誠にすみませんでした。
駄文ですが楽しんで頂けたら嬉しいです。
side リアス·グレモリー、姫島 朱乃
「飛鳥さん…⁉」
黒い炎の中から出てきた飛鳥を見て朱乃は安心した表情をしたが、直ぐにその表情は一瞬で変わった。私も朱乃と同じ様に表情を一変させ、頬には冷や汗が流れた。
「あ、あれが…黒龍波を極めたってことなの…」
「え?部長何が?」
イッセーは私の顔を見て聞いてきた。
「イッセー。貴方は飛鳥から何も感じないの?」
「いえ…ですけど……少し寒気を…」
「他の皆は?」
「…私は特に…」
「私も少し寒気を感じる程度です。」
アーシアは全く感じてないようで、子猫はイッセーと同じ程度らしいが、
「「………」」
祐斗とゼノビィアは飛鳥の方を見て震えていた。
「貴方達は感じているようね…」
「ええ…何なんですかあれは?」
「まるで…飛鳥が黒龍になった…」
「まさか…⁉」
ゼノビィアの言葉で朱乃は何かに気づいた。
「飛鳥さんは黒龍波を自信の力に変えたんじゃ…」
「自信の力に?」
「ええ…黒龍波を飲み込んで自分の力にしたのではないかと…」
「飲み込んだ‼……確かにそうでもないと飛鳥から出てる力は説明出来ないわね…」
イッセー、アーシア、子猫は分らないようだが、飛鳥の身体からは黒い炎のような魔力が出ていて飛鳥の身体を包んでいた。
「コカビエル見えるだろ?これが黒龍波を極めた者の魔力だ。」
飛鳥はコカビエルに一歩一歩近づいていくと、反対にコカビエルは顔に冷や汗を流しながら後退りを始めた。
「コカビエル。テメエは勘違いしてたみたいだな。黒龍波は単なる飛び道具じゃない。術者の魔力を莫大に高める栄養剤…餌なんだよ!」
「ウ…ウ…ウォォォォ⁉」
コカビエルは意を決した顔をして飛鳥に向かって飛び、右手に魔力を集め飛鳥の顔を殴った。
ドゴッ‼
殴った音は私達に聞こえるほどの鈍い大きな音で、その一撃の威力の大きさを物語っていたが、
「フッ。」
飛鳥は直ぐにコカビエルの方を向いて小さく笑った。
「ウォォォォ‼」
コカビエルはその顔を見て怯えるような表情になりながらも、飛鳥に向かって拳を振り続けた。鈍い音が鳴り響くが、飛鳥はその場から動かずコカビエルの拳を受け続けていた。
「ハァ‼ハァ‼」
コカビエルは息を荒くしながら拳を振り続けたが、
パシッ!
飛鳥はコカビエルの拳を軽く止めて、
「コカビエル…諦めろ。」
睨みながら言うと、
「アァァァァ‼」
コカビエルは飛鳥に握られている拳を振りほどき、空に向かって飛び飛鳥と距離を取り、
「死ねぇぇぇぇぇ‼」
今までの中で一番大きい光の槍を2本出して飛鳥に向かって投げた。
「ヤバイ‼飛鳥さん避けて‼」
イッセーは飛鳥に向かって言うが、飛鳥は表情を変えずに光の槍を見ながら、
「ハァァァ…」
小さく息を吐いて魔力を右手に集中させて光の槍に向かって飛んでいき、
「そんなじゃ俺は倒せはしぬ‼ウォォォラァ‼」
ザッ‼ザクッ‼
手刀を振って光の槍の槍を切り裂いた。
「な⁉」
光の槍を切り裂かれたのを見てコカビエルは動きを止めてしまった。
その一瞬を飛鳥は見逃さなかった。
「オォォラ‼」
飛鳥は直ぐに距離を詰めて、身体を縦に回して右足の踵を叩き降ろすようにコカビエルの頭に向かって放った。
コカビエルは何とかガードをしようと頭の上で両腕をクロスしたが、飛鳥の一撃はコカビエルのガードを破り頭を撃ち抜いた。
コカビエルは飛鳥の蹴りを耐えることが出来ずに地面に叩きつけられながらも、直ぐに立ち上がり反撃しようと魔力を両手に出したが、
「遅えよ。」
パシッ!
