大切なもの   作:フューチュラ

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間に合って良かった…………

どうしても…書きたかった…


駄文ですが楽しんで頂けたら嬉しいです。


番外編:サプライズとプレゼント

これは1年前の7月21日の話である…

 

 

 

 

 

 

side 姫島 朱乃

 

 

 

私は鞄を手に持ちながらいつもの様に、飛鳥さんの家に向かっていたのだが……

 

「はぁ……………」

 

いつもとは違いため息を吐いていた。

 

今日7月21日は私の誕生日。

 

リアス、祐斗さん、子猫ちゃんは私の誕生日を祝ってくれ、プレゼントまでくれた。

 

だが……………そこには飛鳥さんの姿は無かった…………

 

「飛鳥さんは何をしていますの…………」

 

私は飛鳥さんの事を今日一日ずっと考えていた。

 

今日部室に姿を見せなかった飛鳥さんと私は6月に入った頃から真面に会ってはいなかった。

 

飛鳥さんは、

 

「悪い!契約の仕事が忙しくて帰り遅くなるから、夕飯はいいよ」

 

と言い、学園が終わって直ぐに契約の仕事をしに行き、夜遅くまで仕事をしている状態が続いているのだが…

 

流石に長すぎますわ⁉︎

 

1ヶ月以上毎日続く契約なんて聞いた事が無い。

 

私は何かあるのでは?

と思い少しづつ不安になっていたのだが…

 

7月に入り学園内で密かにある噂が聞かれる様になり、私の耳にもその噂が入った。

 

「『学園のデストロイヤー』こと、影村飛鳥が三股している⁉︎しかも、そのうちの1人は『駒王学園の二大お姉様』のリアスさん⁉︎」

 

三股⁉︎

しかもそのうちの1人はリアス⁉︎

更に噂を細かく聞くと、後の2人はメイド服を着た綺麗な歳上の女性と歳下の可愛い女の子だそうだ…

 

私はその噂を聞いて、

 

「私は…彼に見捨てられた……………」

 

絶望の淵迄追いやられそうになったが、

 

「飛鳥さんやリアス…本人達に聞くまで…私は信じない…」

 

あくまで噂であり、それが真実だとは限らない。

私は噂の真相を知る為に、2人に聞こうとしたが…

 

「もし…本当だったらどうしよう…」

 

噂が本当だったら…

諦めることが出来るのか…

2人を祝福することが出来るのか…

私は2人を恨まないのか…

 

不安や嫉妬の思いが出てきてしまい聞けずに今日まで来てしまっていた…

 

「はぁ……………飛鳥さんから久しぶりに家に来てくれって言われたのに…………」

 

いつもなら喜んで行くのに…

余りにも気乗りがしなかった…

 

若しかしたら…………飛鳥さん…………彼女が出来たなんて話を…………

 

「まさか⁉︎そんなはずは⁉︎」

 

「「「⁉︎」」」

 

「あ…………す、すいません…」

 

私の急に出た大声に周りの人達は驚いた表情した。私はそれを見て恥ずかしくなり頭を下げてその場から小走りで離れるが…………

 

「最悪な誕生日…ですわ…」

 

本来なら嬉しい日のはずなのに…

こんな気持ちで迎えるなんて…

 

私はそんなことを思いながら飛鳥さんの家に向かって行った…

 

 

 

カチャ…ガチャ…

 

不安な想いに駆られ、何度も行くのを止めようと思ったが、結局、飛鳥さんの家に来てしまった…

 

もし…彼女が出来た話だったら…私は…………

 

そんなことを思いながらいつもの様に階段を上がり、

 

ガチャ…

 

暗い気持ちのままロフトのドアを開けると…

 

 

 

 

 

「…………え?」

 

電気はついていないが、幾つかの火がついたキャンドルが部屋にうっすらと灯りをともしていた。

 

そしてキャンドルの火が最も明るい場所には…………

 

「お帰りなさい。朱乃」

 

