死にたくない私の悪あがき【リメイク版】   作:淵深 真夜

67 / 74
【「空」だった頃】のプロットらしきもの

 

・空がゼルレッチに弟子入り?して約1年後。父方の従姉妹から「助けてほしい」と連絡が来る。

 

・とある旧家の魔術師へ嫁入りした従姉妹だが、前妻が遺した呪いと思わしき魔術に狙われている、既に死人が何人か出ていると連絡を受けたが、空からしたら全然親しくないので「知らんがな」案件だった。

 しかし相手が現在妊娠中だった為、子供だけは守りたいと思ったことで、渋々帰国することとなる。

 

・その前妻が遺した呪いの解析の為に、教授の協力が欲しかったが、もちろん多忙な教授を連れ出すわけにはいかなかったので、色々と不安だが間違いなく天才のフラットと、おそらくその遺された「呪い」に対して有効手を持ちうるグレイに頼んで、3人で従姉妹が嫁入りした「入交(いりまじり)家」に向かう。

 なお、フラットとグレイは日本語がわからないので、来日中は空が通訳を務めた。

 

・入交家に来て、一応は当主とその妻である従姉妹から歓迎を受けるが、とてつもなく慇懃無礼。フラットとグレイに対しては、助っ人だと説明しても、日本語がわからないことを良いことに本人目の前で暴言を吐く、あからさまな邪魔者扱い。

 それは想定内だったので、二人には謝りつつ家人達の言動はほぼ無視していたが、一人だけ空に上っ面の歓迎すらせず、はっきりと拒絶する人物が現れる。

 

・前妻の息子で、女性的な美人の嫡男である高海(たかみ)は、「騒がしくて非常識、玉の輿狙いの後妻と同じくお里が知れる」という嫌味を初対面でぶちかます。フラットに。

 

・後妻が空のことを「いつも馬鹿みたいに騒がしい、男にしか見えない子」と悪意しかない説明をしていたので、日本家屋にテンション上がっていたフラットと、それを宥めていた空とグレイを見て、フラットを空だと思い込んだらしいが、どう見ても日本人じゃないことには気づかなかったスペシャルど天然に、空は腹を抱えて大爆笑。

 日本語がわからなかった二人は困惑していたが、後で空に教えられてグレイは苦笑、フラットは爆笑した。

 

・その爆笑に羞恥で顔を真っ赤にさせてキレたが、後妻が呼び寄せた空は後妻や自分よりだいぶ年下、14歳の少女だと知り、もはや用意していた嫌味はぐだぐだとなり、しどろもどろとなったが高海に空は、「そんなに他人を、自分の家のゴダゴタに巻き込んで怪我とかさせたくないんだ」と、本心を見透かして指摘。

 

・空の指摘を否定しようとしたが、その前に「私、従姉妹は嫌いだし、この家も普通に勝手に自滅しろとしか思わないけど、子供だけは助けたいんだ。だから、協力して」と言われ、思わず「助けてくれるのか?」と本音を溢した高海に空は、即答で「うん」と答える。

 

・高海からの協力の返答を聞く前に、従姉妹に高海から引き離され、従姉妹に高海の立ち位置を教えられる。

 一応嫡男という扱いであり、魔術の才能は父親を凌ぐほどだが、体が非常に弱くて、そのせいか魔力の質はいいのに量は極小。

 なので自分が子を産めば、男女問わずそちらが跡取りになることは決定しており、高海はそれが気に食わず、何かと嫌がらせをしてくる、もしかしたら前妻の呪いではなく、奴が何かしているのかもと空達に説明するが、当然空は信じない。

 

・ツンデレというより、自分が泥を被っても誰かを守ろうとするお人好しだと、空だけではなく、言葉はわからずとも空とのやりとりだけでフラットとグレイも理解していた為、嫌がらせはむしろ従姉妹をこの家から逃がす為だと全員が解釈する。

 

・その日の夜、高海が三人の元を訪れ、「見せたいものがある」と言って連れ出したのは、父親の魔術工房。

 そこに並ぶ、10体近くの生まれて間もない女児が解剖され、腑分けされたホルマリン漬けの標本。それら全て、自分の妹である「深空(みそら)」だと彼は語る。

 

・入交家には、自ら作り上げて築き上げた魔術はなく、嫁入りなどで入ってきた他家の魔術を解析し、自分のものにしてきた、いわばジェネリック・ロードエルメロイ。

 しかも教授のように完全な解析などできておらず、嫁や子供を解体・解剖して魔術回路や刻印を解析しても、不完全で歪つな形でしか再現できない劣化版だが、それでも多様な魔術を扱えることで傲慢となっていた。

 

