大切なもの   作:フューチュラ

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アニメだと数分の所が…
何故かここまで書いてしまった…

駄文な上…話…進まない…



この話で朱乃が強化されます。
無い感がある人はゴメンナサイ。

楽しんでいただけたら嬉しいです。


手合わせ

side 兵藤 一誠

 

旧校舎から出た後、朱乃さんと木場はゼノヴィア達の前に立ち魔力を上げ始めた。

 

「それでは始めようか」

 

二人が魔力を上げたのを感じ、ゼノヴィア達も白い装束を脱いだ。

 

「朱乃さん…」

 

俺はいつもとは違う朱乃さんの顔を見ながら、

 

『どうして朱乃さんが?いつもは止めるはずの人なのに…』

 

いつもとは違う朱乃さんの姿に俺は考えていると、

 

「朱乃はこの中で飛鳥と一番一緒にいたから…アイツに感化されたのよ」

 

部長は俺の考えていることを読み取って俺に答えた。

 

「感化?」

 

「ええ。飛鳥は誰よりも私達を大切に思ってる。仲間の為なら命すら捨てることを構わない程…そんなアイツと一緒に過ごしてきた朱乃にも少しづつその考えが移っていた。でも、今までは飛鳥を止める役目だったお陰で出てこなかったけど、飛鳥がいなくなったことで」

 

「出てきたと…でも、止めなくていいんすか?」

 

「無理よ…今の朱乃は私が言っても止まらないわ。たぶん佑斗も止まらないでしょうね。それに、これは非公式な手合わせだから構わないわ」

 

部長はそう言いながら朱乃さんの方を見て、

 

「本当は…朱乃は…」

 

部長は何かを言おうとしたが、

 

「上にバレたらお互いヤバイもんね!」

 

「殺さない程度に楽しもうか!」

 

言い終わる前にゼノヴィアとイリナの二人は剣を構え、

 

「それじゃ先に行くね!」

 

イリナはゼノヴィアの方を向いて言ったのと同時に、二人に向かって走っていったのだが、

 

「な!?」

 

俺はイリナが狙う相手を見て小さく声を上げた。

イリナが狙ったのは朱乃さんではなく、木場の方だったからだ。

 

『え!?イリナは朱乃さんと!?』

 

ここに来る前の話でイリナは朱乃さんと手合わせするものだと思っていたが、実際、イリナは木場の首めがけて剣を振るい始めた。

 

イリナの予想外の行動に俺は驚いたが、佑斗と朱乃さんは表情を崩すことなくその場から動かないでいた。

 

「木場避け!」

 

動かない二人を見て俺は更に驚きの表情を浮かべながら、イリナに狙われている木場に避けるように叫ぼうとしたが、

 

「ハァァ!」

 

イリナの動きのほうが速く、

 

『斬られる!?』

 

俺は何もせず止まっている木場が斬られると思い目を背けた。

 

ヒュ!

 

それと同時に剣が鳴らした風切り音が聞こえ、鳴り終わった直後、

 

「…へぇ…読んでたんだ」

 

イリナの予想外の言葉が聞こえて俺は視線を戻すと、

 

イリナは止まった状態で顔を上げて二人を見ていて、イリナの前には先程と変わらない状態でいる木場と朱乃さんがいた。

 

「!?」

 

『イリナの剣は間違いなく木場の首を斬った筈なのに!どうして木場は斬られていないんだ!?イリナが外したのか!?』

 

状況が分からない俺は困惑していると、

 

「え、え、木場さん斬られたんじゃ!?」

 

隣にいるアーシアも俺と同じことを思っていたらしく、困惑しているが、

 

「紫藤さんの狙いは朱乃さんでした」

 

「え?」

 

子猫ちゃんが俺達二人に言った。

俺とアーシアは子猫ちゃんの方を見ると、子猫ちゃんは朱乃さんを指差し、

 

「朱乃さんの足元を見てください」

 

子猫ちゃんの言うとおり朱乃さんの足元を見ると、朱乃さんの足の前の地面に生えていた芝が踏まれた状態になっていて、そこに誰かがいたのを表していた。

 

「あれは…」

 

「あそこには朱乃がさっきまで立っていたのよ。イリナって娘は佑斗の首を斬ると見せかけて、ギリギリ斬らない軌道で剣を振るったの。あの娘の本当の狙いは朱乃の首元。だけど、朱乃はそれを読んで足一つ分小さく動いて避けたのよ」

 

「「!?」」

 

部長の言葉を聞いて俺達は驚きの表情を浮かべたが、

 

「君から僕に向ける殺気は殆ど無かったからね」

 

「ええ。私に向けている殺気の方は強いものでしたから読めましたわ」

 

闘っているとうの二人は慌てることなく冷静にイリナに言った。

 

「そっか…分からないようにしてたつもりなのに」

 

攻撃を避けらたイリナも慌てることなく、剣から右手を話し人差し指を立てて口元に置いて少し戯けいたが、

 

「いつまでそこに居るんですので?そこは」

 

「僕の射程範囲だよ!」

 

ヒュッ!

