TS外道人外ロリは怖すぎ聖女に遊ばれる   作:適当うなぎ

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サブタイまま、時代は甘々。嘘偽りなし!


8. 『甘々お犬さんごっこ!』

 

 俺の目標は女──アリスを殺すこと。これを達成しなければ、もう何のために生きたのか分からなくなってしまう。

 

 ……少しの間だけ『可愛いワタちゃん』になりきっても、幸せにはなれなかった。

 

 多分、本当に俺のことは好きなんだろう。でもそんなの受け入れたくない。当然だ。

 

 そして完全に理解した。女は、この日々の終わりを必ず避けようとする。

 

 明確で、他よりも圧倒的な拒絶反応を示した『目』に対して……そこまで女は踏み込んでいないつもりなのだろう。

 性格的には、毎日のように狙ってきてもおかしくはなさそうだから、頑張って我慢しているはずだ。

 

 本当に『俺に嫌われる』のだけが怖いんだろう。そこを避けるだけで嫌われないと思ってるなら、素晴らしい頭をしているが……高頻度で脅しとして使うから意味ないんだよ。

 

 「私のこと好きですか? 好きですよね。好きって言って?」

 

 最近は毎日、夜も一緒に寝てくるようになった……あの件からは一人で寝させるのが怖いらしい。

 寝る前になると、ずっと好きって言わされて頭がおかしくなりそうだが、俺の心は変わらない。

 

 「すき、だよ」

 

 殺してやる。

 

 「なら……尻尾、貸してください。追加でなんか可愛いことも言ってください」

 

 やっぱり気持ち悪いなコイツ。俺は女に背を向けて、ゆっくりと尻尾を持ち上げた。

 

 布団に頭を突っ込んで嗅いでくるが、何がそんなに良いんだよ。窒息しないかな。

 

 「ちょっと、恥ずかしいかも」

 

 お前が好きそうな言葉だな……きっと中で喜んでいる。勢い良く飛び出してきて、腹に手を入れてきた。

 

 (さす)りながら言ってくる。

 

 「寝る前なのに、こんな気持ちにさせないでくれますか。絶対にわざと煽ってますよね? 謝ってください!」

 

 理不尽すぎるだろ……そんなことあるか? でも、声だけは本気なんだよな。

 

「えっと……ごめん、ね?」

 

 「あー!! え、好きです! なんかこの甘々な感じハマりそうですよ!!」

 

 声がでけぇよ。完全に()()()()に進めるのなら、俺的にはかなり良い……

 だが、どうせ後から爆発してとんでもないことをしてくるのが見えてる。常に警戒は必要だ。

 

 「はい、おしまい。これだとアリスの顔が見れない」

 

 俺は尻尾を動かして、女に向き直った。

 

「それは誘いすぎですよ? 私が寝れなくなったらどうするんですか……」

 

 不眠で死ね。こっちはお前が求めたものを提供したんだから、さっさと寝ろよ。

 

 「えへ、おやすみ」

 

 俺はいたずらっぽく笑って、すぐに目を瞑った。

 

 ベッドがありえないレベルで揺れている。完全に決まった。ただ女が『愛で欲求』を強めてくれることを祈る。どうか裏目に出ませんように……

 

 

 

 

 

 

 「学校っ! 行く前に、こんな誘惑してくるなんて……! 悪い子すぎますよっ!」

 

 気持ち悪い言葉で目が覚めた。朝から女が、俺の髪を嗅いでいる。

 

 最悪。そう思ったが、違和感があった。

 

 これ俺から抱きついてないか? 腕が女の背を覆うように配置してあって、俺が上になるように足を絡ませている。

 

 …………そんなはずないか。きっと、女が頑張って動かしたんだ。

 

 「んん、すきすき」

 

 面倒くさいから適当で良いや。俺は女に腹を押し当てた……やけに温かいから眠くなってきたな。

 

 「なんですか、それ。どこで覚えたんですか……」

 

 女がわなわなしている。

 

 「眠いとそうなっちゃうんですか? それとも、どこまで可愛くなれば全部が許されるか試してるんですか?」

「えへへ」

 

 前者も後者も答えない。普通に考えるのが面倒だからだ。この身体になってから、やっぱり朝は頭が働かない。

 

 「あっ……今日は酷いことします」

 

 変なのが聞こえてきたが、俺は寝た。

 

 

 失敗した、後悔している。絶対にあんなことしないほうが良かった。

 

 もういっそのこと、今日はあのキャラで行くか?

