女は、数万の天使と五柱程度の低位の神を一瞬のうちに殺戮。
その後、メサニアが人界の秩序を積極的に乱さない限り天界は彼女に対して干渉を行わない、という内容で約定を結ばせることに成功。
天界としても、魔界最強の一角であるメサニアと本気で戦争するのは避けたかったのだ。
「ただいま戻りましたわ」
「おかえり。そろそろ寝ようと思うんだけど……今日も添い寝する?」
「ええ、もちろん」
メサニアが一瞬でネグリジェに着替える。
それを見た白斗は、着替えるところ見たいけど頼めば見せてくれるかな、などと考えながらメサニアと一緒にベッドに横たわる。
そして寝つきの良さゆえにすぐに眠りに落ちた。
主の寝顔を愛おしそうに眺めながら、メサニアはクスッとほくそ笑んだ。
鬱陶しく干渉してくる連中は対処した。
もう、この甘い生活を阻むものは何も無い。
……実際にはこの先も、他の大悪魔だったり、この国の妖怪だったりと、様々な者たちが関わってくるのだが。
一旦ここまでとなります。
いつか良い感じのえちえちなシチュエーションを思いついたら続きを投稿するかもしれません。