大切なもの   作:フューチュラ

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何とか早めに投稿できました。

このペースが維持出来るように頑張ります。

駄文ですが、楽しんでいただけたら嬉しいです。


修行の始まり

side 兵藤 一誠

 

昨日、俺は強くなることを皆んなに約束したが、

 

「ハァハァ…」

 

早くも断念しかけていた…

 

何故なら…

 

俺は今、背中に大量の荷物を入れたバカ重いリュックを背負って、山道を歩いて合宿地である部長の別荘に向かっているからだ。

 

一方、部長、朱乃さん、アーシアの3人は、荷物を持っていないため俺の前を歩いていた。

 

「ほら、イッセー速くしなさい」

 

「美味しいですわよ♪」

 

3人は湧き水が出ているところで止まって、湧き水を飲みながら俺に手を振った。

 

「ハァハァ…は、はい…」

 

俺は息を上げなから必死に返答すると、

 

「あ、あの…私も少しは荷物を…」

 

アーシアは俺の姿を見て心配して、少しでも俺の負担を減らそうと部長に言うが、

 

「いいのよ。イッセーはあれぐらいこなさないと」

 

部長はアーシアの意見を却下した。

 

強くなるには…これぐらいはしないといけないのか…

マジ…無理かも…

 

部長の一言、ここまでの苦行で更に心が折れかけたが、

 

「お先に」

 

俺と同じぐらいの荷物が入ったリュックを背負い、右手にビニール袋を提げた木場が疲れを見せずに俺を追い抜いていった。

 

「ハァハァ…ク…クソ!ハァハァ…木場の奴…余裕見せやがって!」

 

小さく吐きながらも、見せつけられた余裕に対抗心が強くなり、折れかけた心に再び火がつき始め、

 

「…失礼」

 

俺よりも何倍のデカイ、リュックを背負った子猫ちゃんが木場と同じように疲れを見せずに俺を追い抜き、

更に部長から、

 

「飛鳥は先に行っているけど、子猫と同じぐらい量を持って2往復してるわよ!」

 

「……………負けられねえ!」

 

子猫ちゃんの姿と部長の言葉に更に心に火がつき、顔を上げて歩くスピードを上げた。

 

side out

 

 

side 影村 飛鳥

 

「ふぅ…こんなもんかな?」

 

俺は皆んなより先に出て、大量の荷物を別荘に運んでいた。

俺が運んだのは食べ物だった。速く持っていかないと痛んでしまう、その為、俺は皆んなより朝早くから殆ど走りで運んでいた。

しかも、子猫ちゃんの胃袋を満たすため大量の食べ物…

 

こりゃ…二回に分けねえと無理だな…

 

デカイリュック、クーラーボックスを何個も抱えての山道を2往復…

 

かなり疲れたが全ての荷物を無事に運び終わり、今は運んだ食べ物を冷蔵庫や冷凍庫に入れていた。

 

「一服つけるか…」

 

全ての食べ物を入れ終わり、一息つこうと換気扇の近くでタバコを咥え火を付けた。

 

「ふぅ〜10日間…どこまで出来るかな…」

 

タバコを吹かしながら、この与えらた10日間の合宿でイッセー達や俺自身がどこまで強くなれるのかを考えた。

 

相手はライザー…

死に物狂いでやらねえと無理だよな…

 

ライザーとの実力差を考えて俺達が勝つにはそれくらいはしないといけない、たが、それでも勝てる可能性は低いだろう…

 

ネガティヴな考えが頭の中に広がり始めるが、

 

ガチャ!

 

別荘の扉が開く音が聞こえて考えが止まった。

 

「着いたか…」

 

ボ!

 

俺は吸っていたタバコを炎を出して燃やし、台所か出て玄関に行った。

 

途中、

 

今はネガティヴな考えは止めよう…

兎に角、今は強くなることだけを考えねえと‼︎

 

パン‼︎

 

俺は自分の顔を叩いて考えを切り替えた。

 

 

 

玄関に着くと、

 

「ハァハァ…」

 

膝に手を置いて肩で呼吸をしているイッセーと、

 

「ここが私の別荘よ♪」

 

「うわ…素敵です〜!」

 

疲れが見られない部員達がいた。

 

「よ!遅かったな?」

 

「ごめんなさいね。イッセーのペースが遅かったから」

 

「ま…しょうがねえだろ?イッセーは悪魔になって間もないんだ。さて…直ぐに始めんだろ?」

 

