大切なもの   作:フューチュラ

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読んでくださっている方々。
誠にありがとうございます。

今後も書き続けられるよう、頑張ります。


人間やめちゃた♪

side 影村 飛鳥

 

あの一件の後、俺は姫島さんについていき校舎を出た。

 

『あそこに行くのかな?』

 

彼女と会った林の中。

 

だが…林に行く道を通り過ぎる。

 

『え…違うの?』

 

なら、どこなのか?

 

自分の考えている場所とは違うため、

 

「あの…姫島さんどこに行くんですか?」

彼女に聞いた。

 

朱乃さんは振り返り笑顔で、

「オカルト研究部ですわ♪」

 

「…………オカルト研究部?」

 

「ハイ♪」

 

………………………………何故?

 

俺はオカルト関係に詳しくも無いし、興味も全く無い。

 

何故、姫島さんは俺をそこに連れて行くのか?

 

部員の勧誘?

 

それとも……………………。

 

イヤ⁉︎イヤ⁉︎それはないから‼︎

 

最後に考えたのは思春期全開な考えだが、彼女はそんなことする人じゃないし、失礼過ぎるだろう‼︎

 

そう思い最後ののみ否定をした。

 

だが…

 

……………………姫島さんが……………あんなことやこんなことを…ダメ…

 

妄想は止められなかった。

 

下着だったり水着だったりバニーガールだったりとコスプレ姿まで妄想していた。

 

もう…………立派な変態だ。

 

 

「着きましたよ♪」

 

「え…?」

 

姫島さんの声により変態な妄想は止まり、

いつの間にか旧校舎の前にいた。

 

「あの…どうかしました?」

 

「え?」

 

「顔、真っ赤ですよ。」

 

「エ⁉︎エ⁉︎い、いやこれは⁉︎」

 

『貴方のことを妄想してました。』

何て言えるわけがない。

 

「イヤ⁉︎いつもより暑かったから…」

 

「ふふ♪確かにそうですね、5月になって少し暑くなりましたわ。」

 

「はは…そうですね…」

 

何とか誤魔化せたが、心の中は罪悪感でいっぱいだった。

 

「ふふ♪ほら、急ぎますわよ♪部室で待っている人がいますの。」

旧校舎に入り歩きながら姫島さんは言う。

 

「待ってる人?」

 

扉の前で姫島さんは止まり、扉を開ける。

 

「はい。オカルト研究部部長、リアス•グレモリーですわ。」

 

部屋の中に入ると、壁には絵画飾られており、棚や椅子机も西洋式な作りの物、部屋の真ん中には対面式に置かれたソファーがあった。

 

俺が想像していたオカルト研究部の部室とは全然違っていた。

 

俺がした想像は、俺がやった恋愛ゲームの○o ○eartのオカルト研究部だった。

 

だが、ここはまるでどこか外国の部屋を思わせるものだった。

 

呆気にとられながら、部屋の中を見ていると部屋の奥の机に人がいた。

 

その人は、髪は紅い、いや、真紅と言ったほうがいいほど紅い髪の女だった。

 

髪の紅い女はこちらを見て立ち上がり、

 

「初めまして、影村飛鳥くん。ようこそ、我がオカルト研究部に。私は部長のリアス•グレモリーよ。」

 

「…………あ、初めまして。」

 

俺はグレモリーさんの自己紹介にお辞儀をして、返答した。

 

名前は知らなかったが、入学式の時に目立つ紅い髪の子がいたのは覚えていた。

 

『ヘェ〜、リアス•グレモリーって言う名前なんだ。凄い子だな。』

 

初めて名前を知り、俺が思った第一印象は失礼なものだった。

 

だって、入学してすぐにオカルト研究部を作る人。かなり興味が無きゃ出来ないことだ。

それをやった彼女を凄いと思わなきゃおかしい。

 

そう考えながら、頭を上げグレモリーさんを見ると少し驚いた表情をしていた。

 

『あれ…俺失礼なことしたかな?』

そう思ったが、グレモリーさんは姫島さんを見て、

 

「彼…本当に影村飛鳥なの?」

 

「はい。間違いなく影村飛鳥さんですわ。」

 

「噂と全然違うわね。」

 

「はい。噂とは違っていい人ですわ。」

 

「ふ〜ん。」

 

グレモリーさんは俺に近づきじろじろ見てくる。

 

「本当に銀を通り越して、白いのねあなたの髪…」

 

やっぱ、そこに目が行くのね。

 

余りにも目立ち、俺のトレードマークになってきているこの髪。

 

昔は髪のせいでイジメを受け、この髪は嫌いだった。

何度も黒に染めたが、逆にイジメは悪化するは、すぐに色は抜ける。

どっちにしてもあまり変化がないため、髪に執着するのは諦めてからは気にしなくなった。

 

