大切なもの   作:フューチュラ

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趣味やゲームにはまりすぎて更新遅れました。

ゴメンなさい‼︎

今後はこのようなことが無いよう努力します。


得手、不得手

side 兵藤 一誠

 

「はぁはぁ!」

 

俺達は部室から出てアーシアが捕まっている教会に走って向かってるのだが、

 

「皆んな待って〜!」

 

俺は遅れていた。

 

皆んな俺より先を走っており、

時折、

 

「兵藤!頑張れ!アーシア助けるんだろ⁉︎」

前を走っている先輩から激励が飛んだ。

 

「そうですけど!皆んなが速すぎるんですよ⁉︎」

 

「気合いでどうにかしろ‼︎」

 

「そんな〜!魔法陣があれば簡単に行けるのに…」

いつもなら魔法陣で移動するのに俺達は走って移動…

理由は簡単。

 

「しょうがねえだろ!誰も転移魔法使えねえんだから‼︎」

俺達の中に転移魔法を使えないからだ。

 

「文句言う暇あるなら脚を動かして付いて来い!」

 

「は、はい‼︎」

俺は必死に前を走る三人に付いていった。

 

 

 

10分後。

 

やっとアーシアが捕まっている教会近くの森に着いて、

 

「はぁ…はぁ…」

俺は膝に手を付いて息を上げているが、

 

「飛鳥先輩…」

 

「ああ…結界がなくなってる」

 

「敵も気付いているみたいですね」

三人は息を上げずに普通に会話をしている。

 

「はぁ…敵が気付いているって…はぁ…大丈夫なん…ですか?」

俺は三人の会話に参加するため、疲れているのがバレないように言おうとしたが、息を整えることができずマトモに話せずにいると、

 

「兵藤…取り敢えず息整えろ」

影村先輩は俺を見ながら言った。

 

「は、はい…ス〜ハ〜…ス〜ハ〜…」

俺は深呼吸をして呼吸を整えていると、

 

「敵は僕達が来るのを知っているからね、別に気にする必要は無いよ」

 

「そうです」

 

「それに俺達は囚われている女の子を救いに行くんだ…こういう時のヒーローは正々堂々真正面から行くもんだろ?」

三人とも余裕の表情で言い森の中に入って行き、

 

「待って!置いてかないで‼︎」

俺は慌てながら森に入っていった。

 

 

 

森に入ってから、

 

カチッ

 

ボッ

 

「ふぅ〜。兵藤ここに来る前にリアスが言ったポーンの特性に付いて覚えてるか?」

先輩はタバコを吸いながら俺に聞いてきた。

 

「プロモーションでしたっけ?確か他の駒の力を持つことができるんですよね?」

 

「そうだ。チェスでポーンは敵陣最終列に移動するとプロモーションしてキング以外の他の駒に昇格できる。だけど、『悪魔の駒(イービル・ピース)』俺達の場合はキングが敵陣と認めた場所でプロモーションすることができる。俺達ポーンの切り札だ」

 

「切り札…」

俺達ポーンは他の駒と比べスピードや力が低い。特に悪魔になったばかりの俺はそれが低すぎる。

今の俺にあるのは神器(セイグリット・ギア)とプロモーションの力だけ…

神器の力とプロモーションの力だけでアーシアを助けないといけない…

 

だけど、プロモーションの力…

他の駒の力を使えば勝てるのでは…

最強の駒、クイーンに昇格すれば勝ち目が…

 

俺はそう思っていたが、

 

「だけど…プロモーションの力には一つ欠点がある」

 

「え?」

予想外の言葉が先輩から出てきた。

 

『プロモーションの欠点』

キング以外の駒になれる力、それなのに欠点がある。

俺は欠点が何なのか考えるが、

 

『どの駒にもなれるのに…欠点なんて無いんじゃ…』

出てこなかった。

 

「分かんねえみたいだな」

先輩は俺の顔を見ながら言い、

 

「…すいません。……分かりません」

俺は正直に答えた。

 

「謝る必要はねえよ。俺も最初は知らなかったし、後々プロモーションを使って知ったんだ。本来ならオマエ自身で気付くべきなんなんだが…今回はオマエ以外の命がかかってるから先に教えとく」

先輩は真剣な顔で話し始めた。

 

「プロモーションの欠点。それは相性だ」

 

「相性?」

 