飛鳥はコカビエルの両手首を掴んだ。
それと同時にコカビエルは身体を震わせながら膝をついた。
「え⁉」
「どうして⁉飛鳥さんが掴んだだけでコカビエルが⁉」
アーシア、イッセー、子猫は分かっていないようだったが、
「飛鳥の力がコカビエルの出す魔力を自分の力で相殺…いや…一瞬で消しているのよ…」
リアスや朱乃達にはそれが見えていた。
余りの力の差。
この戦いが終わりに近づいていることをリアス達は感じていた。
「コカビエル…これで終わりだ‼」
飛鳥はそう言ったのと同時に手を振りはなして、魔力を右手に集中させ、
「ラァ‼」
コカビエルのボディを殴った。
ドゴ‼
鈍い音が辺りに響いたの同時に、
「アァ⁉」
コカビエルは小さく声を上げて後ろに飛んでいった。
「オォォォ‼」
飛鳥は飛んでいったコカビエルを追い、更に追撃を仕掛けた。
コカビエルの顔や腹に拳や蹴りを放ち鈍い音が更に鳴り響き、一撃一撃を受けるに連れて、コカビエルは表情を歪め口から血を流した。
コカビエルの姿を見た飛鳥は最後に拳を大きく振りかぶった。
『これで終わる‼』
リアスや朱乃はコカビエルの姿、飛鳥の放とうとする右の拳の魔力を見てこの一撃で全てが終わると思ったが、
「そこまでだよ。」
急にどこからか誰かの声が聞こたの同時に学園の周りに張られていた結界が破られた。
side out
side 影村 飛鳥
『これで終いだ‼』
俺はコカビエルに止めをさすために拳を振り下ろそうとしたが、
「そこまでだよ。」
誰かの声が聞こえたのと同時に学園を包んでいた結界が破壊され、急になにかを感じて右腕を顔の横に動かした。
直後、右腕に衝撃が走り俺は横に飛ばされたが、直ぐに体勢を直して着地し自分がいた場所を見た。
そこには、全身を白い鎧で包んだ者がいた
「凄いね…俺のスピードに反応するなんて。」
白い鎧を着た奴は上空から俺に顔を向けながら言った。
余裕綽々。
俺を見ながら言う態度を見て俺はそう感じた。
コカビエルの攻撃を止められて少しイラついていたのに、更にイラつきが増した。
「テメエ!何邪魔してくれてんだよ⁉ぶち殺すぞ‼」
俺は白い鎧を着た奴を睨みながら魔力を上げようとしたが、
「⁉」
急に力が抜けて地面に膝を着いた。
「俺の
「つまり…イッセーと真逆の能力ってことか…」
俺は何とか脚に力を入れて立ち上がり、顔を上げて白い鎧の奴を睨み付けて、
「舐めんな‼」
全力で跳び白い鎧の奴に向かって右の拳を振った。
「な⁉」
俺の動きに驚いたのか小さく声を上げながらも、腕を上げて俺の拳をガードした。
ミシミシ…
ガードした腕から骨が軋む音が聞こえ、俺は力が半減する中で限界まで力を上げて振り抜こうとしたが、白い鎧の奴がそれよりも先に左の脇腹に向かって蹴りを放ってきた。
それに反応し左腕を上げて防いだが、俺はその場から地面に向かって勢い良く跳ばされた。
跳ばされながらも俺は体勢を直し地面に着地して白い鎧の奴を見て余裕の笑みを浮かべた。
「凄いな…まだそんなに力が残っているなんて…」
「元の力が高いからな。んじゃ…力が尽きる前に終わらせますか。」
コキコキ…
俺は顎を手で押し上げて首の骨を鳴らしながら一歩づつ歩き始めたが、白い鎧の奴は俺の前に手を広げた。
俺はその動きを見て動きを止めた。
「学園を包む結界が崩壊した今…俺と君が闘えばこの街は確実に消し飛ぶ。それに…どちらかが死ぬことになる。それでもいいと言うなら…続けてもいいが…君の後ろに居る者達はそれを望んでないようだけど…どうする?」
俺は後ろに顔を向けると、リアス達が心配そうな表情をして俺を見ていた。
『これ以上…アイツ等に心配かける訳にはいかねえよな…』
リアス達の表情を見て魔力を下げた。
俺が魔力を下げたのを感じて白い鎧の奴は、
「分かってくれて良かったよ。今日は君達と闘うことが目的じゃ無いからね。今日の目的は君の足元にいるコカビエルの回収が目的だからね。」
殺気を消して俺の足元を指差した。
そこには今まで目の前のコイツに集中していた為、気付かなかったが俺の足元の近くに地面に蹲りながら小さく呻き声を上げるコカビエルがいた。
