TS外道人外ロリは怖すぎ聖女に遊ばれる   作:適当うなぎ

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これを書いてる時、気持ち良すぎて正常に血が巡らなかったよ!


6. 『短くない悪夢』 ①

 

 これで刺せって……これで? 刃が親指と小指を全力で離した時ぐらいあるだろ。

 

 自分でなんか無理だ。流石に嫌だ、これをお腹に? そんなの怖い。どうかしてる。

 

 「これは、無理だよ……?」

 

 俺は女に訴えるが、ただ嬉しそうな顔をするだけだ。聞き入れる気はないだろう。

 

 「今日も長く一緒にいられるんです。たくさん待ちますけど、絶対やってもらいます」

 

 …………イカれてる。

 

 「これを奥まで、しっかりと突き刺してください。もちろん治しますから、安心して良いですよ……ワタちゃんは大切にします」

 

 俺は震えながら短剣を拾い、腹の横に並べてみた。奥までなんて、どう見たって貫通する長さだ。

 

 「クマさんを後ろ向かせてる時、思ったんですよ。これで気持ちいいなら、自分で酷いことさせるのも最高なのでは? と」

 

 は? 意味が分からない。実は何かに怒っているのか? 本当にそう思っているだけ?

 

 「もしかして、何か悪いことした?」

「お仕置きなら謝る。やめてほしい」

 

 「もし本当にそうなら、その『何か』が分かってない時点で……ですよね?」

 

 クソ、こいつ……気持ち悪い。

 

 「やっぱり嫌なんですね。可愛い……どうにかして逃げたいみたいですが、絶対に私の楽しみは減らさせませんよ」

 

 気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。何が楽しみだ……まずい、これは実行が遅れると何かあるのか? 分からない、回数が増えたりしたら最悪だ。

 恐らく複数回やらせてくるのは前提で、そのラインを引き上げてきそうだ。

 

 「ちょ、っと……まって」

 

 俺が短剣を見つめる。

 

 「立ったほうが良いです。そのほうが見やすいですし、私が興奮します!」

 

 いつもと何が違うんだ、こいつの普段の拷問も、同じかそれ以上の痛みと苦しみのはずだ。やはり自分でやるからか……怖い。クソ、気分が悪い。

 

 俺はベッドから抜け出して、震えながら女のほうを向く。

 

 「服をめくって、顎で押さえてください。横向きに刺すんですよ? できますか?」

 

 ゴミみたいな指示が飛んでくる。なんで朝からこんなことに……これが一日の始まりなんて耐えられない。もしかして今日はずっとこれをやらされるのか? 

 

 「すごく可愛かったら、今日はお昼寝の時間を増やします。私のことが好きなワタちゃんなら、ご褒美があるから頑張れますよね」

 

 正気じゃない。呼吸が乱れる、できるだけ苦しまない所とかないのか? あるわけないか……どうする。

 

 やるしかないのは分かった。抵抗しすぎれば手足と、今までの努力が消えてしまうのもだ。

 

 俺は言われた通りにして、へそより少し上ぐらいの位置に剣先を当てる。震える、押し込む? これを? 大丈夫、光が貫通するほうが絶対に怖かったはずだ。

 

 だから、この程度…………俺は思い切って受け入れる。

 

 「あぐっ……」

 

 熱い、熱い熱い熱い熱い。痛いし、怖い。こんなのを見て笑ってる女はおかしい。どうして嬉しそうなんだ……そんな顔ができるんだ。理解不能だ。クソ、これを何回も?

 

 「ワタちゃん、泣いてますけど……まだ半分ぐらいですよ? ほら頑張って♡」

 

 女が近づいてくる。俺の前でしゃがみ込んで、楽しそうにしている。本当に半分?

 

 どこまで刺さっているかは見れない……嫌だ。

 

 「もう、焦らさないでくださいよ。意地悪ですね」

 

 「……頑張ってるから! 限界なの!」

 

 俺は叫ぶが、通じるわけがない。

 

 「ふふっ、大丈夫ですよ。ワタちゃんならできます」

 

 どうしてそこまで……女を見つめると、少し残念そうな顔をした。

 

 まずい、これは本当に。後に響く。

 

 「……あ」

 

 俺は勢い良く刃を押し込んだ。長い、吐いた。柄が腹に沿うのが分かった……足が震える。大丈夫だ、大したことない。こんなの、比べるまでもないはずだ。

 

 「おー、嬉しいです。私のことを思ってやってくれたのが伝わります! これは優しくしないとですね」

 

 「じゃあ、グルっと(ひね)ってみてください。それとたくさん喋ってくれたほうが、もっと興奮します」

 