ソムリエの様な格好をした飛鳥さんがいた。

 

「飛鳥さん…………?」

 

私はいつもとは違う部屋の雰囲気と飛鳥さんの格好に(いつもとは違い似合っていてカッコいいですが…)困惑していると…

 

「朱乃…誕生日おめでとう。今日は細やかなサプライズを用意しからさ…ゆっくりと楽しんでくれよ♪」

 

飛鳥さんはいつもの様に笑顔で言うと、

 

「さ…ここに座って」

 

キャンドルの火が灯すテーブルにある椅子を引きながら私を案内した。

 

「は、はい…………」

 

私は飛鳥さんの言葉を聞いて状況が分かり、自分の思い過ごしだったこと、私の為に準備してくれたことに少し涙ぐみながら、飛鳥さんが引いた椅子に座ると、

 

「さ…パティーの始まりだ」

 

パーティーが始まり、私は飛鳥さんが作ったコース料理に舌鼓を打った。

 

私は飛鳥さんの料理の技術を知っているつもりだったが、まさかここまで高かったとは思いもしなかった。

 

「どうだった朱乃?料理の味は?」

 

「美味しかったですわ♪まさか…飛鳥さんの料理の技術がここまで高かったなんて…」

 

「協力者のお陰だよ」

 

「協力者?」

 

「ああ…実は…………リアスとグレイフィアさんあと子猫ちゃんに教えてもらったんだ…」

 

飛鳥さんは恥ずかしそうに頬を掻きながら言った。

 

「リアス…グレイフィアさん…子猫ちゃん…………」

 

飛鳥さんの言葉で私は唖然とした。

 

まさか…三股してるって噂の真相は…

私は確認する為に飛鳥さんに聞いた。

 

「あの…3人と買い物に行ったりとは?」

 

「ああ。材料を買う為に行ったよ」

 

「……………………」

 

今度は呆然としてしまった。

 

「どうした朱乃?」

 

「い、いやなんでもないですわ⁉︎」

 

私は自分が飛鳥さんを疑っていたことに恥ずかしくなり頬を赤くなりそうになったが、誤魔化すために慌てながら答えてしまった…

 

「そ、そうか…あと朱乃…」

 

「は、はい。な、なんですか?」

 

私は今だに慌てながら答えると、

 

「俺からのプレゼントだ」

 

「え…………?プレゼント?料理以外にも?」

 

「ああ」

 

飛鳥さんはキッチンに行きリビングに戻ってくると、飛鳥さんの手には白い包みリボンで飾られた長細いモノを持っていた。

 

「…………これが俺からのプレゼントだ」

 

「は、はい…………あの…開けても…?」

 

私は飛鳥さんからのプレゼントを受け取って聞くと、

 

「あ、ああ」

 

飛鳥さんはこのプレゼントが私が喜んでくれるかどうか不安なのだろうか、私の方を見ずに頭を掻きながら言った。

 

『フフ♪今日の料理でも私は最高に嬉しかったのに…その上、プレゼントまで用意してくださるなんて…私はどんなものでも嬉しいですわ♪』

 

そう思いながらゆっくりとそして丁寧にリボンを解き包みをとって箱を開けると、

 

「⁉︎コ、コレは…………」

 

私は中を見て泣きそうになった。

 

「前にさ…一緒に出かけた時にこれに目が止まったの見たから…」

 

飛鳥さんが私にプレゼントしてくれたモノ…

それはペンダント。

 

飛鳥さんと出かけた時にジュエリーショプのウインドウに飾らていたモノだった。

 

私は一瞬で一目惚れしたが、値段を見て学生の手には高いため直ぐに諦めてしまった。

でも…その瞬間は本当に一瞬だった。

誰が見ても気付かないと思った。

 

だけど…飛鳥さんは気づいていた。

私の一瞬の行動と思いに…

 

「あ、ありがとうございます………」

 

私はペンダントを手に取り、

 

「あの…一つお願いがあるんですけど…」

 

