大切なもの   作:フューチュラ

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いつもより短く、中途半端ですが投稿しました。

理由としては、何処かで切らなければ終わらないと思ったからです。

駄文ですが楽しんで頂けたら嬉しいです。


消えていく…大切なもの…

side リアス、朱乃

 

「ライザー……お前に…俺の大切な仲間を………やるわけにはいかねえ………俺は仲間を‼︎絶対に守る‼︎」

 

私達の前に立ち飛鳥は仁王立ちをしながら言った。

だが、その言葉よりリアスと朱乃の2人は飛鳥の背中にある傷を凝視していた。

 

2人の目の先にある飛鳥の背骨の辺りには人の指ほどの大きさの穴が幾つもあり、そこから血が流れ背中を汚していた。

 

『飛鳥は自分を犠牲にして…必死に私達のことを守ろうとしている…私達は飛鳥に傷ついてほしくないのに…それに私達は頼ってしまっている…』

 

私達は何も言わずに涙を流した。

 

(キング)であるリアス、女王(クイーン)である朱乃。上位の駒のクラスを持ちながらも、ライザーに何も出来ずに魔力を使い果たし、足手纏いになっている自分達の無力さに。私達よりもボロボロの姿になっても立ち上がり必死に守ろうとする飛鳥の想いに。

 

「ライザー…俺は…絶対に……リアスを‼︎…朱乃を‼︎テメエに奪わられるわけにはいかねえんだよ‼︎」

 

声を上げたの同時に飛鳥の身体から再び魔力が溢れ始め、溢れた魔力が飛鳥を包んだ。

 

ドン‼︎

 

魔力に包まれたまま飛鳥はライザーに向かって跳んだ。今まで以上のスピードで、リアス、朱乃、ライザーの3人の視界から姿を消した。

 

「アァァ‼︎」

 

ドゴッ‼︎

 

次に飛鳥の姿が見えた瞬間、飛鳥は声を上げながら右腕を振りかぶり、ライザーの左頬を殴った。

 

「グッ⁉︎」

 

ザザ…

 

「フゥ…フゥ…」

 

飛鳥さんは右腕を振り下ろした状態で止まり、息を上げながらライザーの方に顔を向け、一方、ライザーは殴られた衝撃で数m程退がるが、飛鳥の攻撃に耐えきり体勢を直して殴られた場所を右手で擦りながら、余裕な表情を浮かべて飛鳥の方を見た。

 

「怒りの力でさっきまでより威力が上がっているが…今の俺にとっては子どもに殴られた程度。お前に俺を倒すのは無理だ…影村…そろそろお前を傷つけるのも飽きてきた…お前を今から殺す。殺す代わりに下級悪魔でありながら俺に傷をつけ本気を出させたお前に対し褒美として…俺の全力でお前を殺してやる‼︎」

 

ボォォォ‼︎

 

ライザーは身体から大量の魔力を出した。そして身体から出てきた魔力は一瞬で炎に変わりフィールド全体の空を炎が包んだ。

 

「俺が出せる魔力全てを炎に変えた。同じ炎の使い手でもお前程度の力じゃあこれ程までの炎は出せないだろ?お前の炎の力など俺から見れば無力。残ったのはその邪眼(イービル•アイ)のみだ」

 

ライザーは余裕な表情を浮かべ続けながら飛鳥に言った。飛鳥さんはふらふらしながらも、仁王立ちする様に両腕を広げてライザーを睨み、

 

「それが…どうしたライザー?…俺はお前をぶっ倒すて言ったろうが…御託はいい…から……さっさと…来いや……返り……討ちに…してやるからよ」

 

クイックイッ

 

右手を前に出して挑発する様に手を動かした。

 

「粋がるなよ…ネズミ臭い邪眼使いが。そんなふらふらの状態のお前に何ができるっていうんだ?」

 

「バーロー…俺はまだ……絶好調なんだ…よ」

 

「そうか‼︎なら……全力で殺してやる‼︎」

 

スゥゥ…

 

ライザーが表情を変えて飛鳥を睨みながら、両腕を上げて左手を握り右手で左手を覆うと、空にあった大量の炎がライザーに吸われていきゆっくりと全身が燃えるような真っ赤に染まった。

 

「嘘…」

 

「そんな…」

 

リアスと朱乃の2人はライザーの姿を見て、絶望の表情に変わった。

先程出した全力の魔力ですら、自分達2人の魔力を全開にしても足元にも、ライザーの足元にも及ばないことを直ぐに感じた。そして、ライザーは全開にした魔力を炎に変えて身体に集めた。

あれ程の大量の魔力を身体に集めて放たれた攻撃は一瞬で、攻撃を受けたものを焼き消す。

 

『『飛鳥(さん)が死ぬ(死んでしまう)⁉︎』』

 

それと同時に、飛鳥がライザーの攻撃に耐えることはできないと気付き、

 

「ライザー!私はリ…」

 

「飛鳥さん‼︎リタイア…」

 

リアスは自身のリタイアを、朱乃は飛鳥にリタイアするように言おうと声を上げたが、

 

「遅いぜ!リアス‼︎クイーン‼︎」

 

ヒュン‼︎

 