 捻る? もう、無理だ。痛いんだよ。見たら分かるだろ、そんなのできない。

 

 「いつものします? 媚びてきて良いですよ。可愛いから大好きなんです」

 

 「うぁ……あ」

 

 俺は持ち手を回そうとするが、怖い……滑る。吐きそうだ。

 

 叫ぶ、力を入れた。すぐに終わらせたい。

 

 回った。

 

 「…………あれ」

 

 おかしい。痛くない。

 

 「あー抜けてますよ? やり直しです」

 

 多分、穴が塞がった。俺は短剣を落とす……女に近づいた。

 

 「むり、むりむりむり。もういやだ」

 

 俺はしゃがみ込んで女に言う。

 

 「休憩ですね、分かりました」

「そういうことじゃない……やめて」

 

 女は嬉しそうだ、でも要求は通さない。

 

 「私はワタちゃんのこと好きですけど、やっぱりいじめたいんです。普段は良い子にしてますよね? 理不尽かもしれません。でも、それで苦しんでるのが興奮します」

 

 気持ち悪い。この瞬間が一番、女の舌が回っている。

 

 「悪い子に戻っちゃったら、もちろん悲しいので全部没収します。お部屋もですよ? そんなの嫌ですよね! 大丈夫です。私はそんな子じゃないの分かってますから!!」

 

 歪な釘も刺してくる。どうすれば……

 

 拾い上げられた短剣が、俺に丁寧に渡される。

 

 ダメだ、逃げようがない。今さら反撃に出るのも意味がないし、今後をできるだけ良くする方法を探せ……何か何か何か何か。

 

 何かないのか?

 

 結局、女に媚びるぐらいしか思い浮かばないのが情けない。

 

 「じゃあ、頭……撫でてて」

 

 自分で言ってて気持ちが悪い。発言的に逆効果の可能性も高い……だが、少しでもこの時間を早めに終わらせる選択をしなければ。

 

 お昼寝とか言っていた、そこに賭けるぐらいしかない。

 

 「撫でられながらお腹を刺すって、どんな気分なんですか? やっぱり私に褒められてると頑張れるんですかね」

 

 ……そんなわけないだろクソ女。最悪だ、撫でてない方の手で、変に腰とかを触ってくる。

 

 「それやめて。服、押さえといて」

「サービスが良すぎませんか……私、もう好きになっちゃってます」

 

 ならやめさせろよ。お前の『好き』は気持ち悪いんだよ、大声で教えてやりたい……手が震える。

 

 「うあ……」

 

 短剣を腹に突き立てた。勢いだけでごまかすように、奥まで押し込み捻ろうとする。

 

 「……ひっ」

 

 ダメだ、ダメだ、ダメだ、ダメだ。絶対にやっちゃいけない動きな気がする。女の呼吸音が妙に頭に響く。

 

 「うーん、難しいならグリグリするだけでも良いですよ。もちろん! 代わりにたくさんグリグリしてくださいね!」

 

 気持ち悪い。大して変わらない代案を出してくるんじゃねぇよ。

 

 「おぇ……」

 

 ……怖すぎて吐き気がする。えずいたら、激痛が走って動けなくなった。

 

 「ふふ、可愛い♡」

 

 ()の部分をトントンと指で押してくる。痛い、痛い痛い痛い。

 

 「ずっと……そのままのつもりですか?」

 

 俺は、その言葉で女と目を合わせた。

 

 「はやくしないと、お腹と剣をくっつけちゃいますよ〜?」

 

 杖を振り回し、柄を言葉に合わせて叩いてくる。くっつける? このまま魔法で回復するってことか? なんで? そんなの、人間のすることじゃない……

 

 「ま、まって……ごめん、なさい……おねがいだから、まって!」

 

 必死に叫んだ。状況は変わらない。

 

 「あーそれです。すっごく気持ちいい。今のワタちゃんが一番可愛いですよ」

「ならっ……!」

 

 「だから、です」

 

 …………もう、怖い。ただ女が怖くて、久しぶりに心が折れそうだ。強くこいつを殺したいと思えるのは、今思えば嗅がれてる時が一番多い気がしてきた。本当は恐怖に屈してるんじゃないか? ダメだ、弱気になるな。

 

 ああ、クソ。動かしてなくても痛い。

 

 「さん」

 

 女がニコニコしながら言った。何だ?

