ごめんなさい。
楽しんで頂けたら嬉しいです。
side 影村 飛鳥
Dr.イチガキを倒した俺は教会の方に歩き始めたが、
「飛鳥さん‼︎」
後ろから俺の名前を呼ぶ声が聞こえ、止まって振り返った。
そこには、
「朱乃?」
リアスと一緒に居るはずの朱乃がいた。
「朱乃。そっちは終わったのか?」
「ええ。終わりましたわ」
朱乃は俺の元に歩きながら言った。
「でも…リアスが一撃で終わらせたので私は何もしてないですけどね」
「一撃?何かあったのか?」
俺はリアスの行動に疑問を感じ朱乃に聞いた。
リアスはキングという立場の所為か、戦闘は他の者に任せトドメを刺すか、大将戦みたいな時しか戦わない。
なのに今回は堕天使の雑魚が相手。
朱乃の一人でも一瞬で終わるのに、リアスが殺るなんて…
実力の差を見せるため?
それなら大将のレイナーレが居なければ意味が無い。
俺はそう考えリアスの行動に疑問を感じ朱乃のに聞いたが、返ってきた答えは簡単な理由だった。
「堕天使がイッセーさんを愚弄しましたの。それにリアスが怒って…」
「なるほど…」
そりゃあ一撃で終わるわな…
アイツは自分の下僕を馬鹿にされるのが許せない奴だ。
奴らはリアスの逆鱗に触れたのか…
俺はリアスが本当に怒った時の怖さを知っているため、リアスを怒らせないようにしている。
アイツが怒れば俺ですら容赦はしないし、ただじゃ済まない。
理由が分かり納得した俺は、
「ま…自業自得だな…」
俺は少し堕天使達に同情しながらも、
「あっちの様子も気になるから行こぜ?」
教会の方を指差し朱乃に言った。
「そうですわね」
朱乃は俺に言い二人で歩き始めた。
二人で歩きながら、
「…あ」
俺はあることを思い出した。
「どうしましたの?」
俺の声と顔を見て朱乃が聞いてきた。
「イチガキの頭…教会の方に飛んで行ったんだ…」
「え?なら…今頃…」
朱乃が言った直後、
バキャン‼︎
教会の方から大きな音が聞こえた。
「…………」
「…………」
二人して顔を見合わせて、
「だ、誰にも当たってなければいいですわね?」
「ああ…当たっていないことを祈るよ…」
誰にもDr.イチガキの頭が命中していないことを願いながら教会の方に急いだ。
side out
side 兵藤 一誠
「逃がすか!バカ‼︎」
俺は逃げようとするレイナーレの右腕を右手で掴み、自分の元に引き寄せた。
「私は!私は至高の…」
レイナーレは俺の方を見て何かを言おうとしたが、
「吹っ飛べクソ天使‼︎」
殴った。
ドゴォォォ‼︎
俺の拳はレイナーレの顔を捉え、
「ガァァァァ‼︎」
バリン!
レイナーレは叫び声をあげながら、教会のステンドグラスを破り外に吹っ飛んで行った。
「ざまあみろ!」
吹っ飛んで行ったレイナーレに言ったのと同時に、
フラ…
体が揺らいだ。
レイナーレの攻撃で出た出血と光による毒の効果で俺は立っているのが奇跡的な状態。
レイナーレを倒した…
興奮状態だったのが少し冷めた。それにより忘れていた痛みが身体を襲い倒れかけるが、
ガシ!