・現当主である高海の父はその典型で、自分の一族以外の魔術師は、自分に新たな魔術を捧げる生贄としか思っておらず、魔術刻印を受け継いだのに、衰退しきって家を維持できず、売られるように嫁いだ高海の母は、父によって隷属契約を結ばされ、尊厳を踏み躙られ続けた。

 

・母は女系でしか受け継げない魔術刻印を持つ家だったが、典型的な男尊女卑の父はその魔術を解析・改造して、男の自分や跡取りが使えるようにすると言って、母にひたすら子を生ませ、その子が女の子なら解析の為に殺して解剖し続けていたことを語る。

 

・そんな母は3年前に自殺なのか、それとも彼女の魔術が暴走したのか不明だが、間違いなく母自身の魔術で死亡しており、その際に魔術刻印も失ったはずだが、母が死んでから年に一度か二度程度だが、母の魔術によるものと思える事件で親戚が死んでいることまでを話し、彼は母は憑き物筋、犬神使いであった事を告白する。

 

・そこまで話し、母が死んで魔術刻印も無くしたことで父が興味を失い、処分する前に高海が隠して保管していた父の研究ノートを空に渡し、後妻の子供を助けてほしいと、彼は空達に頭を下げて頼み込む。

 

・後妻は父と目クソ鼻くそで、ハッキリ言って嫌っているが、空の従姉妹ならば子供はまだまともに育つ期待が出来るから助けたいと高海が語ると、高海が兄なら確実にいい子になるよと空が言い切り、彼は泣き出しそうな顔で「ありがとう」と告げる。

 

・翌日、研究ノートをフラットとグレイに訳しながら、犬神の解析を試みるが、やはり情報不足ですぐに行き詰まり、また高海に話を聞こうとしたら、高海は体調を崩して寝込んでいると家人から告げられる。

 

・遠回しな「だから関わるな」という入交家の要望を全力無視して、空達は高海のお見舞いに部屋へと直撃し、高海は突っ込みつつも満更ではなさそうに笑って対応。

 

・体調はガチで悪そうだったので、母親や犬神のことは聞かずに、本当にお見舞いですませる3人に、高海は魔術師というのは実は父や親戚のような者が少数派で、空達のようなものが普通なのかを尋ね、空は残念ながら自分達が少数派だと答える。

 

・その答えに失望こそはしなかったが、寂しげに高海は笑い、普通の家に生まれて、普通の男として生きてゆきたかったと語り、後妻の子が産まれて跡取りでなくなれば、少しはその望みに近い存在になれるかもと、自嘲のような期待を話すが、空は即答で「無理」と言い切る。

 

・普通じゃない自分たちが普通になろうとしたら、普通じゃしない事をして、普通の人たちに大きな犠牲を出す。もうこの時点で、自分たちは普通なんかじゃないと、残酷な「魔術師」と「一般人」との隔絶を語ってから、「だから、私と一緒に普通の人を守る魔術師を目指さない?」と言って、時計塔のエルメロイ教室に誘う。

 

・エルメロイ教室なら、教授がなんだかんだで面倒見が良くて優しいので、比較的他の魔術達より一般人寄りの倫理観持ちが多いという事を話し、フラットとグレイも歓迎すると英語で伝えて、高海はポカンとしてから「それは楽しみだ」と答え、空達と「必ず、時計塔に行く。級友になろう」と約束したが、本格的に高海の具合が悪くなりだしたので、三人は部屋を出る。

 

・部屋を出て、高海は素直じゃないところはあるが本当に良い人だから、約束通り彼が級友になれるよう、前妻の呪いだけではなくこの家そのものをなんとかしようと、3人は決意する。

 同時にフラットが、「時計塔にきたらきっと、タカミくんの体も治るしね!」と言い出し、女二人は首を傾げる。

 

・詳しく話を聞くと、最初にフラットが高海と会った時は、魔術師なのにかなり表情がちゃんと見えたので、魔力が極小という評価に納得していたらしいが、その夜に会った時は一般的な魔術師と同じくらい見えにくくなっており、今さっきのお見舞いでは全く見えなくなっていたと語る。

 

・魔力を纏っている存在の物質的な細かい形状変化をうまく理解できず、魔術師の表情の差異や変化を視覚的に認識できないフラットだからこそ、高海の魔力がこの短期間でかなり増加していることが判明したが、それは彼の魔術回路が正常に働いておらず、暴走に近い形で開いたり閉じたりをしているのではないか。体が弱いのもそのせいだと彼は解釈し、空とグレイも納得して、用意されていた部屋に戻る。

 

・しかし部屋に戻った途端、従姉妹の悲鳴が聞こえ、空達はそちらに向かうが、悲鳴の出所が風呂であることに気づき、空&グレイはフラットにステイを命じて二人で風呂に直行。

 

・風呂場の扉を遠慮ゼロで空が蹴り破って開けると、そこには普通に服を着た従姉妹がおり、宝石で魔術を発動させてソラを昏睡させる。

 

