一足先に柴関ラーメンを退店し、色々と
「ただいま~」
「あっ!ムクロさん奢って下さってありがとうございます!ごちそうさまでした☆」
「気にしなくていいよ、それで……柴関ラーメンに来てたゲヘナのお客さんとは、仲良く出来たかな?」
「はい!とってもいい人たちでしたよ☆なんでも、あの四人で起業しているらしくて――――」
便利屋68とは、随分と会話が弾んだらしい。だが、その正体には気づいていないようだね。
これは面白くなってきた。
暫くすると、校舎付近に大規模な兵力が確認された。
それに対して、対策委員会は校舎を守るため出動する。
そして、前方から迫り来る傭兵たちと接敵し――――――――。
「あれ………ラーメン屋さんの…………?」
「誰かと思えばあんたたちだったのね!!ラーメンも無料で大盛りにしてもらって、その上ムクロに奢ってもらったのに!この恩知らず!!」
「あはは、その件はありがと。それはそれ、これはこれ。こっちも仕事でさ」
やはり、傭兵たちを率いていたのは便利屋68だったようだ。
大量の傭兵たちに、凄腕の便利屋……正面から戦ったら苦戦は必至だろうね。
「くくくっ…………」
悪い笑みがこぼれる。
「総員!攻撃!」
便利屋68の社長、陸八魔アルの号令と共に傭兵たちが攻勢をしかける。
それと同時に、袖下に隠していた機械のスイッチを押す。
ドガンッ!!
「ぐあーー!?」 「ぎゃーー!!」
「な、何何!?何なのーー!?」
当然の爆発に傭兵と便利屋が巻き込まれる。
「えっ!?何、今の爆発!?」
「僕の仕業だヨ」
そう言って、起爆スイッチを見せびらかす。
「な、なんであんなの仕掛けてたの!?」
「柴関ラーメンにいた彼女たちが便利屋68なのは知っていたからね。襲撃の備えの一つや二つ、用意しておくのは当然のことだろう?」
「あいつらが襲撃してくるって知ってたの!?」
「うん、まぁ半分は予測だけど」
驚いたセリカの怒鳴るようにして質問してくる。それに答えながら、襲撃者の様子を伺う。
ある程度の痛手にはなったようだけど……流石はキヴォトス人、未だに元気ピンピンって感じだね。それに――――――――。
「げほっ……げほっ…………よくもやってくれたわね!?」
「よくも、よくもアル様に………許しません!許しません!!……死んでください!!」
「痛たた……やられたねー、アルちゃん?」
「けほっ……あっちには、随分と頭の回る奴がいるみたいだね」
便利屋68の面々には殆どダメージが無い。
これがキヴォトス人相手じゃなかったら、既にチェックメイトなんだけど…………。
「ままならないね…………。それじゃ、僕は弱いから!後は皆よろしくね!!」
「ちょ、ちょっと!?……もう!本当に自分勝手な!」
「まぁまぁ、ムクロさんはヘイローがありませんから………」
そうして開幕の一撃を与えた僕は、早々に後退して戦闘は対策委員会に任せた。
対策委員会は少数精鋭、先生の指揮も合わさって数の差も物ともせず、戦闘はアビドス有利に働いていく。僕もちょくちょく嫌がらせに撃ったりしてるけど……これ、最初から僕がいなくても勝ってたんじゃない?
そんなことを考えていると、学校のチャイムが鳴り響く。
「………あ、定時だ」
「今日はここまでだね。みんなー、帰るわよー」
「は、はあ!?ちょっと待ってよ!!」
傭兵たちが撤退していく。
…………これは、決着ってことでいいのかな?