 

 俺は一人で頭を抱えている。逃れられない暴力を、どうにかしてやめさせたい。

 

 考えていると、扉が開く音がした。

 

 「ワタちゃん起きてますか〜?」

 

 来た。とりあえず走って出迎えた。

 

 「今日もお昼寝、したいな」

「あ、ふぅ…………ダメです」

 

 なんとかなりそうな気がするな、これは。

 

 「やるって決めてるのがあるんです!!」

 

 俺は尻尾を女に擦り付ける。勝てるというのが伝わってきた……俺が寝起きで考えた案、それが『酷いことより気持ちいいよ?』作戦だ。

 

 普段なら逆効果で、そのほうが興奮するとか言われるだろう。だが……何故か今日はいける自信があった。

 

 効きすぎて何も考えれなくしてやる。

 

 俺は女の腹を、尻尾を左右に振って優しく撫で続ける。

 

 「しろはた、痛いのは嫌」

「あっ!!!!」

 

 女は胸に手を当ててしゃがみ込んだ。馬鹿みたいだな。

 

 「そんなに無様なの見せられたら、興奮しすぎますよ……何が狙いですか」

 

 痛いのが嫌だと言っても伝わらないのか? ならもう、恥ずかしいだけだったかも。

 

 「いたいのは、いや」

 

 追撃を入れる。尻尾を女の顔に近づけると、当然のように掴んで吸い始めた。

 

 「と、特別ですよ? 『白旗』はもう大好きなので、痛いことしてるときに言ってもらいますから……」 

 

 「小さい女の子に手玉に取られる感じも興奮しますね。新しい発見です……そんなワタちゃんを泣かせるまでがセットですが」

 

 気持ち悪いんだよ……自分の行動にも吐き気がするが、まぁいい。

 俺はできるだけ苦しまないで生活したい。それがプライドなんかと交換できるなら、喜んでそうしよう。

 

 俺達はゆっくりとベッドに移動した。

 

 「どうしましょう。今日は喉とかいじめる予定で、それでたくさん苦しんで欲しかったのに!! でも、こんなに可愛いし……だからこそ感もありますが…………」

 

 「これで許されなかったら、もうこんなことしませんもんね? 定期的に見たいです」

 

 ……想像以上に決まったな。やはり俺に女の子らしくとか、無理に可愛い動きをさせたりするのが好きなのか? 

 

 女を殺すのにハニトラが一番の近道だったら笑えるな。

 

 「アリス、ワタお腹すいたかも」

 

 間抜け面してる時に搾取してやる。

 

 「……! いいこと思いつきました」

 

 女は急いで部屋を出ていき、すぐに帰ってきた。鉄製の容器をその手に持っている。

 

 「お犬さんごっこをしましょう。ワタちゃんの恥ずかしい姿が見たいので!」

 

 容器は女の手から血が注がれた後、床に置かれている。全然大丈夫だ。

 

 尊厳なんて、ペットになった時点で無かったしな。

 

 俺は血を飲むために、ベッドから降りて移動する。

 

 「あれ、お犬さんごっこですよ」

 

 ……四足歩行なんて久しぶりだな。

 

 今日は明らかに血の量が多い。女の機嫌が良い証拠だろう。

 

 舌を出して、女に分かりやすいように舐めた。

 

 女は興奮しながら頭を撫でてくる。

 

 「すごい! 可愛いです♡」

 

 「…………わん」

 

 サービスしてやる。気持ちよくなってろ。

 

 「え、は? は? そんなの酷いこと我慢できませんよ? たくさんお腹とか蹴りたくなってきました……」

 

 「ふー、わふ」

 

 「私を喜ばせるためですか? ちょっと効きすぎてます。やめてください……このプレイにハマりそうです」

 

 「痛いことしたら二度とやらないって目をしてますね? うぅ、生意気です……」

 

 勝った。女は俺を撫で続けている。お前のアホさに合わせて媚びるのも慣れてきたな。

 

 俺は血を舐めきったので、ベッドに戻ることにする。

 

 とりあえず、今日は大丈夫そうだな。一日だけでも休憩できるのは良かった。

 

 「あー!! あのワタちゃんなのに、こんな馬鹿みたいな……ダメです、今日だけは抑えないと……絶対もう一回は見たいです」

 

 「昨日あんなに綺麗に笑ってくれてた子が、無様にお尻を振って犬の真似なんて……こんなの誰でも(たっ)します!!」

 

 我慢させる形になった分、次に爆発される可能性が高い……失敗したか?

