楽しんでいただけたら嬉しいです。
side 影村 飛鳥
「「え?」」
魔法陣から現れたグレイフィアさんを見て俺達は2人して驚きながら見ると、
「……………………」
グレイフィアさんも俺達をジッと見て…
やっと口を動かした。
「ごめんなさい。お邪魔しました」
「「え…………⁉︎」」
グレイフィアさんの言葉で俺達2人は顔を見合わせて、
「ごめん!朱乃!」
俺は謝りながら直ぐに離れた。
「いえ…こちらこそすみません」
朱乃も俺に謝るがその姿は元気が無く残念そうだった。
一方グレイフィアさんは、
「私のことは気になさらず続けてください。直ぐに転移するので」
マイペースに転移を始めようとした。
「チョ!グレイフィアさん待った⁉︎」
俺は転移しようとしているグレイフィアさんに必死に声をかけた。
正直に言えば…
確かにグレイフィアさんはお邪魔だった。
もし…グレイフィアさんが現れなければ俺は朱乃に告白することができた。
だけど…グレイフィアさんを止めなければならなかった。
何故…リアスの下僕である俺の家に来たかを。
グレイフィアさんが俺の家に来ることは今まで一度もなかった。と言うより、会ったことすら数える程度しかない。俺がグレイフィアさんと会うとすれば、それは大公に会う時だけ、それにその時はグレイフィアさん以外の下僕やメイド達が多くいるのに…
それなのに…今回はグレイフィアさん一人だけで…
何かデカイ理由があるんじゃないかと思い、俺は理由を聞くために止めた。
グレイフィアさんは俺の声に反応して転移を止めたが、何か少し考えて俺達に言った。
「お嬢様から貴方達を連れてくるように言われたのですが……………情事中だったのかと思い連れてくるのをやめようと…」
「「違うから(ますわ)⁉︎」」
グレイフィアさんから出たオブラートに包まず、ストレートすぎる言い方に2人してツッコンだ。
だが、グレイフィアさんはキョトンとした顔で、
「え?違うですか?」
聞いてきたが、
「違うから‼︎俺はこ…………」
俺は答えようとして途中で止まった。
『告白』
もし…このままこの言葉を出してしまったら…
俺は朱乃に告白しないといけない流れになる…
あの絶好の雰囲気をぶち壊されて…
勇気を出して言おうとしたのにもう一度その勇気を出せるのか…………
無理‼︎
絶対無理‼︎
俺にはその力はないと思い、
「転びそうになった朱乃を庇おうと思って…ああなったんです。決して情事とかではないです」
あの体勢になった理由だけをグレイフィアさんに言った。
「そうなですか朱乃さん?」
グレイフィアさんは朱乃に聞くと、
「え、ええ。そうです。私が倒れそうになって…飛鳥さんが庇ってくださってあのような体勢に…」
朱乃は俺と同じように答えたが、その表情は残念そうだった…
「…………そうですか…分かりました。それでは貴方達をお嬢様のところに連れて行くのでこちらに」
グレイフィアさんは少し考えてから俺達に言った。
「分かりました」
「はい」
俺達はグレイフィアさんに返答して、朱乃は先に魔法陣に入り、俺はパーカーを羽織ってから魔法陣に入った。
そして、直ぐに転移が始まるが、俺の背後にいたグレイフィアさんが俺に近づき耳元で、
(すみません。『告白』の邪魔をしてしまって)
「え⁉︎」
俺はその言葉に驚きグレイフィアさんの方を見ると、
ス…
グレイフィアさんは一歩後ろに退いて頭を下げていた。
グレイフィアさん分かってたのかよ⁉︎
俺は心の中でツッコミ、慌てかけたが…
転移が終わって目の前にいたリアスを見て止まった。
今まで以上の暗く落ち込んだ顔…
そして、俺達を見てリアスから出た話…
最悪の予想が的中した…
アイツがまた俺達の前に現れるのか…
焼き鳥野郎が…
side out
side 兵藤 一誠
昨日の夜、部長が俺のところに来て、
『私を抱きなさい‼︎』
迫られた。
あの時の部長の雰囲気はただらない様子だったが…
次に出てきた部長のお兄さんの
「話は私の根城で聞くわ。朱乃と飛鳥が同伴でいいかしら?」
「『雷光の巫女』と『火炎の戦士』ですか。構いません。上級悪魔たる者傍らに
2人の会話を聞きながら何かあるとは思いながらも部長は俺に、
「迷惑をかけたわわねイッセー…」
チュ…
部長はそう言って俺の頬にキスをして、部長とグレイフィアさんの2人は魔法陣に入って転移していってしまった。
俺はそれを思い出しながら、放課後にアーシアと祐斗と部室に向かいながら祐斗に聞いた。
「部長のお悩み?」
祐斗は考えて、
「部長のお悩みの方はグレモリー家のことじゃいかな?」
答えた。
グレモリー家のこと…
それを聞いて祐斗は知らないことが分かり、知ってる人を浮かべると直ぐに、
「朱乃さんなら知ってるかな?」
朱乃さんが出てきた。
部長が信頼を寄せる人といえば1番に出てくるのが朱乃さんだった…次に飛鳥さんかな?