・グレイが状況を理解できず声を上げるが、従姉妹は「日本語話しなさいよ」と小馬鹿にしながら、空を踏みつけて彼女を人質に取り、そのまま屋敷から出て行くように命じる。

 

・言葉はわからないが、これはきっと初めから空が目当ての罠だったとグレイは気づくが、人質の空と従姉妹が妊婦であることから強行手段を取れず、腕っぷしゼロのフラットと共に屋敷から強制的に追い出される。

 

・その際、騒ぎに気づいた高海が出てきて、家の者を止めようとしてくれたが、当主が出てきて高海は殴り飛ばされる。

 その後、当主である彼の父は息子の前髪を掴んで顔を上げさせ、フラットとグレイには意味は理解できなかったが、絶対に悍ましい発言だと確信させること……、「そんなにあれを気に入ったのなら、俺の後に使わせてやってもいい」という言葉を聞く。

 その発言後、フラットは高海がなんらかの魔術を起動させた魔力の奔流を感じ取りながら、屋敷から文字通り放り出される。

 

・放り出された二人は、電話で教授に助けを求める。

 時差を考えずに電話してきたことに始めはキレていたが、思ったよりガチで空がヤバいことを知って、真面目に話を聞いてくれる教授。

 

・二人が今まで起こったことと、研究ノートの内容、そしてフラットが気づいたら高海に関しての事を話すと、教授は憶測でしかないという前置きをしてから、話し出す。

「犬神」は、前妻が遺した呪いではないと。

 

・目が覚めた空は、座敷牢に閉じ込められていたが全く動じず、二度寝しようとしたので牢の外の従姉妹にキレられた。

 

・自分はともかく、フラットとグレイが従姉妹やこの家の奴らにどうこうできる訳がない、言葉がわからなくて状況理解が遅れたのと、従姉妹が妊婦であることや高海に遠慮したから遅れを取っただけ。

 二人が無事なら他力本願だが、自分もすぐに助かるだろと空は確信していたので、焦らず従姉妹に一応、自分が推測した入交家の目的を確認する。

 

・前妻の娘を何人も解析の為に腑分けするような家なので、従姉妹は自分も産む機械扱いで、跡取りが出来ても何人も産まされ、最後は自分も解体される事をわかっていたからこそ、自分と同じ宝石魔術師であり、自分と違って両儀家の血筋でもあり、何より魔法使いの弟子となった空を夫に差し出す事で、自分の無事と当主の妻という権力を確保しようとした。

 

・前妻の呪いらしき犬神は、頻度は多くないが入交家の者だけを殺しており、外からきた嫁や使用人などは無事なので、前妻の恨みの搾りかすだと思い、嫁の自分は関係ないと解釈して脅威には感じていないが、お人好しの空を呼び出すには良い口実だった。

 

・ほぼ全部既に気づかれて、しかも監禁されている状態でも余裕な空を、従姉妹は不気味がるが、それでも井蛙な従姉妹はまだフラット達をバカにしている、もしくは誰かを助ける為に危険を冒すという発想が彼女にはないので、自分たちの計画のガバさに気づかないまま、空から奪った礼装の宝石を見せつけ、自分が有効活用してやると煽る。

 

・空はそれも白けた目で眺めながら、割と本気の親切心で、姉の形見である宝石だけは使わない方が良いと忠告。

 アベレージ・ワンをかなり特殊に活用していた姉なので、彼女の魔術がどのようなものかをある程度でもわかってないと、それは自爆しかしないので、マジで従姉妹はともかく腹の子を心配しての親切心だったが、従姉妹はそれを「お前程度には扱えない」と解釈し、勝手にキレ散らかす。

 

・昔からお前ら姉妹は気に入らなかった、どんなに才能があろうが死んだら意味がない、どうせお前も姉にとっては研究材料程度にしか思われてなかったと、溜め込んでいた嫉妬による恨み言と、その場の思いつきの罵倒を喚き立て、空はそれも白けて聞いてすらいなかったが、死者に対して鋭い空が、「何か」が現れた事に気づいて逃げろと叫ぶが、従姉妹は信じず嘲笑し、空に宝石を投げつけようとした瞬間、その手首を犬の生首の亡霊が噛みちぎる。

 

・教授との連絡を終えても、フラットとグレイはしばらく屋敷に再突入する事なく、門の前で待っていた。

 一般人ならこの屋敷で何が起こっているか気付けない、意識されない結界、しかし魔術師の彼らには特に解除せずとも、意識するだけで気づける程度の結界内から上がる、阿鼻叫喚の悲鳴が途絶えるまで。

 

・教授の憶測を聞いて、フラットは「なら空ちゃんは無事だ。しばらく待っておこう。その方が効率的だから」と判断し、グレイはその判断に思う所はあったが、積極的に反対はできず彼に従い、悲鳴が上がらなくなったのを確認して、二人は屋敷に入る。

