駄文ですが楽しんで頂けたら嬉しいです。
side 姫島 朱乃
「以上が邪龍について分かっていることですわ」
私とリアスは4人に邪龍の話をし、
「話した通り邪龍は力もさることながら、しぶとさは群を抜いている存在よ。それに、闘い方もかなり凶暴でどんなに傷ついても闘いを止めない性格をしているの」
リアスは最後に要約して皆さんに言いました。
「そんなにですか…」
「確かに危険ですね」
「邪龍さんってそんなに凶暴なんですね…」
佑斗さん、子猫ちゃん、アーシアちゃんは表情を少し曇らせながら言う中で、
「あの…俺の神器が勝手に出てきてるのって…もしかして…」
イッセーさんは大公の方を向いて言いました。
「ああ…さっきも話したけど飛鳥君の中にいる邪龍に反応しているからだよ。同じ龍同士でも邪龍は同族の龍からも敵として見なされているんだ」
「だから…飛鳥さんの中にいる邪龍を殺せってコイツが言うんすね」
「そうだよ。だけど…飛鳥君の中にいる邪龍は他の邪龍や魂が封印され神器になった龍とは違うんだよ…」
「違う?どういうことお兄様?」
「飛鳥君の中にいる邪龍は赤龍に匹敵する力を持ちながらも…未だに冥界にいるんだよ…」
「「「「「⁉︎」」」」」
私達は大公から出た言葉に表情を一変させました。
龍の多くは討伐や封印をされ、魂は神器に宿っているはず。
『飛鳥さんの中にいる邪龍は未だに冥界にいる』
それは、討伐や封印をされずに生きていることになる。
「未だに冥界に⁉︎それなら飛鳥のあの放った龍は神器の力じゃないってこと⁉︎」
リアスは驚きながら大公に言いました。
リアスが言った通り、龍が生きていれば神器になることはありません。つまり…飛鳥さんの中にいる邪龍は神器ではなく、全く違う存在のもの。
神器ではないのにあれ程のものが放たれるとは思えません。
『神器でなければ…あれはなんですの?』
私と同じ様に皆さん驚きながらも、同じ疑問を思ったのか頭を傾げました。
「ああ…。飛鳥君が放った邪龍…いや、黒龍は神器ではなく冥界の武術、『邪王炎殺拳』の奥義『邪王炎殺黒龍波』という技なんだ」
「邪王炎殺拳?」
「ああ。邪王炎殺拳は冥界に伝わる武術で黒い炎を使って闘う武術でね。しかも黒い炎自体が高い魔力を秘めているんだよ」
「「……」」
私とリアスは顔を見合わせて、あの時のことを思い出し下を向きました。確かに飛鳥さんが黒い炎を出した時、あの場にいた私達には今まで飛鳥さんかは感じたことがない高い魔力をあの炎から感じました。
「そして…彼が放った奥義『邪王炎殺黒龍波』。あれは自分の魔力を餌にして冥界にいる炎の黒龍を呼び出し敵を焼き尽くす技でね。ライザー君は直前に強制的にリタイアさせたから無事だったけど、実際あの技を喰らっていたら彼の身体は一瞬で燃え尽き、彼が居た場所の影しか残っていなかだっただろうね…多分…僕が喰らってもタダじゃ済まない威力だよ…」
「そんなにですか…」
「確かに…中継の映像でしか見ていないですが…魔力を秘めた黒い炎があれ程の大きさとなればタダでは済まないはずですね」
椿姫さんとソーナ様が言う中で、
「飛鳥はあの黒龍を冥界から召喚した…でも…お兄様、飛鳥の中にも黒龍がいると言ったわよね?なら、飛鳥の中にいる黒龍と邪王炎殺黒龍波で出てきた龍は別ってこと?」
リアスは大公に聞きました。
「そこがややこしいことになるんだよね…」
大公は表情を曇らせながら答えました。
「黒龍は命も意識もあるんだ。だけど…実体はないんだ。黒龍は大昔は実体があったらしいんだけど…いつからかその身体を黒い炎に変えて未だに冥界にいるんだよ」
「黒い炎に変えて…なら…飛鳥さんが出した黒い炎は黒龍が姿を変えた黒い炎の一部ということですか?」
「そうだよ祐斗君。実体を無くしても黒い炎には絶大な力があるんだ。だけど…封印されずに黒い炎に変わった黒龍にもある制約がかかった」
「!…他者の中にいないといけない」
子猫ちゃんは大公の言葉に答えました。
「そう。黒龍は命も意識を他者に預けなければならなかった。そして、その命と意識を宿した者は絶大な力をえるけど…宿した者にもリスクがあってね。その力を完全に己の者に完全に使い切るのには必要なもの…」
「それが…邪王炎殺拳なんですか?」
「正解だよアーシアちゃん。何もなしに黒龍の莫大な力を使える訳がないんだ。宿した者は邪王炎殺拳を極めなければならないんだよ」
「邪王炎殺拳を極める?それってどうやってっすか?」
「極め方…それが分からないんだ…」
「分からないって⁉︎お兄様どういうことですか⁉︎」
「今まで悪魔の中に彼と同じ様に黒龍の命と意識を宿した者は数人いたけど…極めることが出来ずに討伐されてしまったんだよ…」
「討伐⁉︎まさか⁉︎」
「そう…飛鳥君と同じ様に黒龍に力に飲まれて暴走し…暴走を止めるために殺されていったんだ…」
『黒龍の力に飲まれて暴走』
その言葉に私は表情を曇らせました。
飛鳥さんは一度黒龍の力に飲まれて私とリアスに手をあげました。
修行を人一倍やってきて、下級悪魔でありながらも上級悪魔と引きを取らない飛鳥さんでも抑えきれない力…もし…また…飛鳥さんが力に飲まれてしまえば…