「こりゃヤバいね。アルちゃん、どうする?逃げる?」
「うぐぐぐ…………。これで終わったと思わないことね!アビドス!!」
「あはは、アルちゃん。完全に三流悪役のセリフじゃん!」
「う、うるさい!!」
便利屋68も撤退していく。
「うへ~、逃げられちゃったね」
『こ、これは勝ったってことでいいんでしょうか?』
「いいんじゃない?」
そんなこんなで、便利屋68の襲撃を凌いだ対策委員会はセリカを襲ったヘルメット団の黒幕の手掛かりを求めて、ブラックマーケットを訪れることとなった。
手掛かりを探す途中、不良たちに襲われていたところを助けたトリニティの生徒……阿慈谷ヒフミが何故か異様にブラックマーケットに詳しかったので、彼女に案内してもらうことにるなど……紆余曲折があったが、結局手掛かりを見つけることはできなかった。
休憩に、屋台で販売されていたたい焼きを買って食べていると――――――――。
「見てください、あの人………」
「あれ……?な、何で!?あいつは毎月うちに来て利息を受け取っている銀行員………?」
アビドス高等学校の抱える借金、その返済として支払っていた現金を受け取っていた銀行員。それがブラックマーケットの闇銀行へと入っていくのを目撃する。
これは………怪しい匂いがするねぇ。だが、まだアビドスの支払った金が闇銀行に流れていたという証拠は無い。集金確認の書類でも見られたら話は別だけど…………。
「うん、他に方法はないよ」
「ホシノ先輩、ここは例の方法しか」
「なるほど、あれかー」
「ん、銀行を襲う」
突然の爆弾発言に困惑しているヒフミも無理矢理巻き込んで、早速銀行強盗を決行するという方向に話が進んでいく。だが、流石にこれを見逃せるはずもなく、先生が待ったをかける。
「ちょ、ちょっと!?流石に銀行を襲うのは、どうかなーと思うんだけど…………。ムクロもそう思うよねぇ!?」
「……この手段を取ることを肯定していいものか、そんな風に迷っている先生にある言葉を送ろう」
「えっ?」
「『逃げれば一つ、進めば二つ―――――』」
(そっか、そうだよね。わざわざここで危険な手段を取らなくても、カイザーコーポレーションが怪しいって情報は手に入ったんだし…………)
「『奪えば全部ゥ!!』」
「うえぇぇ!!??」 「な、何を言ってるんですか!?ムクロさん!?」
対策委員会の説得を手伝ってくれると思っていた先生とヒフミが、あまりの暴論に驚きの声を上げる。
「ん、流石はムクロ。いいことを言う」
「はい☆それじゃあ、例のセリフをお願いします、先生♧」
「……ぎ、銀行を襲うよ!!」
銀行の襲撃は恙なく終了し、無事に封鎖地点の突破も出来た。
そして、集金記録の書類を確認し――――――――
「………へ?なんじゃこりゃ!?カバンの中に、札束が…………!?」
「おやまぁ、やってしまったね」
カバンを開くと、中からは沢山の現金が。
これは……軽く1億くらいはあるかな…………?
「うええええっ!?シロコ先輩、現金を盗んじゃったの!?」
「ち、違う……目当ての書類もある。このお金は、銀行員が勘違いして…………」
「やったあ!!さっさと運ぶわよ!!」
『ちょ、ちょっと待ってください!そのお金、使うつもりですか!?』
盗み出した1億を返済に使おうと言うセリカをアヤネが止める。
元々自分たちが稼いだお金だし、悪事に使われるよりもいいと訴えるセリカ。
それにノノミも賛成する。
「んむ………シロコちゃんはどう思う?」
「……自分の意見を述べるまでもない、ホシノ先輩が反対するだろうから」
「へ!?」
「流石はシロコちゃん。私のこと良く分かってるねー。……私たちに必要なのは書類だけ。今回は悪人の犯罪資金だからいいとして、次はどうする?その次は?」
一度悪事に手を染めてしまえば、いつかは平気で同じことをしてしまう。後輩たちにそうなって欲しくないと説得するホシノ。
僕も同じ意見だ。……人間は慣れてしまう生き物。どんな悪逆非道でも、数を重ねるうちに何の感情も抱かずに行うことが出来るようになってしまう。そんな汚れた人間には………僕のような人間には、なって欲しくない。
その後、何か勘違いしているであろうアルが来て組織の名前を聞かれたりしたが、しっかりと盗んだ金は処理した。
どういう話が見たいですか?今後の参考にしたいです。
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原作ストーリーに介入するムクロ
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最終章後のムクロや先生たちの話
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幽玄ムクロの過去(キヴォトスに来る前)