大切なもの   作:フューチュラ

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休みを利用して1日で書きました。

書きながら妄想が止まらず、色々足しすぎて本編突入がいつになることやら…

2,3話で原作突入できたらいいな……………


願い

side 姫島 朱乃

 

リアスと私は魔法陣で移動する。

 

移動場所は剛鬼が一番出現する公園。

 

剛鬼は拠点や住処を持っていないめ、この街で一番被害者が出ている場所に行き、探すことにした。

 

「ここですわね…」

 

「ええ…そうみたいね」

 

何者かの魔力を感じ取るが、あまりにも小さすぎて正確な場所は分からず、

 

「私はあちらを探しますわ」

 

「なら、私はあっちを探してみるわ」

 

私は噴水のある方を、リアスは反対側を探すことにして別れた。

 

リアスと別れた後、私は剛鬼を探しながら、

 

『今度…彼と何を話そうかしら?』

影村さんとの会話の内容を考えていた。

 

好きな食べ物

 

好きな飲み物

 

好きな色

 

聞きたいことを色々考えるが、余りにも多すぎて困ってしまうほどだった。

 

『フフ♪何にしようかしら?』

顔を赤くし考えている中、

 

「‼︎魔力…」

噴水の方に近づくにつれて、剛鬼の魔力であろう、先程よりも少し強い魔力を感じ取った。

 

「こっちですわね」

噴水の方に近づくにつれて魔力は強くなるが、急に魔力が消える。

 

「逃げた⁉︎」

気づかれたと思い、急いで魔力を感じたところに走る。

 

噴水に着くが魔力は完全に消えていた。

 

辺りを見回すと周りには所々に血が飛び散った跡があった。

 

「誰か…戦っていた?」

 

だが…感じた魔力は一つだけ、少なからず相手は魔力を持っていない。

 

なら誰が?

 

エクソシスト?

 

それはない、エクソシストが剛鬼を逃がすわけがない。確実に殺すはず。

 

あの魔力の消え方は、逃げたものだ。

 

考えるている中で、

 

「?」

私は何かを踏み、足元を見る。

 

そこには大きめな駒王学園のブレザーがあった。

 

「うちの学生が戦っていた…?」

 

ブレザーを拾い上げ、周りを見るとベンチの前に血だらけの男が立っていた。

 

男は腹に穴が開いており、死んでいるようだった。

 

男に近づき、何者か確認しようとした、そこには身体が大きく、白髪が血で紅く染まっている男がいた。

 

 

「……………………⁉︎」

誰か分かり私は止まってしまった。

 

「影村………………………さん」

 

そこには血だらけな影村飛鳥さんが腕を少し広げ立っていた。

 

「影村さん‼︎」

私は走って彼に近づく、すると彼はフラフラし始め、前に倒れ始める。

 

「⁉︎影村さん‼︎」

彼を受け止め、直ぐに身体を抱えながら横にする。

 

「影村さん‼︎影村さん‼︎」

何度も声をかけるが彼からの返答は無い。

 

彼の状態を確認する。

 

呼吸はかなり浅く、心臓の動きもかなり弱々しい。

 

「影村さん‼︎影村さん‼︎」

何度も呼びかけ何とか意識を戻そうとする。

 

「……………………」

彼はうっすら目を開け、口を動かす。

 

だが、何を言っているか分からない。

彼はゆっくり右手を挙げ指差す。

 

その方向を見ると、そこにはベンチで横になっている女の子がいた。

 

彼の今までやってきたことから彼の発言を読み取る。

 

「あの子なら大丈夫ですわ‼︎だから…だから…………お願い‼︎目を閉じないで‼︎」

彼に言うが、

 

「…………」

彼は少し笑い、目を閉じた。

 

「影村さん⁉︎影村さん⁉︎」

返答、動きは全くない。

 

「影村さん⁉︎影村……………さん。イ、イヤーーーーーーーー‼︎」

私は泣き叫んだ。

 

「朱乃‼︎」

リアスがこちらに来た。

 

「…………リ、リアス……………………か、彼が…………

か、か、影村さんが…………」

 

リアスは状況を見て、

 

「朱乃‼︎落ち着いて‼︎」

私の顔を掴み、私の目を見て話す。

 

「…影村さんが…………」

私は落ち着かず、過呼吸に近い状態になる。

 

「朱乃‼︎」

 

パシン!