 

 クソ、なるべく楽で痛くないほうに誘導しないといけないな。女は喉とか言っていたし、苦しいのも予想される……

 

 俺は激しく近寄ってきた女を無視して眠ることにした。

 

 

 目が覚めると、添い寝していた女がこっちを見ている。まさか、寝てる間ずっとそうしてたのか? 俺がどれだけ寝ていたか分からないが、普通に気持ち悪いな。

 

 「起きましたね。やっぱり寝顔も可愛いかったですよ」

 

 お前はさっさと寝ろよ。急に気分を変えそうで落ち着かないんだよ。

 

 「……やっぱり我慢できません」

 

 最悪だ。呼吸を乱しながら手を伸ばして、俺の頬を掴んできた。

 

 「ちょ、ちょっとだけ、酷いことしたいです。喉に痛いことはしません! 約束しますから! 可愛いお口で少しだけ耐えてほしいだけです……」

 

 「あと、犬の真似は続けてください」

 

 聞いた俺の表情が曇っていたのだろう、女は即座に付け足した。

 

 「その可愛い感じはまたやってほしいので、嬉しい約束をしましょう! 許してくれたら、()()()とか行きます!」

 

 …………それはつまり外出ってことか? これで嘘だったら嗅がれるときに嫌な顔をしてやる。

 

 「わん」

 

 外にもう一度出れるなら、きっと何でも耐えられる。俺はそう考えて返事をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 女は、俺に膝枕をしてきた。

 

 手足を畳んで、尻尾を振り続けてほしいとか言い出した時は困惑したが……そんなことはどうでもいい。

 

 こんなことで外に出れるなら、喜んで犬にでもなってやる。

 

 「ではお口、開けてください」

「ぁ……え」

 

 俺は素直に従う。

 

 「これから、喉を針で引っ掻きます」

 

 見せられたのは、そこそこの長さをした針だった。普通に痛そうじゃねぇかクソ女。

 

 「グサグサと刺したりはしません。吐きそうなのが見たいだけですから……最近、あのお顔もすきなんです♡」

 

 気持ち悪い。それが望みなら、お前の顔を見るだけで実行できるからやめてほしい。

 

 ゆっくりと針が近づけられる。すぐに喉の奥に触れた。

 

 「ぅ゙えっ……」

 

 痛みと吐き気が同時に襲ってきたので、俺は強くえずいた。喉が締まる。

 

 不愉快な痛みだった。俺の目には涙が浮かんでいる。

 

 「ふふっ、凄い。やっぱり感じるものがありますね! いけないことしてる気分です」

 

 ……してるだろ。

 

 「まだ当たっただけでしたよ? カリカリしたいんです。我慢、できますか?」

 

 「わ、ぅ」

 

 気持ち悪い。喉の閉塞感で息がうまく吸えない気がする。

 

 「お返事できて偉いですよ♡」

 

 再度、針が喉に触れた。

 

 「おぇえ……」

 

 女の手は引かれない。痛い、痛い痛い。絶対に刺さってるだろ……吐きそうだ。

 

 「もう、おやつじゃないですよ。飲んじゃダメです」

 

 針が横に押し込まれた。喉が締まる……我慢なんてできない。

 

 「我慢できないのは悪い子になりますけど、どうします?」

 

 どうもできないだろ、これは反射とかじゃないのか? 簡単に抑えれるものじゃないことぐらい…………

 

 「きゅっ」

 

 気持ち悪くて変な音が鳴った。

 

 「え、なんですかそれ。可愛い! やっぱり良い子な気がしてきましたね」

 

 女は嬉しそうだ。針を強引に抜いて、口内を眺めてくる。

 

 「うわぁ。これって本当に見ていいやつですか? なんか、その……」

 

 クネクネするなよ、お前のせいでまた吐きそうになるだろ。

 

