性癖と原作を崩壊させる俺のヒーローアカデミア   作:エンディングハンター

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一先ずエミュとか大丈夫だろうか……タイトルの性癖はどの道誰かで壊します。





入学試験、崩壊

 

 

 

あれから幾つか調べたと同時にかなりの時間が経った。

俺はどうやら……あの緑谷出久共が入ってきた年代と同じ形になっていた。

つまり今の俺と緑谷出久共の年齢は同じ。本来であれば4、5歳差ある。

……あの空間で緑谷出久の事を思い出したからか?どういう理屈かは分かんねぇが……想像するとこんなもんだろう。

おそらくあれは、個性か何か。オール・フォー・ワンが念の為に取っておいた個性が悪さしたんだろう。

恐らく目的は……俺の体の維持か?精神はダメだから肉体を戻そうってか。

ただそれをするにしてもなんで女なんだよ。

 

 

「転弧、大丈夫?」

「大丈夫だって……そんなに緊張しないでくれよ」

「心配なのよ、これでも……あなたも何か一言掛けてあげたら?」

 

 

「……」

 

 

今日は入学試験だ。アイツが言うには内通者を入れていたらしい。

そいつを探しつつ……後はどうするか。

まぁ俺達が襲ったあの場所で誰かと鉢合わせるのは間違いないか。俺が歪められてるんだ、誰かがその立ち位置にいてもおかしくない。

 

 

 

「華は、雄英じゃないところに行ったが……お前は雄英だ。恐らくどこかでぶつかるだろう」

 

「ああ、うん……姉妹だからな」

 

「だからといって、過度に傷付けるなよ。お前が目指すのはそんなヒーローじゃないだろう」

 

「分かってる……」

 

「なら、いい。転弧……いい結果を持ってくるようにな」

 

「ああ、期待しててくれよ」

 

 

 

早速雄英に向かう。静岡県だったな。

黒霧のワープゲートがありゃもっと早く着いたんだろうな……

そういや……あれから全然会えなかったんだよな、黒霧。

……元気、っていうには表情とかあんまわかんねぇし。

大丈夫かな、あいつ。

まぁいいか……元気だとしても俺がいない連合がどうなってるか分からない。

一先ずは痕跡を探しつつ、ヒーローを目指す。

だが在り来りなヒーローじゃねぇ、アイツらがヴィランに堕ちる差別も価値観も全部壊してやる。

……あ、お母さんから写真送られてきた。

モンちゃん……俺がこの姿になる前に、崩壊で殺してしまったコーギー。

モンちゃん、絶対痛かったよな……ごめんな。

また遊んでやるからな。

 

 

「(一先ず、俺が最初にやるべきなのは脳無の破壊だ)」

 

 

脳無を作ってる場所も分かるが、あれはアイツを警戒させかねない。直ぐに突つくのは藪蛇だ。

だとしたら、建物の中にいる人間全員を避難させて建物ごと崩壊させるしかねぇ。地下のも含めてな。

だが問題は避難方法だ……イレイザーヘッドが来ていたのは知ってる、他のヒーローもな。

その間に俺が出来ることは、ヒーローに『崩壊』の影響を与えないようにすることと……一般人を『崩壊』させないようにする事だ。

まず前者は無理だ。誰も全ても巻き込む俺の崩壊じゃ今は無理。

だが良かったのは、手袋越しなら誰かに触れても壊さない様に俺の個性は成長していたって事だ。

もしくはそういうデメリットがあったって事かもしれねぇが……

後者も無理だ。崩壊していく病院を患者以外を崩壊が全部避けるなんて不可能。

そもそもそこまでコントロール出来たら、俺は苦労しなかった。

手袋越しなら壊さないとここまで成長できるようにならなきゃ話にすらなんねぇ。

 

 

「お、着いたじゃねぇか」

 

 

手提げカバンを持って、すぐに試験会場に向かう。

実を言うと筆記試験に自信がねぇ。いや当たり前だが。

正直に言うと、だいぶキツかったな。そもそも新しい勉強どころかどういう解き方とかどういう理解し方とかの焼き直しが必要だった。

俺にあいつはろくな事を教えなかった……というより考え方を子供みたいに設定したかったんだろうな。なんでLoLやらせてるんだって思ったら……そりゃそうだ、あんな肥溜めのゲームみたいなのやってたらこうもなる。

