妄想、想像が止まりません。
練習のつもりがこっちがメインになっている。
だけど、楽しくてしょうがないです。
side 姫島 朱乃
『彼は…何て名前なんだろう?』
私はそんなことを考えながら、紅茶と温かいミルクを入れていた。
彼が走って行ってしまった後、少しの間、私は彼がいた膝の上の感覚を思い出しながら、座って過ごしていた。
「もう少し…こうしてたかった…………」
言いながら、先程まであった頭の位置に手を置き撫でるそぶりをしている。
『何であんなことをしたの?普通ならしないのに…』
確かに初めて会った、知らない男子の頭を膝の上に置き、頭を撫でるなんて絶対にしない。
でも…彼を見たとき何故かしたくなり、疑問や躊躇もなく自然な流れのようにしていた。
『…何故?』
自問自答していると、
「にゃ〜〜」
子猫が私の脚に顔を擦り付け鳴いていた。
子猫の行動で私は自問自答を止め、時間を確認する。
『16:07』
少しのつもりが彼がいなくなってから、20分近くも過ごしていたことに気づき、直ぐに部室に向かうことにした。
『予定が無いとはいえ、部活に遅れるのは良くない』
そう、思いながら部室に小走りで向かう。
「すみません。遅れましたわ」
少し息を上げながら、部室に入ると
「あら…遅れてくるなんて珍しいわね?」
部長こと、リアス•グレモリーが椅子に座りながら本を読んでいた。
「少し面白いことがありましたの♪」
「面白いこと?」
「ええ♪」
リアスの質問に笑顔と返事のみで答える。
先程のことは、他の人に知られたくない。
私だけの楽しみとして、秘密にしたくなった。
「その面白いことって、その子と関係あるの?」
リアスは私の足元を指差して言う。
「その子?」
指を指した方を見ると、
「にゃ〜」
先程の子猫が付いてきていた。
「あらあら♪」
子猫は私の方を見た後、ソファーの上に飛び乗り身体を丸くした。
「……居座る気見たいね」
リアスはため息をつきながら本を読み続けている。
「紅茶淹れますわね♪………それと君にはミルクで良いかしら?」
子猫の方に言うと、
「にゃ〜」
子猫は鳴いて答えた。
そして、今に至っている。
「…………聞いておくべきでしたわ」
名前を聞かなかったことを後悔していたのと同時に
「…フフフ」
先程のことを思い出し、笑顔がこぼれた。
紅茶とミルクを淹れ終え、リアスと子猫に出す。
「ありがとう…………?」
リアスは紅茶を一口飲むと少し頭を傾ける。
「どうかしましたの?」
「いえ…紅茶の味がいつもと少し違うから」
「そうですの?」
自分の分を淹れて確認してみた、
「…………あ」
いつもより、少し濃かった。
「…何か気になることでもあったのかしら?」
「え?」
「だって紅茶を淹れながら、溜息を吐いたり笑ったりして忙しそうに見えたわよ」
「〜〜」
そんなところ見らていたなんて、は、恥ずかい。
「フ…本当に何があったの?」
リアスは少し笑いながら言う、
私は考えて、リアスに聞いてみた。
「リアス…身体が大きくて、白髪の男子って知ってます?」
今は二人っきりなので、部長ではなくリアスと呼んだ。
「男‼︎まさか…………恋でもしたの?」
リアスは勢い良く机に手を置き立ち上がる。
「ち、違いますわ‼︎」
何故か私も慌てて返答してしまった。
「ならどうして?」
「ろ、廊下で見かけて、少し気になって…身体は大きいし、白髪だから…」
先程のことは秘密にしたいので、嘘をついた。
「ふ〜ん」
リアスは意味深な笑い顔でこちらを見ている。
『絶対!勘違いされてる‼︎』
確かに彼のことは気になるが、好きというわけではない。だが…リアスの顔はそう思わせる表情だった。
「…白髪で身体が大きい男子…………」
リアスは考えるが、
「知らないわね」
聞いた人が悪かった。
よくよく考えれば、リアスもあまり男子に興味がない。
それに、今いる殆どの男子はモテようとして多くの女子に声をかけることが多いため、リアス、私ともに好印象ではない。
「あ…そういえば、一人噂になってる男子がいるけど、その人じゃないから?」
「噂の男子?」
私は噂にも興味がないため、初めて聞いた。
「確か…その男子白髪って話よ」
「どんな噂ですの?」
「え〜と、入学して数週間で他校の生徒と喧嘩して、重軽傷者や死傷者を出したとかって…」
「そんなはずないですわ‼︎」
何故か噂を否定していた。
彼はそんなことする人ではない、何故かそう思っていた。
