大切なもの   作:フューチュラ

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戦闘シーンを書くと想像が止まらなくなり、予想より文字数が多くなってしまいました。

分かりにくかったらごめんなさい。


DRINK IT DOWN

side 影村 飛鳥

 

部室を出た後、俺は急いで教室に戻る。

教室に着くとみんな俺を恐そうに見ているが、今は気にしない。すぐに自分の席に行き、鞄を取りある人の前に行く。

 

ドン!

 

「ヒ!」

 

その人の前に立ち机を叩きながら、

 

「委員長!腹が痛いから早退します‼︎」

元気よく早退を宣言した。

 

「は、は〜、大丈夫なん?」

委員長は俺の行動に驚きながら言う。

 

「いえ!大丈夫じゃないです‼︎それでは‼︎」

 

「ちょっ、ちょっと影村君」

 

委員長の返答も聞かず、早々と教室を出た。

 

 

 

俺は急いで学校を出た後、あいつを探していた。

 

「…………昨日の借りを返さねえと。」

 

『昨日の借り』俺を殺してくれた奴、剛鬼を倒す。

 

それだけを考え学校を出た。

 

悪魔になった俺だが、なったばかりの俺に勝ち目はあるのか?

 

身体に翼が生えた以外の目立った変化は見られない。強くなった気もしない。

 

昨日と同じ結果になるかもしれない。

 

だけど…負けたままじゃ終われない!

 

そう意気込んでいるが、重大なミスを犯していることに気付いた。

 

「あいつ…何処にいるんだよ…」

 

居場所を知らなかった。

 

昨日は偶々出会っただけで、同じ場所にいるとは限らない。

 

ならどこに?

 

『あいつ子どもの魂を食うのが好きなんだよな…小学校か?いや…あいつが小学校に行って魂を取って食うのは目立ち過ぎるだろ…それ以外に子どもが多くいる場所……』

 

「あ…公園。」

 

『そうだ、この時間なら公園には多くの子ども達がいる。それに、公園だったらあいつの様な大人が居ても不思議に思われないだろう。』

 

そう考え移動しようとするが…

 

「どこの公園だよ…」

 

再び居場所が分からなくなった。

 

『…公園って言っても、この町に幾つもの公園があるんだぞ…一個一個探してたら埒あかねえよ…』

 

途方に暮れ、如何するか考える。

 

だが…結局答えは出ず、時間だけが過ぎていく。

 

『畜生!どうすれば良いんだよ!このままじゃあ借りを返せねえじゃねえか‼︎』

 

考える中で昨日のことを思い出していた。

 

魂を食ってる時の顔。

 

化け物の姿になった時の顔。

 

俺を痛めつけた時の顔。

 

俺を殺した時の顔。

 

どれも最悪な顔だ。

 

剛鬼のことを考えていると、

 

「痛!」

頭痛が走り、目を閉じた。

 

頭痛は直ぐに止まったが、頭の中に変なものが見えてきた。

 

『な、何だこれ?』

 

見えてきたのは剛鬼の姿と周りの風景。

 

『剛鬼?人間の姿をしている。周りは家ばっかりだな。あれ…コンビニがある…確かあのコンビニを通り越して少し行った所に公園があったな…』

 

目を開けると見えていたものが消えた。

 

「いったい何だったんだ今の?」

 

自分の頭の中で見たものは昨日と全く違う場所だった。それに自分が今いる場所とも違う。

 

俺は何を見たんだ?

 

なぜ剛鬼が見えた?

 

しかも周りの風景まで…

 

全く分からん?

 

だけど…見えたものを信じますか…

 

確証はないが今はそれに頼るしかない…

 

ここからなら剛鬼が行くであろう公園はこっちの方が近い。

 

俺はブレザーのポケットからタバコを取り出し、火をつけ吸いながら公園に向かって歩き始めた。途中、鞄からワックスを取り出し髪を昔していた髪型オールバックにした。

 

『この髪型にするの久しぶりだな…よく喧嘩してた時以来だな。』

 

中学生の時にしていた髪型。

 

相手に舐められないように雑誌を見てしていたが、周りの人が恐がりボッチ力を上げてしまうため止めたが…

 

今は自分を奮い立たせる為、オールバックにした。

 

吸っていたタバコを捨て、

 

「剛鬼…ぶっ潰す‼︎」

 

決意を新たにした。

 

side out

 

side 剛鬼

 