俺はコカビエルに近づき左手で胸倉を掴んで、コカビエルの身体を上げた。
「コカビエルを殺したいなら構わないよ。その時は間に合わなかったとアザゼルには報告しとくからね。」
「…そうか……。なら!」
俺はコカビエルを睨みながら魔力を上げた。
「!?」
俺が魔力を上げたのを、コカビエルは意識が朦朧としながらも感じて怯えた表情になった。
その顔を見た俺は、白い鎧の奴に向かってコカビエルを投げた。コカビエルは白い鎧の奴の前に落ち、身体を少し震わせながら地面に横たわっていた。
「連れてけ…。オマエとの殺り合でコイツのことはどうでもよくなった。それに…そんな怯えてる奴を冷静なった今、殺っても後味が悪くなるだけだ。」
「フッ…良かった。アザゼルに嘘をつかなくて済んだよ。」
そう言って白い鎧の奴はコカビエルを脇に抱いた。
「帰ってそいつが目覚めたら言っとけ。次…ウチの奴等に手出したらこの世に消し炭すら残さずに殺すってな。」
「分かった伝えとくよ。あと…あの逸れ神父にも聞き出さなければならないことがある。」
そう言って白い鎧の奴はフリードの元に飛び開いている脇に抱えた。
『無視か白いの。』
急に何者の声が聞こえ、俺は聞こえた方を向くと、そこにはイッセーがいた。
だが、声は間違い無くイッセーの声では無い、なら、誰なのか?
俺は考えようとしたが、
「籠手がしゃっべった!?」
その前にリアスの言葉でその答えが分かった。
「イッセーの籠手…つう事は…」
イッセーの中にいる龍、『赤龍帝』の声。
『生きていたか…赤いの…』
赤龍帝に答える声は白い鎧の奴から聞こえたが、その声はさっきまでとは違う声だったが、誰がしゃっべったのかはすぐに分かった。
「野郎の神器…白龍皇の声か…」
伝説の龍『二天龍』のもう一匹、『白龍皇』の声。
『折角出会ってもこの状況ではな。』
『いいさ。いずれ闘う運命だ…こういうこともある。』
イッセーは白龍皇の言葉を聞いて身構えるが、
『そうだな。だが……黒いの。いつまで無言でいるつもりだ。』
『確かに…久しぶりに集まったんだ。オマエからはなにか無いのか?』
『黒いの』
赤龍帝と白龍皇の声に俺は、
『此処に黒いのって?まさか…』
分からなかったが周りを見ると、俺を見て表情を青くしているイッセーやリアス達がいた。
『やっぱ、コイツか…。おい。御指名だぞ。』
俺は小さく息を吐いて心の中では言いながら、右手を少し上に挙げると、
『……フゥ。…久し振りオマエ達に会えばまた勝負の話か…』
俺とは別のやる気の無い声が身体から出てきた。
『久し振りに会った第一声がそれか。』
『俺と赤いのが久しぶりに一緒に居るのに…オマエは変わらないな』
『…俺はオマエらの勝負に興味は無い。どっちが勝っても俺には勝てんからな。』
『俺達との勝負から逃げたオマエが?』
『俺と赤いのに勝てると?』
『オマエ達の勝負など所詮3位2位決定戦。どちらが勝っても俺に勝つのは無理だ。赤と白よ。』
『よく吠えるな…。神に封印されるのを真っ先に逃げた奴が。』
『確かに…真っ先に逃げたコイツから出る言葉ではな。』
『!?…オマエらのように肉体を無くし魂だけになって封印された者に言われたくねえ。俺には帰る身体がある。宿主を乗っ取り身体に帰ればオマエらなど一瞬で消し飛ばしてやる‼』
黒龍の言葉に合わせて、俺の魔力が上がり溢れかけたが、
「黙れ。これ以上テメエの勝手は許さねえぞ。」
俺は黒龍が出した魔力を力尽くで収めた。
『クッ!?』
俺の力に負けて黒龍が出した魔力は俺の中に戻っていった。
「コイツはお前らと違って俺と友好関係じゃねえんだ。出して続けると勝手にオマエらを襲うぞ。」
「そのようだな。この辺りで引かせてもらうよ。まだ、君達二人と闘うのは早いからね。もっと強くなりなよ…いずれ闘う宿敵の二人。」
そう言って、白い鎧の奴は光に包まれ空高く飛んでいった。
「上等だ!次合った時はテメエをぶっ倒してやるよ!!」
ビッ!!
空を飛んでいく白い鎧の奴に対して、俺は余裕の表情をしながら最悪なジェッシャーをしながら聞こえるように言ってやった。
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