101:それぞれの再スタート
クロロの執着対象が「空」であって「空」ではなくなったので、オークションで再会したフィンクス、フェイタンとのやり取りがちょっと変わった。
ゴンの気遣いによる長考返答と、見捨てられるクロっちが割と好きです。
地味に書くべき情報が多かったので、短編連作みたいになってる一話で、話としてはキルアとソラの痛覚残留オマージュを気に入ってます。これ、ソラに対しても誰かが言うべき言葉なんだよなぁ。
けどこの話で一番書くべきだと思ったのは、割とマジ原作ではどうなってるのか心配なゼパイルさん救済。いやマジであの人原作で何してるの? 生きてる? お願いだから穏やかに幸せであって。
幕間:9月10日
第一部はどうしても9月6日の14時に最終話を投稿したかったので、新作の話は基本的に一章に一話だったけど、二部は別にそういうこだわりがないので一章につき2話くらい新作追加で投稿する予定。
そしてこれは、面識は前作同様互いにないが、少なくともビスケの方は一目で「あ、こいつらがゴンとキルアか」と気づけるのと、流石にソラが可愛がってる子供二人にサークラ行為はしないだろうと考えた結果の話。
ビノールトとの出会いが雑極まりなくなったのが申し訳ない。
あと何気にビスケはソラの面倒くささは熟知しているが、ソラという複雑怪奇な人物像への解像度はさほど高くない。別に低いわけではないけど、ソラは「年上には甘える主義」と言いつつ、そもそもこの女は誰に対しても甘えてくれない、下手したら年下相手の方が励ましや忠告の為に自分の弱さを見せてくれるが、年上かつソラはビスケが好きだからこそ「守らなくていいよ、私は平気だから」と一定の距離を置くので、クラピカやゴンキル達と比べると解像度が低い。
その結果がG・I編でのオリジナル長編に繋がるきっかけの一端でもあったから、リメイク前よりその辺をちゃんと描写しときたくて書いた話でもある。
102:子と丑と……猫?
ここから先は全話微修正程度なので、当時どんな思考で話を作ったかをちょっと思い出したので語っていく。
この話からスターシステムのゲストがある回は、「1.まずは話のテーマや最低限の大枠を決める。2.そのテーマや大枠に合う型月キャラを見繕う。3.型月キャラとテーマをすり合わせて話を考える」となったので、少なくとも犬神編のように作者本人にとっても違和感しかない話とキャラではなくなりました。
そして確かこの話は、「こどもつかい」というホラー映画のノベライズを、旅行の移動中の暇つぶしに読んだから「子供とピエロ」をテーマにした覚えがある。
「子供とピエロ」だから、「じゃあゲストはジャックちゃんだな」と即決し、ヒソカは出したらソラが可哀想なので、今はもう読めないが当時は無料で誰でも読めた、石田スイ先生の半ば公式スピンオフなヒソカ過去編での舞台と、そこのゲストヒロインを持ってきて、ついでにジャックとアポクリで縁のあるアタランテを持ってきた。
正直、アタランテは船編を考えるとソラとミザイに接点あった方が話は楽だなと思い、顔合わせさせたかった、でもミザイの能力ほとんどわかってないから同行させると使いづらいからという理由で足したキャラ。
結果として子供に対してはバーサーカーな彼女は、暴走するからこそ話を進めやすくて便利でした。ソラがマジでいい迷惑だったと思うけど。
103:無色の子供たち
ジャックちゃんは型月の設定をH×H流に直し、流石に型月同様の悪霊だったらアタランテVSソラが勃発するので、水子の設定は「透明」となった。
アバキに関してはほぼオリキャラになってるのが申し訳ないが、読み切りのキャラだわ、その話から10年くらいは経ってる設定なので、キャラ再現なんて土台無理な話なので、読む人に不快感を与えないキャラにしようと気を遣った記憶がある。
104:被害者たち
たしかリメイク前のこの章の時点で、アトラムとアルバが小物すぎたことを後悔していたので、敵キャラに型月キャラは持ってこないでおこうと思い、ならばどうしようかと思って、おそらくヒソカの元ネタというか源流的な実在の殺人鬼、ジョン・ゲイシーに辿り着いた。
ただなぜか私は、エドガー・ゲインと混同していたので、当初は名前をエドと書いてしまい、書き上げてから改めてキラークラウンを調べて間違いに気づき、慌てて直した。最初から調べろや。
割と「操作系に見せかけた強化系能力でしたー。なので水見式の結果を見せて容疑者から外れます」というやり口は小賢しくて気に入ってます。
105:愉快犯
アタランテをゲストに持ってきたのは、上記の通りミザイストムと接点持たせつつ、彼の参戦阻止の為だったけど、本当に彼女は暴走するからこそ話を進める、盛り上げるのに便利だった。