 

・屋敷内の至る所に、獣に襲われて食い殺されたと思わしき家人達の、もはや死体とも言えない肉塊が転がり、グレイはそれをただの汚物による生理的嫌悪しか感じない事で、フラットの判断を非難する資格はないと思いながら、彼と共に空を探す。

 

・しばらくして、強化魔術で手枷と牢を自力で破壊して出てきた空と合流し、空に教授の憶測を伝えようとしたが、彼女は既に察していたので、そのまま「答え合わせ」の為に「彼女」に会いに行く。

 

・屋敷の枯山水の中心で、岩に腰掛けて血まみれで、生首の犬の亡霊をいくつもまとわり付かせている高海を見つけ、空が問う。

 高海は母親から、犬神の魔術刻印を継承した犬神使いであり、本来の性別は女性であることを。

 

・高海は儚げに微笑んで、答えを語る。

 

・父と婚姻という形の隷属契約を魔術で施された母は、どんな目に遭っても自分の犬神を使って父やその親戚、この入交家に復讐することはできなかった。

 なので母は、自分の家系は魔術回路が性器周辺に集中しているせいか、性器が奇形化している者が稀に生まれてくる、自分の姉がまさしくそうだった事を思い出した事で、ある計画を立てる。

 

・最初の子である双子のうち一人に、生まれる前から魔術回路を更に強化して、奇形になる確率を上げた。

 人体改造が専門分野というわけではない母の賭けだったが、母はその賭けに勝ち、望み通りの奇形を持った子供を産み落とす。

 子宮と卵巣を保有しているが、外形が男性化している「女性半陰陽」の子供。それが高海だった。

 

・父親も親戚も子供そのものに何の興味がなかったことと、同時に生まれた双子の妹が普通の女児だったのが良い目眩しとなり、高海が半陰陽であることは母以外に知られることなく、魔術解析の為に解剖される検体ではなく、跡取りの男児として生き延びる。

 

・そこまで話して、高海は「話をややこしくしてごめん」と謝ってから、高海の性自認は男性であるとカミングアウト。

 男として育ったからではなく、おそらくは本当に偶然の性同一性障害で、自分がいつまでたっても男らしくならない事に違和感を持っていたが、男として扱われる事には何の不満もなかったのと、産む機械扱いされている母を見て育ったので、性的な話題や知識を避けていたのもあり、めちゃくちゃなホルモンバランスのせいで18歳になるまでこなかった初潮が始まるまで、本気で彼は自分が半陰陽だとは気づいてなかった。

 

・そこまで説明して、答え合わせを再開。

 初潮が来た事でようやく色々調べて、自分が半陰陽だと気づき、しかしそれが母の仕込みだとは知らない高海は、思い悩みながら母に打ち明けた事で、母の復讐計画を知らされる。

 

・犬神で入交家を攻撃する抜け道で、男に偽装した高海を作り出した事を知らされ、被害者であり自分を子供として愛してくれていると思っていた母は、父と同じぐらい高海のことを道具としか見ていなかったを知る。

 しかも殺され続けた何人もの妹達すら、母にとってはどうでもよくて、本当にこの復讐は母自身のプライドによるものでしかない事へのショックを受け止めきれずにいる高海へ追い討ちに、母はむりやり犬神の魔術刻印を高海に継承させた。

 

・高海は「その場で継承させた」とだけ語るが、空は察している。

 女しか継承できない時点で、その刻印は女性器に刻むものであり、本来は何年もかけて体に馴染むよう調節して行うものを、その場で一気に継承した方法なんて、実母による強姦同然の性暴力であることを。

 

・高海も空が察している事を察して、「ごめん」と謝ってから、続きを語る。

 母から犬神を継承して始めにしたことが、その犬神で母を殺したということを。

 

・復讐の道具でしかなかった高海に殺される事を、母は最期まで理解できないまま死んで、高海は犬神使いとなるが、高海の回路は普段ほとんどが閉じており、本来の性別である「女」の象徴である生理の時しか開かないものだった。

 

・その為、普段は魔力不足で犬神が発動する心配はないのだが、半陰陽である事を隠す高海は医者にかかることもできず、非常に不定期な生理周期の為、犬神のコントロール訓練ができずに年に数度、暴走して自分が憎み嫌う親戚を犬神が襲っていたのが犬神事件の真相。

 

・昨夜、研究ノートを渡すのではなく、自分が犬神使いだと伝えるべきなのはわかっていたが、どうしても自分の口から「女」であることは言えなかったと告白し、自分の復讐に巻き込んだ事を謝りながら、復讐を果たしても何も得るものはなかった虚しさを語る。

 

