今年最後の投稿になります。
話は全く進んでいませんが、楽しんで頂けたら嬉しいです。
side リアス・グレモリー
椿姫が抱きついた直後、
「リアス!いったい何が⁉」
慌てた様な表情のソーナがそこにいて、その後ろから続々と生徒会のメンバーが来た。
「色々ありすぎて説明するのに時間が掛かるんだけど…」
私はこの状況を簡単に説明するのは、余りにも大きな事が多すぎて出来ないが、
「今言えることは、コカビエルの魔法陣でこの街が消えることが無くなったことだけよ。」
一番大事なことだけを伝えた。
「そうですか。…ふぅ……良かった。」
ソーナはそれを聞いて小さく息を吐きながらも、椿姫が抱きついた飛鳥を見て、
「飛鳥さんのあの魔力は黒龍の…飛鳥さんはまさか」
直ぐに表情を強張らせたが、
「安心して。飛鳥はあの力を自分の物にしたのよ。」
「⁉…そうですか。確かにあの時と同じ力を感じますが、あの時の様に暴走しているように見えませんね…本当に良かった。佑斗さん、飛鳥さんが帰ってきてくれて。」
ソーナは私の言葉と飛鳥の姿を見て飛鳥が黒龍の力を自分のものしたのを知り、安心した表情になった。
「それでは、リアス。私達は学園の修復を始めます。」
ソーナはそう言ってボロボロになった場所に向けて歩き始めた。
「なら、私達も」
私は皆で手伝おうとしたが、
「学園の管理は生徒会の責任です。ですが…はぁ…。その前に私はやらなければならないことがありますね…。」
ソーナはため息を吐きながら飛鳥の方を見て言いった。
「そろそろ、椿姫を止めないと、違う闘いが始まりそうなので。」
視線を横に移すと飛鳥に抱きつく椿姫を見て限界が近づいている朱乃がいた。
「はぁ…。お願いするわ。私は先に佑斗のところに行くから。」
私もため息を吐いて椿姫達のことをソーナに任せて、佑斗達のところに向かって歩き始めた。
side out
side 姫島 朱乃
椿姫さんも飛鳥さんのことを心配していたのは知っていたので、飛鳥さんに抱きつくのを許して、黙って見ていましたが、
『そろそろ…宜しいのでは!?』
長いこと抱きついてるのを見て、私の中でイライラが頂点に近づいていた。
「椿姫さん?そろそろ……飛鳥さんから離れてもらってもいいですか?」
私はイライラしているのを隠しながら、可能な限りいつもの様に優しい表情を作って言いましたが、
飛鳥さんは私の方を向く前に何かを感じて、
ビクッ‼
大きく身体を震わせながら、表情を真っ青にしました。
「⁉つ、椿姫…は、恥ずかしいから…そろそろ…離れて…。」
飛鳥さんは私の感情に気づき椿姫さんに離れるように言いましたが、
ギュッ‼
椿姫さんはより一層強く抱きしめ飛鳥さんから離れようとしませんでした。
「つ、椿姫⁉」
飛鳥さんは離れようとしない椿姫さんを見て、更に表情を青くしながら、
「椿姫!マジで離してくれ‼じゃないと朱乃の雷が」
必死に離れるように言いました。
ギュッ‼
椿姫さんは更に力を入れて離れようとしませんでしたが、
「はぁ…椿姫。そろそろ離れなさい。」
「⁉」
私の後ろから現われたソーナ様の声で、椿姫さんは直ぐにに離れました。
ですが、その顔いつもの様に冷静な表情でしたが、
『まだ…足りない‼』
そういうものが感じられました。
「椿姫。貴方が彼のことをどれだけ心配していたかのは知っています。ですが、今は彼の心配よりも学園を直すのが先です。話は学園を直した後にゆっくり聞きましょう。」