昨日の件で俺はムシャクシャしていた。

 

悪魔になって初めて人間に怯え、自分の手であいつにトドメをさせなかったことが許せなかった。

 

『クソ!クソ!何故俺はあいつに怯えた⁉︎あいつは死に損ないだったはず‼︎なのに俺は‼︎』

 

俺はあいつの目を見て怯えた。

 

殺される。

 

そう思った。

 

「クソがぁぁぁ‼︎」

 

俺は叫んで、少し冷静さを取り戻した。

 

「あの傷だ…あいつは死んでいるはずだ…」

 

そう考えあいつの事を忘れることにした。

 

「あん時感じた魔力…俺じゃあ簡単に殺されちまう…しょうがねぇ…今日の分の魂を取ったらこの町から出るか…」

 

この町からの移動を決め、ガキどもの魂を取りに行くことにした。

 

俺には餓鬼玉がある。これがあれば本来の姿になることなく、魂をとって食うことができる。

そうすれば、昨日感じた魔力を持つ奴らにバレることは少ない。

 

だが…昨日と同じ公園に行けば見つかる可能性がある…今日は違う場所に行くか…

俺はそう考え今まで一回も行ったことがない公園に行くことした。

 

 

 

 

『ガキどもがいっぱいいるぜ…』

 

公園に着くとそこにはガキどもが多勢いた。

 

『可能な限りとって行くか。』

町を出て次の狩場を見つけるまで、時間がかかるかもしれない、そう考え俺はここにいるガキども全員の魂を取るつもりだった。

 

だが…

 

「よう…探したぜ…剛鬼さんよ。」

声をかけられた。

 

声をかけられた方を向くと、

 

「な、何⁉︎」

昨日、死んだはずの奴がいた。

 

side out

 

side 影村 飛鳥

 

頭の中で見えた公園に着いた。

 

辺りを見るが剛鬼は見つからなかった。

 

「外れたか?」

 

やっぱ…あれは気のせいか。

 

俺はそう思い、公園から出て他の公園を探しに行こうとしたが、俺が入ってきた方とは反対側から剛鬼が入ってきた。

 

「…ホントにいたよ…」

俺は少し唖然としていたが、すぐに気を戻し剛鬼の方に歩いて行った。

 

剛鬼は獲物を探して周りを見ていて、こちらには気付いていない。

 

不意打ちもできたが、俺はそれを許さなかった。

 

『昨日借りは真正面から返さなきゃ意味がない‼︎』

 

やるからには正々堂々真正面から、それが俺の通したい意地でもあった。

 

俺は後ろから、

 

「よう…探したぜ…剛鬼さんよ。」

声をかけた。

 

剛鬼はこちらを振り返り、俺を見て驚いていた。

 

「何でお前が生きている⁉︎」

 

「……悪魔ならわかるだろう?」

 

「…転生したのか?」

 

「せ〜いかい〜」

俺は某ドラマに出てきた悪徳警官のように答えた。

 

「…何で俺の居場所が分かった?」

 

「…………勘だ。」

 

「オマエふざけてるのか?」

 

「大真面目だよ。ま…んなことどうでもいいからよ…昨日の借りを返しに来たんだよ。場所変えようぜ。ここじゃ目立つ。」

 

「フ…転生したての下級悪魔が粋がるな。だが…いいだろうオマエに付き合ってやる。」

 

『昨日殺した人間だ…悪魔になったとはいえそこまで強くなった訳ではない。こいつを殺して昨日の憂さを晴らすか…』

剛鬼はそんなことを考えていると…

 

「剛鬼…後悔するなよ…」

俺は一言言って移動を始めた。

 

 

 

 

二人で歩くこと数十分。

 

人が滅多にいることがない林に移動した。

 

道中、剛鬼はこちらに手を出す事なく、大人しく付いてきていた。

 

俺は剛鬼の前に立ち、ブレザーを脱ぎ捨てた。

「さて…ここなら邪魔は入らないぜ。」

 

「良いのか…助けは呼べないぞ。」

 

「助けなんかいらねえよ。俺一人で充分だ。」

 

「舐めるなよ…下級悪魔が‼︎」

 

剛鬼は人の姿から化け物の姿に変わって、俺に仕掛けてきた、

 

「ウオラ‼︎」

腕を大きく振り下ろし俺の顔を狙うが、それに反応し半歩下がり避ける。

 

『…あ、あぶねぇ〜』

 