だけど…第一印象が髪の色になるのはあまり好きじゃなかった。

 

「…………だけど…綺麗な髪、まるで雪みたで。」

 

「本当ですわ。私も綺麗だと思いましたわ。」

 

「え……………」

 

初めて髪を綺麗と言ってくれる人達がいた。

 

しかも、姫島さんが綺麗だと言ってくれた。

 

俺は嬉しくてしょうがなかった。

 

姫島さんは俺の様子を見て、心配したのか、

 

「どうしましたの?」

 

「初めてなんです。誰かに髪を綺麗と言ってもらえたの。だから…嬉しくて…」

 

少し泣きそうになった。

 

「…良かったですわ♪」

俺の頭を撫でながら慰めてくれた。

 

それを見ていたグレモリーさんは、

 

「…………ふ♪」

少し笑っていた。

 

馬鹿にするような笑い顔ではなく、優しい笑い顔だった。

 

 

 

 

 

「落ち着いたかしら?」

 

「はい。すみません、失礼なところを見せてしまって。」

 

「別に気にしないで、あなたのことを知ることができたわ。」

 

あの後、俺は泣いていた。

 

姫島さん以外に俺のことを嫌がらない人がいることに、嬉し泣きをしてしまった。

 

姫島さんは撫でるのを止め、俺が落ち着くまで二人は、何も言わずにいてくれた。

 

慰めることはなく、ただ見ている。

 

俺はそこに彼女達の優しさを感じた。

 

 

グレモリーさんはソファーに座り話をきりだした。

「それじゃあ、話しましょうか?」

 

「…話?」

 

「ええ、そうよ。忘れたの?」

 

「すみません⁉︎さっきの事で忘れてしまってました‼︎」

 

泣いていたことで、ここに呼ばれた理由を忘れてしまっていた。

俺は、グレモリーさんに頭を下げて謝った。

 

「本当に変わった人ね…さっきからずっと頭を下げているし、噂と全く違うわ。」

 

「はは…」

乾いた笑いが出た。

 

「ま…良いわ。噂には興味ないし、あなたの本当の姿を見たかったから。」

 

「ありがとうございます‼︎」

 

噂に興味がない、俺の本当の姿を見たい。

 

俺は再び感激しグレモリーさんに頭を下げた。

 

「あなた…後何回頭を下げるの?これじゃ話が始められないわ。」

 

「すみません…」

再び頭を下げる。

 

「ふー、気にしてたら話が始められないわ。話を始めるわね」

 

「はい。お願…」

 

グ〜〜〜〜

 

言い終わる前に俺の腹が鳴った。

 

「…………ハ〜、あなたねぇ〜」

 

「…すみません。朝と昼食べてなくて。」

三たび頭を下げる。

 

「あ…忘れてましたわ。これ…お弁当です。」

姫島さんは顔を赤くしながら、俺にお弁当を渡してきた。

 

「あ、ありがとう。」

俺も顔を赤くし、お礼を言った。

 

「…………まるで初恋みたいね…」

ソファーに座っているグレモリーさんが少し呆れ顏で言う。

 

それを聞いた、俺と姫島さんは更に顔を赤くしてモジモジしてしまった。

 

「はぁ〜。これじゃ話が更に始まらなくなるわ。影村君そこに座って、お昼を食べましょう。」

ため息をつきながら、グレモリーさんは目の前を指差して言う。

 

「…………はい。」

俺は恥ずかしがりながら、ソファーに座る。

 

「お、お茶と紅茶を用意しますわね♪」

姫島さんは顔を赤くしたまま奥に行き、すぐにお茶と紅茶を持ってきた。

 

『は、速くない?』

あまりの速さに疑問を持つが、聞くのが怖くて聞けなかった。

 

「どうぞ♪」

姫島さんは俺には緑茶をグレモリーさんには紅茶を出した。

 

そして、姫島さんは自分の分の紅茶を用意し、グレモリーさんの隣に座った。

 

「それじゃあ、お昼にしましょう♪」

グレモリーさんの合図で、俺は姫島さんが作った弁当箱を開く。

 

「お〜〜」

中身を見て驚いた。

 

お弁当はご飯とおかずがバランス良く入っている。

弁当箱の半々にご飯とおかずが入っていて、ご飯の真ん中には梅干し、おかずは筑前煮•卵焼き•煮豆など和食中心だ。

いつも食べている、コンビニ弁当とは全く違うものだった。

 

「ス、スゲ〜」

 

「それじゃあ、いただきましょう♪」

驚いていると、グレモリーさんが言う。

 

気づけばグレモリーさんの前にはサンドイッチ、姫島さんの前には俺のより小さいお弁当があった。

 

「はい。…いただきます。」

 

手を合わせ、一口食べてみる。

 

「‼︎」

 

