一年近くやってますが…70話を超えてもライザー編の終わりぐらい…
話が進まずごめんなさい‼︎
また、自分の技術が上がらず未だ駄文なことに対してごめんなさい‼︎
side 姫島 朱乃
「大公…グレイフィアさん…」
「よく耐えてくれた朱乃」
「終わりました。次は貴女の治療を致します」
大公は飛鳥さんの元に向かい、グレイフィアさんはリアスの治療を終えたのか私の隣に膝を下ろして治療を始めました。
「……いつまで気を失ったふりをしているんだい。今は飛鳥君じゃないよね?」
「え……?」
私は大公の言葉を聞いて飛鳥君の方を見ると、
「ふ…気づいていたか…」
余裕の笑みを浮かべる飛鳥さんがいましたが、飛鳥さんから出てくるものは先程まで感じた絶対的な力…黒龍の力…
「あ…飛鳥さん……」
飛鳥さんが再び身体を乗っ取られた。
『乗っ取られたら最後……俺はもう取り返せねえ……』
私は飛鳥さんが言った言葉を思い出し、
「そんな……それでは飛鳥さんは……」
結果は変わらなかった。
私は再び大切な人を大好きな人を失ったと思い始めた。
だが、
「安心してしてください。飛鳥さんなら大丈夫です」
私を治療するグレイフィアさんが私に小声で言いました。
「……?」
私はグレイフィアさんの言葉に訳が分からず疑問の表情を浮かべました。
「黒龍…あの事件で彼が死んだのを聞き君も消えたと思っていたが…まさか飛鳥君の中にいたとは…君には色々聞きたいが時間が無いんでね率直に言うよ。また、彼の身体の奥底に戻りなよ」
「馬鹿を言うなよ。何十年振りに封印が解かれて地上に出てきたんだ。そう簡単に戻るわけがねえだろ」
「だけど、君には拒否権は無いよ。僕がこの魔方陣を解かなければ君は力を使うことは出来ない。つまり、傷の回復することが出来ないんだ」
「⁉︎」
「気づいたようだね。このままでいれば飛鳥君が刺した胸から血が流れ続けていき…飛鳥君は死ぬ。そうなれば…飛鳥君が死ぬのと同時に君も死ぬことになる」
「本気か?こいつはお前らの大切な下僕の1人だろ?」
「ああ。彼は僕達にとって大切な下僕の1人だよ。だけど…彼は君に身体を乗っ取られるぐらいなら死を選んだ。不本意だけど…彼が死を選んだのなら僕が出来ることはそれを見届けるだけだよ」
黒龍に言う大公の目は冷たく、身体から出てくるものにも冷たさを感じ、本気で飛鳥さんを見殺しにするんだと悟りました。
「大公…」
『飛鳥さんを殺さないでください』
と私が言おうとしましたが、
「朱乃さん今は大公を信じてください。彼を絶対に見殺しにはしませんから」
言う前に隣で私の治療を続けるグレイフィアさんが耳元で小さく言いました。私に言うグレイフィアさんの目は、疑いや恐れもなく真っ直ぐと大公を見ていました。
確かに、今頼ることが出来るのは大公だけしかいません。私は大公の方を見ながら、
『大公…お願いします…』
私も大公を信じました。
そんな中、
「…………」
「…………」
大公と黒龍は睨み合いをする中で、2人の間から寒気みたいなものを感じました。
「これは…」
「サーゼクス様と黒龍の殺気が混ざった魔力が小さくぶつかり合っているんです。ですが…小さいとはいえここまで感じるとなれば既に常人の域を超えています」
「大公はそれ程の力を出しているんですか⁉︎」
「はい。ですが…それよりも驚くべきは黒龍の魔力の方です。まだ完全でないとはいえサーゼクス様にあれほどの力を出させる力。…彼が完全に目覚めればお嬢様達や私達だけでは止めれないかもしれないです。ですが…」
グレイフィアさんが顔を大公の方を向け何かを言おうとしたのと同時に、
「ふ…どうやら本気のようだな…」
黒龍は睨むのを止めて何か諦めたかのように小さく息を吐きながら大公に言うと、
「やっと分かったようだね」
大公は少し笑い顔を浮かべながら言いました。
「気に食わない奴だなお前はよお。前の宿主の中から見たときからそう思ってたが…面と話してみて痛感したよ」
「ふふ。最強の一角と言われる黒龍に言われるとは、褒め言葉として受け取っておくよ」
「チッ!ついでにテメエが厭味な奴だってことがよく分かったよ!今日は大人しく此奴の中に消えてやる!だが‼︎俺は此奴の身体を奪ってやるよ‼︎それまで必死に俺に対してどうするかを考えるだな‼︎」
「ああ…君が完全に彼の身体を乗っ取るまでには考えとくよ」
「その時が来た時は貴様の首を一番に取りに行くからな……」
黒龍は最後に大公を睨みながら言って、目を閉じて顔を下ろしました。
それと同時に2人の間から感じた寒気が消え、黒龍の力も完全に消えた感じがしました。
「ふぅ…どうやら終わったようだね…飛鳥君今外すね」
大公は小さく息を吐いて飛鳥さんに掛かっていた魔方陣を解きました。
私は少しだけ動くようになった身体を必死に動かして飛鳥さんの元に走り寄り、
「飛鳥さん‼︎飛鳥さん‼︎」
倒れている飛鳥さんを抱き寄せ何度も名前を叫び続けましたが、
「…………」
飛鳥さんからの返答は無く、胸からは夥しい血が流れ続けていました。
「飛鳥さん‼︎飛鳥」
「朱乃安心して今は気を失ってるだけだよ。だけど、流石にこの血の量は危険だからね、先ずは彼の治療をしないといけないからグレイフィア」