 

乾いた音が鳴り、同時に私の左頬に痛みが走る。

 

「…………ゴメン…………朱乃…」

そう言いながら、リアスは少し泣いていた。

 

「…………リ、リアス?」

 

今までリアスは親友である私に手をあげたことはない。

 

そのリアスが泣きながら、私を叩いた。

 

リアスもかなりの覚悟で叩いたのが分かり、私は少し落ち着いた。

 

少し落ち着いたことで、ある考えが出てきた。

 

彼を生き返らせる方法。

 

私はリアスに真剣な表情で、

 

「リアス。お願い彼を『悪魔の駒(イーヴィル•ピース)』で、彼を転生して‼︎」

 

『悪魔の駒』

 

かつて戦争で大きく人数を減らした上級悪魔達が、チェスの特性を取り入れた少数精鋭の制度。

『駒』として、少数の下僕悪魔に力を分け与える。

 

 

「…………朱乃…」

 

「お願い…………リアス…」

私はリアスに言う。

 

「……分かったわ」

 

「…リアス!」

 

リアスは兵士(ポーン)の駒を取り出し、転生を始める。

 

転生が始まり彼の傷が塞がり、流れていた血も止まる。

 

そして転生は終わり、彼は再び呼吸を始める。

 

「よ、良かった…」

私は彼を抱きしめ安心した。

 

「朱乃…彼は当分目が覚めないわ。とりあえず、今日はここまでにして彼を家に運んで、休ませましょ」

リアスは使い魔を出す。

 

「…分かりましたわ」

私は彼を使い魔に渡す。

使い魔はお辞儀をした後、彼を運んでいく。

 

「朱乃…彼から何か感じた?」

 

「え?」

彼が運ばれるのを見ながら、リアスは聞いてきた。

 

「彼…影村飛鳥に駒を入れようとした時…………駒が何か変化した気がしたの…」

 

「駒の変化ですの?」

 

「ええ…まるであの子に使った『変異の駒(ミューテーション•ピース)』で、転生させた時に感じたものと、同じ感じが少ししたの…」

 

「変異の駒⁉︎」

 

 

変異の駒(ミューテーション•ピース)

 

悪魔の駒における本来、複数の駒が必要であろう資質を持った転生者を一つの駒で済ましてしまう特異な駒の事。

 

だが、それは主である『王』のレベルにより変わるが、リアスはすでに一つ持っており、すでにそれを使っている。

 

それ以外リアスは『変異の駒』は、持っていない。

 

なのに彼はその駒で転生したというの?

 

「それは、ホントですの?」

 

「分からないわ。少しそんな気がしただけ」

リアスも確証がないのだろう、考えながら答えていた。

 

「とりあえず、明日確認してみましょう」

 

「でも…………」

 

「今日は色々ありすぎて疲れたわ」

 

「…………分かりましたわ」

 

 

初めて彼とまともに話せた。

 

初めて彼の名前を知った。

 

彼が私の腕の中で死んだ。

 

彼が悪魔として転生した。

 

確かに今日は色々ありすぎて疲れた。

 

私とリアスは魔法陣で部室に移動する。

 

 

 

移動する中で私は、

 

『彼となんて話せばいいのかしら…………』

 

明日、彼と話す内容が一変し、彼を絶望させるものになるかもしれない、そう考え不安になった。

 

side out

 

 

 

side 影村 飛鳥

 

誰かが横になっている子どもを殴ろうとしている。

 

『助けねえと』

 

身体が動き、殴ろうとしていた腕を握り締めて止める。

 

そして、腕を離し相手の顔面を殴り子どもの前に立つ。

 

相手は立ち上がりこちらに近づいてくるが、立ち止まり急に何処かに跳んでいく。

 

『守れた…』

 

そう思うと急に脚の力が抜け倒れる。

 

すると、誰かに抱き抱えられる。

 

『あ、あれ?』

 

顔はボヤけて見えないが、俺の名前を呼ぶ。

 

『俺の心配してるのかな?それよりも女の子を頼んます』

 

俺は声を出し指を指して言う。

 

抱き抱えている人は、泣きながら頷き、

 

「…………大丈夫だから…………」

 

そこだけ聞こえて安心した。

 

そういえば、前にもこんなことがあったけ?

 

確か…そうだ!姫島さんに膝枕された時と同じだ。

 

それに気づくと、ボヤは取れ顔が出てくる。

 

『…………姫島さん?』

 

抱き抱えてくれている人が姫島朱乃さんだと分かった瞬間に、急に暗くなった。

 

 

 

 

 

 

♪〜♪〜♪

 

音が聞こえて目が醒める。

 

「…何だ?」

何が鳴ってるか考え、少しづつ頭がクリアになり分かる。

 

流れているのは、ロープを振り回しながら登場する、『不沈艦』の異名を持つプロレスラーの入場テーマだった。

 

「アラームか…」

 

携帯のアラームだと気付き、アラームを止める。

 

時間は

 

『7:30』

 

いつもと同じ時間に起き、洗面台で顔を洗っているとあることを思いだす。

 

「俺…昨日化け物と戦っていたはず⁉︎」

 

それを思い出し全身を確認する。

 

だが…傷は全くなく、確か腹に穴が開いた筈なのにそれもない。

 

「…………夢だったのか?」

 

そう考え、洗面台から離れようとした時、鏡を見て新しくある事に気付いた。

 

「何で…頭の包帯が取れているんだ?」

 

確か一昨日喧嘩で後頭部に傷を負い、包帯を巻いていたはず。

なのに、今は包帯を巻いておらず、傷があった場所を確認すると、傷は無かったか。

 

医者からは二週間で塞がり抜糸すると言われた、それに抜糸後、傷は跡が残ると言われていた。

 

