大切なもの   作:フューチュラ

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やっとレイナーレのところにイッセー達が行けます。

長かった…

楽しんでいただけたら嬉しいです。


悪魔VS兵器

side 影村 飛鳥

 

俺は兵藤にプロモーションの見本を見せるため、ルークにプロモーションしてヘレンちゃんの相手をしたのだが…

 

「20%ぐらいで良かったか…やっぱ加減できねえな…」

拳一発でヘレンちゃんの腹を弾け飛ばしてしまった。

 

実は…俺はポーンの特性であるプロモーションが苦手なのだ。

理由は簡単、

加減が出来ないからだ。

 

悪魔に成り立ての時は時々使用してたが、加減が出来ず敵を一撃で殺してしまったり、スピードが速すぎて自分でも制御できなかったりと、予想以上の力を扱うことが出来ず、俺はこの2年間でプロモーションせずに闘えるようにしてきた。

その為、今はプロモーションすることなくナイトやルークに近い力を出すことが出来る。

 

悪魔として強くなったから、少しは良くなっているかと考えていたが…全く変わってなかった…

 

やっぱ…使うのは今後止めよ…

 

俺は血の付いた手を振りながら、

 

「兵藤。オマエに合ってる駒は…俺と同じルークとナイトだ」

兵藤に言った。

 

「…ルークとナイト」

 

「ああ…頭があまり良くないからな…頭を使うビショップやクイーンは向いてないだろ」

 

「な⁉︎」

 

「ま…落ち込むな力を付ければ使いこなせるようになるさ…さて…」

兵藤を励ましながら、Dr.イチガキの方を見た。

 

「イチガキ。コレで終わりか?」

 

「ヒャッヒャッヒャッ!ヘレンちゃんまで一撃とは中々やるのお」

俺の言葉にDr.イチガキは慌てることなく余裕を見せて答えた。

 

「さっき言ったろ?雑魚を何匹出してきても足止めにならねえって。それでもまだ雑魚を出すならテメエを先に殺してやるよ?」

 

「ヒャッヒャッヒャッ!安心せい。次で最後じゃからな。その代わり…今までとは違い私の最高傑作じゃがな‼︎」

 

ゴゴゴゴゴ…

 

Dr.イチガキの声に合わせて地響きが鳴り周りが揺れ始め、

 

ズドン‼︎

 

俺の足元からでかい何かの手が出てきて、

俺を吹き飛ばした。

 

「今度は何だ?」

俺は飛ばされながらも体勢を戻して地面に着地し、俺を吹き飛ばした奴を見ると、

 

「化け物の次は…ロボットかい…」

一つ目のデカイロボットみたいなのが地面から出てきた。

 

「これが私の最高傑作!ガタスバルじゃ‼︎」

ガタスバルは俺のめがけて走り始め、

 

ズドン‼︎

 

右腕を挙げ俺を叩き潰そうと振り下ろすが、

 

「フン‼︎」

俺は頭上で手を交差させ受け止めた。

 

「こんなもんかよ…また…一瞬で終わらせてやるよ‼︎」

交差している手に力を込め魔力を上げる。

手から少しづつ炎が出てガタスバルの手を燃やそうとするが、

 

「⁉︎」

ガタスバルの手は変化は無く、更に力がこもり俺を押しつぶそうとし始めた。

 

「影村先輩⁉︎」

 

「…‼︎」

 

「飛鳥先輩‼︎」

三人は俺を助けようと俺の方に来ようとするが、

 

「…ウオォォォ!」

俺は声を上げ全身の力を上げガタスバルの両手を掴み、

 

グラ…

 

ガタスバルは少しづつ浮き始め、

 

「オォォラ‼︎」

投げ飛ばした。

 

ズドン‼︎

大きな音を鳴らしガタスバルは倒れた。

 

「佑斗!兵藤と子猫連れて先に行け‼︎」

ガタスバルを投げ飛ばしたのと同時に佑斗に言った。

 

「⁉︎…………分かりました。兵藤君、子猫ちゃん行くよ‼︎」

佑斗は一瞬迷ったが、俺の顔を見て走り始めた。

 

「ヒャッヒャッヒャッ!仲間を見殺しにするのか?ココで一人犠牲に先に行くのもいいが…ガタスバルは直ぐにこやつを殺し直ぐに追いつくぞ‼︎」

Dr.イチガキは走っていく三人に言うが、

 

「それは…無理だな…………テメエらはここで死ぬんだからな…」

 

「⁉︎」

Dr.イチガキは何かを感じ振り返る。

 

「今の内に念仏でも唱えとけよ…少しでも地獄での刑が軽くなるようにな」

俺は怒りが篭った目をしながら両手から炎を出して臨戦態勢に入った。

 

side out

 

 

 

side 兵藤 一誠

 

先輩の言葉を聞いて俺達は走り始めたが、

 

「木場‼︎やっぱ誰か残った方が…」

俺は先輩が強いことは分かっているが、相手はロボット。

前の二匹には余裕で勝ったが、あのロボットは今までのとは違い先輩の炎の力が効いていなかった。

 

先輩がプロモーションしてもアイツに勝てないかもしれない…

 

俺は心配して木場に聞くが、

 

「兵藤君、心配無いよ。先輩があの目をした時は誰にも負けないから」

木場は笑顔で言った。

 

「あの目?」

 

「先輩の目には怒りが篭っていた。あの目の時の先輩は誰にも止めれないよ」

 

「でも…」

 

「大丈夫。先輩は負けないです」

子猫ちゃんは俺に言いった。

 

「そうだよ。今は先輩を信用して僕達は行こう」

 

