楽しんで頂けているなら、嬉しいです。
side 影村 飛鳥,姫島 朱乃
包帯が巻き終わった後、俺は、
「ありがとう」
初めてまともにお礼が言えた。
私はそのお礼に対して、
「…………どうも」
普通に返答をして会話が終了した。
『『どうしよう⁉︎』』
俺(私)は悩んでいた。
『何を話せばいいのか分からない…』
『何を話せばいいですの…』
両者共に話すことにについて悩んでいた。
だが、昼休み終了が近づきあることに気づく。
『『名前聞いてないや(ないですわ)…』』
気付いたの同時に、
「「あ、あの…」」
名前を聞こうとするが、かぶった…
かぶったことで両者共に恥ずかしくなり、
「「あ、あのそちらからどうぞ」」
先に譲ろうとするが、再びかぶった。
二人ともこの状況を打破するため、
「「な、なら俺(私)から…」」
自分から言おうとするがかぶった。
『どないすればいいねん⁉︎なら…何が何でも俺から言う‼︎』
俺は心の中でツッコミ、決心をして彼女に聞いた。
『どうすばいいですの⁉︎なら…私から言いますわ‼︎』
私は心の中でツッコミ、決心をして彼に聞いた。
「「あ、あの…名前はなんていうですか(の)?」」
かぶった。
「「…………ハハ(フフ)♪ハハハハハハ(フフフフフフ)♪」」
あまりのかぶりように二人とも笑ってしまった。
あまりにも可笑しすぎて数分間二人とも笑い、
「ふ〜初めまして、俺の名前は影村飛鳥。君の名前は?」
「ふ〜初めまして、私の名前は姫島朱乃ですわ」
やっと両者共に自己紹介ができた。
名前を聞いたのと同時に、
キ〜ン,コ〜ン,カ〜ン,コ〜ン
昼休みの終了を告げる予鈴が鳴った。
「あ…終わっちゃった…」
「あ…終わってしまいましたわ…」
また、二人ともかぶった。
「「ハハ(フフ)♪」
可笑しすぎて二人とも再び笑った。
二人とも立ち上がり、
「今日はありがとう」
「いえいえ、どういたしまして♪」
俺は初めて彼女と話すことがてきた。
私は初めて彼と話すことができた。
その後二人は教室に戻って行った。
side out
side リアス•グレモリー
昼休み部室に向かっていると、
「朱乃?」
渡り廊下を出て林に向かって行く朱乃がいた。
手にはお弁当を持っており、昼食を食べに行くつもり?
でも…なんで部室に行かないのかしら?
いつもなら部室で食べているが、今日は部室の方ではなく林に向かっている…
この前言ってた秘密と関係あるのかしら?
私は興味を持ち、朱乃の後をついて行くことにした。
林に入り少し歩くと、朱乃が止まって何かを見ていた。
私は気付かれないように木の後ろに隠れ、朱乃の様子を確認した。
「何を見てるのかしら?」
朱乃の目線の先に目をやると、そこには包帯を巻くのに悪戦苦闘している男がいた。
『…あれがこの前、朱乃が言ってた男かしら?』
身体が大きい髪が白髪の男。
『駒王学園のデストロイヤー』
もっと恐い男をイメージしたが、今の彼はそのイメージからかけ離れていて、
「…………あれが本当に噂の男なの?」
疑いをかけたくなる程だった。
そんなことを考えていると、朱乃が彼に近づいていった。
何かを話しているようだが、遠くてあまり聞こえない。
『もう少し近づかないと』
私は隠れながら朱乃達に近づき会話を聞き始めるが、
『エ!エ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜⁉︎』
朱乃の行動を見て驚いた。
『あ、あの男嫌いな朱乃が彼の包帯を巻いてる‼︎』
朱乃は男子が好きではない、いつもだったら心配しているフリをするだけなのに…
今、朱乃は自分から進んで彼の目の前に座り、包帯を巻いている。
しかも、顔を赤くしながら本当の笑顔で…
私は呆然としてしまった…
呆然としている間に、包帯は巻き終わっていた。
そして、静寂な時間が流れる。
『あなた達…話さないの?』
二人は顔を赤くしながらお互いの顔をチラチラ見ていた。
『…………何これ?』
二人の行動はまるで初恋同士のカップルみたいなものだった。
『朱乃…あなたそんな子だっけ?』
いつもとは違う朱乃の様子に心配してしまった。
そして何かを決心した二人は、
「「あ、あの…」」
話そうとするがかぶっていた。
その後も話そうとするがかぶり続ける。
『コントか‼︎』
私はガラでもなくツッコンでしまった。
「「…………ハハ(フフ)♪ハハハハハハ(フフフフフフ)♪」」
またかぶりながら笑い、やっと自己紹介をし始めた、
『彼の名前、影村飛鳥って言うんだ』
自己紹介終了後、昼休み終了の予鈴が鳴った。
『ヤバイ‼︎逃げなきゃ‼︎』
二人にばれないようその場から立ち去る。
「朱乃…プライベートでもあんな顔あまりしないのに…やっぱり恋してるじゃない♪」
友人の恋愛…
私はそれが嬉しくもあり、楽しく思えた。
「放課後部室で聞こっと♪」
私は教室に戻って行く中であることに気付いた。
「あ…お昼食べ損ねた…………そういえば朱乃も食べてなかったわよね…」
side out
side オカルト研究部
放課後になり姫島朱乃は部室に向かった。
『影村飛鳥…フフフ♪』
心の中で昼休みのことを思い出し、彼の名前を何度も言っていた。
顔を赤くしながら…
本人は分かっていないが、周りの人は、
「姫島さんなんか笑ってない?しかも赤くなったりしてるし」
「なんかいつもと違うんだけど…」
不思議がって見ていた。
部室につき中に入ると、リアスがソファーに座りチェスをしていた。
「部長、今来ましたわ♪」
「朱乃、やっと来たわね♪」
リアスはチェスを止め、朱乃を見る。
リアスの表情は含み笑いだ。
「部長どうかしましたの?」
朱乃はリアスの表情を見て疑問に思うが、いつも通り紅茶の準備を始める。
「昼休み何してたの?」
ガチャ!