「一人で堕天使を倒しちゃうなんてね」
倒れかけた俺を祐斗が掴み支えた。
「遅えよ。イケメン王子」
俺は余裕を見せるために言ったが、
「君の邪魔をするなって、部長に言われたからさ」
「部長に?」
その一言で俺の表情は少し驚きに変わった。
「その通りよ。貴方なら倒せると信じていたもの」
俺は背後から声が聞こえ振り返るとそこには部長がいた。
「部長…?」
「用事が済んだからここの地下にジャンプして来たの。そしたら、祐斗と子猫が多勢の神父と大立ち回りしてるじゃない」
部長はここに来た理由を話しながら、俺達の元に歩いてくる。
「部長のおかげで助かりました」
「なんだ…心配して損した…」
俺が言い終わったのと同時に、
ガチャ
教会のドアが開き、
ズルズル…
「部長。持ってきました」
服が少し破れた子猫ちゃんが、何かを引きずりながら入ってきた。
そして、部長の前で行き、
ポイ
投げ捨てた。
投げ捨てられたのはレイナーレだった。
「う…」
レイナーレは俺の攻撃の所為で意識が飛んでいるのか、立ち上がることなく蹲っている。
「初めまして…堕天使レイナーレ」
レイナーレは部長の声に反応し顔を上げた。
「…⁉︎」
レイナーレは部長を見て表情が変わり、
「私はリアス・グレモリー。グレモリー家の次期当主よ」
「グレモリー一族の娘か…?」
レイナーレの表情は怯えているものに変わった。
「以後お見知り置きを。短い間でしょうけど。それと…」
部長はレイナーレに左手を握りながら上げて、
手を開いた。
ヒラ…ヒラ…ヒラ…
すると手の中から三枚の黒い羽が落ちてきた。
「訪ねて来てくれた貴女のお友達は私が消し飛ばしてあげたわ」
「あ…あ……」
レイナーレは落ちていく羽を見て唖然としていた。
「消し飛ばした?」
「部長は『紅髮の
俺の言葉に祐斗が言った。
「滅殺⁉︎俺そんな人の眷属になったんだ…」
部長の凄さを知り驚いていると、
「まだ…まだよ⁉︎まだDr.イチガキがいるわ‼︎アイツが貴方達を殺すわ‼︎」
レイナーレは俺達に向けて言った。
「あ‼︎先輩がまだ戦ってるんだ!速く助けに…」
俺は影村先輩のことを思い出し、部長に言うが、
「彼なら心配ないわ。それに…」
部長は特に慌てることなく言いドアの方を見ると、
バキャン‼︎
ズド!
飛んできた何かがドアの上の壁を破り中に入ってきた。
飛んできたものを見ると、
「う…」
デカイ化け物の頭らしきもの。
顔はかなりの力で何発も殴られたのかボコボコになっていて誰なのか確認するのが出来ない状態だった。
「ふぅ〜。こっちも終わったようだな…」
「そのようでわね」
化け物の頭が飛んできた後、教会のドアの方から声が聞こえ、
聞こえた方を見ると、
「影村先輩‼︎」
そこには少し顔に傷が出来ている影村先輩と朱乃さんがいた。
side out
side 影村 飛鳥
俺と朱乃は教会に着いて中に入ると、そこには、うちのメンバー達とその前に倒れている堕天使がいた。
見た感じ勝負は着いているようで、今からリアスがトドメを刺すところだろう。
「ふぅ〜。こっちも終わったようだな…」
俺はタバコを吸いながら言った。
「影村先輩‼︎」
兵藤は俺を見て、安心した顔で俺に言った。
「よ!無事だったみたいだな…兵藤」
「影村先輩の方も無事だったですね!」
「ま…俺にかかれば余裕だよ♪」
俺は笑顔で答え、
「なあ…こっちに何か飛んできたろ?」
Dr.イチガキの頭の行方を聞いた。
「あれのことですか?」
子猫ちゃんは指差しながら言った。
指差した先にはボコボコになっているDr.イチガキの頭が転がっていた。
「…誰にも当たってないよな?」
俺は少し不安がりながら聞いた。
「安心して。誰にも当たってないわ」
「良かった…」
「飛鳥先輩これは何なんですか?あのロボットじゃないみたいだし…」
祐斗はDr.イチガキの頭を見ながら聞いてきた。
「Dr.イチガキだよ」
「Dr.イチガキ⁉︎」
倒れている堕天使が俺の一言に驚いた表情で言った。
「Dr.イチガキですの?確かDr.はもっと小さいはずでは?」
朱乃は頭を見ながら不思議がっていて、
「確かにそうでしたよね?」
みんなも疑問に思っていた。
「ガタスバルを倒した後、切り札とか言って戦闘妖液だかっていう薬を刺してな化け物になったんだよ。ま…雑魚だったけどな」
俺は説明しながらDr.イチガキの頭のところに行き、右手を広げ、
