後2,3話とか嘘を言ってごめんなさい。
読んでくれる方、お気に入りに入れてくれな方、本当にありがとうございます。
これからも精進して頑張ります。
side 影村 飛鳥
俺は剛鬼との闘いが終わり一服していた。
「俺…悪魔やってけるのかな?」
この闘いで一つの不安が産まれた。
それは今回の闘いの内容。
偶々、炎を操るという力が発動したことにより勝てた。
だけど…これは運によるもの。
もし、力が発動しなければ間違いなく死んでいたのは俺だ。
今後も今回のように命を賭けるような闘いなれば今のままならば死ぬだろう。
運も実力の内と言うが、毎回それに頼っていたら命が幾つあっても足りない。
なら…どうすればいい?
強くなるのが一番だが、俺は強くなれるのか?此処が限界じゃないのかそう考えていた。
「はぁ〜〜」
タバコの煙を吐き空を見た。
「…………もう夕方かよ………………夕方⁉︎」
茜色に染まる空を見て、考えが止まった。
「今何時だ⁉︎」
16:42
「やべ‼︎約束忘れてた‼︎」
命懸けの闘いで興奮していたことで、グレモリーさんとの約束をまるっきり忘れてしまっていた。
「行かなきゃ!」
学校に戻ろうとタバコを消し立ち上がろうとするが、
「痛⁉︎」
身体に激痛が走り立つことは出来なかった。
「こりゃあ…当分動けねぇな…………」
もう一度座り直し、新しいタバコを吸い始める。
「ごめん…姫島さん。今日行けないかもしれない…」
身体は自分の意と反して殆ど動けない、グレモリーさんや姫島さんとの約束を破ってしまうことを悔やんでいると、
「…影村さん?」
誰かに名前を呼ばれ、声がした方を向くと姫島さんがいた。
「…………姫島さん?なんでここに?」
俺は呆然としながらここに来た理由を聞こうとしたが、
「影村さん!」
姫島さんは急に俺の胸に抱きついてきた。
「ひ、姫島さん⁉︎」
俺は彼女の行動に驚いて声をかけたのと同時に、
『イテェェェェェ⁉︎』
身体に激痛が走った。
剛鬼によってつけられた傷にもろに響いている。
『ヤバイ…姫島さん離れて…………』
姫島さんの行為に喜びを感じるが、それよりも生命の危機を感じ、彼女に離れてもらおうと言おうとしたが、
「良かった…良かった無事で…………」
姫島さんのその言葉で、言うのを止めた。
『俺のこと心配してくれてたんだ…』
俺のことを心配してくれる人がいる。今まで俺のことを心配してくれる人はいなかった。
だけど…この学園に入って初めて現れた。
それが嬉しかった。
俺は姫島さんに笑顔で、
「ありがとう。」
お礼を言った。
姫島さんは俺の顔を見て、顔を赤くし俺の胸に顔を埋め黙って頷いた。
『ヤベェ…可愛い…………』
姫島さんの行動や笑顔には俺の理性を破壊するほどの威力があった。
『抱きしめたい…だけど…』
彼女を抱きしめたいと思ったが、恥ずかしさが込み上げて出来なかったが、
『撫でるぐらいは良いよな…』
そう思い腕を徐々に上げ姫島さんの頭に近づける。
姫島さんは俺の動きに気付いたのか、身体を一度ビクッとさせたが俺から離れようとはせず頭を埋めている。
後10cm
俺の顔は赤くなり始める。
後5cm
緊張して頭が働くなる。ただ、『頭を撫でたい』それだけが俺の腕を動かす。
後2cm
心臓の動きが速くなる。姫島さんにも分かるぐらいだろう。だけど、腕は止まらない。姫島さんの頭までもう少し…………
後…………
「…何してんのあんた達?」
「⁉︎」
「‼︎」
急に声を掛けられ俺は腕をすぐに戻す。
姫島さんは声に反応し俺からすぐに離れる。
そして二人同時に声が聞こえた方を見ると、そこには腕を組み少し呆れ顔のグレモリーさんがいた。
「イヤ!これは!なんでもないですよ⁉︎」
「そ、そうです!な、なんでもないですわ⁉︎」
二人して慌てて答えるが、
「そう…どう見ても恥ずかしがりながら何かしようとしてる人と、恥ずかしがりながら待っている人がいたようにしか見えないだけど…」
『大正解だよ‼︎このヤロウ⁉︎』
心の中でグレモリーさんにツッコム。
「ま…いいわ…あなたの無事が一番大事なことだったから。とりあえず命に別状は無いようね。」
「あ、ああ。とりあえずは大丈夫だよ。」