「ええ。皆んな!着替えて直ぐに修行を始めるわよ♪」

 

リアスは皆んなの方を振り向いて言うと、

 

「す、直ぐにですか⁉︎やっぱり部長は鬼です!」

 

イッセーは不満を洩らしリアスに言うが、

 

「ふふ。悪魔よ♪」

 

その言葉に怒ることなく、笑顔で返答した。

 

「確かに悪魔だわな…いろんな意味で」

 

その一言に俺が言うと、

 

「あら?何か貴方も言いたいのかしら?」

 

リアスは俺の方を向いて言ったが、イッセーの時とは違いどこか妖艶さが増していた。

 

「別に…さて…準備が終わったら朱乃頼むな」

 

俺はそんなリアスを無視して、朱乃に声をかけると、

 

「ええ。分かっていますわ♪」

 

朱乃は笑顔で返答した。

 

「ありがとう。んじゃ…男子達は付いて来い部屋まで案内するからよ♪」

 

俺は朱乃の返答を聞いて、修行の準備を始めるためにイッセーと祐斗を男子部屋に案内した。

 

着替えが終わり皆んなが外に出た後、

 

「さて…朱乃頼むわ♪」

 

「はい。任せてください♪」

 

「あの…飛鳥さん、朱乃さんいったい何を…」

 

俺と朱乃の2人はイッセーを呼ひ、上半身を裸にさせて、ジャージのズボンの裾を捲り上げ足首を出させていた。

 

「ああ…今からオマエのある術を掛けて強化させんだよ」

 

イッセーの疑問に俺が答えると、

 

「強化⁉︎それってまさか⁉︎」

 

イッセーの表情が変わり不安がるが、

 

「安心してください。痛くはないですし、化け物になったりはしませんから♪」

 

朱乃は不安がるイッセーに答えた。

 

「そうですか…」

 

朱乃の言葉でイッセーの表情から不安が消え、安心した表情になった。

 

ま…朱乃のあの表情で言われたら不安は消えるわな…

 

朱乃が出す優しさ、母性は誰をも安心させる。

 

俺もあれで何度も癒されたり、安心させたりしてもらってるからな…

だけど…先にあるのは時に地獄なんだが…

 

大概、朱乃があの顔で言う時は最初に相手を安心させて、その後の起きることに対して深く考えさせないためだ。

 

あれが…Sの本質なのか…

 

相手を安心させておいて落とす。

 

俺はそんなことを思っていると、

 

「飛鳥さんアレをお願いします」

 

「あ、ああ」

 

急に声をかけられて少し慌てながら返答し足下に置いてあるリュックを漁り始めた。

 

「?どうかしましたか?」

 

朱乃は俺の方を見て言うが、

 

「いや…何にもねえよ」

 

正直に答えられるわけがなく誤魔化した。

 

「そうですか?」

 

「ああ。気にしなくても大丈夫だ♪お…あったあった。朱乃んじゃ…よろしく♪」

 

俺はリュックからイッセー強化に必要な道具を朱乃に渡した。

 

「?朱乃さんそれは?」

 

イッセーは朱乃が手に持っているものを見て不思議がっていた。

 

確かに…不思議に思うよな…まさか、強化の為に必要なのがコレだなんて…

 

「コレは冥界にある魔具の一つで『妖筆』と言います」

 

朱乃が手に持っているのは筆だった。

しかも、魔具と言ってはいるが、どこから見ても普通の筆と変わらないもの。

 

「では…イッセーさん術を施すので、両手、両足を開いて動かないでください」

 

「は、はあ…」

 

イッセーは未だに分からないでいるが、朱乃のに言われたとおりの体勢になった。

 

「あの…本当に大丈夫なんですよね?」

 

イッセーは不安が振り返し朱乃に聞くが、

 

「…………」

 

朱乃は術に集中していて答えなかった。

 

「あ、飛鳥さん…」

 

朱乃が答えない為、見ていた俺にイッセーは聞いてきた。

 

「安心しろ。朱乃も言ったけど痛くもないし化け物になったりしねえから」

 

「ふぅ…それを最後にもう一度聞けて安心…」

 

イッセーは俺の言葉を聞いて再び安心したが、

 

「だけど、急な身体の変化には気をつけろよ」

 

「え⁉︎ちょ⁉︎それって何す…」

 

俺の一言で表情が変わった。

 

「…………ふぅ…!行きます‼︎」

 

その瞬間、朱乃の術も終わり筆に墨をつけて構えた。

 

「ちょ⁉︎朱乃さん待っ…」

 

「ハァァァァ‼︎」

 

バシュ!バシュ!

