世紀末くらふと! ~世界はゾンビパニックでアポカリプスですが、私たちは《桁違いな》Minecraftで無双します。 作:H.K.416
──20XX年。世界は、未曾有の厄災に覆い尽くされた。
それは、いわゆる“ゾンビウィルス”*1と呼ばれるような、未知の病原体。
家畜やペットも例外ではなく、また小動物は平気な顔をして行く先々で病原体を撒き散らす。
世はまさに世紀末。かつて栄えた人々の営みは見る影も無く、あるのは雄大な自然と、緑に侵食され始めた灰色の廃墟ばかり。
──だが。人類文明は未だ、かろうじて死に絶えてはいなかった。
その証拠にほら。あそこの通りを必死に駆ける、少女の姿がある。
脇目も振らず、かと思えば時折ランダムに横路に逸れては、後ろを振り返る。見れば、屍人どもが彼女を追っているではないか。
右に左に、時には壁を越え穴を潜り抜け、少女は必死に屍人を
嗚呼しかし、ブッダは居眠りこいておられるのだろうか。少女の息遣いに疲れが見え始めた頃、とうとう彼女は袋小路に追い込まれてしまった。
一歩、また一歩と、
「──イヤーーーーーッッッッッ!!!!!」
文字通りの、万事休すであった。
・・・ところでここで一つQUIZ。
聞こえてきたのは、
それとも──
爪 を 隠 し て い た 能 あ る 鷹 の 、渾 身 の カ ラ テ・シ ャ ウ ト で す か ?
『『『『『グワーッ!』』』』』
ゴウランガ!少女の放った正拳突きは、その余波だけで5体ものゾンビを吹き飛ばす!直撃を受けた個体は当然声を上げる間もなくしめやかに爆散!
「イヤーッ!!!」
『『グワーッ!』』
だがこれで終わらない!20段超えのブラック・ベルトも斯くやと云わんばかりのの上段回し蹴りにて、更に2体のゾンビの
『ぅぅ・・・うあー!』
「しまった!?ィイヤァーッッッ!!!」
『アバーッ!?サヨナラ!』
おっとお?成りたてで新鮮だったのか、やや賢いゾンビがアンブッシュしていた!
しかしその程度では少女に牙は通らない!振り向きざまの
イヤーッ!
グワーッ!
イヤーッ!!
グワーッ!!
イヤーッ!!!
グワーッ!!!・・・
──などと攻防を繰り返すうちに、この場に立っているのは少女一人となった。
しばらくは肩で大きく息をしていた彼女だったが、一つ大きくチャドーの呼吸をすると、構えを解いて膝に手を着く。
息を整えること3~4回、次いでバックパックの脇から抜き取った水ボトルを大きく
そうして放り出したペットボトルが小気味良い音を立てて転がるのになぞ目もくれず、少女の視線はあるところへ向けられる。
「──いかなきゃ。」
その眼差しは、銃と刀と、そして妙に
「・・・いや何ィ!?今のォ!!!サプライズニンジャ理論やめて~~~!?!?!?」
──相棒の大槌『
「世界観壊れるなぁ・・・まぁウチらも今更っちゃ今更だけど」
──煌めく刀身(※刃渡り175㎝)はインフィニティ!もちろんエーテル特性も乗ってるゾ♡
「でもニンジャにしてはカラテばかりでジツを使う様子は無し、素の身体能力も私たち
──上下ジャージのお嬢様!ところでそれ望遠鏡じゃなくて
一応この三人が本作の主人公・・・なハズです!
「いや“ハズ”て!作者でしょうアンタ!?しっかりしてよ〜も〜~~!」
ゴメンて。一発ネタをぶちカマそうとしたら思ったより興が乗っちゃって・・・
「にしたってやり過ぎだよぉ・・・本作のコンセプトはあくまで『マイクラのMODをゾンビパニック世界にぶち込む』ことでしょ?」
「というかそもそも、世界観の設定ミスってない?マイクラ式俺TUEEEは確かにロマンだけどさ、流石に
「えぇ~・・・?原子分解機のがカッコいいじゃん、見た目も名前も。形がハンマーだからアクションシーンも作りやすいよ?」
そう言いつつ原子分解機をいい感じに振り回す雄斗。う〜むむ、確かにカッコよさはこっちのがいいね。
Mekaツールってあれ、武器としてのカテゴリなんなんだろね・・・?カタール(ジャマダハル)なんかな?なんだろ、つんッ!って攻撃するのかな?つんッ!って──
「はいはい、御歓談はその辺にしといてくださいまし?そろそろ次の場面に移るべきでなくて?」
あーせやね、失敬失敬。
えーと次の場面は、あの子が君らのビルを目指してるっぽいので探りつつ追っかける〜・・・ってのだね。アッやばい、こっちちょっと時間押してるんに、あの子かなり巻きで走っちゃってるから結構彼我の距離空いちゃってるわ。
「えっマジ!?ごめん、オレがツッコミ入れなかったら・・・」
「雄斗さんは悪くありませんわ。ボケあればツッコむがヒトの
そしてそのツッコミどころを作ったのは作者たる私なワケで、つまりは──
「はいはいやめやめ。ま〜た時間押しちゃうよ?ま、ゆーてウチらの
「それもそうだな。それじゃ、ちゃっちゃと追いつきますか!」
ちなみにだけど、クリエジェッパは要らんの?欲しかったらKubeJS辺りでレシピ作るけど。
「アレは性能過多が過ぎますわ。今でさえ必要とあらば下位のモノと使い分けておりますのに、あんなの私たちの腕で制御できる代物ではないでしょう」
「それにエネルギーだって、DT核融合炉が実用化した今や
などとゴチャゴチャ雑談しながら、三人(と地の文)は少女を追ってドヒャドヒャ飛ぶのであった──
「あーもーしれっと語り部に戻りおってからに・・・」
ちなみになんとなくキリいいから、今話はもうここで切っちゃうよ〜
「「ウソでしょ!?」」
会話のテンポ等々の都合上、プロローグ章に於いては特に用語解説とかは致しません。
工業mod初見の方には、2〜3話ほど置いてけぼりにしてしまうこと、御了承願います。