・「復讐じゃないだろ」

 空はこの惨状、虐殺は高海の復讐ではなく、空を助ける為だった事を指摘すると、高海は空を助ける意図は否定しないが、自分の迷いや躊躇いをなくすきっかけにすぎなかったと語る。

 

・それも空は嘘だと断言して、根拠を語る。

 犬神の暴走で親戚は死んでも、諸悪の根源である父親が今まで襲われなかったこと。

 父親を殺したくないわけではなく、ただ母親への嫌悪と憎悪が父親を上回ったので、母が望んだ通り父を殺すのは癪だから程度に過ぎないだろうが、それでも、それだけは暴走しないように犬神の手綱を握っていた事を指摘する。

 

・母を殺した時点で復讐の虚しさを理解し、母が望んだ通りの事などしたくないと思っていた。だからこそ遠回しでも自分が犬神使いだと気づかせる為に、空達に研究ノートを渡した高海がこのタイミングで虐殺を行ったのは、全部空の為である事を指摘するが、高海は絶叫するように否定。

 

・「違う! 私は! 君を助けようとは思わなかった!! あの屑に君が汚され、壊されると思った時、そうならないために殺すなんて思えなかった! 私はただ、私が許せなかったから! 憎かったから! 我慢できなかったから殺して殺して殺して…………全てを、……何の罪もない、まだ生まれてすらいない赤子すらも、君の目の前で殺し尽くしたんだ!!」

 

・その絶叫に被せるように、空もシャウト。

「私は自分がした事でも、頼んだ事でもねーのに、自分のせいだと思えるほど優しくねーよ!!」

 

・空の主張に高海はポカン。その隙に、更に自分の主張をぶちまける空。

 空を助ける為に虐殺した事、特にコントロールをミスって後妻の子供を後妻ごと殺してしまったのを気にしてるのはわかるが、無理に全部復讐であって、空を無関係だと主張しなくていい、むしろそっちの方が恩着せがましくて鬱陶しい!と一蹴し、高海は一拍置いてから小さく笑い出す。

 

・安堵したように笑って、「その清々しい割り切りは魔術師らしくて羨ましい」と伝える高海に、「そういうあんたは、本当に魔術師に向いてないな」と空は答えて、武器の木刀と姉の形見の宝石を手にして宣言する。

 

・「よりにもよって一番向いてない魔術を継承しちゃったあんたを、殺してあげるよ。割り切りの出来る、魔術師の私がね」

 

・空の宣言に目を丸くしてから高海は立ち上がり、自分が理性では死を望んでいても、犬神は生存本能に忠実であり、空に襲いかかると忠告するが、その忠告を鼻で空は笑う。

「何のために後ろの二人がいると思ってんの?」

 

・言って振り返ると、グレイは神妙な顔で頷いて、アッドをいつでも死神の鎌(グリム・リーパー)にできるよう籠を構える。

 フラットは元気よく言う。

 

・「タカミくんの回路をちゃんと開いて、この犬の使い魔みたいなのを、もっとカッコよくて効率よく使えるように協力するの!?」

「違ぇよ?! 通訳してなかった私が悪いけどお前はちょっと寝てろ!!」

 

・空が高海の話を通訳する余裕がなかった事に加え、高海の表情がさっぱりわからないフラットは、びっくりするほど状況を理解できておらず、彼なりに解釈して真逆の提案をしてきたので、空はキレつつ回し蹴り、話はわからずとも表情や声音で大体察していたグレイも籠でぶん殴り、フラットの意識をとりあえず強制退場。もちろん高海は大困惑。

「ごめん、今の忘れて」

「無理言うな」

 

・シリアス大爆散したが、それでもグレイがアッドを死神の鎌にした事で、犬神達が反応し威嚇の唸り声をあげるが、高海はグレイや空の礼装を見て、「綺麗だ」と思う。

 

・極小の魔力で様々な魔術を行使してきた彼の魔術式は、あまりに繊細であり、父のような身勝手で、ほとんど破壊して改造するようなやり方による解析と使用ではなく、本来は完成された、洗練された魔術を傷つける事なく解析して探究したかったという、今更「魔術師」としてのやりたかった事に気づき、自嘲しながら「彼女」は空達の優しさに甘え、引導を渡してもらうため、犬神に彼女らを襲うように命じる。

 

・十数体の犬神が襲いかかり、グレイはそれらを撃退していくが、数が多いのと気絶されたフラットが狙い撃ちされる為、高海に近づけない。

 

・しかしソラは、「フラットだけ守って」と頼み、単身特攻。

 木刀で彼女も犬神を迎撃してゆくが、本編と違って経験値も狂気も足りない彼女では、全然犬神を防ぎきれず、全身を噛み付かれるが、それでも歩は止めない。

 

・犬神は高海の理性による自殺願望より、生存本能を優先させるように、上っ面の「よし」だけではなく、本音の「傷つけたくない」が影響して空に致命傷は与えない。

 そのことをわかっていたからこそ、傷つきながらも空は進み、高海の前に立つ。

 