 

朱乃さんがイリナに言った直後、ナイトの特性を活かし素早く剣を抜き、仕返しとばかりにイリナの首元めがけて剣を振った。

 

「よっ!」

 

たが、イリナはバク宙しながら剣を避けてゼノビィアの隣に戻った。

 

「ごめんねゼノヴィア」

 

「ふ…構わない。あの攻撃で殺られる程度では手合わせの意味がないからな。それでは…仕切り直すか」

 

イリナとゼノヴィアは攻撃を読まれ避けられたにも関わらず、慌てることなく余裕の笑みを浮かべながら再び剣を構え、

 

「「「「………」」」」

 

四人は何も言わずに動きを止めて互いの相手を見て、

 

ザッ!!

 

同時に動き始めた。

 

朱乃さんと木場は互いに左右に離れ、木場にはゼノヴィアがついて行き、朱乃さんにはイリナがついて行った。

 

side out

 

side 紫藤 イリナ

 

ドォン!ドォン!

 

私を目掛けて幾つもの落雷が落ちてきた。

私は落雷を避けながら、自分が相手をしている悪魔について考えていた。

 

さっきの攻撃で私が手合わせする相手を倒せないのは分かっていた。

 

リアス・グレモリーの眷属の中で高い実力を持つ最も注意すべき存在。

 

『雷光の巫女』の異名を持つ、『女王(クイーン)』姫島朱乃。

 

悪魔側だけではなく教会側にもその名は通っており、

 

『闘う場合は無傷で帰れるのは無理だろう』

 

彼女の相手に無傷で帰還するのは難しいと言われたが、同時に、

 

『もし、雷光の巫女と闘うのなら…』

 

私は雷光の巫女との闘い方を聞いていた。

 

『私の手にはエクスカリバーがある!聞いていた闘い方をすれば私は勝てる!この人に勝てば私は更に真の信仰に近づけるわ!!』

 

私は上の人から聞いていた通り、

 

ダッ!

 

私は落雷を避けながら距離を詰めた。

 

「!?」

 

距離を詰めると姫島朱乃は小さくたが表情を歪めた。

 

『やっぱり!落雷の威力は高いけど避ければどうってことない!それに、攻撃も聞いていた通り遠距離だけ!』

 

「ハァァ!!」

 

私は顔目掛けて剣を振るったが、

 

フッ!

 

姫島朱乃は少しだけ殻だを反らして避けた。

その動きと同時に後ろに下がって私と距離をとろうとしたが、

 

「逃さないよ!」

 

私は離れずに同時に動き、私の射程範囲内に捉え続けた。

 

『雷光の巫女!貴女は遠距離だけで近距離は苦手!このまま私が近距離で攻めれば私の勝ちは間違いないわ!!』

 

私は自分が悪魔にとって掠っても致命傷となるエクスカリバーを持ち、相手の苦手な距離を取って闘うことで、自分が勝つと確信していた。

 

たが…

 

ヒュ!ヒュ!ヒュ!

 

ス…ス…ス…

 

私が振るう剣は一度も姫島朱乃に掠めることなく空を斬り続け、

 

「…1…3」

 

姫島朱乃が何か数を数えている声が聞こえてきた瞬間、

 

ガッ!!

 

縦に剣を振るう直前に姫島朱乃に手を掴まれ、

 

「ハァッ!」

 

姫島朱乃は小さく声を上げるたのと同時に一歩前に出た。

それと、同時に私の身体は強い力で引っ張られて、

 

ドン!

 

背中から地面に倒れた。

 

「あっ!?」

 

私は地面に叩きつけられた衝撃で意識が飛びかけるが、直ぐに起き上がり体勢を立て直して、再び距離を詰め剣を横に振るおうとしたが、

 

スッ!

 

それよりも先に姫島朱乃は距離を詰めてきて、私の両肩に手を置き、右足を私の脚の後ろにかけて、

 

「ハッ!」

 

小さく声を上げて私を押し、

 

ドン!

 

私は再び倒された。

 

「クッ!?」

 

さっきよりも痛みは小さいかった為、私は直ぐに立ち上がって姫島朱乃に仕掛けるけど、

 

スッ!

