キミとアイドルプリキュア♪~魂と輝き~   作:Ryo02913

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第6話 死神の正体

 キュアキュンキュンが加わったことで、戦況は大きく変わっていた。

「キュンキュン、無理しないで!」

「大丈夫です!」

キュアアイドルとキュアウィンクが左右からマックランダーへ迫る。キュアキュンキュンも二人に続いた。

「私も戦います!」

マックランダーが三人へ向かってくる。キュアアイドルが攻撃をかわし、その隙にキュアウインクが距離を詰める。

「今だよ、キュンキュン!」

「はい!」

キュアキュンキュンがマックランダーへ向かう。

 その戦いを少し離れた場所から、響が見ていた。

「……あれがプリキュア」

先ほどまで逃げていた響には、何が起きているのか分からなかった。けれど、三人の少女があの怪物と戦っていることだけは理解できる。

「俺も何かしないと……」

 そのときだった。響は強い霊圧を感じ取った。

「……!」

響の表情が変わった。この気配を、響は知っている。

「虚……?」

しかし、周囲には虚の姿は見えない。

「どこだ……?」

響が警戒する。

 すると、遠くから巨大な霊圧が近づいてきた。

「何だ、この霊圧……」

建物の向こうから、巨大な影が姿を現した。白い仮面、巨大な身体。これまでの虚とは比べものにならないほどの巨体だった。その正体は巨大虚(ヒュージ・ホロウ)だった。

「なんだ……あの虚……」

巨大虚は響の霊圧を感じ取ったかのように、真っ直ぐに響へ向かってくる。

「俺を狙ってるのか?」

響は周囲を見る。プリキュアとマックランダーの戦いも続いている。一般人もまだ近くにいる。

「ここで戦うわけにはいかない」

響は巨大虚を引きつけるように走り出した。

「こっちだ!」

巨大虚が響を追う。響は人の少ない場所まで移動すると、ようやく足を止めた。

「ここなら……」

 響は死神代行証を取り出す。その姿を、うたが遠くから見ていた。

「え……?」

キュアアイドルの視線の先に、響がいる。響は何かを手にしていた。

「お兄ちゃん……?」

響は代行証を握る。次の瞬間、魂が肉体から抜け出した。黒い死覇装が響の身体を包み込む。その手には斬月が握られている。

「……!」

うたは目を見開いた。目の前にいるのは、これまで何度も自分を助けてきた死神だった。

「まさか……」

声、姿、そして、今まで何度も感じてきた気配。全てが一つにつながる。

「お兄ちゃん……?」

 死神となった響が斬月を構える。

「来い……!」

巨大虚が響へ襲いかかる。響はその攻撃をかわし、斬月を振り抜いた。巨大な身体へ斬撃を与える。しかし、巨大虚は倒れず、再び響へ向かってくる。

「こいつ……!」

響は斬月を構え直す。巨大虚の腕をかわし、懐へ入り込む。斬月を振り上げ、その身体を斬り裂く。巨大虚が後退する。響は追撃するために走り出した。

 その姿を見つめながら、うたは確信した。

「間違いない……」

キュアアイドルの胸に、これまでの記憶が蘇る。初めて虚に襲われた夜。自分の前に現れた死神。その声、その戦い方。そして、今目の前で死神へ変わった兄。

「死神の正体は……お兄ちゃんなんだ」

うたは驚きながらも、どこか納得していた。兄はずっと、自分の知らないところで戦っていた。自分と同じように、誰かを守るために。

「お兄ちゃん……」

 響は虚と向き合いながら、斬月を握り直した。うたはその背中を見つめる。うたは、自分がプリキュアであることを響に知られた。

そして今、うたもまた兄の秘密を知った。

けれど、二人がそれを言葉にする時間はまだなかった。

「負けないで……お兄ちゃん」

その声が響の耳へ届く。

「うた……」

響は一瞬だけ振り返り、それから巨大虚へ向き直った。

「分かってる」

斬月を構える。

「俺も負けるつもりはない」

 うたは兄の背中を見つめる。

その視線の先で、響は巨大虚と向き合っていた。

一つの戦場で、プリキュアと死神。

二つの戦いが同時に始まろうとしていた。





人が希望を持ちえるのは
死が目に見えぬものであるからだ

BLEACH/第2巻 朽木ルキア

キミプリの推しは?

  • 咲良うた/キュアアイドル
  • 蒼風なな/キュアウィンク
  • 紫雨こころ/キュアキュンキュン
  • プリルン/キュアズキューン
  • メロロン/キュアキッス
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