昨日の剛鬼の攻撃を思い出し、俺はビビっていた。

 

『あの…攻撃はくらったらやばい…』

 

剛鬼の攻撃は続くが俺は反撃できずにいた。

 

攻撃するにはあと半歩は前に出ないといけない、だが、俺はその半歩を踏み出せず避けるだけだった。

 

「俺に借りを返すんじゃなかったのか‼︎さっきから避けているばかりだぞ‼︎」

 

「チ!」

その一言に俺は舌打ちをした。

 

『俺は昨日の借りを返しに来たんだ‼︎なのにこれはなんだよ‼︎避けてばかりじゃねえか‼︎』

 

『ビビるな俺‼︎一発入れてやれ‼︎』

俺は自分に言い聞かせ、剛鬼の振りがデカイ攻撃を半歩前に出て身体をそらして避け、

 

「オォォラ‼︎」

カウンターで右の拳を剛鬼の左の脇腹に入れた。

 

あの硬い身体を殴った、拳に来る痛みは半端ないはず。

そう思ったが…

 

『あれ…昨日よりは痛くない…』

拳の痛みは昨日感じたのと違い、普通に人を殴った時と近い感じだった。

更に…

 

「…グ」

剛鬼は脇腹を抑え少し苦しんでいるようだった。

 

『攻撃が効いている!』

それが分かった途端。

 

「ウゥゥオォォ‼︎」

攻撃を開始した。

 

『勝ち目がある‼︎なら…攻撃あるのみだ‼︎』

剛鬼の顔をめがけ、振りかぶり右、左と連打を入れる。

 

「グア…」

剛鬼は少し前のめりになる。それに合わせて、

 

「オラ‼︎」

右のアッパーをお見舞いする。

 

「ガハ!」

剛鬼は後ろに少し後退りして、右膝を地面に着いた、

 

「これも喰らえや‼︎」

剛鬼の右膝に左足を乗せ、それを踏み台にして勢いよく右膝を顔に入れ、

シャイニングウィザードをかましてやった。

 

剛鬼は仰向けに倒れた。

 

「どうだ⁉︎」

手応えはあった。

化け物といえどダメージはあるはず。

 

だが…期待は直ぐに崩れた。

 

「なかなかやるな…」

 

剛鬼は何事も無かったように立ち上がった。

 

『マジかよ⁉︎悪魔になってもあまり変わらないのかよ…』

 

「少し痛みはあったが、俺を倒す程じゃないな。さて…次は俺の番だ…少しは持ち堪えろよ下級悪魔‼︎」

 

剛鬼は左腕をゆっくり後ろに下げ、

 

「ムン‼︎」

俺のボディめがけて拳を放った。

 

「ガハ⁉︎」

剛鬼のダメージのなさに呆然としていたため、もろにボディに入って俺は4m程吹っ飛ばされ、木に衝突して止まった。

 

「ガ!…………まだやれるな…」

剛鬼の攻撃によって身体から空気が出て、一瞬呼吸が止まった。

そして、痛みが体を襲うが…

 

『昨日程じゃねぇ…骨もいっていない…』

昨日とは違いダメージも少しは軽くなった。

続けるのも可能だ。

 

だけど…

 

『あいつの攻撃はあまり喰らわないほうがいいな…』

ダメージは軽くなったとはいえ、一撃のデカさは変わらない。

 

『それに、俺の攻撃力が上がったっていっても、あいつの身体の硬さタフさは変わらない…』

 

このままではジリ貧だ。

俺の体力が尽きて勝ち目が無くなる。

 

『…奴に勝つにはもっと力がいる!だけど…悪魔になったばかりの俺に何ができる?クソ⁉︎考えても仕方ねぇ‼︎とにかく強く、強く、強い拳や蹴りを入れる‼︎』

 

『守りに入ったら殺られる、とにかく今は攻めろ‼︎』

 

俺は立ちがり、

「ウゥゥゥオォォォ‼︎」

昨日と同じように叫び自分を鼓舞し、剛鬼に突っ込んでいく。

 

「まだやるか?下級悪魔が…いいだろうひと思いに殺してやる‼︎」

剛鬼は再び俺めがけて拳を振り下ろす。

 

俺は腕を上げガードし止める。そして、ボディにめがけて蹴りを放つ。

 

「オォォォォ‼︎」

そこからはとにかく攻め続ける。

 