俺はそう思い1番に出てきた朱乃さんの名前を出すと、
「あの人は部長の懐刀だから知ってると思うよ」
祐斗も俺の言葉に同意し、
俺は朱乃さんに聞いてみようと思っていると、
「⁉︎」
祐斗は何かに気づいて表情を変えた。
その表情は厳しく何かを警戒しているようだった。
「どうかしたか?」
俺は祐斗の姿を見て聞くと、
「僕がここに来るまで気づかないなんて…」
表情を変えぬまま祐斗は答えたが、
「「?」」
俺とアーシアは何も感じなかった。
俺達2人は警戒しないまま部室に向かったが途中で、
「部室に入っても臆さないで…」
何かを身構える祐斗に言われたが、
「「?」」
俺達2人は未だに分からず、
「ちわ〜」
俺はいつものように部室の戸を開けた。
だが…
部室の戸を開けた瞬間、
「「⁉︎」」
押しつぶされそうな何かを感じて俺とアーシアは止まった。
部室内に感じるこの空気…感じた瞬間に思ったこと…
『死』
それ以外なかった…
圧倒的な力や負の感情…
俺はそれを感じ取って逃げようとしたが、
逃げたら殺られる⁉︎
身体や本能が悟って止まり、
アーシアは、
「あ、あ、あ…………」
ペタン…
この部屋から出てくるのモノを受けて、絶望の表情を浮かべながらゆっくりと腰を降ろした。
「飛鳥…落ち着いて…」
「え?あ…わりい…」
部長の声が聞こえた後、急に俺達が感じたモノが消え、俺は冷静に戻って周りを見た。
アーシアも感じていた力が急に消えたことにより、
「え?あれ?」
立ち上がって周りを見た。
そこにはいつもとは違い、メイド服を着た女性。
昨日会ったグレイフィアさんがいたが…
もう一つ違うモノがあった…
それは窓際の壁に背中を預け、腕組みをしている飛鳥さんだった。
いつもとは違いオールバックで優しい顔ではなく殺気立っている顔だった。
side out
side リアス、グレイフィア
『まさか…これ程までとは…』
グレイフィアは部室に漂う異様な感じに少し恐れていた。
それは…
『『炎の戦士』から出ている殺気…彼からあれ程のものが…』
それは飛鳥が出す殺気だった。
昨晩、朱乃と飛鳥が今回の件を聞いたとき、朱乃は表情を曇らせる程度だったが…
飛鳥は違った。
あの名前が出た瞬間に表情は静かに変わり殺気が出ていた。
その殺気は怒りや殺意や多くの負の感情が入り混じり、今日になっても収まることなく部屋にいる者達はそれを感じ取って恐怖を感じている。
グレイフィア、リアス、朱乃の上級悪魔の3人は余裕があるが、子猫だけは違った。いつもより表情を強張らせ、頰には薄っすらと冷や汗が流れていた。
そして、部室に入って来た祐斗、イッセー、アーシアの3人はこの部室に漂う殺気を受けて、
「‼︎」
祐斗は表情が変わり身構え、
「⁉︎」
イッセーは本能が察したのか動きを止め、
「あ…あ…あ…」
アーシアは恐怖のあまりにその場で腰を抜かしたのか、その場に座り込み表情は恐怖で染まった。
「飛鳥…落ち着いて…」
リアスはこの部室に漂う殺気を止めるため飛鳥に言った。
このままこの殺気を感じ続けるのは他の下僕達には無理だろう…
「え?あ…わりい…」
飛鳥はリアスの言葉に気づいて、いつものような表情に戻り殺気を抑えるが、表情は直ぐに厳しい表情に戻り壁に背を置いた。
side out
side 姫島 朱乃
「飛鳥さん…」
朱乃は飛鳥を見て心配して声をかけた。
「ああ…大丈夫…」
飛鳥は表情を変えずに静かに答えた。
いつもとは違う表情で答えた飛鳥をみて朱乃はそれ以上言えなかったが、
「心配すんな…今回は何もしねえから」
最後に言った飛鳥の言葉に安心しながらも、不安は拭い切れなかった。
飛鳥さんが言うなら大丈夫だと思いますが…もしあのときと同じようなことをすれば…
朱乃はあのときのことを思い出していた。
あのとき飛鳥さんがした行動によって今まで話が延びたけど…
もし今回も同じことをしても延びないだろう…
それに…それはリアスが許さないだろう…
思い出している中、
リアスが部員達が揃ったのを確認して、
「揃ったようね。部活を始める前に少し話があるの」
あの話を部員達に話し始めようとした。
「お嬢様、私が話しましょうか?」
グレイフィアさんはリアスのことを気遣って代わりに話そうとするが、
ス…
リアスは手を上げて止めた。
そして…
「実は…」
ゆっくりと話し始めようとしたが、
フ…
部室にフェニックスの紋章の魔法陣が現れた…………
飛鳥の異名…ダサイ…
色々考えたんですが…殆どプロレスラーとまるかぶり…
才能が欲しいです…
感想、評価お待ちしています。