「なら良かったわ。」
「影村さん‼︎」
再び誰かの声が聞こえ聞こえた方を向くと、
「…良かった…無事で………」
真羅さんともう一人女の子がいた。
「真羅さん⁉︎なんでここに?あと…あなたは…」
二人に聞くと、
「そ、それは…………」
何故か真羅さんは答えにつまり。
だけど…
「椿姫はあなたのことを心配して探してここに来たんです。」
もう一人の女の子が答えた。
「ソ、ソーナ様⁉︎」
真羅さんは女の子の答えに急に顔を赤くしている。
『誰だこの人?』
会ったこともないが、どうやら真羅さんの知り合いのようだ。
「自己紹介がまだでしたね。私は支取蒼那。以後お見知りおきを。」
彼女はこちらに頭を少し下げながら言った。
「支取さん…こ、こちらこそよろしく…」
こちらも挨拶をしたが、すぐに疑問が生まれ、グレモリーさんに聞いた。
「あの…………支取さんと真羅さんが二人と一緒にいるってことは?」
「あなたが考えている通りよ。」
「悪魔なんですね…」
「ええ。彼女は人間界では支取蒼那って名乗ってるけど、本名は『ソーナ•シトリー』って言うの。」
「そ、そうなん…イテ⁉︎」
言い終わる前に再び激痛が走った。
「話は後ね…まずはあなたの治療をしないといけないから、部室に移動するわよ。」
グレモリーさんは俺を見て言うが、
「あの…この身体じゃ移動できないんだけど…」
傷による痛みで学園まで歩くのが確実に無理なためグレモリー言う。
「大丈夫よ。これで移動するから。」
グレモリーさんがそう言うと、目の前に陣?みたいのが出て来た。
「これは?」
「移動用の魔法陣よ。この中に入れば部室まで一瞬でいけるわ。」
「へぇ〜」
俺は吸っていたタバコを消し携帯灰皿に入れ立ち上がろうとするが、
「イテ⁉︎」
痛みが身体を襲いバランスを崩し倒れかける。
「影村さん‼︎大丈夫ですか?」
姫島さんが支えてくれた。
「な、なんとか。」
俺はやせ我慢で答えるが、
「無理しないで下さい、怪我が悪化しますわ。」
姫島さんはそう言いながら俺に肩を貸して歩き始める。
「姫島さん…ありがとう。」
「き、気にしないでください。私たち仲間じゃないですか。」
優しく笑いながら言うが、姫島さんも少しバランスを崩しかける。
「ごめん!俺重いよね‼︎」
「そんなこと…ないですわ…」
姫島さんはそう言うが、明らかに無理をしている。
俺の身長は188cm、一方の姫島さんは160cm後半ぐらいだろう。
そんな彼女が自分よりも大きい男を支えるのは辛いはず。
そう考え彼女から離れようとすると、
「私も手伝うわ。」
真羅さんが反対側から肩を貸してくれた。
「真羅さん⁉︎」
「これで歩けるな。」
「あ、ああ。ありがとう。」
俺がお礼を言うと、
「ふ、ふん。れ、礼はいいから早く行くわよ。」
顔を赤くしながら、真羅さんは答えた。
「ム〜〜」
それを見た姫島さんは何故か顔を少し膨らませていた。
「はあ〜あんた達ねぇ〜」
グレモリーさんはため息をつきながら呆れ顔でこちらを見て言う。
「…椿姫…………あなたはもう少し素直になりなさい。」
シトリーさんは真羅さんに言う。
「ソ、ソーナ様‼︎」
真羅さんは恥ずかしいのか顔を赤くしながら言った。
「あ…そうだ。影村君、剛鬼はなんか玉みたいのを持っていなかった?」
グレモリーさんは急に思い出し俺に聞いてきた。
「玉?…ああ、餓鬼玉ってヤツ?それならそいつのズボンのポケットの中に入っていると思うよ。」
「そう。分かったわ。」
グレモリーさんは剛鬼のポケットの中を探し始め、
「あったわ。これで解決したわね。」
餓鬼玉を手に持ち立ち上がり、
「今…自由にしてあげる…」
そう言いながら集中して餓鬼玉を見ると、
フワァ…
餓鬼玉が光り、中から火の玉のようなものが出て空に昇って行く。
「こっちも、今自由にしてあげるわ。」
シトリーさんも剛鬼に手を置き、グレモリーさんと同じように集中して剛鬼を見た。
フワァ…
剛鬼の首あたりが光り、餓鬼玉と同じように火の玉ようなものが出て空に昇って行く。
「あれは…?」
「魂ですわ。」
姫島さんが答えた。
「魂?」