「あの…どうですか?」

姫島さんが緊張しながら聞いてきた。

 

「凄く美味しです‼︎こんな美味しいお弁当食べたの初めてです。」

 

「良かったですわ♪」

 

お弁当は本当に美味しく、箸が止まらず短時間で弁当箱は空になった。

 

「ごちそうさまでした。」

 

「お粗末様です♪」

姫島さんは俺に新しいお茶を淹れて、グレモリーさんの背後に立つ。

 

「さて…落ち着いたことだし、今度こそ話を始めるわよ。」

 

「はい。」

俺はお茶を飲み、グレモリーさんの方を見る。

 

「あなた…昨日のこと覚えてる?」

 

「昨日のこと?」

 

「ええ。昨日の放課後何があったかを。」

 

「放課後…………‼︎」

 

朝は記憶が曖昧だったのか思い出せなかった。

だが、今は鮮明に思い出せた。

 

俺は昨日…公園で化け物、確か剛鬼って奴と戦って………腹を刺された。

そこからは、覚えていない。

 

「思い出したようね。あなたは昨日、はぐれ悪魔と戦って…死んだの。」

 

「死んだ…?」

 

「ええ。」

 

「おいおい。冗談でしょ?もし、昨日死んだとしたらなんでここにいるんだよ?」

 

「これを使ってあなたを転生させたの。」

グレモリーさんは、テーブルにチェスの駒を一つ出した。駒はポーンだった。

 

「これ…チェスの駒だよね…」

 

死んだとして、こんなので生き返るのかよ?

 

て、言うか転生って何?

 

やっぱり冗談なん…

 

「そうよ。だけど、普通のチェスの駒と違うわ。これは、悪魔の駒、イーヴィル•ピースって言うの。そして…私はポーンを使ってあなたを転生させたの。」

 

「転生?」

 

「ええ。あなたは人間として生き返ってないの。悪魔に転生したの。」

 

「はい?」

 

え、え、え、理解が出来ないんだけど…

 

「ま…話しても分からないわよね。見てもらったほうが早いわ。」

グレモリーさんは立ち上がり、

 

バッ

 

「エ!」

 

グレモリーさんの背中にコウモリの翼みたいのが出てきた。

 

「私達悪魔なの。」

 

私達?まさか⁉︎

 

姫島さんの方を見ると下を向きながら頷き、グレモリーさんと同じような翼が出てきた。

 

そして…

 

バッ!

 

「…嘘だろ…………」

 

俺の背中にも翼が出てきた。

 

「あなたは人間じゃなくなって、悪魔になったの。」

 

「はは…マジかよ…………」

乾いた笑いが出た。

 

人間じゃない…悪魔になった…

 

受け入れ難い現実。

 

だが…目の前で見たもの自分の身体に現れたもの、これは現実だ。

 

頭の中がこんがり始めるが、一つだけ答えが出ていた。

 

「ありがとう。」

彼女達に頭を下げ礼を言った。

 

「え…」

 

「え?」

 

彼女達は少し驚いているようだった。

 

「なんで礼を言うの?私はあなたを勝手に悪魔にしたのよ?」

グレモリーさんが聞いてきた。

 

俺は、

「だって、死んだ俺を人間じゃないけど悪魔として生き返らしてくれた。それに悪魔の駒だっけ?チェスと一緒なら使える駒の数は決まってるんでしょ?そのうちの一つを俺の為に使ってくれた。俺には、お礼の言葉しか出てこないよ。」

笑いながら言った。

 

「あなた…本当に変わってるわね。」

グレモリーさんは笑いながら言った。

 

「ええ♪変わり者ですよ。俺から質問いいですか?」

 

「ええ、いいわよ。」

 

「俺を殺した奴、確か剛鬼だったかな?あいつは自分のことをはぐれ悪魔と言ってましたが、俺達と一緒なんですか?」

 

「はぐれ悪魔は主を殺して、自分の力に溺れて好き勝手やっている奴らよ、私達悪魔とは全く違い、醜態な姿になるわ。」

 

確かに剛鬼は人の形じゃなくなり、鬼のような姿になったな…

 

「それに奴らは悪魔としての誇りを全く持っていないわ。」

 

「敵ってことでいいですか?」

 

「ええ。中には違うのもいるけど、基本敵よ。」

 

俺はそれが分かり覚悟を決めた。

 

「あら…そろそろ昼休みが終わるわね。」

グレモリーさんは時計を見ていう。

 

俺も時計を確認する。

昼休み終了まで、後5分。

 

「また、放課後に話をしましょう。」

 

「分かりました。それじゃあ、また放課後。」

 

俺は立ち上がり、

「姫島さんお弁当ありがとうございました。」

笑顔でお礼を言って、部室から出て行った。




内容かなりグダついてます。
誠に申し訳ないです。
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