お前のミスでした―――。 作:責任とれやクソボケ
作者はこのエピソードを思いついた時、満面の笑みを浮かべていたよ。
あ、オリキャラというかモブキャラが出ますんで、ご注意ください。
黒服に頼んで、ブラックマーケットにあるいい感じのアパートを紹介してもらったムクロ。
今日も今日とて、ブラックマーケットで面白おかしく遊び歩いている。
「んー………何か斬新な自殺方法は無いものか………出来れば苦しくないやつ…………」
「あれ、アニキじゃないっすか!」
「おや、君は………いつぞやの不良生徒じゃないか」
あれはキヴォトスに来てから間もない頃、黒服にお金をもらって調子に乗っていた僕は、空腹で項垂れていた彼女を見つけて………。
「はい!あの時は、ご飯を奢ってもらってありがとうございました!」
「気にしなくていいよ。僕が勝手にやったことだからね」
「ッ!!流石はアニキっす!!」
そう、適当に食事を奢ってあげたら、こうしてなつかれた訳だ。
「君は今、どうしているんだい?」
「うっす、あたしは今ジャブジャブヘルメット団の方で、お世話になってます。……あっそうだ!
アニキは今から暇っすか!?」
「ん?僕は何時でも暇しているよ?」
「じゃ、じゃあ!アジトに来てくださいよ!あたしのアニキを自慢してやりたいっすから!」
「……別に君のアニキって訳じゃないけど……。いいよ!ヘルメット団のアジトに行けるなんて中々無い経験だからね!!」
「やった!早速行きましょう、アニキ!!」
そういうことで、やって来ましたはジャブジャブヘルメット団のアジト。
廃墟同然の状態となり放置されていたアパートを、団員全員で総力を上げてリフォームし自慢のアジトに作り変えたとのこと。元が廃墟だったとは思えないほど、立派な住居となっております。
「まずは、隊長に挨拶っすね!」
「そうだね。アジトにお邪魔するんだし、挨拶くらいはしておかないと」
そうして、アジトの中に入っていく。
何やら周りのヘルメット団たちがひそひそと話しているようだけど………いやー、僕がイケメンすぎたからかな?*1
「隊長ー!紹介したい人がいるんスけど!」
ドアをノックした後、意気揚々とドアを開けて入っていく。
そこには、このジャブジャブヘルメット団を率いるボスが座っていた。
「はいはい?一体誰……を!?」
「ん?………君は」
「ゆ、幽玄ムクロ!?」
「誰だっけ?」
「な!?わ、忘れたの!?」
「冗談だよ。初めて会ったのは、あのリゾート地だったかな?」
彼女は、河駒風ラブ。アビドス対策委員会と共に、リゾート諸島へ休暇として向かった際に出会った人物である。最初は敵対関係だったが、なんだかんだでそれなりに友好的な関係に落ち着いたと思う。
「あれ、知り合いだったんスか?」
「ああ、貴女がここに入ったのは最近だったわね。………ま、ちょっとした知り合いくらいのものよ。というか、貴女たちが知り合いだったことの方が驚きなんだけど…………」
「うっす!アニキはあたしの恩人で、憧れっすから!」
「あっそう…………で、何の用で来たのよ?」
「うーん……成り行き?」
「何であんたも分かってないのよ」
ムクロのテキトーな返事に、呆れたような表情を見せるラブ。
「あの、アニキもここに住まないっすか?」
「え?」 「はぁ!?」
「ダメよ!ダメに決まってんじゃない!」
「えー、いいじゃないスかー」
「ダーメ!そもそも、ムクロが断るでしょ!」
「え?僕はいいけど?」
「何であんたはオーケーすんのよ!?シャーレは!?」
「辞めたよ?」
「はぁ!?」
散々驚かされたラブは、一度落ち着いてから話し出す。
「はー、分かった。数日だけなら、滞在を許してあげてもいいわ」
「やった!流石隊長!!」
「でも、うちの団員に手を出したら許さないわよ。ウチは不良たちの集まりだけど、家族みたいなモンなのよ……だから、下手な真似をしたら叩き出すからね」
そうして、数日はここに滞在することになった。
ヘルメット団の子たちとは、あんまり仲良くしてこなかったから、この機会に色々話してみたいね!そんな思いの中、一夜を過ごした。
誰かが、自分の首を絞めている。
雨のように、誰かの涙が頬を伝う。
掠れるような呪詛が、耳を震わせる。
『あんたなんか……あんたなんか…………産まなければよかった………!!』
目の前の
暖かな鮮血が
首を抑え横たわる