「ええ。剛鬼が子ども達から取った魂が身体に戻って行っているのですわ。」
「そうなんだ…」
俺は飛んでいく魂を見ていると、剛鬼から出てきた最後の魂が止まり、こちらに近づき上下に動いた。
そして、再び空に昇って行った。
「今のは?」
「多分…あなたが助けようとした子の魂じゃないかしら?」
グレモリーさんはこちらを向いて言う。
「俺が助けようとした…あ、ああ、あの子か!」
剛鬼と闘うきっかけになった子。
あの子の魂か…
俺はあの子の魂に向かって笑顔で、
「元気でな‼︎」
大きな声で言った。
全ての魂が餓鬼玉と剛鬼から出た後、
「さてと…消えなさい。」
グレモリーさんの冷たい声が聞こえ、その方を見ると。
グレモリーさんは剛鬼の死体に右手をかざしていた。すると、手の前に魔法陣が現れ、
バァン‼︎
大きな音が鳴ったのと同時に剛鬼の死体は消し飛んだ。
「ス、スゲー。」
俺はその光景を見て呆然としたが、
「さ、行くわよ。」
グレモリーさんは何もなかったかのように魔法陣移動した。
「影村さん行きますわよ♪」
姫島さんは俺に声をかけ俺を魔法陣の方に連れて行く。
『あれ?驚いてるの俺だけ?』
他のみんなも何もなかったかのようにしている。
『あれが悪魔の中では普通なのか?』
そう思い不安になるが、
「不安にならなくても大丈夫ですわ♪」
姫島さんは俺の思っていることを読み取り、笑顔で言う。
「は、はぁ〜」
俺は腑に落ちないため、やる気のない返事で答えると、
「とりあえず、後で説明しますわ。まずは移動しますわよ。」
「分かりました。」
全員が魔法陣に入り、部室に移動をした。
「お、お〜」
魔法陣に入ると、本当に一瞬で部室に移動した。
あまりのことに俺は驚いた。
「あなた…さっきから驚きすぎよ。」
グレモリーさんが言うが、
「イヤイヤ!普通あんな威力のものや、こんな移動方法を見て驚かない方がおかしいでしょ⁉︎」
俺はツッコンだ。
さもあなたら普通にしてるけど、昨日初めて悪魔になった俺は全てものが初めてなんだから…
あなたらの普通はまだ俺にとっては普通じゃないんだよ‼︎
「影村さん傷の手当をしますわよ♪」
心の中でツッコミを入れていた俺に、姫島さんが声をかけ俺をソファーに座らせた。
「手当てするから、まずは服を脱いでください。」
「服を脱ぐ⁉︎」
坦坦と真羅さんは俺に服を脱ぐように言ってきたこと俺は驚くが、
「そうですわ。上を脱がないと手当てできませんわ。」
あ…上ね…………
俺はてっきり全部脱ぐように言っているのかと思い恥ずかしくなっていた。
「「でも…下も脱いだ方が…………」」
姫島さんと真羅さんは顔を赤くしうつむきながら何か言っている。
「なんか言った?」
「「イエ!何も言ってないですわ(言ってないわ)。」
「そう?」
妙に息があっている二人を見ながら、服を脱ぎ上半身のみ裸になる。
「「す、すごい…」」
再び息が合った二人の発言が聞こえる。
「…あの…そんなに見られると恥ずかしいんですけど…………」
「「ゴ、ゴメンなさい⁉︎」」
二人は俺の裸をじろじろ見て顔を赤くしていた。
「…確かに凄いわね…」
「…ええ…」
「…おい。」
グレモリーさんとシトリーさん達もかい‼︎
「と、とにかく手当てしますわ!」
「そ、そうですね!」
「あ、ああ。よろしくお願いします。」
姫島さんと真羅さんは俺の両サイドに座り手当を始めるのだが、時折手当する場所の奪い合いをしている。
「あの…仲良くやりません?」
小声で俺が言うと、
「「何か言いましたか⁉︎」」
「イエ⁉︎何も言ってないないです‼︎」
二人は怒りながら言うため、それ以上何も言えなくなってしまう。
『傷…悪化するやん…』
一抹の不安を抱えながら手当ての終了まで黙っていた。
手当ては30分程で終わり、(姫島さんと真羅さんは終始睨みあったり、冷たい笑い顔でお互いを見たり一触即発状態だった)身体を適当に動かしてみた。
「お!あまり痛くない。」
手当て前は立つことさえ儘ならなかったが、今は痛みはある程度まで引き歩けるまで改善した。
「悪魔になったことで回復力も上がりましたから。」
「完治は後2日程ですわ♪」
真羅さんと姫島さんが言う。