なのに…合わせ鏡で確認するが、傷跡もなく、傷をする前と同じ状態だった。

 

「何でだ?」

鏡の前で考えるが分からない。

 

考えている中で、ふと時計を見ると、

 

『8:15』

 

「マ、マジかよ⁉︎」

 

遅刻になるまで、後15分。

 

速攻で支度して、家から出る。

 

結局答えは出ず、登校した…

 

 

 

 

学園の門が目の前で閉まった。

 

「…………」

あんなに急いだのに…遅刻した。

 

『突破して…あの努力を取り返す‼︎』

朝飯を抜き支度した、そして全力疾走したあの時を無駄にしないため、意を決して突破を試みようとするが…

 

「遅刻ですね」

 

「ハイ。すみません」

 

生徒会の人の一言で断念した。

 

「それでは、こちらで生徒手帳の提出と用紙に名前を記入して下さい」

 

「…………ハイ」

俺はやる気のない返事で答えて、手帳を出し用紙に名前を記入する。

 

俺は駒王学園に入学して二つの目標を作った。

 

1,ボッチ生活の卒業。

 

2,遅刻、サボリは絶対しない。

 

だが…入学数週間で他校の生徒と喧嘩をし、ボッチ力を上げ友達はおらず、一昨日、今日でサボリと遅刻をしてしまった。

 

目標は早くも終了して、更にボッチ力を上げてしまったと思い凹んでいたが、

 

「…落ち込まないでください、影村さん。今回が初めての遅刻。まだ、反省文まで余裕があります」

 

「…………⁉︎」

 

俺は驚いた。

変な異名以外で俺を呼んでくれる人がいることに。

 

生徒会の子は俺の表情を見て、心配して、

「どうかしましたか?」

と言うが俺は、

 

「あ…ありがとうございます‼︎」

反省が必要な場面でお礼を言ってしまった。

 

「はぁ…」

彼女は呆気にとらていた、

 

「ご、ごめんなさい‼︎」

自分の発言を思い出し、頭を下げて謝った。

 

「フフ…噂とは違いますね。もっと、恐い人だと思ってたわ」

少し笑いながら彼女は言う、

 

「…え?」

 

「噂どうりだったら、此処には来ないで違う所から入るか、此処を無視して行くと思っていたわ」

 

「ハハ…」

乾いた笑いが出た、

後者はしようとしていたので、否定は出来なかった。

 

笑っていると彼女は突然手を出し、

「自己紹介がまだでしたね。私は一年生の『真羅 椿姫』と言います」

 

「あ、あっと俺は…」

彼女の手を握り、握手しながら自己紹介をしようとしたが、

 

「同じ一年生の『影村 飛鳥』さんですね」

彼女はそう言いながら、空いている手の方で、記入した名前を指を指して言う。

 

「ハハ、そうです」

彼女の行動に再び、乾いた笑いが出た。

 

「今後とも宜しくお願いします。今度は遅刻しないでくださいね」

 

「ハイ!気を付けます!」

彼女の言ったことに元気に返答する。

 

「行っていいですよ。次の方生徒手帳の提出と用紙に名前を記入して下さい」

 

真羅さんの笑顔は消え、次の人を誘導し始めたので、頭を下げその場から離れた。

 

 

校舎に向かう中で、腹が鳴りあることに気づく。

 

「…………朝飯どうしよう?」

 

腹は鳴り続けるなかで、空腹のまま授業を受けることになった。

 

 

side out

 

side真羅 椿姫

 

彼を初めて話した感想は変わった人だと思った。

 

噂では目が合っただけで喧嘩をし、相手を容赦なく叩きのめす人だと聞いていた。

 

だが、実際話してみればそんなものは感じず、どちらかと言えば女の子に慣れていない感じがあった。

 

 

「椿姫、彼はどうでした?」

 

「ソーナ様。…特に感じませんでした」

 

「そう…リアスが新しい下僕を入れたと言ったから、興味があったけど…期待しすぎかしら?」

 

「はい。特に力を感じませんでしたし、神器(セイクリッド•ギア)を持っているような感じもしませんでした」

 

「所詮ポーン一体で、転生した人間ね」

 

「はい…ですが噂とは違い、優しそうな人でした」

 

「…椿姫?」

私の言った一言にソーナ様は驚いていた。

 

「ソーナ様?」

 

「あなたが他の男をそう言うなんて珍しいね…あの短時間で彼のこと気に入ったの?」

 

「ソ、ソーナ様⁉︎ち、違います⁉︎」

 

「そう…ま、いいわ。そろそろ私たちも教室に戻りましょう」

 

「…………はい」

私は顔を赤くしながら、返事した。

 

正直ソーナ様の言ったことには、間違ってはいなかった。だが、気に入ったのではなく、興味を持っただけだ。

 

教室に戻るなか私は、

 

『また…影村さんと話がしたいな…』

と思っていた。




ヒロイン増えちゃったかも…

どうしよう…

何とか頑張って面白くなるように努力します。
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