朱乃はリアスの質問に少し動揺し、食器を落としかけた。
「きょ、教室でお昼を食べて、過ごしてましたわ」
嘘をついた。
「へぇ〜。私あなたが林の方に行くの見たんだけど」
「え?あ、そうですわ!私、お昼を食べた後林の中で過ごしてましたわ!」
慌てながら答えるが、
「食べ終わったはずのお弁当箱を持って林に行ったの?」
「う……」
「しかも…男子がいるところにねぇ〜」
「…………」
見られていたことに気付いた。
「彼の包帯を…」
「リ、リアス‼︎」
しかも全てだ。
「顔…真っ赤よ♪」
「う〜」
リアスに遊ばれている。
「でも…珍しいわね。男嫌いなあなたが男子に興味を持つなんて」
「わ、悪いですか‼︎」
「悪いことではないわ。でも…なんでなの?」
その一言で朱乃は一瞬、動きが止まった。
『なんでですの?』
『興味を持った理由』
『それに、今日も会いたくなった理由』
色々考えるが自分でも分からなかった。
彼を初めて見た時、彼は気絶していた。
普通に声をかけ起こせばいいのに、何故か私はあんなことをしてしまった。
『可愛かったから?』
『心配したから?』
答えは出ず、リアスに紅茶を出しながら、
「私でもわかりませんわ」
朱乃は素直に答えた。
リアスは紅茶を一口飲み、もっと聞いてくるのかと思ったが、
「そっか…」
その一言で終わってしまった。
「え?」
疑問に思っていると、
「その表情を見れば分かるわ♪」
「だって…作り笑顔じゃなくて、本当の笑顔だから♪」
「〜〜〜」
朱乃は顔を赤くした。
「聞かせてもらっていいかしら?彼、影村飛鳥のこと」
「…………名前まで聞いていたんですの?」
「テヘ♪ごめん」
リアスは舌を少し出して謝る。
「リアスには関係ないのでは?」
「興味があるのよ。それに無関係では無いでしょ?」
リアスは窓の方を指差す。
朱乃は指差しした方を見ると、そこには窓際で日が当たる場所に、飛鳥が助けた子猫が身体を丸くして寝ていた。
「あの子を此処に住まわせる許可を出したのは私よ。あの子とも関係があるんでしょ?」
飛鳥が助けた子猫はオカルト研究部に住み着いている。
始めはリアスは住まわせるのを拒否したが、朱乃がお願いして住まわせるのを許可したのだ。
だが、まだ名前は無く、ずっと部室で過ごしている。
「…分かりましたわ。昨日の放課後のことなんですが…」
朱乃は観念して、昨日の放課後のこと、今日の昼休みのことを話した。
話終わった後、リアスは、
「…彼…うちに入れる?」
「え?」
「そうすれば毎日会えるわよ?」
「………それはやめときますわ」
『彼がオカ研に入る』
『すなわち、彼が悪魔になるということ』
『彼がそれを受け入れるのか』
『それとも、それを拒否して私達を軽蔑するか』
朱乃は考えて、後者の答えを取り飛鳥から軽蔑されのを拒んだ。
「…分かったわ」
「リアス…」
「だって…そんな顔して言われたら、貴女の答えを受け入れるしかないわよ」
朱乃は自分の表情がいつもとは違い、真剣な表情で答えていたことが分かった。
「ハイ!この話は終わり!さて…お兄様からはぐれ悪魔の討伐話が来てるの。そちらの話をしましょう」
リアスは重い空気変えるため、話を変えた。
「…ありがとう。…で、どのような悪魔ですの?」
朱乃はリアスに礼を言い、悪魔の仕事の話を始めた。
このはぐれ悪魔の討伐が新しい部員の入部に繋がると、二人は知る余地もなかった。
そして、運命が動き出す。
こっちがメインになっています。
溢れる妄想が止まらないです。
だけど…本編突入がいつになるのか、自分でも分かりません。
本編突入できるように頑張ります。