駄文ですが楽しんでいただけたら嬉しいです。
別れと出会い…
side 姫島 朱乃
「あ………‼︎」
誰かの声が聞こえる…
「あ…の……朱…起き…‼︎」
聞き覚えがある声…
「朱乃起きて‼︎」
リアスの声ですわ…
「う…リアス…」
「朱乃‼︎よかった…」
私が目を覚ますと、リアスは少し涙を流しながら私を抱きしめてきた。
「リアス…私は…何があったんですか…それにここは…」
周りを見渡すと公園…
‼︎
見渡したところで私は全てを思い出し、抱きついていたリアスを離して、
「リアス⁉︎あ、飛鳥さんは⁉︎」
肩を掴みならが声を上げながら聞きました。
リアスは私の言葉を聞いて下を向き表情を暗くしました。
「飛鳥は…………私の眷属から出て行ったわ…」
「⁉︎そ、そんな‼︎飛鳥さんが⁉︎」
「飛鳥は…許せないのよ……私達を……大好きな貴女のことを傷つけることを絶対に…」
「そんな…」
ぱさ…
私が立ち上がろうとすると私に掛かっていた何かが地面に落ちました。
「これは…飛鳥さんの…」
落ちたのは飛鳥さんがいつも着ているパーカー。
私は落ちたパーカーを拾い上げ抱きしめました。
「飛鳥さん……飛鳥さん…………ウゥゥ…アァァァ‼︎」
そして…声を上げて泣きました。
止めることが出来なかったことへの後悔、彼がいなくなってしまったことへの悲しみ…
色々なものが私の胸の中をいっぱいにしただ泣くことしかできませんでした…
「朱乃…」
リアスは何もせずに立ちながら泣いていました。
side out
side 影村 飛鳥
朱乃の元から離れて数日経ち、
「…………」
俺は駒王町から出て、今は駒王町の隣の市『戸亜留』市の外れまで来ていた。
戸亜留市には幾つもの不良高校があり、いつもならこの界隈に近づくだけで喧嘩を売られるが誰も売ってこなかった。
理由としては、俺の今の目つきだ。
「⁉︎」
「ひっ…」
俺の顔を見た人達は不良だろうがその筋の人達でも道をあけていった。しかも、怯えるような表情をしながらだ。
「…………」
いつもなら、それを見て自分にはそんな気はないと思い傷つくのだが、今は自覚があった。
俺はイライラしていた。
別に死ぬことができない自分に対してイライラしているわけではない、違うことでイライラしていた。
このままイライラが更に増せば、周りに喧嘩を売りかねない、しかも、治るまで止まらないだろう。そうなれば、最悪死人が出かねないと思い、少しでも自分を落ち着けようとズボンのポケットこらタバコとライターを出し、タバコを咥えて火を付けようとするが、
カチ…カチ…カチ…
ライターからガスは出るも火花が付かずに、タバコに火を灯すことが出来ず、
「チッ⁉︎」
更にイライラが増し手に持っていた使えないライターを地面に投げつけようとした瞬間、
カチ!
目の前から聞き覚えがある音が鳴った。
「……?」
俺は顔を上げて音が鳴った方を見ると、
「よかったら」
俺の咥えているタバコにライターの火を近づけている銀髪で目は蒼い碧眼のイケメンがいた。
そのイケメンから少し異様な力を感じるが、俺は自分を落ち着けるのを最優先し、
「どうも…」
俺は咥えていたタバコを近づけて、火をつけてゆっくりとタバコを吸った。
タバコを吸ったことでイライラは少しは治まったが、いつ爆発するか分からない、
「ありがとうございます…」
俺はその場から直ぐに離れようと火をつけてくれたイケメンに頭を下げ歩き出そうとしたが、
「どうぞ」
イケメンは俺を睨むように見ながら、俺に持っていたライターを手渡してきた。
「ありがとうございます」
俺は再びイケメンに頭を下げて、ライターを受け取ると、
「……」
イケメンは何も言わずに歩いて街の中に消えていき、俺は消えていくイケメンの背中を見ながら、俺は貰ったライターをズボンのポケットに入れて歩き始めた。
それから、更に歩き戸亜留市の端にある潰れた工場に入り歩くのを止め、
「……いつまで付けてくんだよ…そろそろ姿見せろや‼︎」
俺は殺気を出しながら後ろを振り向いた。
「…………」
だが、そこには誰の姿もなく、工場の中に俺の声が響くだけだったが、
「いんのは分かってんだよ‼︎隠れてねえで出てこいよ‼︎じゃなきゃここら一帯燃やして炙り出すぞ‼︎」
左手に炎を出しながら更に声を上げて言うと、
ブワッ…
急に工場内に濃い白い霧が立ち込め、俺の周りを包むが、
「……フフ。流石に分かっていたようだな」
一部だけ霧が晴れて、晴れたところから何かの影が見えた。
最初は小さな殺気だけで悪魔か、エクソシスト、堕天使、はぐれ悪魔か分からなかったが、
『人の影だよな…』
霧からうっすら見える姿は人の姿をしている。
はぐれ悪魔なら醜態の姿になり、人の姿から化け物に変わる。
少なからずはぐれ悪魔ではないことは分かったが、
『でも…悪魔でも堕天使、エクソシスト…天使達から感じる魔力とは全く違う力…。しかも…殺気が今まで以上にかかってやがる…。なんだこの力?』
霧の向こうから今まで感じたことのない力に、目の前にいる者が何なのか考えながらも、
『だけど…何処かで俺はこの力に近いものを感じたことがある…』
何処か懐かしさを感じていた。
だけど、俺が感じた懐かしさにはこんなに殺気を漂わせているものではない、殺気など微塵となく誰かを抱くような優しい温かさがあった。
『何だろう…この力…………懐かしい……………誰かがこの力を持ちながら……俺を抱いていた……誰が…………そうだ…』
俺はその力を身体に受けて何かを思い出しかけるが、
ヒュン!
霧の向こうから何かが俺に向かって飛んできて俺の思考を止め、俺は頭を横に動かして避けるが、
ピッ!
急なことに反応が遅れて俺の頬を擦り、
カッ!
後ろにある鉄筋の柱に何かが刺さる音が聞こえた。
音が鳴った方を見ると、
「薔薇…」
鉄筋の柱に赤い薔薇が刺さっていて茎は俺の血が付いていた。
「避けたか…流石に今の攻撃程度で殺られる訳はないよな…」
霧の向こうにいる何かが言うのと同時に霧が少しづつ晴れていき、中から銀色の長髪に白い装束を着た男が出てきたが、男は普通の人間とは違い頭には獣耳があり、尻には狐のような白い尻尾が付いていた。
「テメェ何もんだ⁉︎」
はぐれ悪魔のような醜悪な姿ではないが、人や悪魔、堕天使達とは違う異形の姿を持つ者を初めて見た俺は少し慌てるように構えを取ろうとするが、
「ふ…遅いな」
構えを取る前に男の姿は俺の視界から消え、
ドゴ‼︎
次の瞬間、俺の右の脇腹に衝撃が走り、
「がぁ⁉︎」
ドン‼︎
俺を一瞬で吹っ飛ばし機材にぶつけた。
「クゥ……………て…テメェ…」
機材にぶつかった俺は痛みと衝撃で意識を離していく中で男を見た。男は冷たい目をして飛んでいった俺を見ながら、
「弱いな…これでは力に………………」
何かを言おうとしたが、男が言い終わる前に俺の意識は無くなった。
新しい章に突入させましたが……
正直今回の章はいつもよりかなり短くなる予定でいます。
ない感がある人はごめんなさい!
感想、評価お待ちしています。