「二人ともありがとうございます‼︎」
俺は二人に対して頭を下げお礼を言った。
「お礼なんていいですわ。私達仲間じゃないですか♪」
『仲間』
その言葉が胸に響いた。
今の俺は一人じゃない。
それが嬉しかった。
「影村君…少しいいかしら?」
急にグレモリーさんに声をかけられ、グレモリーさんの方を見ると、
パン‼︎
グレモリーさんに頬を叩かれた。
「…え。」
急な事に俺は呆然としていると、
「これは罰よ。」
グレモリーさんは真剣な目で俺を見ながら言う。
「…………罰?」
「ええ。あなたは昨日悪魔になったばかりで力の覚醒も無く、敵と戦うなんて自殺行為だわ‼︎」
「…………」
「今回は相手も弱かったから、運良く勝てたけど今後はこんなことはしないで。」
「…すみませんでした。」
俺は頭を下げた。
グレモリーさんの言うとおりだ。
俺は自分の意地を通すため剛鬼に再戦しに行った。
だけど特に力も無く、人間より少し強くなった程度の俺が闘いに行くことは死に行くことだ。
今回は運が良かった。
それを痛感した闘いだった。
それにもう一つ、
俺が死ねば俺を転生してくれたグレモリーさん、俺のことを心配してくれている姫島さんに迷惑をかけてしまう。
俺はそれを考えていなかった。
今まで一人だったから、他の人のことを考えることが少なかった。
『この人達は俺のことを本気で心配してくれている。俺は迷惑をかけてしまった…』
「本当にすみませんでした。」
再びグレモリーさんに頭を下げた。
「分かればいいわ。あなたは私の大事な仲間なの、だから今後はこんなことしないで。」
「はい!グレモ…」
「リアス。」
俺が言い終わる前にグレモリーさんが言った。
「え?」
「グレモリーじゃなくて、リアスって呼びなさい。」
「え?でも…」
グレモリーさんは俺の主人。下僕である俺が名前で呼んでいいのか?
そう思っていると、グレモリーさんは、
「私達仲間じゃない♪それと部長って呼ぶのもなし。」
「え⁉︎」
名前を呼ぶのは恥ずかしいから部長と呼ぼうと思っていたのに…
「同級生なんだから名前で良いわ。」
「わ、分かりました。リ、リアス…」
今まで同級生の女子を名前で呼んだことがないため、俺は顔を赤くし恥ずかしながら言った。
「あと、敬語も禁止ね♪」
「分かったよ。リアス。」
「よろしい♪」
リアスは笑顔で答えた。
「なら、私も朱乃でいいですわ♪」
「え?」
「リアスだけじゃずるいですわ♪」
姫島さんも笑顔で言う。
「分かったよ。朱乃。」
俺も笑顔で言った。
「これからよろしくお願いしますわ♪」
明るい笑顔を見せながら朱乃は俺にお辞儀をしながら言った。
「私達も名前で良いわ。」
「ソーナ様⁉︎」
「シトリーさん達も⁉︎」
「シトリーって呼ばれるのあまり好きじゃないの。それに私も同級生なんだから名前で良いわ。」
「いいの?」
俺は真羅さんに聞くと、
「す、好きにしなさい。」
顔を赤くしながら真羅さんは言った。
「分かったよ。ソーナ、椿姫。」
「ええ。今後ともよろしく。」
「よ、よろしくお願いします。」
ソーナは笑顔で、椿姫は顔を赤くしたまま答えた。
「なら…俺のことも名前で呼んでくれ。」
俺は笑顔で言うと、
「分かったわ。飛鳥♪」
「分かりましたわ。飛鳥さん♪」
「よろしく。飛鳥。」
「こちらこそ頼みます。飛鳥。」
それぞれが笑顔で答えた。
「それじゃあ改めて、ようこそ我がオカルト研究部へ。歓迎するわ飛鳥。」
リアスは笑顔で俺に言った。
人間だった頃は友達や仲間を作るのに必死だった。だけど作ることはできなかった。
人間を辞めて悪魔になった。
悪魔になって直ぐに俺のことを本気で心配してくれる仲間が現れた。
俺の事を見た目で判断せず、味方になってくれる人が現れた。
俺に本当の笑顔を見せてくる人達が現れた。
俺に大切な場所、存在が現れた。
俺はこれから悪魔として生きていくけど、どうなるかは分からない。
もしかしたら死ぬかもしれない。
だけど…俺は目の前にある『大切なもの』を守りたい。
この人達の笑顔を守りたい。
俺は心に誓った。
朱乃と椿姫とソーナの口調、マジで分からなくなりました。
原作ファンの方、本当にごめんなさい‼︎