「はい。サーゼクス様。朱乃さん彼のことは任せてください」
大公は私の肩に手を置き、私をゆっくりと飛鳥さんから離して、グレイフィアさんは飛鳥さんの治療を始めました。
「う……ここは…確か私は…」
飛鳥さんの治療が始まったの同時にリアスが目を覚ましました。
「リアスも回復したみたいだね」
「お、お兄様⁉︎どうしてお兄様が…………⁉︎飛鳥!飛鳥はどうなったの⁉︎どうして私を⁉︎」
リアスは飛鳥さんのことを思い出して慌てながら私に聞きましたが、
「リアス話は後だよ。先ずは飛鳥君の治療が先決だからね。グレイフィア」
大公がリアスに言い、グレイフィアさんの方を向きました。
「応急処置は終わりましたが…やはり、右腕と胸については本格的な治療が必要です」
「分かった」
グレイフィアさんの答えを聞き、大公は飛鳥さんを抱き上げて、
「君は絶対に死なせないよ。大切な家族の1人なんだからね」
魔方陣を出し転移を開始し消えて行きました。
「飛鳥さん…」
「いったい何があったのよ…」
私は消えていく飛鳥さんのことを心配し、リアスは訳が分からず唖然としていました。
「お嬢様、朱乃さん。話については戻ってから皆様も含めてお話しします」
グレイフィアさんはいつもと同じ様に冷静な表情で魔方陣を私達の足元に出しましたが、
バァン‼︎
「ま、待ってくださいグレイフィア様‼︎」
天井に入るドアが急に開き、ドアからレイヴェル様とカーラマインさんが出てきました。
「お、お兄様はどうなったんですか⁉︎お兄様の魔力が消えたの同時に黒い龍が結界に当たって消えていきましたが⁉︎もしかして…もしかして…お兄様は死…」
レイヴェル様とカーラマインは不安そうな表情を浮かべながら、グレイフィアさんに聞きました。
「⁉︎……」
「ッ‼︎」
私は今までのことで、リアスは気を失い目覚めた後も飛鳥さんの件で忘れいましたが、レイヴェル様の言葉で私達は思い出し、下を向いて表情を歪めました。
ライザーは黒龍に喰われた後、リタイアの宣言がされていませんが、黒龍は『全てを焼き尽くした』と言っていました。
『ライザーは死んだ…』
レイティングゲームでの死亡は事故として扱われる。
只でさえ後味が悪いレイティングゲームの結果だったのに更に後味が悪くなる。
私達はどう伝えればいいか分からずにいましたが、
「安心して下さいレイヴェル様。ライザー様はご無事です」
「⁉︎」
グレイフィアさんの言葉に私は表情を一変させ驚きの表情に変わりました。
『あの黒龍に喰われたライザーがどうやって⁉︎』
私はそう思いながらリアスの方を見ると、
「⁉︎」
リアスも私と同じ様に驚きの表情をしていました。
「安心して下さい皆様。ライザー様は黒龍に喰われる直前に此方から強制的にリタイアさせました」
グレイフィアさんの言葉を聞いて私達は一安心しました。
「なら⁉︎お兄様は生きて…」
「はい。ですが、直前だった為、身体には黒龍の炎によって重度の火傷を負っていますが、医療チームを騒動員したので傷は完全に消えると思います」
「ふぅ…そうですか。なら、一安心ですわ」
レイヴェル様は小さく息を吐き、表情から不安や焦りが消えました。
「それでは皆様転移を再開しますので」
グレイフィアさんはレイヴェル様の表情を見て、再び転移を再開し私達は光に包まれ、フィールドを後にしました。
転移する最中、
『飛鳥さん……』
私は飛鳥さんのことを思っていました。
私達が知らなかった飛鳥さんの中にあったもの…
絶対的な力を持つ黒龍の力…
『何故…飛鳥さんにあの様なものが…何故…あれ程の力に私達は気づかなかったのでしょうか…あれは
私は色々な疑問を思い浮かべながら転移していきました。
転移が終わった後、私とリアスは治療チームの治療を受け大公がいる部屋に呼ばれました。
私達2人が部屋に入ると、大公はソファーに座りその後ろにはグレイフィアさんが、机を挟んで反対側にあるソファーの後ろに飛鳥さんを除いたメンバーがいますが、
「…………」
その中でイッセーさんだけはいつもとは違い、顔に冷や汗を流していました。
「イッセーどうしたの?」
その姿を見たリアスがイッセーさんに聞くと、
「部長…」
イッセーは不安な表示をしながらリアスの方を向きましたが、
「…イッセーどうして神器を?」
そこには左腕に神器を出しているイッセーさんがいました。
「それが…飛鳥さんが黒龍を出した後から……俺の意思とは関係なく出てきたんっすよ…それに何かが言うんっすよ…あいつを殺せって」
「やっぱり…君の神器は反応するよね。…赤龍はあの邪王と呼ばれる黒龍に…」
「邪王と呼ばれる黒龍?」
「ああ…彼の黒龍は赤龍や他の龍とは違ってかなり特殊な存在なんだよ…」
リアスの言葉に返す大公の表情はいつもとは違い、余裕が見られず少し不安なものを感じました。
「……君達には話しておかなければいけないね…彼のこと…飛鳥君のことを…」
大公は表情を変えずに私達にゆっくりと話し始めました。
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