お前のミスでした―――。 作:責任とれやクソボケ
これじゃあまるで、薬中のヘルメット団みたいじゃないか!?正直笑ったよね。
誤字報告をしてくれた方、ありがとうございました!!
アビドス対策委員会にて――――――――。
「だから…………ムクロは、黒服のところにいるかもしれないの」
「………嘘、でしょ?」
ホシノから語られたその事実と推察は、対策委員会のメンバーの心を砕くには十分すぎるほどに、残酷なものであった。
「ごめん。……ずっと、怖くて………言い出せなかったの」
「いいんです、ホシノ先輩。きっと私が同じ立場にいても、言えなかったと思いますから」
そう言って、ホシノの肩を抱くノノミ。他の皆も、言葉には出していないがノノミと同じ思いであた。
「ん……それより、早くムクロを助けに行くべき」
「そうですね。でも、その黒服という人物の居場所が分かりませんし…………」
「……先生なら、分かるかもしれません。一度、先生と相談してみましょう」
そうして、シャーレに行って先生に事情を話した対策委員会。
「そっか……やっぱりアビドスのあれは、ムクロが」
「うん。ごめんね、先生……今まで言い出せなくて」
「ホシノは悪くないよ。……黒服についてだけど、私も一度黒服にムクロのことを聞いてみたの」
そう、先生は一度電話で黒服に問い質していた。その時は―――――『私は何もしていませんよ』と黒服は答えていた。恐らく、嘘は言っていないのだろう。しかしそれは、真実を詳らかにしていたという訳ではない。故に、もう一度黒服を問い詰める必要がある。
「その時は、何もしていないって言っていたけど………そういう事情なら、もう一度話を聞かない訳にはいかないね。黒服のオフィスの場所は知っているよ。けど、皆だけで行くのはダメ。私も一緒に行く」
「ありがとうございます!先生!」
そして、対策委員会と先生はブラックマーケットの奥地に存在する黒服のオフィスへと向かうこととなった。
そうして時間は過ぎ―――――場所は、黒服のオフィスへと移る。
「ようこそ、アビドス対策委員会の皆さん。そして、先生」
「黒服……ムクロの居場所を教えて」
ホシノが黒服を睨み付けながら、冷たい声でそう問いかける。
「何故?……幽玄さんは、自ら望んでシャーレから離れたはずです。あなた方と幽玄さんとは、最早何の関係もない赤の他人では?」
「「自ら望んで」?……お前が………お前がッ!!ムクロを脅して、無理矢理連れ去ったんだろッ!!」
ホシノが激昂する。目の前の異質な存在に、ほんの少しの畏れと怒りを抱いていた対策委員会は、見たこともない先輩の姿を見て冷静さを取り戻していた。
生徒たちとは対照的に、初めから平静を保っていた先生が二人の間に割って入るように声を上げる。
「貴方は、ムクロに手を出していないんだね?」
「ええ、その通りです」
「そっか、なら良かった。……それと、赤の他人なんかじゃないよ」
「ほう………?」
「前にもこんな事を言ったね。……まだ、顧問である私のサインをしていない。だから、今でもムクロは私の生徒で、シャーレの一員だ」
真っ直ぐに黒服を見つめ、そう言い放つ。
「クックック……そうですか。分かりました、幽玄さんの居場所を教えましょう」
突然の黒服の心変わりに驚く一同。
「とは言っても、正確な居場所を知っている訳ではありません。私に出来るのは、彼が現在住んでいるであろうアパートの住所を教えるということのみです」
「それで十分だよ。でも、どうして急に心変わりしたの?」
「クックック……これでも私は、幽玄ムクロという一個人に対して実験対象としての興味だけでなく、友情のようなものも感じています。だから、でしょうね」
一拍置いて、話を続ける。
「真の意味で彼を救えるのは、きっと貴女たちだけなのだと………そう思ったのですよ」
黒服の話を聞いて、分からなくなってしまった。
ムクロはきっと、私のせいで失踪してしまったのだと思っていたけれど、黒服の話を信じるならそれは間違いで――――――――じゃあ、一体どうして………ムクロはいなくなったの?