「ソ、ソーナ「駄目です。明日は日曜日ですが、朝早く部活に来る子達もいます。その子達が来るまでに学園全てを直さないといけません。それには、私達生徒会目を総動員しないと間に合いません。」⁉…分かりました……。」
椿姫さんはソーナ様の真剣な表情を見て、渋々飛鳥さんから離れてソーナ様の元に移動しました。
それを見て私のイライラが収まり始め、
「ふぅ…。」
それを見て飛鳥さんは表情を戻しながら、息を吐いて椿姫さんを見て、
「椿姫。オマエにも心配かけちまったな。それに…ソーナにも。ごめん。」
飛鳥さんは頭を下げながら言うと、
「色々面倒事が有りましたが、貴方が帰って来てくた…。今はそれだけで充分です。……おかえりなさい飛鳥さん。」
ソーナ様は最後に今まで見せたことない優しい笑顔で言いました。
「ああ。ただいま。」
飛鳥さんはソーナ様の表情を見て、いつもの様に笑顔で答えました。
「それでは、椿姫行きますよ。」
「は、はい!」
ソーナ様は飛鳥さんの顔を見て小さく笑いながら言い、椿姫さんを連れて学園の修復に向かっていきました。
「ソーナ…椿姫…。ありがとう。」
飛鳥さんは小さな声で歩いていく二人にあたまを下げて言いました。
飛鳥さんはこの闘いが終わってやっと気づいた。
私達オカルト研究部以外でも貴方のことを心配している者がいることに。
『やっと……気づいてくれた。』
私は飛鳥さんがやっと気づいてくれたことに私は小さく笑顔を零しながら安心していると、
「飛鳥。」
急にリアスの声が聞こえ、飛鳥さんと私はリアスの方を向きましたが、
「?」
向いたのと同時に飛鳥さんが少しだけふらついたように感じましたか。
「飛鳥」
私は心配して声を掛けようとしましたが、
「飛鳥。貴方には色々聞きたいことがあるけど…。その前に裕斗と飛鳥には勝手をやらかした罰よ。お尻叩き千回よ。」
言い終わる前に、リアスは右手に魔法陣を作り笑顔で言いました。
ですが、
「リアス…。罰を受けるのは良いんだけど…。い、今からは、す……まねえけど…………む、無理みてえだ…。」
飛鳥さんのふらつきか更に大きくなり、喋り方も辿々しくなり始めました。
「チョッ⁉飛鳥いったい⁉」
リアスは飛鳥さんの急なふらつきに驚いて魔法陣を解きました。
「邪王…炎殺拳の奥義…炎殺黒龍波には……致命的なけ、欠陥があるんだ。」
「け、欠陥⁉」
「ああ…。術者は極度に減った魔力…や体力を……回復…するために……数時間…ふわぁ~~冬眠に入る必要が…あるんだ。」
「数時間冬眠って…蛙じゃ無いんだから。冗談は」
リアスは飛鳥さんの言うことを冗談だと思ったのか、何処か呆れた表情をしてその場に止まっていましたが、
「冗談…じゃないんだ……どんなに技を極めても~…これだけはどうし………ようも…出来ないんだ。だ…………から…リ…ア……ス……お仕置き……と…俺の話は…………………………………………起きてから」
「飛鳥さん⁉」
フラ…
飛鳥さんは急に膝が崩れたのを見て私が飛鳥さんの元に走り出すと、飛鳥さんは私のいる方に仰向けで倒れてきて、
トス…
飛鳥さんの顔は私の胸の中に入りました。
何かあったのではと思い、私は慌てながら飛鳥さんを受け止めて顔を見ました。
「⁉飛鳥‼」
リアスは慌てながらこちらに走ってきました。
「あ、朱乃⁉飛鳥は!?」
「そ、それが…」
「くぅぅ………かぁぁ………」
「本当に寝てしまったようです…」
私の胸の中から飛鳥さんの小さいイビキが聞こえてきました。
「え?ホントに…」
「ええ…」
私は飛鳥さんの体を使い魔を使いながらゆっくり倒し、私の膝の上に顔を置きました。