言い終わる前にライザーが動き、一瞬で飛鳥との距離を詰めて懐に入り、

 

グサ‼︎

 

ボォ‼︎

 

両腕を広げ無防備でいた飛鳥の腹に右の手刀を放ち、飛鳥の腹を手刀は貫き、一瞬でライザーの炎が飛鳥を包んで上に飛ばされた。

 

「飛鳥⁉︎」

 

「飛鳥さん‼︎」

 

2人には飛鳥が燃えながら飛ばされていくのが、ゆっくりと見えていた。

 

オカ研のメンバーが死んでしまう…

 

大事な仲間が…

 

大切な人が…

 

そう思った瞬間、2人には飛鳥と過ごした日々が走馬灯のように頭の中に流れ始めた。

一緒に笑う姿、時には怒られて謝る姿、一緒にご飯を食べる姿、余裕な表情を浮かべながら敵と闘う姿…

 

飛鳥と過ごし、今まで見てきた飛鳥の姿が、頭の中を駆け巡り、

 

「トドメを刺してやる!ウラァァ‼︎」

 

ビュン‼︎ドン‼︎

 

「⁉︎」

 

ライザーが飛鳥に向かって放った炎が当たった瞬間、走馬灯から飛鳥の姿が消えた…

 

パタ…

 

「あ…飛鳥……」

 

「イ⁉︎イヤァァァァァァァァァァ‼︎」

 

リアスは膝を屋根につけて放心状態になり、朱乃は蹲り泣きながら叫び声を上げた。

 

「リアス…どうする?」

 

ライザーの声に反応して2人はライザーの方を見た。ライザーは全ての炎を放ったせいか身体の色は戻っていてが、表情は変わらずに余裕の笑みを浮かべていた。

 

「……わ……私は…………リタ…リタイアを…」

 

放心状態のリアスはゆっくりと口を動かしてリタイアを宣言しようとした。

考える力を失っているが、これ以上仲間を失いたくないという思いがリアスを動かしたのだろう。

一方、朱乃は好きな人が死んでしまったショックにただ泣き続けながら、

 

『まだ………好きと言ってないの…………抱きしめて欲しいと言っていないのに…………飛鳥さんが………飛鳥さんが………私の目の前から……………また……大切な人が…消えて……』

 

精神崩壊が始まりかけていた。

 

朱乃は一度目の前で大切な人が死ぬところを見て、涙を流し絶望した。

何年か経って立ち直りかけていたが…

 

好きな人が目の前で死ぬ…

 

それはあの時と同様な絶望感を朱乃に与えた。

 

「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ……」

 

朱乃の精神は崩壊を始め、声にもならない声を上げ始めたが…

 

「「「⁉︎」」」

 

リアス、朱乃、ライザーの3人は何かを感じて、3人の全てが止まった。

 

side out

 

 

 

 

side 影村 飛鳥

 

ライザーに腹を刺されて飛ばされた瞬間、何も無い真っ白い空間が急に俺を包んだ。

今まであった痛みや傷はなくなっているが、身体は動かせず、その空間の中を漂うことしか出来なかった。

 

俺は真っ白い空間を漂いながら、

 

『クソが…俺は…彼奴に勝てねえのかよ…チキショウ…』

 

自分がライザーに勝てないこと、自分が余りにも無力なことを悔しく思っていた。

 

そして…真っ白い空間がが徐々に暗くなっていき、思考も止まり始めてきた。

 

『俺は…死ぬ…の…か………?ま…だ………朱…乃に……好き………だって……言って…………』

 

止まり始めた思考の中で朱乃のことを思い、

 

『まだ………死ぬ…………わけ…には………いかねえ…のに…死にたくねえ…死にたくねえよ…』

 

『死にたくない』と何度も心の中で言った。

そんな中、

 

『……あの程度の奴に殺されるのは困る…』

 

『え?』

 

急に誰かの声が聞こえ、目の前に小さな炎が現れた。

だが…その炎は赤ではなく…黒い炎だった。

 

『……封印が解けて…始めて宿主の力を見たが…力の使い方が分かっていない……それに…魔力の使い方を…お前に教えてやる…力の使い方をな‼︎』

 

ボワァ‼︎

 

小さな黒い炎は急にデカくなり、真っ白だった空間を一瞬で黒い炎に変え、

 

「!!!!!!」

 

雄叫びが聞こえたの同時に、黒い炎の中からデカイ龍が現れた。その姿は東洋の龍の姿をし全身は黒い炎出てきているものだった。

 

『お前は…何なんだ…?』

 

『俺に名前は無い…だが…名乗るとすれば…『黒龍』…そして…絶対的な力を持つ!『邪王』だ‼︎』

 

黒龍という龍は俺にそう言いながら俺に向かって飛んできて、

 

『⁉︎』

 

黒龍が俺に当たる直前に、全てが黒くなり俺の全てを止めた…………

 

side out

 

 

 

 

 

side ???

 

「⁉︎」

 

街の中を歩いて1人の男が、何かの力を感じて歩みを止めた。

 

「黒龍の力が目覚めたか…この感じは…飛鳥君……君は力に飲まれたんだね……君には早すぎたようだね……なら…僕は君を…」

 

再び歩き始めたが、男からは異様な力が溢れ始めていた。




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