そして普通ならオリキャラ活躍のために、原作キャラの暴走なんてヘイトしか買わないだろうに、「能力で暴走させられている」という前提ありきとはいえ全くのノークレームだったあたり、アタランテお前それでええんか? とも少し思う。
106:シリアルキラー
ジョンの設定は、まだ10代後半ということにしたので街の名士とかではなく、父親からの虐待という家族関係や被害者がどのような状態だったかなどは、そのまま史実から持ってきました。
当初はエドガー・ゲインと混同していたので、アバキに対して歪んだ母性を求めていたからジャックが邪魔だったし、アタランテのように能力をかけても殺さないというあり得ない期待をしてるヤンデレキャラだった気がする。
そしてちゃんと調べた結果、私が実際のジョン・ゲイシーに対して抱いた印象そのまま、小物なサイコパス気取りの弱い者いじめっ子となった。
107:世界の醜さを私たちは知っている
ジョンの最期は甚振って壊すつもりのおもちゃ認定していたジャックに善意で生きながらにミキサーと決めていたからこそ、「ここからどうやって歩く災害同然なジャックちゃんをハッピーエンドに持っていけるんですか!?」と私本人がだいぶ苦しんだ。
あと最後までアバキとヒソカの接点を作中に出そうかどうかを悩んだ。その結果、シリアスに疲れたせいか母子との感動シーン的な所で出た。
リメイク前の後書きだか活報だか感想返信だかでも書いたけど、ソラは誰にでも似ているから作中の人物は皆、ソラに誰かしらの面影を見ていて、ヒソカは無自覚だけどマチとアバキの面影をソラに見てます。
過去編で連続殺人鬼=座長とバレないように、わざわざ
幕間:丑と亥の密談
船編への前振りな話。
作中でソラがアマチュア時代に殺したとされる危険度Bの死者の念は、全部ホラー映画(呪怨、テリファー、屋敷女)が元ネタ。私はホラー作品大好きだけど、怖さを紛らわす為、胸糞な展開をどうにかしたい時、脳内でその作品にソラさんを放り込む癖(この連載を始める前までは鬼灯様を放り込んでた)があるので、逆輸入的にソラの武勇伝元ネタがホラー映画や漫画等になりがち。
船編の前振りだけど、ビヨンドの息子は誰なのか、そもそも本当に息子に王位継承させるのが目的なのか、あとパリストンやジン達は今どこで何してんねんと、謎が多いので深掘りはせず、どのような展開になっても変わらないであろうジンの目的だけ明記しておきました。
そしてこの時点で、ミザイストムにソラごと問題児扱いされてるクラピカがちょっと可哀想。
でも原作での初対面時で十分に問題児だったので、この評価は残当。そして何より、本作のクラピカは会長選挙編からだいぶ自由の翼を広げてる予定なので、ミザイの想定よりさらに問題児です。加減しろ。
まとめ
倒されることでカタルシスが生まれる小物系クズキャラは、実際に原作でもその枠だったとしてもやはり二次創作で扱うには気を使う、でもオリキャラにするとキャラが浅いと話も薄っぺらくなる、キャラが立っていたら立っていたで、「二次創作じゃなくてオリジナルでやれよ」となると悩んでいたので、実在の有名どころサイコキラーを持ってくるは天啓だったと思う。
これだとキャラ作りの手間を大幅に省けるし、ある意味実在しているからこそ神格化もドラマチックにもさせず、小物化すべきなので。ただ今後、このアイデアをまた活かせる予定はない。
アタランテはミザイストムの弟子という設定なので、船編に参戦させようかなと当時は考えていたが、モモゼとカチョウが犠牲になってるので、今はやめておこうという考えが優勢。船編は原作クラピカよりソラが「やることが多い!」状態なので、流石にこの二人の生存ルートは確立やアタランテの暴走ストッパーは難易度ナイトメア過ぎる。
ジンとミザイの話は、実は船編の前振りという脚本の都合で書いた話なので、作者本人が最後までジンの目的をわかってなかった。
書いている最中は、「まぁ、ゴンの父親でたぶん浦飯幽助系譜の性格だろうから、なんだかんだでほっとけないからだろう」ぐらいの気持ちで書いてたが、最後のミザイの問いにマジで脳内のジンがポンっと言い放ち、私がたぶん一番腑に落ちた。こういうのも、キャラが勝手に動くって奴なんでしょう。
作者ページのその他→画像一覧に、ピクルーの海ひつじ屋め〜か〜様のキャラメイクで作ってみたソラがあるので、良かったら見てください。
本文で無茶振りをしている美人設定なので、AIの画像生成でもイメージ通りを作るのは相当時間かかるだろうし、既存のパーツ組み合わせでは無理かな?と思いながら通勤時間の暇つぶしに作ってみたら、奇跡的に私のイメージそのものが出来ました。
出来上がった瞬間、「うわぁっ!! 美人だ!??! ソラさんこんなに美人だったの!?」と本気で驚きました。