「…先輩‼︎これが終わったら俺のこと兵藤じゃなくてイッセーって呼んで下さい‼︎」

俺は一旦止まり後ろを振り返って先輩に向けて大声で言った。

先輩の姿はもう見えないが、

 

「了解‼︎」

先輩は大声で返答をした。

 

「行こう皆‼︎」

俺は先輩の返答を聞いて再び走り始めた。

 

side out

 

 

side 影村 飛鳥

 

俺は兵藤に返答をして、

 

「さて…始めますか…」

Dr.イチガキと立ち上がったガタスバルの方を見る。

 

「ヒャッヒャッヒャッ!ガタスバルは私が作った最高傑作じゃ!悪魔一人で勝てるものではないぞ‼︎」

余裕な表情で俺に言い、

 

「行け‼︎ガタスバル‼︎」

ガタスバルは俺に向かって突撃して来た。

 

ズドン‼︎ズドン‼︎

 

ガタスバルは左右の拳を交互に俺に向けて放つが、

 

「ヨット!」

俺はバク転しながら攻撃を避けた。

 

「さて…今度は俺の番だ‼︎」

避け切った後、態勢を立て直し、

 

「オォラ‼︎」

炎に包まれた拳でガタスバルを殴る。

 

「オラオラオラオラ‼︎」

炎の威力を上げ連撃を入れるが、

 

パシ!

 

ガタスバルは微動だにせず俺の右脚を掴み、

 

ブゥン‼︎

 

俺を投げた。

 

「チッ!」

 

俺は体を回しながら着地し、

 

「打撃には頑丈に出来てるか…なら次は…‼︎」

ガタスバルに向けて右手を開き、

 

「喰らえや‼︎」

今出せる最大の炎で火球を作りガタスバルに飛ばした。

 

ドゴン‼︎

 

ガタスバルに火球は命中し大きな音を出して火球は爆発した。

 

「どうだ⁉︎」

俺はガタスバルを倒したと思ったが、

 

ブゥン‼︎

 

ガタスバルは無傷で俺に再び攻撃を仕掛けてきた。

 

「マジかよ⁉︎」

気が緩んだ一瞬の間の攻撃。俺は避けることができないと判断し、左腕を上げ右手を添えてガードをする。

 

ズドン‼︎

 

ガタスバルの攻撃で俺は吹っ飛んだが、魔力を上げてガードしたことでダメージは殆ど無かった。

 

「どうじゃ!私の最高傑作は‼︎」

ガタスバルの後ろでDr.イチガキは笑いながら俺に言った。

 

「素晴らしい頑丈性だよ‼︎」

俺はガタスバルの攻撃を避けながら答えた。

 

「ガタスバルはな魔性力学で作られた魔剛獣じゃ。全身は対魔力防御用の陰呪水を塗った鎧で覆われておるのでな、そのような攻撃では傷一つつけることは出来んぞ」

 

「意味分からねえ単語を出して丁寧に説明してくれて感謝するよ‼︎」

ガタスバルの攻撃を避けながらDr.イチガキに言い、

 

『さて…どうするか…俺の力じゃどうしようもできねえ…プロモーションして他の駒になってもダメージは多分ねえだろうな』

頭の中でガタスバルを倒す方法を考えていた。

 

『打撃…炎でのダメージは無し…』

今までの攻撃のことを考え、

 

『なら…次はコイツでやるか‼︎』

今までしていない攻撃を仕掛けることにし、

 

「ハァァァァ‼︎」

俺は両手を合わせて炎を出し、炎を剣の形して、

 

「オォォラ‼︎」

 

ズバン‼︎

 

ガタスバルに近づき腹を一閃した。

だが…

 

ブゥン‼︎

 

ガタスバルにはダメージは無く再び俺めがけて腕を振った。

 

「チッ!なら‼︎」

ガタスバルの攻撃を後ろに跳びながら避け、再び近づき今度は、

 

ズバン‼︎ズバン‼︎

 

二連撃を入れてガタスバルから離れて距離をとり、斬った場所を見た。

 

「やっぱダメージは無しか…」

同じ箇所に斬撃を入れたが傷一つ無い。

 

「ヒャッヒャッヒャッ!だから言ったろうにその程度では傷は付けられんぞい‼︎それに…そこはガタスバルの攻撃範囲内じゃ‼︎」

Dr.イチガキの声に合わせて、

 

ビュン‼︎

 

ガタスバルの両手が俺めがけて伸びてきた。

 

「チッ!」

伸びてきた手を避けるが、手は更に伸びて俺を追いかけきた。

 

「その腕は何処までも伸びるのでな。逃げていてもそのうち捕まるぞ!」

Dr.イチガキの言葉通り手は逃げる俺を追いかけ伸び続ける。

 

そして…

片方の手は急に方向を変え俺の視界から消えた。

だが、もう片方は俺を追ってきている。

 

俺は追ってくる手から走りながら逃げていると…

 

バキ‼︎

 

目の前の木が折れてもう片方の手が急に現れ、

 

ドゴ‼︎

 

俺を殴り飛ばした。

 

俺は吹っ飛ばされ更に、

 

ドゴ!ドゴ!

 

伸ばした両手で追撃をしてきた。

 

「ガ!」

何とかガードをするが魔力を上げるのは間に合わずダメージをもらった。

 

「ヒャッヒャッヒャッ!だから言ったじゃろ?悪魔一人では勝てないと」

俺の様子を見てDr.イチガキは言ったが、

 

「バカが…勝負はまだこれからだよ‼︎」

俺は余裕の表情を見せて再びガタスバルに攻撃を仕掛けた。

 

 




気付けば30話突破してました。

またUA3000件突破読んでくれた方々、誠にありがとうございます。

これからも頑張りますのでよろしくお願いします。
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