……そういやスピナーとLoLやってた時は楽しかったな。荼毘、ゲームとか好きじゃねぇかな。参加させてやりてぇ。

あいつは絶対一人で動いてボコボコになりつつも戦果を勝ち取ってきそうだ。だって荼毘だからな。

……変な方に考えが向いた。今は筆記試験に集中しよう。

 

 

「(そもそも、焼き直し以前に知識量が不足してたからな)」

 

 

なんで中学三年生の時までの身体になったのかは知らないが、一先ずは勉強のやり直しを計った。

だが問題は教えてくれる人が全然いなかったって事だ。いや、教えてくれるけど頼れないって話だ。

だって考えてみろよ、俺は学校すらもろくに通えてないガキだ。後付けで知識足したどころでずっと欠けてるところは簡単には埋まらねぇんだよ。

だからそこの埋め直しと、必要知識のかき集めに入学試験前まで掛かった。

学校で追い付くのがめちゃくちゃしんどかったな……学校じゃ馴れ合いは無理だった。

だから殆ど頼れるもんには縋ったとは思うな。個別指導塾とか、色々。

お父さんはヒーローになって欲しくない、寧ろ……俺のおばあちゃんの息子がお父さんだからこそか。

そりゃ、ヒーローになって欲しくねぇよ。俺もおばあちゃんに捨てられたみたいだ……俺のおばあちゃん2人いる事になるんだけどな、これ。

 

 

 

試験会場に着いた。後は俺の学んだ全部を出すだけだ。

 

 

 

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筆記試験前に、実技試験をやる……試験で体動かしたら覚えてるもん全部吹っ飛ぶっていう構想なんだろうな。

だけど、筆記試験よりもこっちで点とっときゃ……ある程度は補える。

問題は……

 

 

 

『今日は俺のライヴにようこそ!エヴィバディセイヘイ!!!!!』

 

 

 

……初っ端からうるせぇ奴が飛んできた。

ありゃ覚えてる限りで……確かプレゼント・マイクだっけか。

あんな派手なヤツが教師なんて、本当にここは恵まれてるんだな……

それとも単に真面目な奴はヒーロー業で忙しくて連れてけないって所か?

まぁエンデヴァーとかはまさしく忙しいだろうな。オールマイトは別だが。

 

 

『こいつあシヴィー!受験生のリスナー!実技試験の概要をサクッと説明するぜ、アーユーレディ!?』

 

 

……うるさいな。まぁいいか、抑えれればいいんだよ。

殆ど変な部分だけ聞いたが、しっかり理解できた。

まず実技試験は10分間の間得点を持ったヴィランを叩き潰せばいい。

4体の妨害キャラがいて、そいつらから逃げながら得点を稼いでいけ……だと。

何だか変だな。ヒーローが敵を倒すだけ?んな訳ねぇだろ。

絶対裏があるっーか……これは間違いなく救助活動を見られる可能性があるな。

俺の個性は間違いなく戦闘寄りだが……瓦礫に埋もれてる奴がいたら瓦礫を崩壊で壊せばいい。巻き込まないようにな。

もう一個の個性は……どうするか。

ここで日和ってたら、俺が雄英に入れないのは目に見えている。

だが使えばその分『内通者』に俺の情報が伝わる。

使っても目を付けられる。どう転んだって、か。

ああ、もういい。俺の好きなようにやろう。人を壊さねぇようにいい感じに。

踏んだり蹴ったりが一番俺に似合ってる。

 

 

『俺からは以上だ!最後に、我が校…校訓をリスナーにプレゼントしよう。

かの英雄“ナポレオン・ボナパルト”は言った。“真の英雄とは人生の不幸を乗り越える者”と!』

 

 

Plus ultra……か。

いいね。更に向こう側へ……ああ。

そうだな。俺も……向こう側に突っ込んでいくくらいの想いでやらねぇとな。

そういやさっきメガネの男が色々言ってたが、注意したヤツ……見覚えがあるな。

気の所為か?