 

イッセーは朱乃を止めようとしたが、朱乃は止まらずに一瞬でイッセーの横をすり抜けた。

それと、同時に筆で何かを書いた音が鳴り、

 

「⁉︎ガァァ⁉︎」

 

ド‼︎

 

イッセーは声を上げて地面に倒れた。

 

「な⁉︎きゅ、急にか、身体が重く…」

 

「言ったろ?急な身体の変化に気をつけろよって?」

 

俺はイッセーに近づいて言うと、

 

「何なんすかこれ⁉︎急に身体が重くなって立ってられないっすよ⁉︎」

 

イッセーは何とか立ち上がろうと身体を動かすが、立つことはできず、四つん這いの格好になっていた。

 

「イッセー、手と足、あと胸を見てみな、手と足に書かれているのは『獄錠の粧』、んで、胸に書かれているのは『念縛封呪(ねんばくふうじゅ)の粧』って言うんだ」

 

「グ……」

 

イッセーは俺の説明を聞きながらユックリ立ち上がるが、それでもよろついている。

 

「手と足はオマエの動きを制限し、胸についているのはオマエの魔力を制限するもんだ」

 

「これじゃマトモに動けないっすよ…」

 

「それが良いんだよ。オマエには決戦直前までそれをつけて修行や生活をしてもらう。そうすれば、体力、魔力共に成長するし、決戦当日までにはスピードも上がっているはずだ」

 

「確かにこれなら…だけど…!」

 

イッセーは腕を上げようとしても、思い通りに動かない身体に悪戦苦闘していた。

 

「イッセー…ライザーに勝つにはこれぐらいしないと無理だ。もし、無理なら外してやるがその代わりレーティングゲームには出さねえからな…」

 

「⁉︎…分かりました…やってやりますよ‼︎」

 

イッセーは俺の言葉で表情を変えて、やる気が満ちた顔で言った。

 

「なら…これから祐斗との修行になるから頑張って歩いてけよ♪」

 

「わ、分かりました…グ…」

 

イッセーはユックリと重い足を動かして祐斗達がいる場所に向かっていった。

 

 

 

 

 

「イッセーさん強くなれますかね?」

 

歩いていくイッセーを見ながら朱乃は俺に言った。

 

「アイツのやる気次第だよ…アイツが本気になれば力はこの10日間で成長する」

 

「やる気次第ですか…」

 

「ああ…周りが強制しても強くはなれない。強くなるには何より本人のやる気が必要だからな」

 

俺は朱乃に答えながらリュックを拾い上げた。

 

「朱乃。俺はコレを別荘に置いてから自分の準備に入るからイッセーのこと頼むわ」

 

「分かりました」

 

「あと、悪いんだけど祐斗と子猫に付き合ってくれって言っといてけれ。あと…」

 

「分かりましたわ。2人に伝えておきますわ。それとリアスにも」

 

「悪いな。んじゃ…俺も準備してくるわ♪」

 

俺は別荘の方に向かって歩き始めた。

 

 

 

 

 

 

別荘にリュックを置いた後、俺は誰もいない森に向かった。

 

森の奥に行くとそこにはでかい大木があり、そして近くにはサンドバッグが吊る下げられていた。

 

「久しぶりです。長老」

 

俺はデカイ大木を片手で触り軽く頭を下げて、

 

「始めますか…」

 

自分が完成させたい技を思い描き、何度も何度も想像した。

 

この大木、いや『長老』の前にいると色々のものを感じる。

魔力や色々なもんを…

それが今まで俺を成長させてくれた…

 

再び頼ることに頭を下げ俺は座禅を組んで集中した。

 




今回出した『獄錠の粧』と『念縛封呪の粧』。

本当は画魔を出して出したかった!
魔性使いチームで一番好きなキャラ!
そして、蔵馬に「死ぬには惜しい使い手」と言わせ、最後まで仲間の勝利の為に戦ったこのキャラをこの小説で出したかったが…

出したら…話が進まない…その上、ライザー編の方向性がおかしくなると思い諦めました…

もっと、自分に才能が欲しいです。

感想、評価よろしくお願いします‼︎
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