 

ドン!

 

スッ!

 

ドン!

 

私が立ち上がって仕掛ければ、姫島朱乃は私の剣を避けて、投げるか倒すの同じことの繰り返しになっていた。

何度も投げられ、倒されている中で、上から聞いていた情報と違う事に混乱し始めていた。

 

 

『え!え!何で!何でよ!!この人接近戦は苦手なんじゃないの!?』

 

接近戦が苦手な筈なのに、私の攻撃は今だに一度も掠ることもなく、私の方がダメージを負っている状態。

 

『どうして!?どうしてよ!?だって姫島朱乃には遠距離しか』

 

情報との食い違いに私の頭は更に混乱している中、

 

「フフフ…。私には遠距離しかないと思っていたのに実際は違うことに混乱しているんですか?」

 

「!?」

 

姫島朱乃の言葉に私は表情を歪めた。

 

「あらあら。図星のようですわね。その情報は…古いですわ!!」

 

パシ!

 

直後、縦に振るった剣を小さく右に避けた姫島朱乃は、私の右の手首を掴み左手を握りしめて私の右腹に置いて、

 

「ハァァ!!」

 

今度は投げや倒すのではなく、左手から雷の塊を出して私を飛ばした。

私の身体には雷撃による痛みが全身を駆け巡り、

 

「あああ!?」

 

ドン!

 

叫び声を上げながら私は地面に叩きつけられた。

 

side out

 

side 兵藤 一誠

 

「エッ!?」

 

俺は目の前で起こったことに驚きの表情を浮かべた。

今まで距離を取った遠距離攻撃だけだと思っていた朱乃さんが、接近戦をすることだけでも驚きなのに、その接近戦でイリナの攻めを一度も掠らせることなく勝ったからだ。

 

『朱乃さんって遠距離が主体で接近戦は苦手なんじゃ』

 

頭の中で思っていると、

 

「イッセー先輩。副部長は遠距離攻撃が得意なので遠距離攻撃が多いですが」

 

「朱乃は近距離も出来るのよ」

 

再び俺の頭の中を読んだ子猫ちゃんと部長が言った。

 

「え?でも…副部長さんは遠距離の攻撃が得意だから、近距離の攻撃はしないと?」

 

アーシアは二人の言葉を聞いて部長に聞いた。

 

「飛鳥のせいよ」

 

「飛鳥さんのせい?」

 

「ええ…。朱乃は飛鳥が悪魔に転生してからアイツの修練に付き合っていてね。実践的なものも朱乃が付き合っていたから…」

 

「飛鳥さんの修練に付き合う中で出来るようなったてことすっか?」

 

「ええ。飛鳥は接近戦が得意だから、朱乃の目は徐々に接近戦の攻撃に慣れて、飛鳥の修練に付き合う為に、朱乃自身も接近戦を覚えて、飛鳥との修練の中でその力を高めていったのよ。だけど…敵と闘う時は飛鳥の攻撃をいかす為に、自分が最も得意とする遠距離を主体にしてるけど…実際、朱乃が接近戦で闘えばその力は子猫や佑斗に負けないはずよ」

 

「はい。学園に入る前は副部長と接近戦で実戦的なものをしていましたが私でも勝つのは難しかったです。ですが、ここ最近やってないので…今やって勝てるかと言えば…飛鳥さんと実戦的なものを続けているなら何回かやって一回程だと思います」

 

「子猫ちゃんでも!?」

 

「はい。飛鳥さんの接近戦は私や佑斗先輩が二人がかりで闘っても勝てない程高い実力をがあります。それ程の実力がある飛鳥さんの修行に付き合って居れば…」

 

「そんなに…強かったんすね」

 

「ええ…あっちも終わったようね…」

 

部長は佑斗の方を見て言い、俺も佑斗の方を見ると、

 

「がぁ…」

 

佑斗はゼノヴィアの持つ剣の柄の部分に付いた刃で、腹を打たれて血を吐きながら倒れていくところだった。

 

「え…」

 

高い実力を持つ木場が負けるなんて思っていなかった俺は、倒れていく木場の姿を視て唖然とした。

 

「どうして…木場が?」

 

「…佑斗は聖剣を破壊しようと思うがあまりに自分の持つ剣の中で一番破壊力がある剣を出したけど、出した剣は佑斗の能力を殺すもの。本来、佑斗の特性は魔剣創造(ソード・バース)での手数の多さと、スピードを活かした素早い闘い方。そんな佑斗が自分に慣れない闘い方をすれば負けるのは必然だわ…」

 

部長は冷静に俺に話しているが、その表情はどこか哀しい顔をしていた。




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