「え……朱乃?」
私の様子を見て、リアスは驚いていた。
「あ…ごめんなさい」
謝りソファーに再び座る。
「ま、噂だから信憑性は無いわね」
リアスも噂は信じていないらしい、
「それと…異名があったわ」
「異名?」
「『駒王学園のデストロイヤー』」
「…デストロイヤー?」
「確か…昔いたプロレスラーの名前で、そのプロレスラーの異名が『白覆面の悪魔』らしいの、それで、白をかけたんじゃないの?」
「…………」
何故か彼が可哀想に思えてきた。
「…でも、朱乃が男子に興味を持つなんて。本当に何があったの?」
「フフ…秘密ですわ♪」
笑顔で言い、紅茶を淹れ直しに給湯室に行く。
「朱乃〜教えなさいよ〜」
リアスは少し頬を膨らませて言う。
『今度会ったら名前聞かないと…』
私はまた彼と会って話すのを楽しみにしていた。
side out
side 影村 飛鳥
『あの子…なんて名前なんだろう。』
下校途中、俺は彼女のことをずっと考えていた。
『いい香りだったな…………それに凄かった…』
彼女の香り、あの姿勢から見えた彼女の二つの大きな山、胸を思い出し、
「へへ〜」
顔を赤くし、笑っていた。
「ママ〜あの人、一人で笑ってるよ〜」
「見ちゃダメ‼︎あの人変態だから‼︎」
親子に指を指されて、顔を手で覆い顔を隠しその場から離れる。
『は、恥ずい‼︎』
自分の今の表情を戻そうとするが戻らない、先程のことを思い出してしまい、再び顔を赤くしてしまう。
そんな幸せな時間を思い出す中で、一つの後悔が出てきて、やっと表情が戻った。
「聞いておくんだった…名前」
名前が聞けなかったこと、それが後悔でしょうがなかった。
名前を聞いていれば、ボッチ生活からの卒業ができたかもしれない…
その可能性を潰してしまった。
「はぁ〜、なんで聞かなかったんだよ俺?」
自問自答していた。
自問自答しながら、下校途中にある高架下の道に入ると、
ゴツ‼︎
鈍い音が鳴り、頭に激痛が走る。
「ガァ‼︎」
頭を抑え後ろを見ると、学ランを着た男がいた。
その男の手には、鉄パイプが握られており、先っぽは血で汚れていた。
「探したぜ〜影村く〜ん」
「誰だ…オメェ?」
「忘れちゃった〜?この前オマエにやられた、○蘭の人間だよ」
「あ〜いったけなそんなやつ」
頭を抑えながら、思い出す。
『そういえば、この前喧嘩売ってきた奴らの1人にこんな奴いたっけな』
噂になっている、不良高校の一つ、『○蘭○校』そこの奴らに喧嘩を売られ、相手をした。
1、2発入れ終わらせたが、噂は重軽傷者•死傷者を出したことになっている。
「今日は君に仕返しに来たの♪」
鉄パイプを持った男は、笑いながら言う。
「…お断りだよ」
頭から血が流れる。
「まあまあ、そう言わずに〜お客さんも呼んだんだから〜」
「客?」
すると、男の後ろ側から4人、俺が入ってきた方とは逆の方から5人の男が出てきた。
「こいつらも、オマエをボコりたいんだってよ」
男たちを見ると全員、バットやら鉄パイプを持っていた。
「俺の拒否権は?」
「あるわけねえだろ。んじゃ、やっちまえ‼︎」
一斉に男達が掛かってきた…………
カチッ
ボッ
「ふ〜」
腰を下ろし、壁に背を置きタバコを吸い始めた。
周りには、
「…うう」
「チ、チキショー」
「…………」
のびてる男達がいた。
喧嘩はものの数十分で終わった。
いつもなら、一番弱そうなやつを思いっきり殴り相手をビビらせて終わらせるか、リーダー格を倒して終わらせるかの二つ。
そうすれば、短時間で終わり自分の被害も少なくて済む。
だけど、今日は凶器での一発、そして、いい気分をぶっ壊してくれたので、一人づつ丁寧に相手をした。
それによって、何発かもらってしまい顔のあちこちに傷ができてしまった。
「ふ〜。さてと」
タバコを消し、カバンを持ち立ち上がり、一発目をくれた男に近づく。
男はうつぶせに倒れていた。
男の頭の近くでしゃがみ、髪を掴んで顔をおこす。
「次はこれじゃ済まないから」
「…………」
男は何も言わずに頷く。
「分かればよろしい」
髪を離し、再び帰路につく。
『熱くなりすぎた…』
顔を触りながら血がつくのを見て、凹む。
『あの子に絆創膏、包帯を付けた顔は見せたくないな』
再び彼女と会って話すのを楽しみにしていたが、この姿を見たらビビるだろうな、そう思い悲しくなりながら、家に帰って行った。
朱乃さんの口調難しいです。(女の子キャラ全体が難しい)
口調が変だったらすいません。