さっきまでは元凶がいて、そいつに怒りを向けるだけでいっぱいいっぱいだった心に隙間が出来て、その隙間をだんだんと恐怖が埋め尽くしていた。
また、ユメ先輩みたいに、私の知らないところで…………。
「―――せんぱ――――――ホシ―――――――」
「ホシノ先輩!!」
「うひゃあ!?」
「大丈夫ですか?ホシノ先輩、ずっと俯いたまま暗い顔をして…………」
「だ、大丈夫だよ。うへ~、この歳になると色々考えすぎちゃってねー」
「そう、ですか?」
ノノミちゃんがこちらを心配するように、顔を覗き込んでそう言った。
「ん、きっとムクロは大丈夫」
「そうですよ!あの、黒服って人の魔の手にかかってはいなかったみたいですし、居場所も分かったんですから」
「そうよ!さっさとムクロを見つけて、連れ戻しちゃえばいいの!」
皆が私を励まして、そう言ってくれる。
きっと、皆も不安でいっぱいなはずなのに……情けないな。
「うへ、そうだよね。………うん、ムクロを見つけて、いなくなった理由を問い質さないとね」
でも、最後に黒服が言っていたことが気になる。
私たちならムクロを救えるって………一体、何からムクロを救うって言うの?
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ジャブジャブヘルメット団のアジトにて。
「ほら僕、暫くここに住むことになったじゃない?」
「それで?」
「だから、何かやったほうがいいかなと」
「………別に、そんなこと気にしなくていいわよ」
気にしなくていい、と言われても流石に何もしない訳にはいかない。
このままじゃ、完全にヘルメット団のヒモになってしまう。そこまで尊厳を投げ捨てるのは、ちょっとどうかと思うのだ。
「そんな訳にはいかない。僕、色々と器用だからさ、大体なんでも出来るよ?」
「へぇ~例えば?」
「掃除洗濯、料理もそれなりに。あと、簡単なマジックとか……爆弾作りとか」
「は!?爆弾作り!?………多才なんだな」
「それに、尋問拷問とか。僕の前で、口を開かなかった虜囚はいないよ?」
「さ、流石に冗談だよな………?っていうか、そんなことさせる訳ないだろ!!………じゃあ、取り敢えず厨房の手伝いでもしてくれ」
「ふふっ……仰せのままに、お嬢様?」
「………っ!じょ、冗談も程々にしとけよ!?」
というわけで、ジャブジャブヘルメット団の厨房担当に就職したのであった。
早速、今日の昼食でも振る舞ってみようかな?そうと決まれば、ブラックマーケットに買い出しだ!
しかし、女子高生の好む料理はどんなのだろうか………?
先生だったら――――――――。
『うわー!巨大ハンバーグじゃん!!』
『どうだい?ちょっと作ってみたくなってね。こういうの、ロマンがあるだろう?』
『うん!最高だよ!流石はムクロ、センスあるー!!』
ちょっと論外かもしれない。
先生はそもそも女子高生じゃないし、それに先生って割と一般的な女性とはずれた趣味趣向をしているきらいがあるからなぁ。
あとは、アビドスだとラーメンが人気だったけど………流石にあれほどの完成度のラーメンは作れないし………。どうしよ。小学生だったら、男女関係なく皆カレーが好きだって聞いたことがあるけど、女子高生だとどうなの?やっぱ、皆好きなの?
どうしたものか、と頭を悩ませながらスーパーを回る。
「うーーん………取り敢えず、イタリアンでも作ってみようかな?」
うん、きっとイタリアンなら大丈夫だろう。オシャレな感じがするし。
そう云えば、ジャブジャブヘルメット団って何人くらいメンバーがいるんだろう?
何人分の料理が必要か分からないし、ラブにモモトークで聞いてみよ。
そうして買い出しを済ませたムクロは、再びジャブジャブヘルメット団のアジトに戻っていくのであった。
どういう話が見たいですか?今後の参考にしたいです。
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原作ストーリーに介入するムクロ
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最終章後のムクロや先生たちの話
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幽玄ムクロの過去(キヴォトスに来る前)