・7歳年下だが、たったの二日、数時間程度の交流だが、どうしようもなく好きになってしまった少女を酷く傷つけた挙句、その手を汚させてしまう事を悔やみ、けれどほんの少し喜びながら、高海は「ごめん」と空に伝えて目を伏せる。

 

・「受け売りなんだけど、背負った罪で歩む道を選ぶのは間違ってる。

 私たちは生きている限り、絶対に何か罪を犯すのだから、その罪を背負ってでも歩みたい道を選んで生きていくんだ」

 

・空の言葉に高海は閉ざした瞼を開け、空を見る。

 彼女は晴々しく笑って言った。

「助けてくれて、ありがとう」

 

・礼と共に、高海の下腹部に姉の形見の宝石を押し当てて、姉の魔術を発動させる。

秩序は混沌に溶け墜ちる(そこに意味はない)!!」

 

・7年後、空がいなくなったエルメロイ教室で、フラットは机に突っ伏し、昔を懐かしみながら空のことを心配する。

「空ちゃん、本当にどこ行っちゃったんだろう? せめて連絡でも取れたら、タカミくんも草葉の陰で安心するのに」

「私を殺すな」

 

・何故か間違った意味合いで覚えている日本語の言い回しを使うフラットに、車椅子の高海が慣れた調子で突っ込む。

 空の姉の魔術で、生殖器ごと魔術刻印を破壊され、「犬神使い」として、そして「女」として殺された高海は、その後しれっと約束を果たしてエルメロイ教室の級友となっていた。

 

・下腹部に大ダメージを負ったので、不随とまではいかないが車椅子生活を余儀なくされたが、彼自身が本来望んだ魔術の研究をしながら、自認通りの性別で生きる高海は、フラットに「あの子ならきっと、どこでも元気にやってるさ」と答え、自分の下腹部を、あの日の傷跡を撫でる。

 

・「あの子はちゃんと、歩みたい道のために罪を背負える子なのだから」

 

 

 

 

入交(いりまじり)高海(たかみ)

 

・概要

 空の父方従姉妹が嫁入りした魔術師の、現跡取りである前妻の息子。

 魔術の才能は優秀だが、病弱でよく寝込んでいる。そして魔力の質は非常に良いが、量が極小なので父から期待をされておらず、後妻が子を産むまでの繋ぎとしか思われていない。

 中性的というより女性的な、線が細くて儚げな美青年であり、一見は良くも悪くも大人しそうであるが、実際はかなり気が強く、口も悪くて攻撃的で、実父や後妻と舌戦を繰り広げている。

 しかしそれは、魔術師の中でもかなり下衆で、悪い意味で貴族的な実父や自分の家を嫌っているという、真っ当な倫理観の持ち主であるから。

 そのため、当初は後妻の親戚ということで、空に嫌味を言ってきたが、スペシャルど天然をぶちかまして、そのまますぐに素が露呈。

 空はもちろん、日本語がわからないフラットとグレイも、空の通訳なしで「この人いい人だ」と確信するぐらい悪役に向かない人。

 

 家に染まらず真っ当なのは、早い段階で魔力が少なすぎるということで、父がさっさと見限って関わりが最低限だったのと、母が父の悪口ばかり吹き込んで、「いつかお母さんを助けてね」と言っていたのを、素直に受け止めていたから。

 普通に母もこの時点でクズなのだが、入交家への隷属契約で、具体的に復讐や嫌がらせの指示を出すことは出来なかった為、「女性に優しく」「暴力はいけないこと」など当たり障りはないが、父親がしていることと真逆のことを教え、父を軽蔑するように仕向けていたのが、結果的にはすごくまともな道徳教育となり、こうして高海は入交家の突然変異種な善人となる。

 

 作中の犬神事件の犯人であり、本来の肉体的な性別は女性。

 本編のソラの回想で登場した「彼女」。

 

 

・過去とプロット内での高海側の事情やその後

 母親の復讐心により、生まれる前から魔術回路を強化されて弄られた結果、母親が望んだ通り魔術刻印を刻む生殖器を持ちながら、外性器が男性化している女性半陰陽で生まれたことで、父親からの「犬神の解析」の為に解剖・解体されることから免れ、跡取りの男児として育てられる。

 しかしこれは完全なる偶然だが、性自認は男性のトランスジェンダーだった為、男として扱われて育つ事に不満はなく、いつまで経っても声変わりがしないなど、細々とした違和感は覚えていたが、初潮が来るまで本気で自分が男だと信じて疑っていなかった。

 