 「ふぅ。人を食べるときは流石に丸呑みとかじゃなくて、小さくしてから食べるのが伝わってきます……あれ、なんか歯は鋭くないですね?」

 

 「ちょっと噛ませるぐらいなら、経験として良いかもしれません!」

 

 ……気持ち悪い。そんなチャンスがあれば首を食いちぎってやる。

 

 俺の目を見て、針を指先で回しながら……ゆっくりと女は口を開く。

 

 「ふふ、泣きながら尻尾を振ってるのイイですね……バカ犬っぽさを見せてくれると、もっと気持ちよくなれます」

 

 女はそう言って、喉奥には当たらない中途半端な位置に針を固定する。

 

 「ほら、どうしたらいいか分かります?」

 

 …………死ね。

 

 俺は首を持ち上げた。すぐに鋭い痛みから逃げたくなるが、今だけは耐える。

 

 「ぃつ!」

「ふっ、ふっ……」

 

 息が漏れる。痛い、吐きそう。大丈夫、これじゃ絶対に死なない。怖いだけだ。

 

 「賢いじゃないですか。バカ犬っぽくはありませんね」

 

 ……どうしたら良いんだよ。お前の指ごといけば満足か?

 

 「その顔! あー、()()()()。やっぱり首は()ろして良いですよ! これからかき混ぜます!!」

 

 聞いただけで気持ち悪い。心の準備なんてできずに、女の手首が激しく動いた。

 

 変な音と鉄の味がする、吐きそう。水が飲みたい、舌の位置が定まらない……

 

 「ぅ゙ぷっ」

 

 耐えられない、耐えられない耐えられない。ダメだ、このままじゃ吐いてしまう。

 

 今日は血をたくさん飲んでいる、恐らくだがいつもの倍以上だ……あまり戻したくはない。

 

 気を紛らわせるため、耳をパタパタと動かした。尻尾が立って痙攣している。

 

 「ワタちゃん白目むいてますよ! かわいそう、震えてます! なんかすごく興奮してきました!!」

 

 はやく抜けよ、吐きそうなんだよ。耐えれてるのが不思議だ……普通なら絶対に吐いてるだろう。

 

 「ふー、おしまいです! 我慢できるなんて偉いですね」

 

 頭を激しく撫でられる。

 

 少ししてそれも落ち着くと、指が口に突っ込まれる。舌を引っ張り出そうとしてきた。

 

 「あぇ」

 

 まぁ、抵抗はしないほうがいいか? そう思った瞬間、激しい痛みが舌に響いた。

 

 「喉は、我慢しましたから!」

 

 は? 痛い、理解ができなかった。舌をしっかりと針が貫いている。

 

 「涙を見てると、つい……そんな驚いた顔しないでください。笑ってみて?」

 

 …………俺は笑おうとした。舌が固定されているせいで上手くできない。

 

 「ぐちゃぐちゃな顔ですね。すごい、完璧です! ダメな気持ちが溢れそうです!」

 

 「本当に良い子……絶対にお散歩は約束します。おうちにも一回だけ行かせてあげましょうか……?」

 

 はやく針を抜けよ。

 

 「げぇ……」

 

 多分、血が喉まで上がってきた。

 

 「あ!! そんなに効くものを見せないでください!!」

 

 急いで針が抜かれる。女が口を押さえてきて、笑いながら言ってくる。

 

 「飲み込んでください♡」

 

 吐くよりはマシか……俺の喉がゆっくりと動いた。だんだんと痒くなってくる。

 

 「最後に可愛いの聞きたいです!」

「わ゙……ん」

 

 かすれた声しか出なかった。女はそれに満足そうな反応を見せ、俺に杖を向ける。喉はもう痛まない。

 

 膝から起こして抱きしめてきた。

 

 「もう普通に喋っていいですよ。一回、寝ますか? それとも遊びます?」

 

 ……お前との遊びは楽しくねぇよ。

 

 「寝たい」

 

 最悪の気分だ。でも耐えきった。

 

 そういえば、外に出たら何ができるんだ? あまり考えてなかったが、まぁ……いいか。

 

 俺は水をもらって寝ることにした。

 

 

 




喉、好きだよ。というか首は全部好き……共感してくれてありがとう。
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