「何?」

 

「付けてくれませんか?」

 

飛鳥さんにお願いをしました。

 

「え?」

 

「飛鳥さんに付けて欲しいんです…」

 

これは私の我儘なのだが、

 

「…わかった」

 

飛鳥さんは笑顔で答えてペンダントを受け取り、私の後ろに回った。

 

「付けるから…髪…上げてくれ」

 

飛鳥さんの姿は見えないが声からは緊張しているのが受け取れた。

 

「フフ♪お願いしますわ♪」

 

私は少し笑いながらゆっくりと髪を上げると、

 

「それじゃあ…付けるな…」

 

飛鳥さんの両腕が私の前に出てきて、ゆっくりと飛鳥さんは私にペンダントを付けた。

 

カチャ…

 

小さな音がなり、

 

「付いたよ…」

 

飛鳥さんがの言葉を聞いて、

 

クル!

 

私は飛鳥さんの方に振り返った。

 

「⁉︎朱乃⁉︎」

 

私の行動に飛鳥さんは驚きと恥ずかしそうな表情を浮かべた。

それもそのはず、飛鳥さんと私の距離は少しでも前に出ればキスができるぐらい…

 

私も恥ずかしく堪らないが…どうしても飛鳥さんに見て欲しくて…聞きたい言葉を目の前で言って欲しくて…

私は恥ずがりながらも…

 

「…………似合っていますか?」

 

「ああ…似合ってるよ♪」

 

飛鳥さんは私が思っていた言葉通りに答えてくれた。

 

「ありがとうございます……今年は最高の誕生日になりました…」

 

私はこの最高の誕生日を用意してくれた飛鳥さんにお返しをする為に…

 

ス…

 

飛鳥さんの首に手を回した。

飛鳥さんは私の行動に驚いた表情を浮かべているが、プレゼントの御礼をする為に私は少しづつ顔を近づける…

 

「…………」

 

飛鳥さんも私がしようとするコトに気づいて顔を下げ、私も少し背伸びをして飛鳥さんとの距離をゆっくりと縮めていく…

 

あと…数㎝……………だが、

 

 

♪〜♪〜♪〜

 

「「⁉︎」」

 

 

急に飛鳥さんのスマホから虎の覆面を付けたプロレスラーのテーマがなり、2人とも驚いて距離をとった。

飛鳥さんは慌てながらスマホを手にとって、

 

「は、はい⁉︎あ、あしゅかでしゅ⁉︎」

 

噛みながら電話に出た。

 

「は、はい。…………そうですか………………分かりました」

 

飛鳥さんは落ち込んだ顔をして答えて私の方を向くと、

 

「大公から…………はぐれ悪魔がこの街に来たから…直ぐに討伐してくれって…………」

 

まるで…空気を読んだかの様に討伐の指令が入った。

 

「はぁ……………分かりましたわ」

 

私はため息を吐いて答えてペンダントを外して箱に戻し、

 

「よりにもよって今日だなんてよ…」

 

飛鳥さんもエプロンを外していつもの様に髪をオールバックにした。

 

「それでは飛鳥さん…」

 

「ああ…行きますか…」

 

2人して顔を暗くするが…

 

『『邪魔したはぐれ悪魔…………消しカスも残さずに消滅させてやる(させますわ)‼︎』』

 

はぐれ悪魔に対して大きな怒りを浮かべていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『飛鳥さん……ありがとう…………最高の誕生日を用意してくれて…貴方のことを好きになってよかった…そして…更に好きになりましたわ♪』

 

はぐれ悪魔を容赦なく痛めつけながら私は心の中で言った……………




初めて書いたヒロインの誕生日の話。

どうやって書けば良いのか分からずに書きました。

本当は料理についても細かく書きなかったのですが…サプライズが強すぎてプレゼントが弱くなってしまう思い止めました。

姫島朱乃‼︎誕生日おめでとうぅぅぅぅ‼︎
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