 

 

 

 

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実技試験の会場まではそんなにかからなかった。

俺の服装は俺が初めて雄英に攻め込んできた時に来てた服装だ。

これ、結構暖かいんだよな。代わりにファーコートを着てきたが。

確かこのファーコートは……お母さんと買い物に行った時に手に入れた。確かあの、異能解放軍にいた時に貰ったやつと似てたからだな。

 

 

 

「……さて。俺も準備が終わった」

 

 

 

『ハイスタート!』

 

 

 

その声が聞こえた瞬間、飛び出した。

右手の手袋を外しながら駆け出しつつ、俺は地面を蹴り破る。

あれから勉強しながら鍛えてんだ、何より筆記が心配ならもう俺は『個性が二つある』事を隠すのをやめるつもりだ。

まぁ流石に、堂々とバラすのは嫌だからな。ちょっとは隠す努力をするが……

 

 

「『円環』」

 

 

空中に円環状の足場を作り、それを蹴って空中に飛ぶ。

見つけた。あれがポイントを持ったヴィラン……ロボットって聞いてたけど本当にだな。

3ポイントって付いてるやつ発見。アイツを壊す。

 

 

『ヒョウテキハッケン!ブッコロス!』

 

 

「壊してやるよ!」

 

 

ロボットが拳を向けてくるが、俺は右手を庇うように突き出しながらロボットの拳が当たる。

衝撃は来るものの、すぐにロボットの拳が崩壊していく。ひび割れて、壊れていく姿は恐ろしくもあの時の光景を彷彿とさせる。

 

 

『ナンダコレ―――』

 

 

「こんなんで、止まってられるほど―――今の俺は余裕がねぇんだよ!」

 

 

 

困惑するロボットを思いっきり張り手でぶっ叩く。

そして全体に崩壊が伝わり、ロボットは粉々に消え去った。

 

 

「ロボットだから適当に壊しちゃ爆弾になるんだろ。なら俺の個性が一番輝くな」

 

 

もう一つの個性……『円環』を使い、足元に小さな円環状の足場を作りながらまた駆け出す。

こいつの慣れるやり方がバカみてぇに大変だったな。まず駆け出しながらこいつにしっかり踏み込んで、次の足を突き出すのがまぁ大変だった。お陰で身体は柔らかくなったけどな。無茶な姿勢取れるようになったって所だ。

 

 

 

『ミツケタ!シンゴウキエタヤツダ!』

 

『ブッコロシテヤル!』

 

 

 

「うるっ、せぇなぁ!」

 

 

1点と3点のロボットが俺を挟み撃ちしてきた。俺の真上の空中に『円環』を展開する。

もう少しで拳が当たる、そのタイミングでジャンプして足場を両手で掴んで身体をくの字に負けながら上へ足場を利用して飛び上がる。

お互いにぶつかったロボット達がふらつく中、俺は受け身でロボット達の背中に着地しながらロボット達の背中を右手で触れて崩壊させていく。

 

 

 

「次」

 

 

 

殆どこれの繰り返しだ。

身体能力は……前の時の経験が活きたな。

緑谷出久と経験した空中戦、あの箱庭で閉じ込められている間に散々空中に放り出された時。『黒鞭』は本当に厄介だったな。

今じゃあれのお陰で、着地のタイミングの受け身や空中での身体の動かし方が明確に理解出来る。

そういえば、アイツは体育祭であんなの出てなかったよな。って事は途中で出てきたのか?アイツみたく元より持ってた……訳ないか。

あれだ、レベルアップすると新しい技を覚えていく形に増えてったのか。便利だな。

 

 

「(ってか、そろそろ……)」

 

 

思い出した。もう少しで……

 

 

 

BOOOOOOOOOOOOOOOM!!!!!!!!!!

 

 

 

「ははっ……だよなぁ!お邪魔虫がいるって言ってたんだからそろそろ来ると思ったわ……!」

 

 

 

超巨大な、ロボット敵。

ギガントマキアよりデカいって訳じゃねぇが、人が何十人背負われても身長には届かなさそうだな。

にしても、図体がデカイな。

巨大ロボットに存在する手が建物に触れただけで瓦礫が出来まくってる。

……そうか。

 

 

「っし、決めた。あいつを討ち取る」

 

 

作業の繰り返しで飽きてきた所だ。そろそろ俺も、MVPを狙わせてもらう。

メインはあの巨大ロボットの破壊。そして、救助!

 

 

 

「『円環』!」

 

 

 

すぐに足場を空中に作りながら、それを移って駆け出す。

ロボットの頭から俺の『崩壊』を伝播させりゃ誰も傷付けず、壊れた体が地面に落ちて誰かを潰す事がねぇ!