 

 「に、いち」

 

 カウントダウンだ。多分、やらなかったらこのまま……

 

 「アリ、スぅ……! や、め」

「ぜろ♡」

 

 逃げ場なんてない。俺は短刀を腹の中で回した。女が笑っている……痛い。

 

 「あー、『お漏らし』したらダメですよね? 恥ずかしいことって、教えましたよ」

 

 「ぁ……え?」

 

 「しーしーの合図だと思ったんですか? 残念ですけど違いますよ。お腹のも縦になっただけじゃないですか」

 

 縦になっただけだと? こんなに、痛くて苦しいのに……

 

 「また、ぐるっとするんです。一回転したら抜いてもいいですよ」

 

 「むり……ぜったい、やだぁ……」

 

 俺は泣いた。怖い、心から。

 

 女のことも、お腹に短剣が刺さったままなのも絶対に嫌だ。

 

 「なら『伝説のワタちゃんソード』を、『勇者』の私が抜く遊びにしましょうか! お人形遊びとか、好きでしたもんね?」

 

 無理。無理無理無理無理無理。怖い、怖い、どうして? なんでこんなことをするんだ? 意味が分からない。理解不能だ。見てて何が、こんなことをさせて何が面白いんだ。

 

 「そんなに泣くなんて、可愛い♡ 懐かしいです。最近はそのお顔は見せてくれなかったので……」

 

 「ごめん、なさい。ゆるしてください」

「もうわがまま……いいません」

 

 俺は言った。これは敗北宣言だ、全てを差し出した……そう受け取られても構わない。

 

 「それがわがままですよ?」

 

 嘘だろ、お前。

 

 「遅くて、ごめんなさい! 漏らしてごめんなさい! 泣いてごめんなさい、わがままでごめんなさい!! だから、だからぁ! くっつけないでください……」

 

 ふざけるな、俺にここまで言わせたんだ。許せない、殺してやる。なんでこっちが謝らないと……

 

 「ふふっ、あー……気持ちいいです!

でも、今日から上向いて寝れませんね? それが刺さっちゃって起き上がれませんから」

 

 「ゆるして、ねぇ! おねがい。ごめんなさい! ねぇ!」

 

 「大切なのは行動です。私がワタちゃんのことを好きなのって、たくさん言わなきゃ伝わらないじゃないですか。これで分かりましたかね……?」

 

 分からない。

 

 「せーの♡」

 

 「……ぅ゙え」

 

 …………できた。

 

 「できた、できたよ」

 

 頭をたくさん撫でられる。

 

 「偉いですね。可愛い♡ それで、次はどうします?」

 

 次? ダメだ。そんなの、もう耐えられないから……

 

 「それ、抜いていいですよ。次はおめめさんを取りましょうか」

 

 剣が落ちた、俺の膝と同時だった。

 

 「それだけ、はぁ……!!」

 

 「わ、冗談ですよ? あれ何回もやっちゃうと、絶対にワタちゃんに嫌われちゃいますからね!!」

 

 よかった、俺は心の底から安心した。すでに嫌いなんて言葉は、頭に浮かびもしなかった。

 

 「じゃあ、休憩としてお昼寝しましょうか? 今日はとっても長いですからね!」

 

 やっぱり安心なんて、できない。ダメだ。何をさせられるんだ……絶対にこれで終わりでいいだろ?

 いいはずだ。腹を自分で刺させたんだから、これ以上なんてあってはいけない。

 

 「床、どうしますか?」

 

 指が示した先は濡れている。女が息を漏らしながら舌を出して、一回ペロリと動かした後で口にしまう……そういう意味だろう。

 

 「……わかった、から」

「酷いことしないでね?」

 

 俺は、震えている。

 

 「ふふっ、また冗談です。それも結構な酷いことじゃないですか」

 

 ……お前の冗談は何も面白くないんだよ。そんなに怖がらせて楽しいのか。クソ、クソクソクソ。舐めやがって、舐めやがって。

 

 俺の喉が、鳴っていた。

 

 無意識だった。久しぶりだった。こんなことはしてはいけない、失敗した。

 

 「あー、怒らせちゃいました?」

「そっ、そんなことない! 一緒に寝るのが楽しみなの……!」

 

 「そうですか? なら、嬉しいです」

 

 死んでくれ。なんで、こんなこと。

 

 「お着替えと、お掃除をしないとですね」

「というかお風呂に行きますか……」

 

 女がそう言って、俺を見つめる。怖い。

 

 「脱がないとダメですよね。拭かないとダメですよね?」

 

 目線は俺の上半身……これで拭けってことか? もう何も分からない、これも冗談?

 

 「青い……」

 

 そこまで聞こえて、俺は服に手をかけた。

 

 「シートを持ってきましょうか」

 

 ……クソ。

 

 「あれ、パジャマで拭こうとしたんですか? それは悪い子ですよ。なんでも大切にできないなら、お風呂でお仕置きです」

 

 「ごめっ、んなさ……い」

 

 ただ立ち尽くした。頼むから、お前が俺を大切にしてくれよ。

 

 

 

 

 

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