「そうだ。プロモーションは他の駒の力を使えるっていうスゲー力だが…自分に合ったものじゃなきゃそこまで使いこなせないんだ。例えば…魔力の使い方が下手なポーンがビショップにプロモーションしたら魔力の使い方が上手くなると思うか?」

 

「そりゃあ…得意になるんじゃ…」

 

「確かに少しは上手くなる。だけど…それだけでビショップの力を完全に生かせねえんだ」

 

「え?それじぁあプロモーションしても意味が…」

 

「そうだ。自分の苦手な駒になっても意味がないんだ。プロモーションするなら自分に合った駒。兵藤の場合は…‼︎」

先輩は最後まで言う前に何かに気付き、

直後、

 

パキパキ

 

前から枝を踏み足音を鳴らしながらスーツを着た男が一人出てきた。

 

「オマエ達ここに何しに来た?」

男はポケットに手を入れながら余裕の笑みを作り俺達に聞いてきた。

 

「ちょっと用事があって」

祐斗が一歩前に出て言い、

 

「ああ。この先にある教会で捕まっつている女の子を助けにね」

先輩も前に出て男に言った。

 

「ほぉ。オマエ達があのお方が言っていた悪魔達か?」

 

「そうだけど。そう言うオマエは人間だよな?堕天使やエクソシストのような魔力を感じないだが?」

先輩は男を指差しながら言うと、

 

「ああ…そうだ…だが少し違うがな‼︎」

男はポケットから手を出し、徐々に人の形から姿が変わっていき、

 

「俺の名は蛭江!オマエ達を殺すように言われているのでな…ここで死んでもらう‼︎」

蛸のような化け物になり、胸や手には口のようなものが出てきた。

 

「化け物⁉︎」

俺は蛭江の姿に驚き後退りするが、

 

「悪いんだけど…オマエに二つ聞きたい。一つ目はどうして人間を辞めた?」

先輩は驚く事なく蛭江に冷静に質問している。

 

「理由は簡単だ…この力だ。この力は俺を最強にしてくれるからな」

 

「そうかい…二つ目はどうして同じ人間のアーシアが殺されそうなのになぜ助けようとしない?」

 

「アーシアはあくまで道具だ。俺はこの力をくれた人の命でここに来たものを殺すように言われているのでな…それにこの仕事が終わればあの人によって更に強くなることができる!」

 

「力を得るためにアーシアを見殺すのか?」

 

「そうだ。人間は私欲の為に魂を売るだろ?それと同じことだ。オマエ達だってそうだろう?簡単に力が入るならな」

 

「ふぅ〜…黙れ屑。テメエと一緒にするな」

 

ピッ!

 

先輩はタバコを捨て、右手を開き炎を出し、

 

「反吐が出ますね」

祐斗は剣に手を置き蛭江の方を向いた。

 

「な、なんだと⁉︎」

 

「フ…聞こえないのかい?」

 

「力を得るために耳まで売ったのか?」

二人は蛭江に対して余裕な笑みで言ったが、

 

「悪魔如きが生意気な‼︎死ねぇぇぇぇ‼︎」

蛭江の怒りを買い、二人に攻撃を仕掛けた。

 

「危な…」

俺は二人に言おうとしたが、

 

「先行きますよ?」

 

「いいぜ」

二人は余裕な笑みのまま話をし、

 

「ハア‼︎」

祐斗は声を上げながら剣を構え蛭江とすれちがう、

 

すると…

 

「な…何⁉︎」

蛭江の身体は斬られ少しづつ斬られた場所がズレていく、そして先輩の頭上に向かって落ちていき、

 

「消え失せろ…この屑が」

先輩は蛭江に向け大火力の炎を放ち、

蛭江は一瞬で燃えて消えた。

 

「スゲー…」

二人の戦闘を見て驚いていると、

 

「影村先輩…」

 

「分かってる」

子猫ちゃんは先輩に声をかけ、先輩は前を見ながら、

 

「出てこいよ!いるのは分かってんだよ‼︎」

声を上げていった。

 

「え?」

俺は先輩が声をかけた方を見ると、

 

「ヒョ〜ッ!ヒョッヒョッ‼︎」

笑い声を上げながら老人が出てきた。

 

「蛭江を一瞬で殺すとはなかなかじゃな」

老人は俺達よりも小さく、悪魔よりも悪魔らしい風貌をしていた。

 

「あんな雑魚幾つ出てきても俺達の足止めにもなんねえよ。それよりもテメエがイチガキだな?」

先輩の表情は変わり、怒りや殺気を出しながら出てきた老人に聞いた。

 