拳を蹴りをとにかく放つ。

 

だが…剛鬼は微動だにしない。

 

『強くもっと強くもっと強く、一発、一発を加減なく叩き込め‼︎』

 

それだけを考えて攻める。

 

剛鬼が急に動き始めた。

「何度やっても結果は変わらんぞ‼︎」

 

剛鬼は右腕を上げ、叩き落とすように攻撃してきた。

 

「ガ!」

攻撃を受け頭から地面に叩き落されるような形に倒れ、続けざまに、

 

「オラ!」

左足で蹴られ再び吹っ飛ぶ、だが、剛鬼の攻撃は止まず、走って俺に向かって右肩から突っ込んできた。

 

「止めだ‼︎」

剛鬼と衝突し、そのまま運ばれるような形で木に向かって行き、俺ごと木に衝突させ止まった。

 

「グハッ⁉︎」

剛鬼が離れ前のめりに倒れた。

 

『この一撃はヤバすぎる!』

 

口から血を吐き出した。

 

こっちは数え切れない程の攻撃したのにあっちのダメージは少し、あっちは今の三回の攻撃だけなのにこっちは大ダメージ…

 

割合あってねえよ…

 

『だけど…アイツに負ける訳にはいかねえ!もっと力を込めろ一撃一撃に俺の全てをかけろ‼︎』

 

俺はゆっくり立ち上がり、剛鬼に突っ込んでいく。

 

「何度やっても変わらんぞ‼︎」

 

剛鬼は腕を広げこちらの攻撃を受けるつもりで、身構えている。

 

『舐められてるな…だけど、好都合だ‼︎俺の全力をテメェーに叩き込む‼︎』

そう意気込んで、剛鬼の顔めがけて右の拳を放った瞬間。

 

両者ともに考えてもしなかった、予想外なことが起こった。

 

 

剛鬼を殴る直前、拳に何かを感じた。

 

だが…止めて確認することはできないため、そのまま剛鬼の顔を殴った。

 

すると剛鬼は2〜3m程吹っ飛んだ。

 

「何で?」

 

訳分かんねえよ…

 

確かに全力で殴ったけど…今までこんなことあったか?

 

考えるが全く分からん…

 

考えている中、再び右手に何かを感じて、右手を見た。

 

「⁉︎なんじゃこりゃ⁉︎」

 

右手が燃えていた。

 

「うお!ヤバイ!消さねえと⁉︎」

 

左手で火を払うが消えない⁉︎

 

パニックになり始めるが…

 

「あれ?熱くない?」

右手を包んでいる炎に全く熱さを感じ無かった。

 

左手で触っても手は焼けることはなく、まるで自分の身体の一部のように感じ始めた。

 

「悪魔の力なのか?」

 

自分が出したであろう、炎を見ながら疑問に思っていたが、

 

「テメェー力を隠してたのか?」

 

剛鬼は顔を片手で押さえながら立ち上がった。押さえていた手を離すと、余り傷は無く少し黒ずんでいる程度だった。

 

『ダメージは少ないか…新しい力が入っても勝ち目は薄い。勝ち目を上げるには…』

 

冷静に考え答えを出した。

 

『難しいけど…攻めながらこの力がどこまで可能なのか知る、そして、あいつを倒すには外部からの攻撃じゃダメだ!内部を攻撃しなきゃ勝てねぇ‼︎』

 

まずは…可能なことを調べる。

 

「ドラ‼︎」

剛鬼は腕を振り下ろす、

 

俺はそれを避け、

 

「シッ!」

炎が出ている右で剛鬼の顔を殴り、

 

『炎が出た時確か相手を強く殴るイメージをした…ならば‼︎』

今度は左手に力を入れ、イメージを強くした。

 

「オラ‼︎」

そして左手で顔を殴る直前に左手にも炎が出た。

 

「グ⁉︎舐めるな‼︎」

剛鬼は殴られながらも右手を開き振るう。鋭い爪で攻撃を狙ってきた。

 

「チ!」

攻撃をギリギリ見切るが、肩を掠め出血する。

 

少し後ろに下がり、剛鬼と距離を取って、再びイメージをする。

 

『今度は炎が飛ぶイメージを…強く強くイメージをするんだ‼︎』

 

「行け‼︎」

右手を開き剛鬼に向けると勢いよく炎が出て、剛鬼をつづんだ。

 

「よし‼︎」

イメージ通りに出来た。

 