 

 

 

「ぶっ壊れろぉおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

遂に巨大ロボット敵の頭部の高度まで辿り着き、飛び上がる。

思いっきり顔面を掴んで、五指が触れる。伝搬していく崩壊がロボットの体を侵食する。

いい……!感触も最高だ、これなら完璧に理想通りの破壊が出来る!

 

 

 

「うわわぁあわぁぁぁぁぁぁあ!!!!やばばばばごめんなさい避けてぇええええええ!!!!!!」

 

 

「あ―――!?」

 

 

俺か振り返ると、もう誰かがぶつかって来ようとしてきた。

なんだこいつ!?俺でも気付かなった……じゃねぇ!ぶつかるとこのまま崩壊に向かってこいつが落ちる!そうなりゃそのまま崩壊が伝播して死ぬ……!

 

 

「『円環』ッ!」

 

 

右手だけをぷらん、と垂らしながら左手でぶつかってきたヤツを掴みながら空中に『円環』で足場を作りながらピンボールのフリッパーみたいにぶつかって、最後の着地の瞬間に上手く受け身を取りながら俺が地面からぶつかってきたヤツを何とか受け止め切ることができた。

 

 

「ってぇ……!」

 

 

だが、落ちていく時の衝撃の威力だけは抑えきれない。あくまで足場を作る都合上、足場にも硬度はあった。背中がヒリヒリするのを右手で擦る。

 

 

あやべぇ。

 

 

「い、たた……あ、あの!ごめんなさ―――っ」

 

 

「あ」

 

 

 

『終ーーーーーー了ーーーーーー!!!!!!!!!』

 

 

 

 

実技試験が終わった。ああ、まぁいい結果は残せたな。他の奴ら一切傷つけず、こいつを完全にぶっ壊して止めることができた。

なんか飛んできたこいつ……ん?

おい待て、こいつ……

 

 

 

「お前、緑谷出久か?」

 

「え、え、ぁぁあっ、あの!!!」

 

「やっぱりそうだよな、お前。その顔は見覚えある……あいや、そもそも面識ねぇんだよな俺と。どうするか……」

 

「いやっ、あの、っ!!!すいませんっ!!!」

 

「なんだようるせぇな。今―――」

 

 

 

「色々なんかが……見えてますッ……///」

 

 

 

「……あ?」

 

 

下を見下ろしてみると、俺の服……っーか中のシャツと下着だけが綺麗さっぱり『崩壊』して……まろび出ていた。

なんだよ、替えの服と下着持ってきて良かったわ。

こういう事があろう事か持ってきておいたんだよな。危ねぇ……あっでもここじゃ着替えを持って来れねぇな。

 

 

 

「わりぃな、後で着替えるから気にすんな。それより怪我は」

 

「うっわぁっつぁぁぁあ!!!!!あの歩くと見える!見えちゃいますからッ!」

 

「いちいち人の胸見ただけでそんな気持ち悪い反応するなよ、減るもんじゃねぇんだよこれ。てかキョドるな、ヒーローがそんなんでなれると思ってんのか」

 

「いやそれとこれとは別っていうか!」

 

 

 

……ははっ。なんだコイツ。これが俺を救おうとしたヒーローには……見えねぇな。

まぁいい。どうせ覚えてねぇしこれから俺もこいつの事を知っていく。どうせ雄英に合格するのは分かってんだからな。

 

 

 

「お前、緑谷出久だったな。俺は……志村 転弧(しむら てんこ)。ヒーロー志望だ」

 

 

 

手袋を嵌めた右手で、尻餅を付いた緑谷出久に手を差しのべる。

 

 

 

これがこいつとの、初めてであり再会の出会いだった。

 

 

 

 







個性『円環』
円環状の足場を自由自在に形成するぞ!
主に空中に展開して足場にしたり、壁を一時的に作って瓦礫の破片や弾丸等を受け止められる!
円環状の足場は伸ばしたり縮めたり出来るが、広げたりする事は出来ない!
それとこの個性は加速系の個性がなければただの足場に過ぎない!何か特別な効果を持っている訳じゃないから、結構地味だぞ!


正味この個性強すぎないか……?やっぱオールフォーワンもうちょっと待ってから取ればよかったんじゃない???
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