「ホントに寝てる…」
リアスは寝ている飛鳥さんの顔を見て少し呆れた表情になりました。
「部長!何か」
今まで祐斗さんのところにいた皆さんがリアスの声を聞きつてこちらに来ました。
「てっ⁉飛鳥さん⁉」
「ま、まさか⁉どこかに怪我を⁉」
一番最初に飛鳥さんを見た、イッセーさんは驚いた声を上げ、その後ろにいたアーシアちゃんも慌てながら治療をしようと飛鳥さんの元に近づこうとしましたが、
「二人共、安心して。飛鳥は寝てるだけだから。」
「え?」
「寝てる?」
リアスの言葉に慌てていた二人は動きを止めて飛鳥さんを見ると、
「くぅぅ…………」
「本当に寝てますね…」
「ああ…。でも…どうして……」
「黒龍波を撃った反動のそうよ。撃つには大量の体力と魔力を使うから、その使った体力と魔力を回復する為に寝る必要があるそうよ。」
「…そうなんすか。」
「無事なんですね。良かった…」
飛鳥さんのの寝顔と小さなイビキ、リアスの言葉に納得して二人とも安心した表情に変わった後、二人の後ろで話を聞いていたゼノヴィアさん、祐斗さん、子猫ちゃんが飛鳥さんの顔を見ました。
「本当に…こいつが今まで暴れていた奴なのか?」
「ああ。そうだよ。…だけど、この寝顔の人があんなに暴れていたなんて思えないけどね。」
「落書きでもしちょおうかな。」
飛鳥さんの寝顔をまじまじ見て三人とも(何故か子猫ちゃんの手にはどこから出したか分からないマジックペンがありました)言いましたが、
「それぐらいにしなさい。飛鳥が起きちゃうでしょ。」
リアスの言葉で皆、飛鳥さんから目を離してリアスの方を見ました。
「今は寝かしてあげましょう。それに…」
「?……そうっすね。」
「確かに…。」
「二人の邪魔になるのは嫌です。」
「フフ。確かにそうですね。」
「?何がだ?」
ゼノヴィアさん以外の皆は私の方を見て、何かに気付いたのかその場から離れていき、状況が分かっていないゼノヴィアさんは、
「ゼノヴィア。貴女もこっちに来なさい。アーシア。この子の傷の治療をしてあげて。」
「分かりました。ゼノヴィアさん行きましょう。」
「あ、ああ。分かった。」
アーシアちゃんがゼノヴィアさんの手を引っ張りながら連れていきました。
そして、最後に残ったリアスは、
「朱乃!やっと帰ってきた飛鳥と二人っきりにしたんだから何でもしてもいいのよ‼」
グッ‼
リアスは私の右肩に手を置いきながら、もう片方の手の親指を上げながら言いました。
「?…………………………………………⁉リ、リアス⁉」
一瞬、リアスが何を言っているか分かりませんでしたが、少し考えて何を言っているのか気付いて、私は恥ずかしくなり声を上げて怒ろうとしましたが、
「飛鳥が起きちゃうわよ。」
リアスは私の唇に人差し指を立てて触り、私の声を止めました。
「フフ…冗談よ。朱乃…。飛鳥のこと宜しくね。」
リアスで小声で言いながら私の唇から手を離して皆と同じ方に歩いていきました。
「もう…!」
放れていくリアスの方を見て小さく文句を言おうとしましたが、
「⁉うう…」
「⁉」
飛鳥さんの急な苦しそうな声に反応して、動きを止めて飛鳥さんを見ると、飛鳥さんは少しだけ顔を歪めながら私の膝の上で少しだけ頭を動かし、
「……くぅ…………」
再び表情を戻して寝息を立てて寝ていました。
「フフ。」
その寝顔は二年前と同じ表情。
「お帰りなさい飛鳥さん。今はゆっくり休んでください。」
私は二年前と同じように飛鳥さんの頭を撫でました。
感想、評価お待ちしています。
皆さん良いお年を。