大切なもの   作:フューチュラ

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キリがいいので投稿しました。

いつもより短いです。

楽しんでいただけたら嬉しいです。


ある男の目標

side 匙 元士郎

 

俺は今、ソーナ会長と生徒会メンバーと共にオカルト研究部がある、旧校舎に向かっていた。

 

俺は最近ソーナ会長の下僕になった。

因みに俺を転生するのに使用した駒は兵士(ポーン)だが、使用した駒はなんとポーンの駒の半分4つ‼︎

そして…今度は悪魔になったばかりの俺に使い魔を持たせることが許された‼︎

 

俺…才能ありまくりじゃねえ⁉︎

 

俺は自分のことに心の中で有頂天になっていた。

そんな中、

ソーナ会長から、

 

「今からオカルト研究部に行くわよ」

と言われた。

 

『オカルト研究部』

それは名ばかりで、内実はグレモリー家次期当主のリアス先輩とその下僕の集まり。

 

俺が会長から言われて、知っているリアス先輩の下僕は、側近である『女王(クイーン)の姫島先輩』と、俺より少し前に悪魔に転生した、『兵士の兵藤一誠』の2名だけだった。

 

後の奴らは知らないが…俺は才能に溢れている…今は負けるかもしれないが、すぐに追い抜ける‼︎

 

俺は自分の才能を信じて、どんな奴がリアス先輩の下僕でもすぐに勝てるようになるだろうと思い余裕だった。

 

会長は、

「お互い新しい下僕が増えたから紹介するため」

と言っていたが、

 

俺は、

 

リアス先輩のポーン達に俺の力を見してやる‼︎

 

俺はそう意気込んで、生徒会メンバーと共にオカルト研究部の部室に入った。

 

side out

 

 

side 影村 飛鳥

 

俺がプーの誕生した時のことを思い出していると、部室のドアが開きソーナとその後ろから生徒会のメンバーが入ってきた。

 

俺はそれを見て、

 

流石に…来客を迎えるのにコレはダメだよな。

 

近くに置いてあったカーテンの束を急いで畳み、物置部屋に持って行った。

 

物置部屋にカーテンの束を置き、部室に戻ると、

 

「おうおう!やるか⁉︎俺はこう見えてもポーン4つで転生したんだぜ‼︎」

ソーナの後ろにいる、多分、生徒会メンバーである男がイッセーに向けて言っていた。

 

へぇ〜凄いな…駒4つなんて…

 

俺が転生に使用した時の駒は1つ。

 

俺とは違って才能があるヤツなんだな…

 

俺はそう思いながら壁に背を置きことの成り行きを見ようと腕を組んで彼らのやり取りを見て居てると、

 

「匙。お止めなさい。彼は駒を7つ消費しているのよ」

ソーナは先程まで自慢げに話している男に言った。

 

「7つ⁉︎それって殆どじゃ⁉︎」

匙君は驚きながらソーナに言うと、

 

「ええ。だけど…駒の数なんて関係ないわ。ここには数に関係なくクイーンに次ぐ最強の存在がいるの」

ソーナは眼鏡に手を掛けながら言った。

 

ま…クイーンを除いたら…祐斗か子猫ちゃんか…………

 

ソーナの言葉を聞いて俺は駒一つで転生したうちのメンバー、特に戦闘に長けている二人を頭に浮かべていたが、

 

「兵士の駒1つで転生した彼よ」

ソーナは祐斗や子猫ちゃんではなく俺を指差した。

 

「ハ、ハイ?」

俺はソーナに指を差され変な声で返事をしてしまった。

 

俺が最強?

馬鹿言うなよ⁉︎

 

俺は修練や実戦を繰り返して強さを得た。

だけど、最強な訳が無い!

祐斗や子猫の方がもっと強いよ‼︎

 

俺がそう思っていると、

 

「彼は兵士でありながら、女王である姫島や椿姫に次ぐ実力の持ち主。最強の存在の一角よ」

ソーナにべた褒めされた。

 

俺はその言葉を聞いて、

 

「イヤ‼︎祐斗や子猫ちゃん、それにソーナの仲間の奴らの方が…」

俺は否定しようとした。

 

俺は一番下っ端の駒。

俺よりも上位の駒の者は何人もいる。

実力だって皆んなよりも…

 

俺はそう思いソーナに言おうとしたが、

俺が言う前に、

 

「彼に勝てる自信がある方はいますか?」

ソーナは周りに聞いた。

 

シ〜〜〜〜ン

 

誰も答えなかった。

 

「匙。駒の数なんて関係無いのです。例え駒1つでもここまで上り詰めることが出来ることを覚えておきなさい」

ソーナは匙君に言った。

 

「…………分かりました」

匙君はソーナの言葉で後ろに下がっていった。

 

俺は近くにいた朱乃に、

 

「ソーナのヤツ俺の事買い被りすぎだろ?」

言うと、

 