だが…

「舐めるなと言っているだろうが‼︎」

剛鬼は少し焦げた程度でダメージは無かった。

 

そして再び腕を振り上げ俺の顔めがけて殴ってきた。

 

炎を飛ばすことに集中していたため、避けるは間に合わず腕を交差してガードしたが、

 

「ガ!」

また吹っ飛ばされ倒れた。

 

「逃がさんぞ!」

剛鬼は上に飛び上がり俺を踏みつぶそうと追撃を仕掛けてきた。

 

「あぶねぇ‼︎」

身体横に転がし避け、すぐに立ち上がろうとすると手に何かが触れた。

 

『なんだ?』

手に触れたものを見て、

 

『こいつは使えるかも…』

そう考え、俺はズボンの後ろ側に入れて隠した。

 

「捕まえたぞ小僧‼︎」

急に声が聞こえ、前を見ると剛鬼が目の前に立って、俺の服の襟元を掴み持ち上げた。

 

「オラ‼︎」

そして俺の顔を殴り始めた。

 

「ガ!グハッ⁉︎」

攻撃は数十発に及び止まった。

 

「昨日と同じだな…おい!生きてるか下級悪魔?」

 

俺を振り聞いてくる。

 

「馬鹿野郎…俺はまだ…ピンピンしてるぜ。ペッ!」

意識が飛びそうになっていたが、剛鬼に笑いながら答え顔に唾を飛ばした。

 

「死…」

剛鬼は怒り、口を大きく開いて何かを言おうとした。

 

『ここだ‼︎』

ズボンの後ろ側に隠していたものを剛鬼の口に突っ込んだ。

 

「ね⁉︎ガ!ガ⁉︎」

 

剛鬼の口に突っ込んだのは長さ20cm程の折れた太めの木だった。

剛鬼は急のことに驚き動きが一瞬止まった。

 

「喰らえ‼︎」

剛鬼の顔の前に手を広げ、口めがけて炎を放った。

 

「⁉︎ガ!ラワ⁉︎」

剛鬼は両手で顔を覆い倒れこんだ。手を離したことで俺は地面に落ちた。

 

「はーはー…よいしょ…」

 

剛鬼の様子を見ながらゆっくり立ち上がり、剛鬼に近づく。

 

「おい、剛鬼。」

剛鬼は少し身体を起こしこちらを振り向く、

 

「さーて、終いにするか…」

 

その一言に剛鬼は震えている。

 

俺は右手を開き剛鬼の顔の前に構えるが、

 

「た、たしゅけて…くら…」

口が燃えたことによりうまく喋れないらしいが、「助けて」と言っているのは分かった。

 

「たねみ…まう…ひちゅをこりょしゃないきゃら」

 

俺は手を閉じ、手を下ろした。

 

それと同時に、

 

「しな‼︎」

剛鬼は右手て俺を刺そうとしてきた、

 

だが…

「……」

 

剛鬼の攻撃を顔をずらして避け、右腕を掴んだ。

そして再び右手を構えた。

 

「……たしゅけて…」

剛鬼は再び怯えながら助けを求めてきた…

 

「ダメだな…オマエは生き残れるチャンスを自分で潰した、俺の情けを踏み躙った。もう…終わりだよ。」

 

右手の前に炎を出す。

 

「た、たすけ…」

 

「今までそう言ってきた人間にオマエは何をしてきた…」

俺は冷たい目をして言った。

 

剛鬼は顔は絶望に変わった。

 

「死ね。」

 

剛鬼の口に向かって炎を放った。

 

剛鬼の口に入っていった炎は内部から顔を燃やし、一瞬で消えた。

 

顔だけが無くなり剛鬼は死んだ。

 

俺は掴んでいた腕を離し、ブレザーを拾いに行き近くにあった木の根元に座る。

ブレザーの胸ポケットに手を入れ、タバコを取り出し火をつけ一服する。

 

「ふー疲れた〜」

ボロボロになった服、傷だらけの身体を見て、

 

「俺…悪魔やってけるのかな?」

夕日に染まった空を見ながら、タバコの煙を吐いた。

 




内容がグダついている。

恥ずかしい…そして、ごめんなさい。

原作突入まで2.3話の予定だったのが伸びてしまいました。ホントなら後2話で原作に突入する予定でしたが、書きたい話が出来なので突入は少し先になります。

頑張って書くので楽しんでもらえたら嬉しいです。
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