 病弱なのは半陰陽なのでホルモンバランスがメチャクチャかつ、母親が半陰陽を隠すために医者に罹らせなかったので、それ由来の体調不良が多いから。

 魔力量が極小なのも、母方の魔術である犬神に特化するように調節された為、魔術回路が性器に集中しており、更に母による奇形化目的の無理な強化の弊害か、そのほとんどの回路が本来の性別である「女」の象徴である生理時しか開かないからで、生理時期の魔力量は桁違い。

 

 初潮という決定打まで自分の体の違和感に気づかなかったのは、性自認が外見上の性別と一致していたが第一だが、それ以外にも、母を産む機械扱いされている事で、性に関してはトラウマ級に嫌悪感を持ち、魔術師としての性教育も拒絶して性知識が最低限すぎたことや、単純に閉鎖的な環境と周囲が彼に無関心だった為、誰もがおかしな部分を見逃し続けて、気づいても指摘せず放っておかれたから。

 

 生まれては実父に腑分けされ、ホルマリン漬けの標本にされる深空(いもうと)たちと、自分の尊厳を蹂躙され続け、娘を殺され続けて、「あなただけが私の希望」と縋りつく母親を見て育ち、実父と自分の家を憎み呪い続けていたが、18歳で初潮が来てしまったことで自分の体の性別を知り、思い悩み決死の覚悟で母親に相談しだことで、母の復讐計画を知り、魔術刻印を無理やり継承させられて、犬神使いとなる。

 

 被害者であると思っていた母も、実際は父と同類、自分のプライドが傷ついたから子供を利用しているだけで、殺され続けた妹達のことなどどうでもいいから、全員同じ名前であったことを知り、挙げ句の果てに彼の尊厳とアイデンティティを陵辱し尽くす魔術刻印の継承により、母親への愛情や信頼、同情は全て憎悪に反転し、犬神を受け継いで直ぐに「彼女」は母親を殺害。

 犬神に喰われながら「何で?」と問うた母親に、「彼女」が返した言葉は、「そんなこともわからないのか?」だった。

 

 しかし奇跡的かつ悲劇的な事に、まともな倫理観を持っていた事で、母親を殺した自分を正当化出来ず、罪悪感を抱え込む。

 母殺しで復讐の虚しさを知り、今後犬神を使うつもりはなかったのだが、生理中という特殊な条件と期間、そして今までの少ない魔力を工夫して発動させる魔術とは全く違う、大量の魔力によって暴れ狂う使い魔をコントロール仕切れずに暴走させてしまい、自分に対してセクハラ発言をした者、嫁や子供を虐待した者など、嫌いな親戚を犬神が襲って殺してしまって、また更に罪悪感を増やし続けていた。

 

 なのでプロット内での高海は、真実に気づいて自分を告発してくれる誰かを求めていた為、「後妻(従姉妹)の子供だけは守る」と自分から言った空を信頼し、母の魔術刻印がどこにあったか、自分の体調不良は貧血と腹痛など、かなりヒントを出してくれていた。

 遠回りだったのは本人が語った通り、彼の性自認としてどうしても、それだけは自分の口から言い出したくはなかったから。

 

 父親が犬神に襲われなかったのは空の指摘通り、母への憎悪が父親を上回っていたから、母が最も望んだことをやりたくないという一心であり、普通に父親は母の次に憎くて嫌い。

 後妻のことも嫌いだが、本心から腹違いの弟か妹の誕生を望んでいたし、守りたかったので、後妻を犬神で殺す気はなく、あの一族虐殺時も手足にケガぐらいで済ませるつもりだったが、父親の発言が逆鱗すぎてコントロールしきれず、命令を半端に聞いている状態となり、後妻は空の目の前で、致命傷とならない部分を噛みちぎられ続けるという嬲り殺しとなる。

 

 守りたかった少女の目の前で、守りたかった弟か妹を後妻ごと散々苦しませて殺してしまったことがトドメとなり、燃え尽き症候群の鬱状態で枯山水で座っていたのが、「答え合わせ」時の「彼女」である。

 

 事件後は性器に刻まれていた魔術刻印が破壊されたことで、魔術師回路もだいぶ傷つき、生殖能力はもちろん失い、車椅子生活となる。

 自分がした虐殺の罪悪感、特に後妻の子供を死なせてしまったことを悔やみ続けているので、少し士郎のように他者に対して自己犠牲的な奉仕精神があるが、自分を縛り続けた入交家から、犬神から、そして女という性別から解放されている為、時計塔でそれなりに充実して生きており、空がいなくなった今も、彼女がどこかで幸せに生きている事を信じ、願っている。

 

 

・魔術

 犬神は降霊術の一種。本編の念能力としての犬神とほぼ同じ。おそらく違いは、犬神の製造方法で、極限の飢餓で発狂させて首を刎ねるまでは同じだけど、そこから「祀りあげる」方法が違う。