「いいえ。ここにいる皆んな貴方の力を認めていますわ♪私だって飛鳥さんと戦って勝てるかと言われたら、勝てる自信は少ないですわ」

朱乃も同じように言った。

 

「飛鳥さんは謙遜せず、もっとご自分の力に自信を持った方がいいですよ♪」

 

「ああ…。ありがとう…」

俺は朱乃に褒められ、恥ずかしくなり頭を掻きながら答えた。

 

side out

 

side 匙 元士郎

 

会長に最強と言わせ、実力を認めらる奴。

俺は内のメンバーを指すのだと思っていた。

 

オカルト研究部の部長リアス先輩、副部長朱乃先輩の実力はソーナ様から話を聞いていた。

だが、他の部員については話していなかった。

 

その為、俺が知っているのは兵藤を含めた3人だけ、ここに来て初めて『イケメン王子木場祐斗』、『学園のマスコット塔城子猫』、先程自己紹介を受けた『アーシア・アルジェントの事を知った。

 

オカ研メンバーに会長が認める奴がいる…

いや…無いな。

 

俺はオカ研のメンバーを見ながらそう思った。

 

兵藤は多分俺以下。木場と子猫ちゃんは俺より強いだろうが、それでも、内のメンバーには敵わないだろう。アーシアに至っては論外。

そう考えると残るのは内のメンバーだけだ。

 

誰を指すのか…

 

俺は会長が誰を指すのか注目した。

周りの皆んなも同じようで会長をじっと見ていた。

 

ス…

 

会長はゆっくりと手を挙げて、

 

「兵士の駒1つで転生した彼よ」

リアス先輩の後ろの方を指差した。

 

え?兵士の駒1つで?

それって雑魚なんじゃ?

それにそこには…

 

俺達が入ってきた時には誰もいなかった場所。

なのに会長はそこを指した。

俺は会長が指差した先を見て…

 

「⁉︎」

驚愕した。

 

先程まで誰もいなかったはずのところに、壁に背を置き腕を組んでいる男がいた。

 

その男は、会長、椿姫さん、リアス先輩、朱乃先輩と同じ3年で有名な男。

制服のブレザーではなくパーカー、手首にはバンドと服装も目立つが、何より目立つのは身体つきとあの髪。

身体は大柄で引き締まっていて、髪は銀を通り越してまるで雪のように真っ白な白髪。

そして…その髪の色からとられた異名を持ち学園で最も恐れられている男。

 

『駒王学園のデストロイヤー』

影村 飛鳥がいた。

 

あの人もオカ研のメンバーなのか…

 

この学園で最も恐れられている人がオカ研にいる…

そして…実力は会長に認められている…

 

俺は驚きながらも、

 

駒1つで転生した人間が最強になれる訳が…

 

俺はそう思った。

 

本来、転生には駒1つで十分なのだが、それは本人の才能やポテンシャルによって使う駒や数が変わる。

女王は1つ、騎士、僧侶、戦車は2つずつと駒が少ない為、駒1つで転生することがあるが…

 

兵士の駒1つ…

 

兵士の駒で転生する時、大概は幾つもの駒を消費して転生することが多いが、1つとなると数合わせ、手駒を増やす為だと思っていた。

 

俺は、

冗談だよな…兵士1つで最強に…

と思っていたが、

 

「彼に勝てる自信がある方はいますか?」

俺はそれを聞いて、

 

俺はまだ経験が浅いから勝てないだろうけど、他の人達なら駒1つで転生したあの人に負けるわけがない!

殆どの人が手を挙げて、

『勝てる』

と言うだろうと思ったが、

 

シ〜〜〜〜ン

 

誰も手を挙げず、何も言わなかった。

 

え…嘘だろ…………

誰も手を挙げない?

しかも…会長に次いで実力があるはずの椿姫さんまでなんて…

俺はそれを見て唖然とした。

 

「匙。駒の数なんて関係無いのです。例え駒1つでもここまで上り詰めることが出来ることを覚えておきなさい」

会長に言われ俺は意識を戻し、

 

「…………分かりました」

俺は悔しながら後ろに下がった。

 

俺は自惚れていた…

駒の数、自分のポテンシャルに…

会長は嘘を言う人ではない。

あの人が兵士の駒1つで転生したのは事実。

そして…兵士の駒1つで転生し、会長や他の人達に認められるまでに力を上げた人。

 

あの人は強いんだ…

今の俺では勝てない…

 

俺はそう思いながらも、

 

なら…影村先輩………

先輩に勝って俺は会長や皆んなに認められる存在になる‼︎

 

俺は打倒、影村先輩の目標を立てた。

 




アニメを見たとき、匙君が自分の力に自惚れているように見えたので、彼に力の差を見せようと思い書きました。

ナイ感がある人ごめんなさい。

前から…自分が書いているオリ主がOP、EDに出てくるのを妄想しています。
ココで出てきて、何をしてと、考えると楽しくてしょうがないです。
私だけでしょうか?

感想、評価お待ちしてます。
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