「ヒョ〜ッ!ヒョッ!いかにも私がイチガキじゃが?」

 

「会いたかったぜ。Dr.イチガキさんよ。テメエ探すのに色々と苦労したからな」

 

「ほぉ…オマエが私のことを探していた奴か」

 

「そうだ。イチガキさんよ…話変わるけどさっきの蛭江って奴あれ人間だよな?」

 

「そうじゃが?」

 

「なら、アレはオマエがやってた『人工悪魔』の結果か?」

先輩は怒りを静かに増しながらイチガキに聞いた。

 

「そうじゃよ。だが…アレは研究の一端んじゃ」

 

「研究の一端?」

 

「そうじゃ。ワシの研究の最終目的は最強の生物兵器を作ること。蛭江はその為の糧にしかすぎんのじゃよ」

 

「…人の命を糧…」

 

「そうじゃよ。私の研究には人の命が必要になる。その為に堕天使と組み人を利用し実験しているのじゃ」

 

「…………分かった…。それ以上何も言わなくていい…」

先輩は目を閉じ、

 

「テメエは俺がここで殺す‼︎」

目を開いて怒りや殺意を全開にしイチガキに言った。

 

「ヒョ〜ッ!ヒョッヒョッ!オマエにそれが出来るかの?」

イチガキは笑いながら先輩に言い、

 

「オマエに私の研究の一端を見せてやるわ!来いヘレンちゃん‼︎」

イチガキの声に合わせて、

 

ドシン!ドシン!

 

森の奥からこちらに近づいてくる音が聞こえ、

 

バキバキ‼︎

 

近づくにつれて木を押し倒す音が大きくなり、

 

「オォォォォォ‼︎」

 

さっきの蛭江よりもデガイ化け物が出てきた。

 

「今度はどんな化け物だよ?」

 

「ヘレンちゃんは遺伝子操作で生まれての、知能は低くての生みの親である私の命令しかきかんのじゃ。それと気性は非常に荒く凶暴で食事は生きた人間か、偶にライオンやトラも食うんじゃよ」

 

「丁寧な説明どうも…」

先輩は言いながらヘレンの前まで歩き、

 

「あんまり気乗りしないが…しょうがねえか…」

目の前に立った。

 

「兵藤。今からプロモーションの手本見せるからよく見とけよ」

俺の方を見て言った。

 

「ガァァァァァァァァァァァ‼︎」

ヘレンは大声を上げ立ち上がり右の前足を上にあげた。

 

攻撃してくる‼︎

 

俺は先輩を心配し声をかけようとするが、

 

「兵藤。プロモーションするにはリアスが言ったように『強く思え』。自分がなりたい駒を強く思えばプロモーション出来る」

先輩は慌てることなく俺にプロモーションの説明し、

 

「そして…俺に合っている駒はナイトかルーク」

駒の名前を言ったのと同時にヘレンは上げていた右の前足を先輩に向かって降り下ろした。

 

「プロモーション…ルーク‼︎」

先輩はプロモーションをしてルークになり、左肩でヘレンの攻撃を受け止めた!

 

バキバキ‼︎

 

先輩の足元の地面は攻撃を受け止めたことで凹むが、

 

「これがプロモーションだ。しっかり覚えとけよ」

先輩は再び慌てることなく冷静に俺に言った。

 

「ス…スゲー…」

俺は先輩の姿に驚いて唖然としていたが、

 

「さて…動物は好きだからあんまり殺したくないんだけどよ…」

先輩はヘレンの方を見ながら左肩で止めていた右の前足にゆっくりと自分の左腕を絡め、

 

ギリギリ…

 

少しづつ力を入れ、

 

「恨むんなら…オマエを作った狂科学とけしかけたご主人様を恨めよ‼︎」

 

バキ‼︎

 

先輩はヘレンの右の前足を折った。

 

「ウゴォォォォ‼︎」

ヘレンは叫び声をあげるが、

 

「ウオォォォ‼︎」

先輩はヘレンの腹めがけて右の拳を放ち、

 

グシャ‼︎

 

一撃でヘレンの腹を弾け飛ばし、

ヘレンの叫び声は止まった。

 

「20%ぐらいでも良かったか…やっぱ加減できねえな…」

先輩は血がついた右手を振りながら言った。

 

「強え…………」

今の光景を見て更に唖然としたのだった。




どうしても出したかったこの1人と1匹!

出したあまりにグダグタ感たまりません!

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