私が不安に襲われる中、
「彼の中の黒龍は封印によって弱っていたから今回は何とかできたけど…飛鳥君の力を得て黒龍は更に力を上げたみたいだからね…また彼が飲まれれれば…今回の様では済まない、間違いなく同族を嫌…君達仲間でさえも躊躇無く殺す…そうなったら………彼を殺すしか手が無い…」
下を向きながら言う大公の言葉が更に追い討ちをかけました。
『飛鳥さんが再び力に飲み込まれれば…殺される…』
私はその言葉を聞いて、
『飛鳥さんが…そんなことをする訳が無いですわ!飛鳥さんならきっと』
否定しようと自分に言い聞かせようとした時、
「サーゼクス様。飛鳥さん…彼がその力を自分の物にすれば殺さずに済むのでは?」
ソーナ様が大公に聞きました。
『確かに飛鳥さんが黒龍の力を自分の物にすれば…飛鳥さんが死ななくて済みますわ‼︎』
ソーナ様の言葉に小さな私の中で希望が産まれましたが、
「それは無理だよ…飛鳥君の力は上級悪魔に匹敵しているのにそれでも抑えきれなかった。彼が更に成長し力をつけて黒龍の力を自分の物に出来るのがいつになるのか…そもそも彼が力を自分の物に出来るのか分からない不安があるのに………冥界の悪魔達が黙っていると思うかい?」
「ま、まさか大公⁉︎」
「………彼の情報…黒龍の情報は冥界全土に流れているんだ…………このゲームを観戦していたウチの家族、フェニックス家かは分からないけど…誰かが彼の力、存在を不安に思い流したと思う……そして…その情報は冥界全土…最悪…堕天使達や天界にも流出している恐れがある…」
「「「「「「⁉︎」」」」」」
大公の言葉で私の小さな希望は一瞬で消え、リアス、ソーナ様、椿姫さん、祐斗さん子猫ちゃんも顔を真っ青しにしました。
「え?それってどういうことっすか?」
イッセーさんは大公の話が分からず私達に聞きましたが、
「イッセーさん…飛鳥さんは堕天使達や天界だけで無く…同じ悪魔からも狙われることなるんです…」
アーシアちゃんは大公の話を理解し、イッセーさんに話しました。
「⁉︎同族の悪魔から⁉︎どうしてですか⁉︎同じ悪魔からも狙われなきゃいけないっすか⁉︎飛鳥さんが黒龍の力を自分の物に出来るればいいじゃないっすか⁉︎」
「それはさっきも言ったけど…今まで黒龍の力を自分の物にした悪魔が1人もいないんだ…力を宿した悪魔の全てが自分の物にしようとしたけど失敗し…力に飲まれた者はあらゆるものを傷つけ破壊していき…悪魔、堕天使、天使達すべての災害になったんだよ…今まで悪魔の中に黒龍の力を自分の物に出来たのがいなかった力を彼が自分の物に出来ると思うかい?」
「飛鳥さんなら絶対に‼︎」
イッセーさんは声を上げて必死に言いますが、
「僕もシトリー家も彼のことをそう信じているよ。だけど…僕達以外の悪魔はもう彼の討伐の準備を始めているんだ…もう止めれない程にね…」
「お兄様でも⁉︎」
「そんな⁉︎」
「僕達も彼を助けたいけど…彼が再び飲み込まれれば君達を殺す…」
ガタッ‼︎
大公が言ったの同時に、部屋の外から何か物音が聞こえ私はドアの方を見ました。
ダッ‼︎
そして、誰かが走っていく音が聞こえ、
「…⁉︎」
私は少し考えて直ぐに走っていった人が分かり、私は部屋のドアを直ぐに開けて廊下を見ました。
ですが…そこには誰の姿もありませんでした。
「朱乃どうしたの?」
私の行動を見て驚いたリアスは聞いてきました。
「飛鳥さんが話を聞いていたんです‼︎飛鳥さんが今の話を聞いていれば……」
「⁉︎」
リアスは直ぐに分かり表情を一変させました。
「飛鳥さん‼︎」
私は直ぐに部屋を出て飛鳥さんを探しに行きました。
side out
side リアス•グレモリー
「朱乃‼︎皆んな飛鳥を探しに行くわよ‼︎」
私は走って部屋から出て行く朱乃を見て、直ぐに部屋に残った皆んなに言った。
「え?飛鳥さんを?」
イッセーはまだ状況が分かっていないようだが、
「イッセー君!飛鳥さんは人一倍仲間を大切に思ってる人だよ!あの人が力に飲まれて僕達を殺すって話を聞いたら!」
「飛鳥さんは誰も傷つけないために私達から離れていきます!」
「⁉︎でも俺達が飛鳥さんを」
「私達の思いは決まっている。けど…飛鳥は違う。絶対に自分を許さないです」
「そうなれば飛鳥さんは私達の元から消える。…そして…私達から離れていけば…はぐれ悪魔と見なされ私達も討伐せざるおえなくなる…」
「な⁉︎」
「飛鳥さんを討伐⁉︎私は絶対に嫌です‼︎」
「なら…飛鳥を探すしかないわ‼︎皆んな手分けして探すわよ‼︎ソーナ貴女達も」
イッセーもやっと理解したのを見て、ソーナ達にもお願いしようと言おうとすると、
「分かっています。彼は私達の大切な友達ですから、私達も一緒に探します」
私が言い終わる前にソーナは答え、背後にいる椿姫も何も言わずに頷いてくれた。
「それならお願いするわ。皆んな行くわよ‼︎」
私達は部屋を出て手分けして飛鳥を探しにいった。
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