「で…ボコボコに殴って頭だけがぶっ飛んでここにあるわけだ。さて…イチガキこれで本当の最後だ」
ドォン‼︎
右手から火球を出しDr.イチガキの頭を一瞬で燃やし灰にした。
「消えろ…この世から…」
俺は灰になったDr.イチガキに向けて冷たい目で言った。
「さて…これであなたの希望は全て消えたわね」
リアスは倒れてる堕天使に言った。
「ん…こいつは?」
俺は倒れている堕天使を指差しながら聞くと、
「レイナーレです」
子猫ちゃんが答えた。
「へぇ…こいつがレイナーレか?」
俺は初めてレイナーレの本当の姿を見た。
今までは写真だけで、写っている姿は明るく笑顔が似合う子のイメージだったが、実際の姿は全く違い全く逆のものだった。
「兵藤がやったのか?」
俺はレイナーレのボロボロの姿を見て兵藤に聞いた。
レイナーレの相手はアイツがしたんだろう…色々因縁があるんだし…
そう思い兵藤に聞いたのだが、
「て!兵藤その手どうしたんだ⁉︎」
兵藤の神器が変化しているのに気付いた。
兵藤の神器は指まで覆っており強い魔力を感じた。
「気づいたらこうなってて…」
兵藤も分かってないみたいだが、
「あら…赤い龍…そういうことなのね」
リアスは兵藤の神器を見て何かが分かったらしい。
「堕天使レイナーレ。この子、兵藤一誠の神器は只のトゥワイス・クリティカルではないわ」
「何⁉︎」
「持ち主の力を10秒毎に倍加させ、魔王や神を一時的に越えることができるという力があると言われる…13種の
「マジかよ…」
13種の神滅具。
リアスから一度聞いたことがある。
神すらを殺す力を持つ神器。
そんなレアな物が目の前にあること、しかも、持っているのが自分の後輩と言うことに驚いた。
どうやら、レイナーレもその事に驚き悔しい表情している。
「さて…そろそろ消えてもらうわ」
リアスはブーステッド・ギアの話をし、レイナーレにトドメを刺そうとした時、
「イッセー君!」
「⁉︎」
レイナーレは姿が急に変わり、天野夕麻に変わった。
そして、
「あんなこと言ったけど…堕天使の使命を果たす為に仕方なかったの!」
レイナーレは兵藤に助けを求めた。
「夕麻ちゃん…」
兵藤は目の前に現れ助けを求める初めての彼女の姿に戸惑っている。
「…………屑が‼︎」
俺はレイナーレの行動に怒りが込み上げた。
アイツはオマエのことを本気で愛していた。
だけど…ここで…
助かる為だけに兵藤を利用しようとしている。
俺はレイナーレを許せず一歩前に出たが、
「⁉︎リアス……………」
リアスは俺の前に手を出して止めた。
俺はリアスに『止めるな』と言おうとしたが、リアスの表情を見て止まった。
リアスが怒ってる…
リアスの表情は怒りが込み上げているのを我慢しているものだった。
だけど…
「イッセーに任せるわ…」
感情とは違い、兵藤に選択させた。
「分かった…」
リアスの言葉に従った。
リアスは心を鬼にした。
兵藤の悪魔としての覚悟を見る為に。
そして…
「部長…頼みます…」
兵藤はレイナーレに背を向けリアスに言った。
その顔は…哀しみに溢れていた。
リアスはレイナーレに近づき、
「私の可愛い下僕に言い寄るな…消し飛べ」
リアスは冷たい顔して魔法陣を出して、
「イ、イヤ…」
ドゴォォォ‼︎
レイナーレを跡形も無く消した。
「兵藤…」
俺はタバコを地面に捨てて、顔を下に向けている兵藤に近づき、
「先輩…………」
「よく…頑張った…………」
パーカーを脱いで兵藤の頭に被せた。
「ウ…アアア…………」
そして、兵藤は膝をついて泣いた。
初めての彼女。
本気で愛していた。
だけど…
相手は愛してはいなかった。
自分の想いを踏み躙り殺したこと。
そいつが最後まで自分の想いを利用しようとしたこと。
兵藤の心の中は哀しみで溢れているだろう…
俺は兵藤の泣く姿を見せないために被せた。
好きなだけ泣け…
哀しみが少しでも減るなら…
そして…オマエが強くなるために…
俺達は何も言わずに…兵藤を見守った。
10分程して、
兵藤は泣き止み立ち上がって、俺にパーカーを返した。
その顔は哀しみが消えて、明るい顔になっていた。
「影村先輩…ありがとうございました」
「気にするな…さて…兵藤」
俺は返されたパーカーを着ながら言い、
「アーシアにコレを返してこい」
俺は兵藤に指輪を渡した。
「コレはアーシアの⁉︎」
「そうだ…それはアーシアの神器だ。お前の手でアーシアに返してこい」
「…………はい」