 魔術刻印は女性器に刻む為、女系で継承していく。ぶっちゃけこの設定は、たぶんただの男尊女卑な昔の偏見によるものだろうが、「憑物筋は主に女系で受け継ぐ。なので嫁に来た娘の実家が憑物筋なら離縁される」と聞いたので、そこから逆算して話や設定を作ったからというメタ的な理由。

 型月魔術らしい理屈はいちおうつけているけれど、ただでさええげつない設定がより悍ましくなるのはどうかと思うので、もうこの話はここで終わっておく。

 

 高海が犬神継承前まで使用していた魔術は、入交家の今まで他家から奪うような解析で魔改造してきた、不自然で不完全で不十分な種類だけはあるツギハギな魔術だったが、彼は極小の魔力を使って起動させる為、父が扱う魔術式よりはるかに繊細でありながら、効率化を極めている。

 例えるならお猪口一杯分のガソリン(魔力)で、スポーツカーが10分ぐらいは全速力で走らせることが可能という燃費の良さ。

 高海の普段の魔力量がまさにお猪口レベルなので、大抵の魔術は一回使えばガス切れとなるが、平均程度の魔力量を持っていたら、効率良すぎて魔力切れを起こす前に魔力生成が間に合って、半永久的に行使し続けれるという、普通に化け物級の才能を持っている。

 色んな意味で幸いなことに、事件後は犬神継承前と同じく極小の魔力量なので、必要以上に危険視はされていない。(危険しそのものがされていないとは言わない)

 

 

 

【余談】

 

・高海と彼の妹達である深空という名前は、戯言シリーズの澪標姉妹から特に意味もなく、ただ単に人名として自然だけど、読みも字面も綺麗だからというだけで使わせてもらいました。

 

入交(いりまじり)という名字は、犬神が主に四国の伝承なので、四国の珍名字を検索したら真っ先に出てきたのと、高海の家の魔術にぴったりすぎた為、採用しました。

 実在の入交さん、かなり最悪な部類の一族扱いでマジごめんなさい。最後の一人の高海さんはめちゃくちゃまともだから許して。

 

・高海のキャラコンセプトは、「原作ヨークシン編後にソラと出会ったクラピカ」であり、「ソラが年下だった場合のクラピカ」。

 クラピカはどのタイミングで出会っても、あの眼に同胞の面影を見て、ソラに縋り、そしてソラ個人の人柄に惹かれるでしょうが、ソラの「人を殺してはいけない理由」に共感できるからこそ負い目を持って、彼女の「家族になろう」という誘いを拒絶するが、ソラのことは何よりも大事に大事に大事にして、結果、高海と同じように自分の為ではなくソラの為に殺人を犯すのがすごい想像つく。

 

・空の場合はまだ壊れていない頃なのと、ぶっちゃけ高海よりも大切な友人達がいたこと、そして犬神は高海に不幸しかもたらさないし、高海の性自認的に魔術刻印ごと性器破壊を躊躇う理由がないという、特殊条件も色々揃っていたのでまだマシな解決となったが、もしもヨークシン後に年下のソラとクラピカが出会っていたら、悲劇一直線。

 

・もしソラが年下というだけなら、クラピカは手を汚す前なら「家族になろう」という誘いは躊躇わないし、ソラは年上に甘える主義なので早い段階で本音の願いを口にする為、本編とそう変わらないか、むしろコイツら面倒臭えって所が少なくなる。クラピカにロリコン疑惑が確実に出るけど。

 

・ヨークシン後でも、ソラが年上なら自分から不幸に邁進するクラピカを、ソラは遠慮なく首根っこ捕まえて「君は本当にそっちに行きたいのか!? 本音で選ばないなら離してやらん!!」と止めて、ちゃんと軌道修正するので、本編よりは仄暗さが消えないがまあまあマシ。

 

・なお高海は、「原作ヨークシン編後のクラピカ」というコンセプトなので、ソラからしたら高海とクラピカはさほど似ていない。

 ソラにとって二人の似ている所は、復讐者としての部分でも、素のお人好しが全然隠せていないツンデレでもなく、時々飛び出るスペシャルど天然なところ。

 

・プロット内で、従姉妹が風呂で悲鳴を上げたのは、常に三人組だった空達から、せめてフラットだけでも分断させる為。

 けど従姉妹も他の連中も、基本的に自分以外の全員を見下しているので、フラットが天恵の忌み子だから警戒して引き離したのではなく、単純に男なのでフィジカルを警戒してただけ。

 すみません、そいつが一番物理最弱ですと、空は座敷牢で思っていた。

 

・流石に事件後、気絶させたフラットに空とグレイは謝ったが、ことの顛末を知った教授やエルメロイ教室のみんなは、「いくら言葉と表情がわからなくても、事前に交流して知ったそいつの人柄で、その解釈はあり得ねぇよ」とフラットに総ツッコミして、空とグレイは許された。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。