「………ッ!!」
目を覚ますと、見慣れない天井と対面する。それもその筈だ、ここはヘルメット団のアジトで、自分は初めて来る場所なんだから。
「……は……ぁ…………フーーッ」
喉を掻きむしりたくなる衝動を抑える。早打つ鼓動の音が耳障りな程に響いている。
視界が揺れて、希死念慮がどうしようもないほどに脳を冷たく埋め尽くす。
はやく……はやく…………死なないと。
銃をこめかみに当てて、震える指で引き金を引く。
乾いた銃声が響き渡って、脳内がすっと晴れていくような気がする。
「ちょっと!?何よ、今の音!?」
ノックもせず、ラブが扉を開いて部屋に入ってくる。
ああ、そうか。確か、信頼できないからとか言って、隣の部屋で監視するとかなんとか言っていたっけ。
「な、何よ……この血?それに、銃も…………な、何やってんのよ!?」
こめかみに当てていた銃を強引に奪い取り、体をベットに押し倒す。
「大丈夫だよ。何度かこうやって頭をスッキリさせれば、平気なんだ。ああ、部屋が汚れてしまったね。大丈夫、後で掃除するから」
歪な笑顔を浮かべながら、譫言を話すかのように言葉を並べる。
「そ、そん………ああもう!どこが大丈夫なのよ!?」
そんな様子のムクロに狼狽しながらも、なんとかムクロの状況を理解するラブ。
「とにかく、落ち着きなさい!」
そう言って、ムクロの頭を胸に抱える。
「ほら、深呼吸して。ゆっくりでいいから」
数分ほど、その姿勢のままムクロを落ち着けるラブ。
平静を取り戻したムクロは、顔を赤くしながら体を離す。
「で、落ち着いた?」
「……ああっ!勿論だとも!済まないね、ちょーっと怖い夢を見てしまったから、こうしてオーバーリアクションを取ってからかってみようかと―――――――」
「そんな分かりやすい嘘までついて、誤魔化さなくてもいいわよ」
「………ごめん」
「はぁーー。何があったかとか、聞かないから。話したく無いんでしょ?だったら話さなくていいわよ」
「………助かるよ」
「………あと、好きなだけここに居てもいいわ」
「………ありがとう」
ああ、何なのよあいつ。
初めて会った時は、あいつのせいでワカモに散々な目に遭わされたし…………何時も飄々とした態度で軽薄な感じで、いけ好かない奴だと思ってたのに。
何があったかわからないけど………あんなに取り乱して、血だらけになって…………絶対、大丈夫なんかじゃないでしょ。あームカつく。ムカつくわ。あんな状態でも強がって大丈夫とか言っちゃうあいつに。心の中で散々こき下ろしてたくせに、いざあんな姿を見せられただけでこうも心をかき乱してる自分に。………あんな状態になるまで、放置してた奴らに。
「ホント、何なのよ」
分かってる。あいつをここに置いたままじゃ、絶対に厄介ごとに巻き込まれるって。
ワカモがあいつを追ってここに来て、また変な勘違いして滅茶苦茶やらかすかもしれない。
シャーレの連中が来て、面倒なことになるかもしれない。
それ以外にも、どうせ厄ネタだらけなんでしょ。あいつのことだし。
「でも、放っておけないでしょ」
あいつのあんなに弱っている姿、想像すら出来なかった。
あんなに苦しそうにしてたのに、あいつは笑顔を絶やさないで…………。
あんな歪な笑顔、二度とさせたくない。辛いなら、泣きなさいよ。そんくらい、子供でも出来るわよ。
「はーーっ………分かったわよ。護る、ウチが護ってやるわよ」
本当に、面倒くさい奴だ。
あいつも、ウチも。
一体何時から、「曇るのが先生と生徒だけ」だと錯覚していた?
あ、あと主人公の過去これだけじゃないよ?こっから始まりだよ?
主人公の性格とか言動に関しては、常に躁鬱病の躁の状態にいる人みたいなイメージで書いてました。自殺が日課の奴が、正常な精神でいる訳ねぇだろうが!!
どういう話が見たいですか?今後の参考にしたいです。
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原作ストーリーに介入するムクロ
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最終章後のムクロや先生たちの話
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幽玄ムクロの過去(キヴォトスに来る前)