兵藤の顔は再び哀しみの顔に変わった。
今度は自分が守りたかったものを守れなかったせいで…
だけど…
「リアス…一つ提案があるんだが?」
俺はリアスに話をしようとしたが、
「分かってるわ」
内容を言う前にリアスはポケットから駒を出した。
「なら…頼むわ…」
俺は頭を掻きながらリアスに言い、兵藤に近づいた。
兵藤はアーシアの指に神器を付けて哀しみに暮れているが、
「兵藤。まだ…終わりじゃないぜ♪」
俺は兵藤の肩を抱きながら言い、
「アーシアを転生させるぞ♪」
俺は兵藤に見えるようにリアスを指差した。
「え⁉︎」
俺の言葉に兵藤は驚きリアスの方を見た。
「この子の力はビショップの力。サポートの力に向いているわ」
リアスは先程、ポケットから出した駒、『ビショップ』を手に持ちアーシアに近づいた。
「飛鳥」
「了解」
俺はアーシアを抱いて地面に起き、リアスはアーシアの胸にビショップの駒を置いて魔法陣を展開した。
展開したのと同時に契約の呪文を言い、言い終わるとビショップの駒はアーシアの身体に入っていき、
「…………ン」
アーシアは目覚めた。
「アーシア⁉︎」
兵藤はアーシアを抱きしめた。
「イッセーさん?」
アーシアはまだ転生したばかりで現状を分かってないが、
「帰ろう…アーシア」
兵藤はアーシアに優しく言った。
その2人の姿を皆んな優しく見守るなか…
グゥ〜
俺の腹が鳴った。
「ハァ…貴方どうしていい場面を壊すの?」
リアスは頭に手を置き、呆れながら言った。
「しょうがねえだろ⁉︎昼から何も食ってないんだから⁉︎」
俺は顔を恥ずかしくなるも、
「そうですね…僕もお腹が空きました」
「私も空きました」
祐斗と子猫ちゃんも腹を空かしていた。
「朱乃は?」
「実は…私も…」
朱乃は恥ずかしながら答えた。
「リアスは?」
「…私は…」
グゥ〜
答える前にリアスの腹が鳴った。
「…リアスもじゃん」
「う、うるさいわね!」
リアスは顔を赤くして言い、
「なら…」
俺はアーシアとイッセーを見て、
「新しく仲間増えたから歓迎会やるか?」
俺はリアスに言った。
「今から⁉︎」
「だって皆んな腹すかしてるんだし、
「⁉︎」
イッセーは俺の方を見て驚いていた。
俺は約束を覚えていた。
これが終わったらイッセーと呼ぶことを。
「イッセーはどうする?」
「い、行きます!影村…」
イッセーは俺のことを苗字で呼ぼうとした。
「飛鳥だ」
だけど、俺はイッセーに言った。
「名前で呼べよ。仲間なんだからな♪」
「は、はい!飛鳥さん‼︎」
イッセーは初めて俺を名前で言った。
「決定‼︎んじゃ…行きますか?」
俺はリアスに言うが、
「どこでやりますの?」
朱乃は俺に聞いてきた。
「そうだな…この人数になると…『らりるれろ』しかないな…」
俺は今いる人数、子猫ちゃんの腹を満たす店を考えて言うと、
「あそこですか‼︎わたくしあそこのお好み焼き好きなんです♪」
朱乃は笑顔で言い、
「あそこなら皆入れますね」
「私も『らりるれろ』行きたいです」
祐斗と子猫ちゃんも賛同した。
「なら…決定だな。朱乃、アーシアに服用意してくれないか?」
「分かりましたわ♪」
朱乃はアーシアに近づき、
「失礼しますわね♪」
アーシアに笑顔で言い、
ブゥン…
アーシアの足下に魔法陣を展開して、
一瞬にアーシアの服を変えた。
「ワァ⁉︎」
アーシアは突然の事に驚いているが、
「これで大丈夫ですわ♪」
朱乃は笑顔で俺とアーシアに言った。
「よし…歓迎会に行きますか♪」
俺はそれを見てリアスに言うと、
「分かったわよ‼︎」
リアスは諦めて開き直ったのか、少し大きな声で言った。
「んじゃ…『らりるれろ』に行くぞ♪」
「え、え、え?」
アーシアは急なことに混乱してるようだが、
「アーシアちゃん貴女のために開く会ですから楽しんでくださいね♪」
朱乃はアーシアに笑顔で言い、
「はぁ…分かりました…」
訳も分からず納得して立ち上がった。
「んじゃ…『らりるれろ』に行って歓迎会だ♪」
その後、俺達はお好み焼き屋『らりるれろ』で歓迎会をした。
イッセーやアーシアは急なことに不安がっていたが、途中から楽しくなったのか笑っていた。
特にアーシアは初めて出来た仲間との食事、会話で混乱しているようだったが、直ぐに皆んなと打ち解けていた。
アニメ沿いなのでフェニックス編まで2話程入れる予定です。
更新早く出来るよう頑張ります。
感想、評価お待ちしています。